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先日のメンテナンスで助手席を外したので、取り付ける前に重さを測ってみました〜我が家の911に装着しているのは「König」（ケーニッヒ）製のバケットシートです。身体にフィットするタイトな感じがお気に入りです。（元はスーパー耐久に参戦していたレースカーに装着されていたシートで、長時間座っても疲れ難いカタチをしています）





意外にシートレール（3Kgくらいある）が重いのに驚きましたが、シート本体はウェットカーボン製にも関わらず10Kg弱とノーマルの半分くらいの重さなので、運転席と合わせて20Kg以上の軽量化になっています。我が家の911は重さが1,130Kg（車両総重量）ですから、20Kgは総重量の約1.77%になり、馬力は推定ですがMoTeCのフルシーケンシャル制御により240psは出ているので、20Kgの軽量化は馬力換算で4.2psに相当します。チューニングで4.2psアップさせるのは大変ですから、そう言う意味で20Kgは大きいです。

英国製の空燃比モニターを手に入れたので、早速取り付けてみました。MoTeCに入力しているBOSHのO2センサーから信号を分岐して空燃比モニターへ接続します。





ラムダの値が変化する度に、LEDが発光して空燃比を教えてくれます（緑色がリッチ＝燃料が濃い、黄色が理想空燃比＝ストイキ、赤色がリーン＝燃料が薄い状態を表しています）〜空燃比を数字で表示してくれるモニターは正確で良いと思いますが、走りながら数字を見る（読む）のは無理があるので、このように光で知らせてくれるモニターの方が便利だと思います。

ハンド・スロットルが復活しました〜レバーを引くとコントロール・レバー（白いパーツ）が動いて、スロットル・ワイヤーがテコの原理でアクセル側に押されるため、その分エンジンの回転数が上がります〜シンプルですが良く出来た仕組みです。





ハンド・ブレーキも古い塗装を剥がして塗り直しました。





経年劣化で粉々に粉砕していたアクセル・ワイヤー・ブッシュも無事に３カ所取り付けました〜写真の右下がアクセル・ワイヤーに取り付けたスクリュー・ニップルの代用品です。

先日「BRE DATSUN 510」について書きましたが、510がとてもバランスの良い車だと言う事が、この動画を見ると判ります。一旦は直線で離されてしまったS30との差を、ブレーキングと高速コーナーで一気に詰めて、クロスラインを使って立ち上がりで抜いて行く辺り、ドライバーの腕も素晴らしいですが、車のバランスが良く無いと出来ない走り方ですね。BREの510が速過ぎて？当時ライバルだった2002やアルファがレースから撤退してしまい、翌年からレースが成立しなくなってしまった事も頷けます。

我が家の911はエアフロレス、しかもアイドリング・コントロール・バルブも外していますので、寒い冬のエンジン始動〜エンジンが温まるまで車から離れられませんでした。MoTeCで制御していますので、どんなに寒くても一発始動はするのですが、その後エンジンが温まるまではアイドリングが安定しないので、スロットルを僅かに踏んでいないと駄目（車から離れられない状態）だったんです。そこでハンド・スロットルを復活させる事にしました〜これが上手く行けば、車から離れられます。（笑）





そしてこちら（上の写真）が、MoTeCの冷間始動時の燃調画面（Cold Warm Up Enrich）です〜デフォルト値はスタート時のみ通常のマップより60%増量、クランキング中が40%増量など任意に設定が出来るようになっています。最初はこちらの画面でスタート時の燃料増分をコントロールしていたのですが、温まってからの再始動の時に燃料が濃過ぎる時があり、もっと上手い制御が出来ないモノかと試行錯誤した結果、エンジン温度で燃料をコントロールする方法（下の写真）に変えてみたところ、これが上手く行きました。始動時はエンジンが冷えているので、思い切り？燃料を増量しておいて、エンジン温度が上がるにつれて少しずつ燃料を絞って行きます。但しエンジンが温まってしまうと、冷えるまでテストが出来ないので、一日一回しかセッティングが出来ません。今年の冬は寒かったので、お蔭様で良いセッティングが出来ました！