
★各紙、“メッシア”に屈する
各国のメディアが、レオ・メッシに屈した。
アーセナル戦から一夜明けたこの日、世界各国のメディアは、メッシへの賞賛一色に染まった。「世界最高のプレーヤー」「超天才」「評価文句無しの完璧10点満点」「カタルーニャにフットボールの神が住み着いている」「“メッシア(メッシとメシア<救世主>を掛けた造語)」、、、世界各国で、様々な敬服の言葉が飛び交った。
また、アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、“PlayStationの中の選手のようだ”と、その才能を称えた。
★飛ぶ鳥落とすメッシ
レオ・メッシには、限界が無いようだ。アーセナル戦で、再び“パルティダッソ(大活躍した試合)”をやってのけたメッシ。破竹の勢い、飛ぶ鳥落とす勢いのメッシの型破りの記録を見て行こう。
☆数々のハットトリックをこれまで演じて来たメッシ。しかし、1試合4ゴールを決めたのは初めての事だ。ちなみに、これまでハットトリックは5度、1試合2ゴールは18度、記録している。
☆アーセナル戦で4ゴールを決めたメッシ。これで、今シーズンのチャンピオンズリーグのゴール数を一気に8に伸ばし、クリスティアーノ・ロナウドの7ゴールを抜いて、トップに躍り出た。ちなみに、先シーズンのチャンピオンズリーグは9ゴールでピチッチ(得点王)に輝いている。尚、メッシは現在、リーガ・エスパニョーラでも26ゴールを決め、ピチッチ(得点王)に就けている。
☆当然ながら、今シーズン、チャンピオンズリーグで1試合4ゴールを決めたのはメッシが初。
☆CLの歴史の中で、1試合4ゴールを決めたのはメッシが6人目。かつては、ファン・バステン(ACミラン)、シモーネ・インザーギ(ラツィオ)、プルショ(モナコ)、ファン・ニステルローイ(マンチェスター・ユナイテッド)、シェフチェンコ(ACミラン)が記録している。つまり、アスールグラナ戦士としては、初の快挙だ。
☆CLの歴史の中で、前半の内にハットトリックを決めたのは今回のメッシが9人目だ。また、今シーズンではメッシが初めて。
☆メッシのチャンピオンズリーグでの通算ゴール数は25となり、リバウドと並んで、アスールグラナ戦士のトップタイとなった。
★バルサの‘10’番、仲間のサポートに感謝
試合後、バルサTVはアーセナル戦のヒーロー、メッシにインタビューする事ができた。「序盤は先制点を決められ苦戦した。しかし、みんな逆転できると信じていたし、実際そうすることができた。今日は偶然にも僕がゴールチャンスを得たけど、イブラヒモビッチがそうである時もあるし、ペドロの時もある。大事なのは、チームが得点を決めるということだ。」とメッシは語った。1点目のゴールは、特にセンセーショナルだった。「跳ね返ったボールを、取る事が出来たのはラッキーだったと思う。だから思いっきり蹴ったんだ。」とコメントした。
未だかつて、バルサのどんな選手も、チャンピオンズリーグで4ゴールを決めた選手はいなかった。これについてメッシは「とっても嬉しいよ。他の試合でハットトリックを決めた時と同じくらいね。いつでも、ゴールを決められるということは嬉しいことだよ。特に重要な試合だったとしたら尚更だね。」と述べた。また、仲間からの数々の賞賛については、いつものように、謙虚な姿勢を見せた。「更に良いプレーができるように、努力しなくてはならない。良い仲間に恵まれ、みんなが祝福してくれた僕は、非常に幸運だと思っている。」とメッシはコメントした。
メッシは、ここ最近のポジションであるトップ下でのプレーがフィットしているようだ。「トップ下は、ボールを触る機会が多い」と考えるメッシは、フットボールを心から楽しみ、1分、1秒も無駄にしたくないようだ。「僕はプレーする事が大好きだし、バルサでプレーしている事を、心から楽しんでいるよ。」と述べた。
アーセナルを下したバルサは、これからエル・クラシコへ向けて頭を切り替えていくことになる。メッシは「準決勝への切符を手に入れたばっかりなんだから、今はその喜びを噛み締めていればいいんじゃないかな。レアル・マドリー戦については、直前になったら考えるよ。」と述べた。そして、チャンピオンズリーグ準決勝の相手、インテル・ミラノについては「インテル・ミラノは非常に厳しい相手だ。グループリーグで戦った彼らとは、全く違うと考えたほうがいいだろう。選手たちのことも、プレースタイルもお互いわかっているから、激しい試合となるだろうね。今僕たちの手の中には、2つの大事なタイトルがある。どちらも手に入れられるように、最後の最後まで戦う。」と述べた。
☆アーセナル戦の4ゴールでメッシの今シーズンの公式戦通算ゴール数は39となった。これは、先シーズンに記録した自身の記録、38ゴールを上回る自己新記録を達成した事を意味する。
☆メッシはバルサで公式戦通算119ゴールを決めている。その内の67ゴールがホームでの試合で決めている。
★ピケ「ピッチで語る」
ジェラール・ピケが自身の本“Viaje de ida y vuelta(彷徨える旅路)”の発売記念記者会見に姿を見せ、週末のエル・クラシコ等について語ってくれた。
Q:まずは昨日のアーセナル戦、貴方は出場する事が出来ませんでしたが、チームの戦いぶりをどのようにご覧になっていましたか!?
「素晴らしかったと思う。チャンピオンズリーグの準決勝進出の切符を勝ち取った訳だし、本当に嬉しいね。個人的にはやはりピッチに立ちたかったね。自分がプレーしている方がより楽しめるし、スタンドからだと、より苦しむし、楽しみも減ってしまうからね。やはり、参加したかったね。」
Q:土曜日にはエル・クラシコが待ち受けています。
「それについては多くを語るつもりは無いよ。まだ、時間もあるしね。僕等はピッチでそれを語るつもりだよ。」
Q:今年もまた、2-6のような結果を掴みたいと思いますか!?
「去年は上手く行き過ぎた。あの試合は、永遠に記憶に留められるだろうね。あの時の感触は、まだ昨日の事のように覚えているよ。もちろん、ああいう試合をもう一度やってみたいとは思うけど、あの試合を繰り返すのは殆ど不可能だね。」
Q:昨日のメッシの4ゴールをどう思いましたか!?
「レオは世界一の選手だ。」
Q:元同僚のクリスティアーノ・ロナウドは!?
「彼も世界最高峰の選手の一人だ。だけど、レオはその上を行く存在だよ。」
Q:チャンピオンズリーグの準決勝では、再びインテル・ミラノの対決します。
「インテルには、元同僚のディエゴ・ミリートやサミュエル・エトーがいる。再び彼等と対戦出来る事を光栄に思うよ。彼らは素晴らしい人間だし、偉大な選手だ。彼等のプレーを抑えるのは難しいけど、彼等にゴールを奪われないよう、全力で戦いたいね。」
★アーセナルの選手のコメント
アーセナルFCの各選手はUEFAチャンピオンズリーグ準々決勝敗退に肩を落としながらも、4得点を挙げてFCバルセロナの勝利に貢献したリオネル・メッシを称えるしかなかった。フランス代表右サイドバックのバカリ・サニャは、「彼のような選手がいるチームは勝利の可能性が高まる」とUEFA.comに語った。
地元ロンドンで2-2と引き分けた第1戦の前半には、バルセロナの華麗なパス回しに翻ろうされたアーセナル。敵地カンプ・ノウに乗り込んだこの日は、18分に二クラス・ベントナーが先制するなど、前回以上の立ち上がりを見せていた。しかし、このデンマーク代表FWのゴールも、メッシの圧巻のパフォーマンスの始まりを告げるきっかけに過ぎなかった。バルサの背番号10は前半の22分間でハットトリックを達成し、ハーフタイムを迎える前にチームの準決勝進出を確実にする。対するアーセナルも後半に反撃し続けたが、ネットを揺らすことができなかった上、終盤にはメッシのこの日4点目を許してしまった。
サニャは1-4のスコアを「本当に悔しい」と語る一方、実力に勝るチームがFCインテル・ミラノとの準決勝に勝ち進んだと認めた。「2試合を振り返ると、バルセロナの方が間違いなく勝利に値していた。それでも今夜の僕らは内容がよく、バルサを何度となく苦しめたものだ。2点が必要になった後も、まだチャンスが残っていると思っていたからね。僕らはここ数試合で精神力の強さを証明し、終盤にゴールを重ねてきた。それでもメッシの4点目が決まった瞬間には、この勝負は決着がついたと思い知らされたよ」
第1戦のメッシは普段よりも目立たなかったが、第2戦では誰にも止められない状態だった。「メッシは世界最高の選手だということを、自らのプレーで再び証明したと思う。彼は何でもできる選手だ。ボールをキープし、ドリブルを仕掛けてゴールを奪ってしまう。重心が低い上に動きを捕まえきれないから、止めるのは本当に難しい。第1戦と同じく、今夜も多くのスペースを与えてしまい、その代償を払わされた」。ベントナーも同様にメッシを称えた。「メッシは素晴らしい4ゴールを決めた。彼は並外れた才能の持ち主で、偉大なチームの中心として活躍している。まさに世界最高の選手だ」
一方、ウィンガーのテオ・ウォルコットは、「この世界最高の選手をゆっくりと見られる」これからの機会を楽しみにしている。たとえ、この日の敗北を受け入れ、DVDプレーヤーの電源を入れるまでには時間がかかるとしてもだ。「立ち上がりがよかっただけに残念だ」と語ったウォルコットは、ベントナーの先制ゴールを生んだカウンターの起点となっている。「(先制した後の)5分間が大切だったが、リードを守れなかった。僕らはチャンスを与えてはいけないバルセロナに、不運にもそれを何度か与えることになった。だけど素晴らしい経験になったよ。この経験から教訓を得なければならない」
Posted at 2010/04/09 01:14:22 | |
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