相変わらずの亀UPで恐縮ですが、去る4月10日に宮城県・スポーツランドSUGOで開催された「
マツダファン・サーキットトライアル(MFCT) 第1戦東北ラウンド」に参加してきました。
MFCTへの参戦は1回限りで消滅した2013年千葉ラウンド以来、実に3年ぶり。車輌もBKアクセラ23SからCX-5 XD AWDへと大きく変わりました。新車購入から1年を経過したらサーキット走行を解禁しようと考えてはいたのですが、当初デビュー戦と想定していた1月のバイキンマン3耐が雪で中止になったこともあり、CX-5ではまともなスポーツ走行を全く行っていないという、手探り状態での出走となりました。(と、冒頭から言い訳しておきますw)
ただでさえ車重が1620kgと、前車BKアクセラに比べて340kgも増えたうえに、SUVクロスオーバーということで車高も前車比24cmアップとなるCX-5.。
少し脱線しますがマツダ協賛の「
ドライビングアカデミー」では申込規定に
「※ミニバン(MPV)・SUV(CX-5/CX-3)等のサーキット走行に適さない車両はアドバンスクラスではご参加頂けません」
などという注釈まであるわけでして、まあ一般的な感覚をもった人なら、CX-5でのサーキット走行は「無理」、MFCT参戦も「無謀なチャレンジ」、ということになるのでしょう。
それでも今回参加を決めたのは、「無理めなクルマがサーキット走るのって結構楽しいかも」と思っていたから。08年に初めて参加したMFCTの前身、MSCTの「オープンクラス」の顔ぶれが実にバラエティに富んでいたんですよね。
MFCT公式サイトで今でも
リザルトが見られるので紐解いてみると、、
【マツダスピードカップ サーキットトライアル 筑波ウィンターカップ
走行2組 総合結果表(2008/11/16)】※車種/型式のみ抜粋
・ランティス(CBAEP、CBA8P)
・RX-8(SE3P)
・ファミリア(BJ5P、BJFW、BJ5W)
・コスモスポーツ(L10B)
・AZ-1(PG6SA)
・ユーノス500(CAEPE)
・キャロル(AA6RA)
・レビュー(DB5PA)
・カペラ(GF8P)
・プレマシー(CREW)
・ラピュタ(HP22S)
・MS-8(MBEP)
これだけのクルマが23台、次々に最終コーナーを回って目の前にやってくるのを、ワクワクしながら眺めていたのを覚えています。
もちろん速い車は速いんですが、タイムなんて二の次、とにかく参加してお祭りを楽しんじゃおうっていう心意気で参戦していた方が多いように感じました。
不景気からマツダの協賛が外れ、MFCTとなってからは(少なくとも関東では)そんなシーンは余り見られなくなってしまいましたが、CX-5で参戦することでそんなスピリットを少しでも受け継げればいいな、と考えていました。(マツダの協賛も復活しましたしね)
そんな想いで申込みをしたもんですから、アクセラ時代のように頑張ってベストを出してやろう、といった気負いは一切持たず、久しぶりのMFCTをレジャーとして楽しむことを主眼に置いて宮城入りしました。
到着早々家族と「船岡の一目千本桜」「千年希望の丘」を見に行ったのは
前回のブログに書いた通りですが、この後SUGOでの前日練習を終えた某社長と合流した後は、宮城のおいしい魚介を求めて岩沼の「
まこと寿司」さんへ。
地魚たっぷりの海鮮丼をいただきました。お値段もリーズナブル。
宮城の生牡蠣!もう漁期は終わったかと思っていましたが食べられました。
少し体調の悪かった某社長がブログで食べられなかったことをボヤいていたのでダメおしで画像アップ(笑)

左の皿は金華サバ。酢で〆たとは思えぬ脂ののり具合。
右のお酒も地元「一ノ蔵 蔵の華」。爽やかな香りと甘さ、しっかりした後味を併せ持つステキな一杯。大満足の一夜でした。
翌朝は5時起床。眠い目をこすりながらSUGO入りです。
前回アクセラで「耐感180min」を走ったのはもう
6年も前の話なんですねえ。
自車の準備もそこそこに、ピットに展示していた車輌たちを早速チェック。
今回のMFCTは「マツダファン・東北ミーティング」内での開催のため、併催イベントが多数あって賑やかなパドックでした。

今回のサーキット向けに用意した装備ですが、
・タイヤ:ピレリP-Zero SUV 235/50R19
※SUV向けのスポーツタイヤって全然ないですね。。
・ホイール:RX-8 タイプRS純正19インチ(中古)
(↑これらは納車時にMFCTのレギュレーションに適合するサイズで購入してました)
・パッド:エンドレス MX72
・ベルト:WILLANS(アクセラより移植)
・牽引フック:カワイ製作所(アクセラより移植、ボスのみ購入)
