オリオン座流星群が今月中旬から下旬にかけて観測できます。
今年の10月18日が新月のため月明かりの影響が少ないため、絶好の観測条件となります。
今日19日22時~23日明け方の4夜が出現のピークで多いときで1時間当たり40~50個の流星の出現が予想されます。新月という条件良くオリオン座流星群を眺められるのは、今年を逃すと70年後だ。
さてオリオン座流星群を観察する方法を紹介します。
●どんな道具が必要?
道具は必要ありません。
肉眼で観察できます。
望遠鏡や双眼鏡を使用すると、見ることのできる範囲がたいへん狭くなるために、かえって観察しづらくなります。
●どの方向を見る?
オリオン座流星群の放射点は、東の空のオリオン座の中で、隣にあるふたご座との境界付近にあります。
たたし放射点のある方向だけに流星が出現するわけではありません。
流星は夜空のどこにでも現れます。
放射点近くに出現する流星は、こちらに向かって飛んでいるために短い軌跡の流星が多く、一方、放射点から離れた方向では、流星の軌跡を横から見ることになるために、長い軌跡の流星が多く観察されます。
ですから、放射点の方向にはあまりこだわらず、できるだけ空が広く見渡せる場所を選んで、空の広い範囲に注意を向けるようにしましょう。
空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉える可能性が高くなります。
●オリオン座流星群の流星かどうかはどうやってわかる?
ひと晩のうちには、どの流星群にも属していない流星もいくつか出現します。
このように「群」に属さない流星は「散在流星」と呼ばれます。
また、この時期、出現数は少ないながらもオリオン座流星群以外の流星群も活動しています。
そのため、この時期に流星を見たからといって、その流星が必ずオリオン座流星群の流星であるとは限りません。
自分が見た流星がオリオン座流星群の流星かどうかを判断するには、その流星の軌跡を逆方向に伸ばしてみます。
たどった先がオリオン座流星群の放射点を通れば、その流星はオリオン座流星群の流星である可能性が高いと考えることができます。
オリオン座流星群の流星は、その放射点を中心にして放射状に出現することを思い出してください。
●他に注意することは?
遅い時刻に屋外で行動することになりますので、事故などには十分注意してください。
特にお子さんは、保護者の方と一緒に行動するようにしましょう。
また、まわりの皆さんの迷惑にならないよう気をつけてください。
明るい屋内から屋外に出てすぐには、目が暗さに慣れていません。
何分か屋外にいて目を慣らしてから、やっと星空や流星などの暗いものが見えるようになります。
屋外に出て流星が見えないからといってすぐにあきらめてしまわずに、目が慣れるまで15分ぐらい待つことも必要です。
また、普段の生活では、夜の屋外で何十分もじっとしていることはなかなかないかもしれません。
季節は秋ですが、明け方には真冬並の寒さになることもありますので、十分注意してください。
普段外出するときよりも厚着をする、防寒着や寝袋を使うなど、寒さ対策を十分にして観察に望んでください。
立ったままで流星を観察すると、上を向いた無理な姿勢を長時間続けることになります。
レジャーシートなどを用意して、寝転がったまま観察できる準備をしておくと、楽に長時間観察を続けることができます。
観察する時間が秋の深夜です。寒さ対策を十分してインフルエンザが流行っていますので体調を崩さないよう気をつけて下さい。
どうですか?
オリオン座流星群でも見て、不純な心を流星とともに流してしまい、純粋な気持ちに戻ってみませんか?
Posted at 2009/10/19 07:16:18 | |
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