試聴ソースについて

試聴ソースは大事ですよね。

オーディオ機器のセッティングも最初はピンクノイズとか周波数スイープとか使いますが、やはり最終調整はよく聴くCDで。特に「この曲のこのあたりがどう鳴るか」「BGM音量ではどうか」的なものってあると思います。普段よく聴くジャンルが気持ちよく鳴るよう、好みのセッティングに早く合わせる意味でも。

以下は私が調整確認に使う曲：

1) Don't Know Why / Norah Jones　定番。このセクシーな声と甘い演奏が気持ちよく鳴るか。マイクの特性がそのまま聞こえそうな生々しい録音は調整用にもってこいです。

2) MOANIN' / Art Blakey and the jazz messengers　名盤。ドラム、ベース、ピアノ、そしてペットとサックスのダイナミックな演奏と黒いグルーブ感が格好いい。ドラムのアタック感、金管の鳴りが調整用にもってこいです。

3) A CAMINHO DE CASA / T-SQUARE　アルバム"BRASIL"の１曲目は透明感ある女性ボーカルとアコギの生録感たっぷりの曲。ささやくような歌声からハイトーンの伸び、ギターの倍音や弦やボディー鳴りの空気感は調整用にもってこいです。

4) DESPEDIDA / T-SQUARE　アルバム"BRASIL"の２曲目は安藤さんらしい旋律のフュージョン。ダイナミックレンジ感とスピード感や音の切れ、楽器の分離がよく演奏の躍動感が気持ちよく再生できるか、調整用にもってこいです。

5) BOTTOM LINE / REBECCA　少し古いですが録音されている音としてレンジが広く、また、昔よく聴いた曲という点で「イメージに近いか」を確認できる意味で調整用にもってこいです。

6) LOVE PHANTOM / B'z　これもスピード感や切れの違いが出ます。ボーカルがどの音域でも聴きやすいか、楽器や声の分離や広がりがどうかよく判る曲。しょぼいセットで聴くとゴチャっとした感じになりますよね。

...とまぁ、主にこのあたりで。特に数字の若いほうがまず優先で、4~6あたりで最後にEQの１目盛りをどっちにするか迷う・・という感じでしょうか。上記で調整すると、ほぼフラットでありつつ低域にコシのあるセッティングになります。なお、ボーカルは重視しているので、上記で微調整すればほぼ昭和歌謡にも対応します。坂本冬美、村下孝蔵、テレサテンあたりも重要ですね（笑）