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昨年暮れに第14代目となるクラウンの発表がありました。トヨタではたいへん歴史のあるモデルであり、トヨタの冠たるモデルであることから企業の重役クラスなどの選ばれし富裕層がオーナーとなります。

クラウンと言えば、歴代どのモデルにおいてもブラックやホワイトなどのシックなボディカラーが定番で一番の売れ筋です。言ってみれば、無難なボディカラーと言えるでしょうね。

しかし、昨年暮れの発表記者会見の際に、ピンクに塗られたクラウンがサプライズで展示出品されました。注目度は抜群に高い一台となりました。その際、豊田彰男社長からは2013年内には本当に発売させると明言がありました！

このピンククラウンについて、以前ブログでも取り上げました。その中で取り上げた興味深いニュースを一部抜粋して再掲します。　　（参照： ピンクのクラウンを考える ）
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度肝抜く「ピンククラウン」　トヨタが狙った巧妙なデザイン戦略 　（Sankei Biz 2013.1.19号）

トヨタ自動車が昨年12月に発売した高級セダン「クラウン」の新型車が話題をさらっている。注目を集めているのは「色」。衝撃的なピンク色で、業界関係者や自動車愛好家の度肝を抜いた。
　　　　～中略～
トヨタ側は、この発売時期について「ピンク色は当初から予定されていたものではなく、開発段階でアイデアとして出てきた。このため、発売は今年末となってしまう」と説明する。

開発途上から追加された車種とはいえ、発売が1年も遅れるものなのか。前出の関係者は「発売から3カ月後ならば、だれもが記憶が鮮明で、ピンク色が売れたか、売れなかったかに注目が集まる。しかし、1年後ならば……」と指摘する。

つまり、1年後になると記憶も薄れ、売れ行きが悪くても騒がれる心配は少ない。逆に予想以上に売れれば、大々的に広報すれば再び話題となるわけだ。
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本来ならば、カタログモデルとして同時発売すればいいところですが、話題性を欠かさないためにもわざわざ発売を先に延ばすあたりがトヨタの戦略なのでしょうね。

そのピンククラウンの発売に関する詳細が決まったようです。カタログモデルとして、発売されるのかと思っていましたが、特別仕様車として期間限定での発売になるようです。その名も「アスリートG″ReBORN PINK″」。トヨタが掲げるキャッチフレーズ「ReBORN」がモデル名となっていますね。

ボディカラーのネーミングは「モモタロウ」というそうです。なぜおとぎ話の主人公の名前なのでしょうか。もう一ひねりあっても良さそうですが。現車をショウルームで目の当たりにしましたが、ベタ塗りのように見えて結構複雑な塗装なのでしょうね。

インテリアではカラーコーディネートをテリー伊藤氏によって手掛けられました。


ステアリングにピンクの王冠マーク。

インパネには、メーター指針がピンクに！

ドアトリムにはピンクのステッチ。

エクステリアの派手さに比べると、控えめにピンクを使い巧くまとめられていると感じられます。ただ、これだけは主張しています！

エンジンスタートボタンは、主張を感じられる部分ですね(^^)

さて、ピンククラウンは9月1日から30日までの一ヶ月間だけ期間限定で受注し、生産は12月からの予定だそうです。つまり、すでに受注が始まっています。

さすがにカタログモデルとして販売するほどの台数を見込めないから、ある程度販売期間を絞って生産するのでしょうね。台数としてはそれほど販売されないであろうボディカラーを考えれば、効率も良くベストなやり方なのでしょうね。

ピンククラウンの販売のそもそもの理由が、大企業であるトヨタとして生まれ変わるための挑戦と言われています。実際に受注が解禁となったことで、興味の対象はどれだけの人が実際にオーナーとなるのか、またどのような人が購買者となるのかということです。今後注目したいですね^^;