及び油脂類の交換、と最低限の準備に留まりました。お金も掛けられませんし。
あ、ボディはゼロプレミアムでツヤツヤにしておきました。タイムが出ないのでせめて見た目だけでも綺麗にと(笑)
走行に関しては、何か1本目のピットアウト時から前を行く各車が速いペースで走るので瞬く間に置いて行かれてしまったのですが。。最近はウォームアップとかしない位参加者のレベルが上がったのか、それともアレが普通のウォームアップで、単にCX-5の体感速度レンジが低いからなのか分かりませんが、とにかく全然付いて行くことができず、どんどん離れていく前車を空しく追いかける展開となってしまいました。
納車以降スキール音を出すような走りをする機会に恵まれていなかったので、ノーマル車高だし中高速コーナーでは不安を感じるかも、と思っていましたが、そんな感じは殆どなく、非常に安心してコーナリングすることができました。ただAWDの特性を活かした走りができたかというと、それは全然ダメで、前加重で突っ込んで向きを変えるというFFの走法から最後まで抜けられませんでした。贅沢をいえばもう少しボディ補強を入れて、練習を重ねたいですね。
それと、ATに不慣れだったこともあって結構盛大にオーバーレブさせてしまったのも反省点。
結果は1ヒート目が2:01.4、2ヒート目で2:00.3という結果でした。とりあえずの目標としていた2分切りは果たせませんでしたが、アクセラ23Sでの自己ベストより約6秒落ちというほぼ予想通りのタイムかな。
全車に置いて行かれた感が強かったので物凄いタイム差だろうと思っていましたが、プレマシーを駆る同じオープンレシプロ1250クラス優勝者の方とは1秒ちょっとの差しかなかったのがちょっと意外でした。
2.2Dエンジン搭載車最速はアテンザDクラスの方で、3秒余りの大差をつけられてしまいました。
総合トップのRX-7の方とは1周20秒以上もの差が付いたくらいなので、写真を撮ってくれた奥さんの感想は「。。。おっそ。。」でしたが、子供は「お父さんはやいねー」と言ってくれました(笑)
あと、某社長曰く「4コーナーからシケインにかけての登りは速かった」そうで、この区間はディーゼルのトルクとAWDの組み合わせが効いているのかも知れません。
ちなみに、i-DM先生の採点ですが、見事なまでに1.0のオンパレードでした(汗)
それと。。。もう一つ反省点を告白しますと、残燃料やや少な目で挑んだところ2ヒート目の途中で燃料がなくなり、初めて「セーフモード」に入ってしまいました。要はアクセルを踏んでも一定以上加速しなくなってしまったので、あと2周くらい走れそうなタイミングで戦線離脱を余儀なくされました。ベストタイムが出た後だったので、これがなければ2分切りができていたかも。。。?
車輌保管解除後、肝を冷やしながらパドックからの坂を下り、サーキット入口のGSを開けてもらって緊急給油(苦笑)
後で分かりましたが、セーフモードに入ったあとでも数十キロ程度は走れるようになっているみたいですね。
東北ミーティングはこの後、パレードランとか抽選会、マツ耐決勝、パレードランなどイベントが色々あったようなんですが、早起きで体がしんどかったのと、奥さんと蔵王チーズ工場に寄る約束をしていたので、表彰式、そしてこちらの、
787Bデモランまで見てからサーキットを後にしました。
どうでも良い事ですが、787Bの動画を収めたスマホをCX-5のオーディオ音声につないで、ボリューム大きめにして子供に見せたところ涙を流すほど大爆笑されまして、何度も再生させられました。子供のツボは分からんですねえ。
蔵王チーズ工場でお土産購入後の帰り道、白石ICの近くに良い直線道路を見つけたのでコレクション入り。
その後は毎度のことですが眠気と闘いながら東北道を耐久走行して帰りました。
これまでの遠征と違うのは、やはり辛くなったら奥さんが交代してくれることですね。何度も休憩をはさんだので結局帰宅は23時頃になってしまいましたが、前日の素晴らしい花見も含め、とても充実した2日間の宮城旅行となりました。
タイムにはまだまだ伸びしろがありそうなので、来年も参加したいと思うと同時に、早くTC2000も走ってみたくなりました。バイキンマン3耐の振替開催が7月にあるので、クルマの調子が悪くなければできるだけ参加しようと思っています。
[追記]
東北ミーティングのの前日、4月9日に往年のマツダワークスドライバー、片山義美さんがお亡くなりになったとの報道がありました。
当時のレース事情には明るくないですが、エピソードを調べてみると日産ワークスとの大変壮絶な闘いの中心におられたのですね。上の787Bデモランはいつもより周回多め、音量大き目なように感じましたが、寺田陽次郎さんから片山さんへの弔いの意味もあったのかも知れません。合掌。