
昨日のお昼、
ベトナムのフォーをあっさりといただいたおかげで、疲れた胃腸が大分復調してきました。
仕事帰りにいつもの
居酒屋「アップル」さんで一杯やっていると、地元で開業している歯医者のK先生がやってきて、カウンターのわたしの隣に座りました。
先生はジャガーのSタイプのRに乗っていて、ここで会う度にジャガーの話で一緒に盛り上がってくれます。
最初は車の話で突っ走っておりましたが、お酒も入り時間がたってくると話のお題が難しくなってきました。駅から離れた住宅地の開業医が深刻な少子化のなかでのいかに患者さんを獲得するかとか、
結構真剣なお題と会話でしたが、
酒の威を借りた
おバカなわたしも参加させていただきましたぁ。
どこも生き残りの時代なんですな。本当にご苦労様です。
ふと、気が付くともう帰ってもいい時間。
毎度ながら
結構な量のお酒を飲んでいましたなぁ~~(^^;
翌日の仕事を考え、少し
お酒を中和しとかなきゃなんて考えちゃって
あらら また
禁断の夜らーに行っちゃいました。
環2家(かんにや)
神奈川県横浜市港南区下永谷3-3-21
平日
11:00~翌1:00
日曜
11:00~翌0:00
月休(祝日の場合は翌日)
吉村家を開祖とする家系はいまや弟子や孫弟子が全国に広がり、また傍系亜流のお店も含めればかなりの勢力であるが、ここは直系中の直系。
この店の味が
一番吉村家に近く完成度が高いと思う。そして環状2号沿い随一の繁盛店であり、深夜まで
行列が絶えることはないんですな。
店に歩み寄っていくと、微かな風に乗って醤油感のある
家系独特の香りが次第に強くなるのを感じることができる。
店の外に並びは12人ほど。思ったより今日は空いていてラッキー。みなベンチに腰掛けて待ってます。
家系は大抵数人分を
ロットでまとめて調理するので並びの見た目の長さより意外と早く食事にありつくことができる。特にこの環2家は名物でもある
脅威の客さばきでお客の回転がめっぽう早いのだ。
列に並ぶ前に入口の扉を開けて食券を購入する。扉を引くと隙間から
むわ~~っと
濃厚な醤油豚骨の香りが吹き出してくる。
非常に時間が遅いのと、今日は胃腸をいたわっている筈だったことを思い出したヘタレなわたしは、
今日はラーメン並+海苔増し690円にしておくことにした。ちなみに中盛りだと麺が1.5玉、大盛りは2玉となる。おそらく1玉は茹で上げ前で180g程度と思いますがぁ。
10分待ったか待たぬか。誘導の従業員さんに促されわたしの前のお客も含め4人まとめて入店とあいなりました~~
カウンターの上に食券を出すと、すかさず後ろから誘導係が声をかけてきます。
「お好みはございますか?」
他のお店はここまで丁寧ではないだろうが、
基本的に家系ははじめにこう聞かれますぅ。
麺の硬さ 硬め、普通、柔らかめ
味の濃さ 濃い目、普通、薄め
脂の多さ 多め、普通、少なめ
これらについての好みを聞かれているのです。なにもなければ「普通で」といえばよいわけ。
わたしは、「硬め、多め」といった。麺は硬めで脂は多めというわけですね。
ここからが凄いのよ。その多くが食券制の家系では当然伝票は存在しない。そのとき受付けたお客の数だけの細かい好みを
誘導係は丸暗記するのです。それを誘導係はカウンターの中の調理人に口頭で伝える。復唱した調理人はそれをまた丸暗記。
前のロットがまだ調理中の場合などは調理人の頭の中では調理中の分も含めて
倍の数近くのオーダーが頭の中で処理されていることになるのだ。これぐらいの繁盛店になると10人以上のオーダーの復唱はよくある光景だ。
念のために誘導係が厨房スタッフにオーダーを再確認することもあるけれど、
「一番さんから順に中小硬め中少なめ
小中濃い目中硬め小硬め少なめ小少なめ
中中多め少なめ・・・・・・」決していい間違えないのが凄すぎるぞ。
友人に家系で働くやつがいて、記憶法を聞いたところお客一人一人の顔や服装などの特徴ある部分を抜き出して、
画像としてとらえてオーダーと結びつけて記憶するなどと実しやかに言っていたが、果たして本当なんだろうか?
