超久しぶりのみんカラですが生きてます。
車関係、2019年は諸事情でレース参戦は出来ず、今年もコロナもありまだ走れていませんが、バイク関係はコンスタントに活動していて去年は茂木のDE耐に初参戦したり、今年は富士ミニろくに久々2stで参加しました。
先日はSUGO MINIBIKE 6時間耐久レースに参加しました。
このレースは今年で参戦5年目。1、2年目は100㏄クラスで優勝。3年目は125ccクラス優勝と3連覇。去年は残念ながら2位でしたが、相性良いのか調子良いマシンも相まって好成績を出せてるレースです。
今年もチームは、パエリアレーシング with RCR(Hangout) としてライダー3名+監督兼ヘルパー1名で参戦しました。
【レース前日】
前日にスポ走枠があり、ここでライダーの慣らしとマシンの確認をするのが通例。
今回、腰上OHしたのですが、エンジン乗せる際に少々ミスり、その処置に追われたり。。非常にパエリアらしい。笑
オイルは店長お勧めの聞いたこともない紫色のオイルを入れてみることに。折角のOHほやほやエンジンにこんな怪しいオイルを入れることに誰も反対しないチャレンジングなうちのチーム。。試走では最初は振動を凄く感じたのですが走行終盤には滑らかになったようです。
クラウドに記録した去年のメモを頼りに最終整備を進めて明日のレースに備えます。ほんとう1年も前のことは忘れてる!
明日は午前中に少し雨が降るかもしれないがほぼドライのようなので迷いなくドライタイヤを装着。この時はまだ明日の天気の難しさは予想もしてませんでした。
車検や整備も終わり、村田町のいつもお世話になってる宿へ。
なんと今年はSUGO関係の客が我々が初とのことでした。ついこの間、県外移動自粛が解除されたばかりですからね。。
この辺は蔵の町で雰囲気もとても好きな場所です。ここで犬と遊ぶのも恒例。むしろ犬に会いに来てるとも言えます。このレースの参戦が5年も続いてる理由の一つとして普通に旅行としても楽しんでるところなんですよね。
【予選】
翌朝、天気は予報通りの小雨。路面はウェット。レーダーによると11時までには完全に上がりそうな雰囲気だったので、ドライタイヤで序盤の1時間程を我慢して走って、交換時間を省く作戦にしました。(ほとんどのチームは最初はレインタイヤでドライになってからタイヤ交換すると思われる)
予選はエースライダーのハッシーにお願いしました。そこそこ慣れてるSUGOなので、他の2人のウォーミングアップをアタックの時間に有効に使ってもらう作戦。
モニターを見つめてると、レインタイヤと思われるチームと結構タイム差があります。今思えば予選だけでもレインでいけば良かったと思うんですが、時すでに遅し。。
ハッシーのラップを追っていると更新されない・・・あ、、やっちゃったかな。。
と思ってるとピットに戻ってきた。ステップがない。ボルトが折れてしまっていたけどヤグヤグがたまたまスペアを持っていて事なきを得ました。
ドライタイヤはウォーマーで1周目だけはグリップが良かったけど、3周目には冷えてしまい転倒してしまったようです。熱が全然入らないみたい。
ハッシーは再度アタックへ。結果は2'20.009。去年の雨予選がレインタイヤで2'09.797(決勝2'05.808)と考えると、ドライタイヤとレインタイヤでは10~15秒以上の差があるみたいです。
実はこの時もレーダ見つつ一瞬悩んだのですが、自分の第1スティントだけ我慢すれば・・作戦どおり行こう、と結局ドライタイヤのまま行くことにしました。
【決勝】
走順は、私→ ハッシー → ヤグヤグ の1時間交代 x 2ローテーション。5回ピットインすることになります。今回は私がスタートライダー。
スタート ~ 1時間 私
9:30 フラッグが降られ6時間耐久のスタート。
クラッチが遠くてワンテンポ遅れたけど悪くないスタート。
しかし、直線は速いんだけどコーナーでレインタイヤ勢にガンガン抜かれる。。ハッシーの言ってたとおり数周後にはタイヤが冷えてグリップが厳しくなってきてしまった。馬の背、SPイン・アウトはラインによって結構滑る・・。とにかく我慢と言い聞かせて走ります。
途中雨が止み、一瞬ライン上がドライになりかけて喜んだのもつかの間、再び路面はウェットに。トップ集団に3周くらいラップされただろうか。それでもタイヤ交換しなければ取り戻せるなんて考えてました。
~ 2時間 ハッシー
1時間経過してピットへ戻ると、レインタイヤ買って用意してある! まだ現在降っているならここは交換するしかないか。。でもそろそろ止むんじゃないかという心の葛藤、、作戦失敗で若干複雑な気持ちだけど、それよりも今のライダーの安全と気持ち良く走ることを考えたら当然の選択でした。
5分程でさくっと交換してハッシーを送り出します。
流石のハッシー、ピットアウト時に総合ビリ3くらいまで落ち込んでた順位をどんどん巻き返します。
~ 3時間 ヤグヤグ
次のヤグヤグも順調に周回を重ねて順位を上げていきます。モニターでは、バックストレッチ計測地点で151km/hというトップクラスのスピードを記録してました。速い!
