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イイね!
2010年06月25日

潜在顧客という幻想 日産・マツダetc

何処そこのメーカーのファンを公言する方は珍しくありません。代々日産車ばかりで、とか、ロータリー大好き、とか。スカイライン一筋とか、ロードスター最高なんて仰る方もいたりします。これは買う側のお話。

では売る側からすると、こういう方々はどのように映るのか?

そう、言っちゃえば単純に「潜在顧客」としてカウントされています。マツダがロードスターの記念イベントを打つのもそれでしょう。とくにメーカーとしては。先日の20周年イベントも「協賛」ではなく「主催」であったはずですし、あの場で「ND(この型式になるかは不明)」型の開発が発表されたのも、その一環のはずです。少なくともイベント予算確保のプレゼン上はそうなっていたかと。

でも、実際の販売現場に居た人間からすると、「実車を前にしてよーしゃべる人ほど買わない。というか、黙ってジッと見ている人の方が「確度は高い」と思ってます。



確かにファンというのは大事にするべきなんですが、ファンには2通りあって。

一つは、スカイラインだと言われれば。新型が出たよ、と言えばウンも寸もなく2つ返事で「じゃあ第一号車で持ってこい。2番なら要らんぞ。」と言ってくれる方々。これは確実に数が見込める分です。

じゃあ二つ目は?
常々「好きだ」「ファンだ」「昔っから.....(以下略)」とか言ってくれている方々なんですが、あまりにも思い入れとその熱量が高いので、スカイライン等という名前だけでは満足してくれない層です。
その中味までが詮索の対象で、「あそこがどうの」「やはりストレート6が云々」「丸目のリアテールが......」「サーフィンラインは良かった」などと延々と言われて、結局と言うか最終的には「これは思っていたのとは違う」と来る。付き合わされたほうとしては堪りません。

つまり、延々とその愛情の対象に対して情熱を持ち続けているものですから、好きなことは事実なんですが、買うという行為に至るまでのハードルが高いといったらいいのか、審美眼が育ちすぎていると言ったらいいか。

で、結局は買えないんですよね。得てして。メーカーとしては新車が売れなきゃあ話になりませんから、こういった層はお金にならない。
でまた、往々にして次の新車を出すと「前の手の方が良かった」なんてこきゃあがる。次に期待、とかね。

メーカーってかわいそうだなあ。
ありがちな事例として、結構こういう層に向けて焦点を絞って次期型が開発されている例は枚挙に暇がありません。比較対象が他にないから仕方ない部分もあるんだけど、大概先代と比べてココとココをこのように変えてきましたってのが常套句なわけで、ココとココをこういうふうに変えればもっと売れると思ってやってきたのにねえ。



なんか既に日産は割り切っている感も無きにしも非ずですが、呪縛にとらわれているっぽいのがマツダかなあ。「スポーツの名の下に」というか。
でも今までマツダの苦境を救ってきたのは、その殆どがプランニュー車ばかりっぽいのも事実ですよねえ。

で、意外にというかある意味当然とも言えますが、がんじがらめなのがトヨタでしょうね。保守本流は堅持しつつも割り合い外していなかったと思うのですが、ここのところ売れなくなって、本体にも余裕がなくなってきていて。
まあ、適当に先代の事は忘れて、勿論いいところは継承して欲しいですけど、その上で作って欲しいなあ、と思います。

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Posted at 2010/06/25 08:12:13

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この記事へのコメント

2010年6月25日 18:24
>「実車を前にしてよーしゃべる人ほど」買わない

これは道理ですね~。(爆笑。本人に心当たりがアリ)
ホントに欲しかったら女房を質屋に入れても(今時はホントにこんな事したら問題になるでしょうけども)
金かき集めて前金なり打つでしょうからね。

現勤務先にNA6CEの静岡西部登録1号車を買った人がいますが、当時は羽振りが良かった(本人談)のもあるのですがオープンカーが出る!の噂だけで前金置いていったとの話ですから。
35GT-Rあたりが年間数百台登録されているのはこういう熱い(目を閉じると国さんから土屋さんが目に浮かぶんだろーなー....)人たちが支えていると思っております。


>往々にして次の新車を出すと「前の手の方が良かった」
スカイラインで有名な桜井さんなんかは雑誌のインタビューで
「一番怖かったのは現ユーザーの人たちの「昔のはよかった....」だった」との話を読んだ覚えが有ります。
メーカーの方々はホント、わがままなユーザー相手に大変ですよ。
こんな時代ですから自己主張も必要ではないかな~、と思うんですがね。
いつまでも白物家電化した車作っていてもこの先しょーがないし。

ワタスなんかはいまーだ、小僧の頃買えなかった車を欲しがってるんですからね~。
しかーしいつまで乗れるんでしょ?(笑)

