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ゼロ理論の続きです．
リラックス状態が一番人間の本当の潜在能力を引き出せると一般的に言われている．リラックス状態とは、全身の力が抜けて、呼吸が整っている状態である．そのようなときに一番集中できることはそれぞれが自身を振り返ったときに思い当たる節があるだろう．勉強や何かに集中しているときには、気づかないうちに上記に述べた身体状況になっている。池田は瞑想によって、心身をリラックスさせ池田自身が持っている力を出し切ろうとしている．感情が入ってしまうと肩に力が入ってしまったり、心拍数が上がって集中が途切れたりする。路面の走行状況やポテンシャルがいい意味で引き出せているときは、心拍数の上昇によりアドレナリンも多量に分泌され、乗れている気持ちになれる。しかし、そこには「冷静さ」が欠けてしまう。ドライビングは繊細な神経とアクセルワーク、シフトワーク、とっさの状況判断が必要である．そのようなことを総合的に考えた時、勝とうという感情や、早く走ろうという感情が入ってしまうと、理想的なラインへの意識が欠けてしまったり、路面から伝わってくる微妙なフィーリングを見落としてしまう．コンマ一秒を争うバトルやレースでは、そのことは全体的なタイムのロスになる．以上のことを考えるに、リラックスした状態が一番走るのに適した状態だと言える．全てに意識を研ぎすませて走るには、落ち着いた心で、車が語りかけてくる微妙なリアクションを感じながら、冷静にライン取りやアクセルワーク、シフトワークを行うことが必要になり、それができたときにその時、そのステージに合った走りができるのだと思う．言い換えると、自分の心との闘いでもある。相手がいる場合にせよ、そうでないにせよ自分の心の持ち方のありようでどうにでもなってしまう．池田はそのことを自身の走りの根幹にしていると考えられる．サーキットを走る場合も同じである．速く走ろうと思ってしまうと、つい乱暴になってしまって、微妙なアクセル、シフトワークがおろそかになり、車に負荷を与えてしまう。ラインも微妙にずれてしまい、気持ちの落ち着いている状態で、後から走りの映像を見て、いろいろなマイナス面が浮上する．
サーキット最速を目指す上で大切なのは、基本的なことであるアクセルワーク、シフトワーク、ブレーキワーク、ライン取り、状況の判断力である。その一つでも欠けているとベストの走りができないばかりか、路面がウェット状態の場合、スピンしたり、ハンドルが効かなくなり、最悪の場合、スピン、コースアウトになってしまう。
PROJECT.Nのサーキット最速理論は未だ途上であるが、池田のゼロ理論がPROJECT.Dの高橋涼介と意味通ずる部分があるように、この理論が最速を目指す上で大切な一つであると考える．当たり前のことのようであるが、実際の場面を考えたときにできているかどうか、意識してできる部分もあるが、そのような状態に一回の本戦で持っていくにはかなりの精神性の高さが求められる．今後のバトル後半のもつれ合うであろう部分から、池田がどのような走りを見せてくれるかが、非常に楽しみであり、PROJECT.Dの公道最速理論を紐解く上でも大きな手がかりになるであろう。

パソコンが故障のようで修理に出す予定です．しばらく更新できなくなる可能性があります．ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします．