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7月17日(土)にツーリングいきませんか?? Boxster`s PleasureのBBSへ書き込みいたしました。 是非、ご一読ください。参加検討、ご希望の方は私までメール(touring@986owners.net)ください。 6月末くらいまでに行程表をお送りします。 こちらに書き込んでまーす・・ http://www.986owners.net/bbs/wforum.cgi?no=6161&reno=no&oya=6161&mode=msgview&page=0
超絶の断崖バトル、R339「竜泊ライン」

2003年・・11月1日からの3連休を利用して、青森に行った。
3連休とのことで、友人とも連絡を取り合い、2日目の日曜日早朝、津軽半島の西北、小泊村から、太宰治の「津軽」、石川さゆり「津軽海峡冬景色」で一名を馳せ、青函トンネルが地底を走る風の岬、竜飛岬までの20㎞を一緒に走ることにしました。

相手は、名うてのドライビングテクニックを誇るA氏。
八幡平をエリアとし、FDセブンを乗りこなす腕はもちろん、特に2輪ではノービスクラスの腕を持っています。CB750Fボルドール、GSX1100カタナを自在に振り回す猛者、今日は何で登場するのかぁ・・

ぬ・ぬぁんと・・・
「パラン、パラン、パララララ・・」漆黒の闇の中からゆっくりと現れたのは・・・
既に販売終了から暫く経つヤマハのワークスマシン、伝統のYZRのテクノロジーを受け継ぐ栄光のマシン、2ストバトルエリート「TZR250R」でやってきたのでした。「な、なんと!」

言葉を失い、呆然と立ちすくむ自分に歩み寄り、
「ケッ!ポルシェボクスターなんぞ、45馬力のこのマシンで十分!」なんていつもの、軽口をたたき、「一般車が来る前に行くぞ!」
数々のバトルの紋章!所々が擦れた皮のツナギ、肩、膝にはパッドを入れ戦闘態勢も十分、背中に気迫が漲ります。道に落ちていた落ち葉が、小さな音をたててクルクル舞っています。風雲急を告げる嵐の前触れかっ・・

朝もやの切れ目を確認し、視界良好!スタートします。最初はボクスターが前に、朝の津軽半島を日本海を左手に見ながらの爽快ドライブ、後ろのTZRも2ストのテンポも心地良いビートで、片手をタンクに余裕です。

小泊村を抜け、一旦海岸線から離れます。いよいよワインディングバトルステージヘ・・ここは、一気に断崖を駆け上るオープニングステージ。パワーが物を言います。
ボクスターは全てのギヤを6400回転、MAXOUTPUTのちょい上まできっちり引っ張ります。しかし、タフな登りにいかに伝統のポルシェフラット6も悲痛な叫びを上げています。「くーっ!」伸びのタイムラグが予想以上にあります。

コーナー立ち上がりでは十分なトラクションで万全の逃げ体勢!耳にはキーンと高低差による耳鳴りがし始めています。
「ゴクッ!」唾を飲み込み耳抜きして、一段とエキゾーストノートがはっきり耳にできます。チタンマフラーの渇いた音と、1万回転を超えるアクセル全開で追いすがる2スト音とが共鳴し、風でひしゃげた椴松の谷に木霊します。

登りのステージで差をつけるべく、こちらは全開アタック!背後からはミラーに現れては消えながら、迫りくる恐怖のバンクセンサー音!ハングオンのマジモード!時折、タイトなS字立ち上がりではフロントが浮いています。「ま、まじかよ!」

峠の中間最高地点、眺瞰台からはいよいよ根性の下りステージです。

ここからは、竜飛岬の大きな発電用風車と、遠くには北海道を望む事ができます。紅葉も絶えたこの道は、風の音しかしない断崖の道。普段は人を寄せ付けない神秘的なこの道も、今日は確かにヒートアップ!熱い戦いの最終ステージへとなだれ込んでいきます。

登りでは、少し差はつけることができたのもつかの間、中速ダウンヒルでは、いよいよTZRの本領発揮!100㎏そこそこの車重、スペシャルブレーキとハイグリップSタイヤを奢り、SPチャンバーで武装!90度一軸V型2気筒エンジンの出力をMAXまで絞り上げボクスターに襲いかかります。「ギャーーーンッ!!・・」ひらりひらりと軽快なステップを披露、軽くリヤをブレークしながらクリップを立ち上がって行きます。

しかし、こちらも引かない。埼玉僕星団の威信を賭け、負ける訳には行かない!ガードレールぎりぎりのライン、「カツン!」ミラーに伸びた枝の衝撃を覚えアウトぎりぎりへ・・フルブレーキ「ズダダダダ!」タイヤを軋ませ、コーナー脱出!アクセル全開!しかし、いつもの走りが通用しないっ!バックミラーに見る見る迫る不敵な虹色のバイザー・・なぜだっ!

いつもの走り、立ち上がり重視のラインでは、下りの中速コーナーの連続ではブレーキングポイントを把握出来ない。さらに、1.5車線の道の狭さと相俟って、道幅のエスケープも無い状況ではチタンマフラーの軽さも活かせず、じっと我慢の走りを余儀なくされます。「クーッ!キビシーッ!」

このようなセクションは、できる限りブレーキに足を乗せる時間を少なく、コーナーは根性で耐えます。そして、アクセルのON、OFFでリズミカルにコーナーをクリアしていきたいところ。

ミシュランパイロットスポーツのグリップに全神経を投入!奥歯がガクガクしています。しかし、スピードを乗せすぎ、立ち上がりのアクセルオンタイミングが微妙にズレます。
その時は来た!一気にフロントがブレーク、グリップ回復までの我慢の一瞬!
「くっ!アンダーッ!」
コーナー入口ならなんとか・・出口でのミスは痛い!アクセルが踏めないっ!

その隙は逃さない!痛恨のハンドリングミス!なんとアウトから一気にかぶせてきます。戦慄の一瞬!視界の脇のヘルメットが一瞬深めたバンク角の為に消え去ります。直後!バンクセンサから火花を削り、フルハングオン!前に出ます。「くーっ!」

あざ笑うかの如く、コーナー立ち上がりではウイリーをかまし、逃げ耐勢十分のTZR!ボクスターのフロントウインドにはカストロールOILの飛沫が付着、チャンバーからの排気煙は渦を巻きながら容赦なくコクピットに侵入!気を取り直し追撃体勢に入るボクスター!

もうミスはしない。心を落ち着かせ深呼吸!今度はTZRの水平にされたナンバープレート(おまえはいい歳こいて族かい!)へプレッシャーを浴びせます。

しかーし!フルバンクでの旋回スピードはボクスターの独壇場!付け入る隙を与えません。俄然マジモード、コーナー中はTZRのケツがヨコに逃げて行きます。が、TZRはフルスロットル!
な、なんと、アクセルワークでコーナー出口に強引に体勢を持っていきます。さすが「プライドONE」おまえはフレディースペンサーかっ?!
てなこんなで、竜飛岬に到着!石川さゆりの歌碑の前でクールダウン、「うーん、中年太りが敗因だな!」(笑)・・珍しく風も穏やかな津軽海峡を眺め、海峡ラーメンを口に運び帰途につきました。
以上、楽しい友人との再会報告でしたー。
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