
タイヤ交換をお願いした後の待ち時間で、ヤマハ期待の新車MT-09に試乗させて頂きました。
無理をお願いして30分のフリーライド。山道からぶっ飛び直線まで色々と楽しませて頂きました。
メーカー広報でも雑誌のインプレでも総じて好評ですが、私も乗ってみて非常に楽しめました。
初めて跨った瞬間、リッタークラスでこれほどまでコンパクトに出来るのか、と驚かされました。
4気筒モデルとの大きな違いはタンクとシートの絞り込み。このお蔭で足つきはFZ-1と比べ物になりません。逆に言えば、ニーグリップできない。内股がスカスカ。ステップの位置が意外に低く、真下にあるため意外にもルーズなスタイルに。これも踵のホールドがやりにくい感じ。アップライトな上体と言い、見事にモタードスタイルです。
期待の3気筒は思ったより振動も少なく、排気音も相当調教されて自己主張なし。
EFIのマップがA,B,STDの3種類用意されて右手のプッシュスイッチで切り替え可能。最初、ハザードのスイッチと間違えた(苦笑)加えて言えば、メーターにターンシグナルが表示されますがサインは1個だけ、ハザードを使ったのか、ターンの戻し忘れなのか分からなくてスイッチガチャガチャ触る羽目に。
マップの切り替えスイッチも、今一つ反応が鈍い感じ。切り替えするタイミングがある模様。
STDモードは、その名の通りスタンダードで可もなく不可もなく、普通に走らせることが。
Bモードは、まるで自分が乗っているFZ-1(08国内)の様なエンジンフィールに。非常に穏やかながら、アクセルを開いた分だけ盛り上がる感じ。乗りやすくて疲れない。
Aモードはよく言うと鋭い、悪く言うと敏感すぎ。FZ-1で言う所の初期型海外向けフルパワーバージョンの様なドンツキと言うべきか。
FZ-1ではいろいろ言われたが、味付け次第でどうにでもなると言う答えをメーカーが出してきた感があります。
おそらくSTDモードから動かないと思う。

走りは非常に軽快で、FZ-1では絶対やりたくない狭小Uターンも気軽にこなせるサイズと重さです。
ハンドルもよく切れますし、車体もよく寝る。FZ-1は、タンク付近の重さのイメージがあって、低速だと雪崩のように倒れこむ感じがありますが、MT-09にはそんな事がなく、軽快にUターンできる。
小さな凹凸も適度にこなし、ぺたーっと吸い付くような走りをするので不思議に思ったら、タイヤがブリジストンのS20でした。車体の良さもありますが、タイヤも相当良いのでタイヤの影響も大きいかと思います。
非常に軽くて乗りやすい、良いバイクなのですが、ガソリンタンクが14リッターとちょっと小さいのが難点ですね。FZ-1の18リッターでも足りないと感じる事が多いので、これは致命的とも感じられます。
出来れば、タンクの絞りをもう少し緩くして、その分タンクを拡張するとニーグリップしやすくなりますし、長距離走行も可能になるかと思いました。
FZ-1は、いかにもヤマハと言う様なデザインと作り込みなのですが、MT-09はところどころにデフレの波を感じる部分があり、ヤマハらしくないと感じる部分があります。ディーラーの方とも意見が一致したのですが、FZ-1の作り込を見るとFAZER8とかは選べなくなる、MT-09もあと少し頑張ってほしい、と言う感じでした。
で、結論として、我が家ではFZ-1がもうしばらく頑張る事になりそうです(笑
Posted at 2014/07/05 20:00:14 | |
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