
大阪の事故や、先日アクセルとブレーキを踏み間違えた70代の方による小学1年生死亡事故の報道に、心を痛めています。
実際に被害にあわれた方とそのご家族の痛みと苦しみは、推して余りあるものがあります。
それとともに、心ならずも人生の最終盤で人の命を奪うことになってしまったドライバーとその家族もまた、深い絶望と後悔にさいなまれていることでしょう。
私の実家の両親も70代になりましたが、不便な交通環境のために、自動車に乗り続けています。
幸い健康で、ともに認知障害傾向はまったくありません。
半分リタイアしていますが父親は仕事を続けているので近隣駅までの通勤に(可能な限り母親が送迎)、母親も買い物に使う以外にある社会的な活動をしており、移動のためにどうしても自動車が必要です。
高齢者2人の住まいなのに、上述のどうしても車が必要な事情から、普通車とコンパクトカーの2台体制で現在まで過ごしてきましたが、両車とも自動ブレーキ未装着でした。
やはり小回りが利く小さい車が乗りやすいようで、いつもはコンパクトカーを使用して、普通車はたまにしか乗っていないようです。そのため、とりあえずコンパクトカーを、最新の自動ブレーキ装着車に買い替えることにしました。
いろいろ調べてみると、自動ブレーキも性能差が大きいようです。
第一世代の自動ブレーキは、妻が乗るフィットもそうですが、レーザーあるいはミリ波レーダー単独によるセンシングで、低速領域のみ対応するタイプ。これは時速30Km/hr程度までしか対応できておらず、今回買い替えの目的からは、あまり意味ある装置とはいいがたいです。
ダントツにいいのがスバルのアイサイト。特に2014年以後のver.3は秀逸です。でも一番小さい車はインプレッサスポーツ、あるいはそのセダン版のG4です。
最近登場したトヨタのセーフティーセンスPもそれに次ぐ性能ですが、もっとも小さい車はプリウスです(それよりコンパクトなアクアなどは、廉価版で明らかに性能が劣るセーフティーセンスCです)。
意外に性能が高いのが、スズキのデュアルカメラブレーキサポートで、これはアイサイトのよく似た2眼のカメラシステムです。前方の車だけではなく歩行者も認識するシステムは、普通車に搭載されるシステムでも限られているのに、スズキは軽自動車にまで搭載しています。
スズキの車には、第一世代のレーダーブレーキサポート搭載車もいまだに売られていますが、一部ですがデュアルカメラブレーキサポートに進化しているモデルもあります。
私自身はスバルのインプレッサが良かったのですが、両親の「できるだけ小回りが利いて、荷物も積めるのがよい」希望を優先して、スズキのスペーシアのデュアルカメラブレーキ付きモデルを購入しようと思います。
ただひとつ残念なのは、スペーシアではサイド・カーテンエアバッグがオプションでも選べないことです。
ここ数年で父親が完全リタイアすると思いますので、その後に1台に整理します。その際に、再度入れ替えも含めて検討することになると思います。
「高齢者は強制的に免許返納すべし」という意見はもちろん承知しています。
ただ、どうしても乗らないと生活できない環境というものもあり、とりあえず今できる対応を取りたいと考えています。
Posted at 2016/03/06 10:42:42 | |
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