2009年09月28日
写真の隣の人は全く他人ですが、プロのガイドさんで、今日の悪天候でロープ、ヘルメット、カラビナ、ハーネス等フル装備の完全なバリエーションアルパインクライミング仕様でした。
僕はただのなんにも装備なしの格好。しかもなんと防水パンツ忘れる最悪の状況。
午前になんとか劔岳登り、午後から帰り道で更にメチャクチャになり、30分位は、ほふく前進しか出来ませんでした。簡単な登山道なのに突風で飛ばされて崖からサヨナラかとおもいました。
こんな突風は人生最大です。最後には霧で視界1メートルになり13時に帰宅断念。
大雨、霧、突風でこれ以上進めず、只今2800メートル弱、劔御前小舎。本日は帰れず。
そもそもなんで劔岳かと言えば、最近映画化された事と、学生時代の立山のレーシングキャンプ懐かしいので、紅葉楽しみに行く事にしました。
劔岳は、その厳しい岩稜ルートもさることながら、悪天候で厳しい山として有名です。
僕の知り合いで8000メートル級の山を無酸素で6峰制覇した、クライマーがいるのですが、彼いはく冬の劔岳は、8000メートルのヒマラヤより厳しいそうです。雪崩の巣窟で、吹雪で1日で2メートルも雪が積もるらしいです。
単独峰で日本海からの風が直接あたるのが原因だそうです。もちろんオールシーズン天候が荒れだすと大変な事になります。
今回も、予想より1日早く前線が直通してしまいました。
日曜午前に法事済まして、直ぐに立山に直行。本日死にかけました。やっと電源つながったので簡単に報告!
今日誰か劔岳で死んでないですか?
とにかく人生最大の突風でした。後3時間劔岳登り始めるの遅かったら100%死んでました。時間たつごとにひどくなってます。僕より遅く出発した人が数人いましたが、断念していないと危険です。
劔岳の一番の難所『カニの横ばい』で、大雨により、ただでさえ一つしかない足場がツルツルに滑って、同時に突風吹いて、一瞬だけ雨でツルツルの鎖に両手だけでつかまったぶらさがり状態になりました。
まさにファイト一発状態。
手が離れたらまっさかさまさようならでした。
と、いう事で帰宅したら詳しく報告しますー。

Posted at 2009/09/28 19:56:27 | |
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