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新型カローラ、3ナンバー化により憧れの「カローラ・アルティス」（北米カローラのアジア仕様。画像は台湾仕様）に近づいたことに好感を持ちつつも、一方で「1500ccで、豪華な室内で、経済性にも優れる。Gを選んでおけば間違いなし」という世界観が微塵もないのにいささかの違和感を覚える。
カローラは全世界で使用されるトヨタの重要なブランドネームであり、日本市場の特殊性を鑑みてわざわざ専用ボディを起こしたのだと思うが、1.8Ｌが主体のエンジンラインナップを見るにつけ、「日本専用ボディ」というのもこの世代で終わりかな、という気がする。

次世代型は全世界共通ボディになりそうな予感。その激変緩和措置なのが新型カローラなのだと思えてしまう。
日本専用の割に日本のユーザー（７０代以上かもしれない）が「コレだよ、コレ」という要素（例えば、ベージュの内装に木目調のインテリア。レース半カバーが似合うイメージ）が何にもないのが引っかかる。先代、先々代のフィールダーオーナー辺りをリサーチしたのだろうが、往年のカローラファンにはちょっと淋しい内外装だと思う。

同じブランドネームで違う車を作り続けるコンセプトはいつか破綻するのは時代が証明している。
かつてホンダアコードが「日本、欧州、北米」でそれぞれ違うボディを用意したが、１世代でご破談になってしまった。
単なるアメリカのゲタ車に成り下がってしまった現行シビックの二の舞にならなければよいが、と要らぬ心配をしてしまう。

ともあれ、一度試乗してみて、「日本のカローラここにあり」が感じられるかどうか、試してみたいと思っている。

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