
さて次は4輪。軽自動車の10時間耐久レース、真夏の祭典K4-GP。
ご縁ありHula Racingにお誘い頂き、前回は袖ヶ浦フォレストレースウェイのKSports8耐に参加しましたが、もう1つの大本命レースがこのK4GP。1月の7耐ではクラス2位という素晴らしい結果で、今回はクラス優勝をかけて監督やチームの意気込みはかなりのものでした。
台風が接近しており一時は開催が危ぶまれたものの少しそれたお陰で無事開催になりました。とは言え前日の準備・車検中は時折激しい雨が降り、その度に開催中の5耐ではSCが入ってました。
夜は焼肉前夜祭!(ヤン坊さん、ご馳走様でした)
当日は予報通りのウェットコンディション。まだそれほど降ってないものの昨日のような天気が予想されます。
グリッドにはたくさんの様々な車が並び始めます。
クラスは細かく分かれており、我々はGP4クラス(900ccまでのオリジナルマシン)。
GP4,GP5クラスは一から車両を作れるので、フォードGT40風や我らケロヨンのポルシェ356風、往年のCカー風、由良拓也さんの所のように完全オリジナルデザイン(なんと6輪マシン)などなど、見ているだけでもとても楽しく見とれてしまいます。
仮装義務があるので、ドライバーのTさんIさんはレース前だというのに準備してきた衣装にそそくさと着替えてます笑
130チームもあるし色んな仮装を見るのはかなり楽しく笑えました。こういうお祭りぽい雰囲気はいいですねー
ドライバーはチームオーナー・監督のTさん、18年前の初期メンバーのIさん、新参者の私の3人。
他多数のサポーターの方々と一緒に10時間を戦います。
1レースの燃料量が決まっており(GP4クラスは80L)必然的にエコランになりますが、SCや雨などで瞬間燃費は変わるので、常に効率良く使えるように考える必要があり、これが戦略を複雑にしていて勝敗に大きく響くようです。
【スタート】
一昨日のSUGOに引き続きスタート役に。
本来ダミーグリッドからのセーフティカー(SC)先導後のローリングスタートですが、スタート時間頃に豪雨予報があったので計画的Pitスタートを選択。
序盤はウェットだったのが結局雨は降らず、みるみる路面も乾いてドライになりました。
ドライになると全開走行はできないので、無線でピットとコミュニケーション取りながらエコランに切り替えますが走り方が分からず結構苦労しました。燃費が悪いのにタイムが遅いとか・・。
体力的には全く問題ないけど、着込んだカッパがサウナスーツになって暑くて大変でした。。
私の1回目任務無事完了。
キノアンさんのイチゴかき氷が激旨で救われます
ガススタで給油してIさんへバトンタッチ。
Iさんも順調に周回します。
うちのチームはIT班が凄く車載カメラをほぼ遅延なしでピットでモニターできるので、マシンを常時把握できてとても役立ちました。
また、これをそのまま配信していたので知人や友人が見て応援下さり心強かったです。
さぁ、Iさんも無事帰還、Tさんへ繋ぎます。
Tさん流石のケロヨン号やK4GPを知り尽くしており、速く安定した走りです。燃費効率良いエコランも素晴らしかったです。
【5時間経過~】
Tさんから車を受け取り2回目の私のスティント。(動画の6時間48分~)
SCなどで燃費貯金が貯まってたので使って良いとの指示。
エコラン時はスロットル開度、回転縛りなどで燃費を稼ぎますが、これを少し緩めて走行します。
この時エコラン中と思われる上位チームの車両も確認。しかしどれも格好いいなーと。
しかし、130台もいるので抜いても抜いてもきりがない感じは昔のミニバイクレース全盛期を思い出します。
しばらく走った所でエコラン指示、改めて効率良い所を探り、何となく勘所を掴めたところでSC。
SC中も極力エコランを心掛けます。
SC解除後、丁度1時間が経過、引き続き順調に走行
・・と思った矢先になんと足回りトラブルでAコーナーの外で走行不能になってしまいました。
コース外まで救護カーで引っ張ってもらいレッカーに載せてもらいピットに戻りました。
原因はすぐに判明。ちょっとした部品の破損でした。
ただこれを唯一持ってそうな他チームの方が走行中で、走行終了するのが2時間後なので待つことに。、
2時間待ってお疲れの所、パーツを探して頂き、更に他チームの方に手伝って頂き修理完了。
ライバルなのに助け合いの精神が凄くて感動しました。
【8時間半経過】
さて、悲願のリスタートが叶い、Iさんがゴールまで走ることになりました。
もうあとは完走を願うだけ。
あれ?一昨日も似たようなことあったっけ?
が、今回はかかってるのが優勝ではなく完走だけど、同じような気持ちで車載モニタを見つめます。。
丁度雨が降り出し今日一番のウェット路面に。ただ昨日のようにSC中断になるような雨ではなく、またすぐに止みました。
日が傾き後半セクションでは良い感じに太陽が車や路面を照らしてます。
ドラマチックな耐久レースらしい美しい風景になってきました。
【ゴール】
そして、そして、、ついにゴール!私のスティントで止まってしまった時はリタイヤも頭をよぎったので完走できて感動ひとしおです。10時間は長い!マシンも人も大変なので走り続けたチーム皆が勝者だなぁと思いました。
チーム目標の優勝は逃しましたが、例えトラブルなしでも強敵が多いことに今更気づきます。
後でT監督からそれぞれのチームの背景を聞いて更に納得。このチームたちに勝つには並大抵のことではなく、色々なものが揃わないとダメかもしれません。
その力になれるよう、頑張りたい!という気持ちが更に強くなったレースでした。
改めてサポーター、ドライバーの皆さん、そして画面越しに応援して下さった方々、ありがとうございました!