とにかく、ここではラーメンの前に面白いものが見れることに違いはないのだ。
厨房は深夜にもかかわらず、さながら
戦場の様相だなぁ~~
次から次にラーメンが作り上げられていく。
厨房内は
体育会系のムードぷんぷん。お客の前でどうかというのもあるけど、ちょっとの
ヘマで怒号が飛ぶこともある。この辺は本家の吉村家譲りであり、杉田にあったころの本家はもっと過激だったもんなぁ。
わたしは麺硬めでオーダーしたので、一足先にラーメンにありつくことになります。
前述したが、混雑時にはたくさんのオーダーが一気に調理されるので、わたしは基本的にここでは硬めで注文することにしています。ほかにも硬めで頼む人多いんで、最後の硬めは正直ビミョーなところ。
さぁ、ラーメンの登場です。
吉村家直系独特の醤油のビシッと効いた豚骨くささが堪りませんな。
デフォのトッピングはチャーシュー、ほうれん草、長ねぎ、海苔といたってシンプル。これに
海苔増し分がどさっと乗ってきます。
多めの鶏油(ちーゆ)がスープ表面に黄色みがかった艶をつけて最高の見栄え。
スープを啜ります。ズズズッ
ガッツーん!!!!!!!! (*`Д´)=○)Д゚) ´Д゚)・;'
なんだよなんだよ。
ヤバイくらいに濃厚だよ。どうしてくれよう。おまけに燻製のような風味が個性的。
今更ながらだが、夜に喰っちゃあいけない気がする代物。
だけど、なぜだかスープに貪りついてしまう。
半端なく濃密な豚骨が鶏がらが、口の中でそれは激しく乱舞する。
あああああああああ~~
んめぇ~っ!!!!!!!┌(`Д´)ノ
しょっぱい!!!!!!!しかしながら、ものすごく
マイルドな舌触り♡
そして出汁から出た
コクがものすんごい!!!!!!!!!!!
それぞれの出汁の強烈な個性を丸みのある醤油の旨みでまとめている感じだ。
びっくりマーク応酬のインパクト!!!!!!!!!!!!
とにかくストロングだ。何から何までが濃い。
まさに家系の原点回帰。
とてもワイルドな味わいだ。
やはり今宵もやっぱり家系食べるならここと思わされてしまったぞ。
続いて麺を啜ります。ズルルルズルッ
家系御用達でしかも限定的なお店でしか扱われないという酒井製麺の極太ストレートはムチっとした食感と強いコシがあり、
濃厚なスープをぐんぐんと持ち上げてくる。
チャーシューは丁寧に
燻されて作り上げられるもの。バーベキューのような炭の芳香が出汁のような役目も果たし、この香りが吉村家直系ならではのスープの旨みとなって溶け込んでいる。いやはやしかし、美味しいのだが本当に個性が強い。わたしは最近ここのチャーシューメンは食べられなくなってきましたな。
ここの海苔はいつもながら香りもよくて結構好き。麺にくるりと巻いて口の中に放り込めば、スープの強烈なインパクトに疲れてきた味覚への丁度よい緩衝地帯を作ってくれる。
ほうれん草他はとくに書くことはないですな。
いやぁ、ひさびさに食べたけど、やっぱりここのラーメンは凄いものがある。
ただ年々通っていくごとに、
一口目の感激的な旨さと食べ切る直前の辛さのギャップが大きくなってきている。正直、胃が重くなってきた。あはは(+o+)
わたしもやっぱり年をとったということだね。
ふふ~~んだっ!!!!!( `,_・・´)フンッ
店の雰囲気 ★★★☆☆
スープの好み ★★★★☆
麺の好み ★★★★★
総合的なもの ★★★★☆(疲れた胃腸に痛恨の一撃)