この時、隣ピットの同クラストップのチームのマシンが何やらトラブルでピットが長引いているのを目撃します。このチームは国内&国際A級ライダーで揃えて普通に戦ったら勝ち目がなさそうな強豪チーム。えっ、もしかして・・と思い始めます。
そろそろ2回目の私のスティント。レースは半分の3時間が経過しようとしてます。モニターでコースの状況を見ると、ライン上はところどころ乾いてきている感じです。また微妙な感じになってきたなーと思っていたところでヤグヤグ帰還。バトンを受け取ります。
~ 4時間 私
まだ路面は濡れていてレインタイヤのお陰で前回のドライタイヤと比較にならないグリップを感じながら気持ち良く周回します。
しかしほどなく・・雨は止み、みるみる路面が乾いていきすっかりドライ路面になりました。なんか私のスティントは全部裏目に出る!
レインタイヤでもウェット路面よりは速いのですが、どうしても2分辺りからペースを上げることができません。
柔らかいレインタイヤの表面はドライ路面ではよれてラインをトレースできなくなり、無理するとジャダーやスライドが出るようになってしまいました。
この時は何故か再度のドライタイヤへの交換ということが頭になく、やや抑えて走り次のライダーのためにもタイヤを持たせようと考えていました。冷静に考えたらまだ2時間も残ってるのに。。
~ 5時間 ハッシー
なんとか走り終えてピットに戻ると、ドライタイヤの用意が! 何だこのデジャヴ感は(笑)いいなー。私もドライタイヤで思いっきり走りたかった!
今回のタイヤ交換は少しかかってしまい8分くらいでピットアウトとなってしまった。
この時点で優勝候補だったチームはどうやらリタイヤしていたが、もう一つのライバルチームはこのピットストップ中にすでに何周か差をつけられてしまってました。
それでもハッシーはぐんぐん追い上げ、トップを走るライバルチームをついに抜き去ります。しかし、この時すでに予定の走行終了時間が近づいてました。
ライダーチェンジのタイミングに悩みます。
そのまま差を広げてもらいたいことと、燃料残量の心配。ドライでは燃費が悪いはずなので、最悪突然ガス欠の可能性も高まります。
結局、10分ほど予定より延長してピットインの指示を出しました。
~ ゴール ヤグヤグ
ハッシー帰還。思ってたより疲労してたみたい。。
最終ライダーのヤグヤグへ全てを託して送り出します。動画はその時のアウトラップの模様です。
コースに出ての計測初回はトップからのディレイ約40秒。ゴールまで残り30分強。ざっと計算するとライバルより3秒速く周回すればゴールまでに抜ける感じ。。
ラップ差を見ると2秒差くらいだが、ライバルはどうやらばらつきがあるようで6秒差くらいの時もあるようです。
そこからは、毎周回のラップ差の縮まりを見て一喜一憂しつつかなり熱くピットのみんなと盛り上がりました。
そしてついに、ついに、、、残り7分のところでライバルを再度抜き去りました!
あとはじっと祈るだけ。コース脇から拳を上げて応援です。
そして、6時間経過、無事ゴール!!
実は、今まで5回参戦して3回勝ってますが、一番嬉しいゴールの瞬間だったかも。
レースを終えて
ウィニングランを終えたヤグヤグをコースに迎えに行くと、そのライバルチームの方たちから、おめでとう!と言われて握手を交わしています。僅差で負けてかなり悔しいはずなのに、素晴らしいスポーツマンシップを持った人たちだなぁ、、と胸が熱くなりました。レースって素晴らしい!改めて思いました。
多分、今回は負けていても大満足なレースだったと思います。本当に久しぶりに熱くなりました。
今年はコロナの影響でエントラントも少なく、同クラス3チームのみ。我々も参戦5年目、125クラスも3年目ということで、やはりレース参戦するモチベーション低下やマンネリ感は否めません。
しかし、今回は私が車や他のレースでも時々思う、同じレースは2度とないということ、レースは一期一会というのを改めて実感したレースとなりました。
とても楽しかったので、ちゃんと覚えておきたいと思い、思わず長文を書いてしまいましたが、ここまで読んでくれた方に感謝いたします。
2輪でも4輪でもカートでもドローン(最近ハマってます)でもレースは楽しく、チャレンジする価値はあります。みんなレースやりましょう~