焼きおにぎりエンジン、ストレート6..........
未だ4発しか維持できませんですわ。

コメントへの返答
2010年6月26日 14:25
コメントありがとうございます。

なんだかツボにはまるお笑いを御提供できたようで幸いです。まあ、半分狙って書いているんですけど。

もちろん、車が売れなくなってきている訳には、1つとして「若者(どの程度まで若者に含まれるのかはご想像にお任せいたします)に金がない」という事に尽きるのでしょうけど、でも、強烈に物欲を刺激される物であれば、それこそ女房を質に入れ(買ってくれるのかどうかは不明)てでも欲しくなるのは男の子として致し方ない行動であろうと思うわけです。私としては。

ただ、現実問題として「そこまで欲しくなるクルマが無い」というのもこれまた事実である訳で。借金してクルマ買う行為は恥ずかしい、とまで目される位ですからねえ。



今回こういう文章を書いたのは、「どうせ名前だけで買うような連中は、出れば買う連中」な訳で。で、どうせグズグズこきゃあがる奴は買いはしない。潜在顧客とメーカーが思っている連中はあてにするな、と。こういう事を言いたかったわけです。
どうせそんな奴らは買うとしても中古車になってからですからね。もしくは試乗車上がりで値が落ちたのを買うとかさ。

だとするなら、そのブランドを買い支えてくれている人は誰かと言えば、そのクルマを見て「コレ良いなあ、欲しいなあ」と途中参戦しててくれた方が殆どなんだと。
つまり売り出す側の思い込みによる潜在顧客なんぞをあてにして次のクルマを開発するなどという、閉じた循環はもうやめましょうよ、と。
ぶっちゃけR33,R34が良い例じゃあないですか。R32であれだけ騒いで潤ったチューニング業界筋に向けて大いに応えたつもりの次世代スカイラインが大ゴケにコケた。新型になればなるほどの規模縮小。結局陰を追う商品企画では、陰の主には敵いっこない訳です。



もっと、車が売れないことを真摯に考えて欲しい。黙っていれば電通や博報堂が答えを持ってくるわけじゃあないんですから。
それを欲しくならないのは、買い換える順番や時期に、買い換えていくにしては役不足と思える製品が大半で不具合対策に終始したルーチンワーク品であるということを見透かされているということ。
魂の震える「これなら買っても良い」と思える商品がこれか?と自問自答したときに、自信を持てウンといえる商品であるのか?という事を、商品コンセプトを立ち上げる時や、次世代車を練り上げる際には十分な魅力の作りこみをして欲しい、という事。




先ず、商品としての健全さ、を考えて欲しいですねえ。もう潜在顧客なんか無視してくれていいので。





2010年6月26日 16:42
ドキドキ!

確かに買う時は何も言わず割引催促なしでにハンコを押しますね

買わない車は最初に買わない!っとつけてから話はするけど各部の難癖はつけないかな?
f^_^;


どっちみち基本的に買わない人間どすから扱いにくいお客ですw
コメントへの返答
2010年6月27日 15:21
コメントありがとうございます。

本当に欲しかったら「云も寸もなく」が当然でしょう。ついでに言うと何気に鼻息も荒くなっていた、と付け加えてもいいかも知れません。

ちなみに事前に「ここがこうだとよかった」とか「こうなっていたら買ったんだけどなあ」という事を口にしていた人で買って貰った記憶がありません。
大概そうは思っていても「欲しい」という気持ちが先にあるので、そういうことは納車後から耳にするもんです。


一度だけ、あまりにも能書きが多い事に加えて「次の試乗会が楽しみだなあ。何時頃、どんな試乗車が来るんですか?」なんて1時間ほど付き合わされた揚句にそんな風にノタマウ方があリました。思い返せば110系のマークⅡの新車発表の頃の事です。
いい加減頭に来ていた当時の私は「ああ。次に来る時にはきちんと前金と印鑑を持参してきてくださいね。そうそう、ついでに印鑑証明も取っといて下さい。」と真顔で答えてあげたら、それから一切顔を見せなくなりました。ちなみにヤマハの従業員です。今はどうだか知りませんけど。

新車ディーラーの門戸は「新車を買ってくれた人だけに開かれている門戸」なのです。「買ってくれそうな人」は、幾らギャアギャア言おうがあくまで見込客未満の扱いであり、文句があったら「買ってから言え」という事なんですね。冷たいようですけど。
2010年6月26日 18:00

こんにちは♪

私も潜在顧客に含まれそうですが、前のモデルの味が購入の邪魔をするでしょうね(^_^;)
だから中古車しか目が向かないのかな~
それに先代モデルの方が洗練されてない分人間らしさ??を感じたりして(笑
コメントへの返答
2010年6月27日 18:45
コメントありがとうございます。


まあ、いろいろな理由があって皆さん潜在顧客のままでいらっしゃるとは思います。でもねえ。
結局は新車よりも中古車のほうが安いからです。新車を買わないのは。少なくとも私はそう。
勿論先代モデルのほうがまとまっていた、なんて言い訳もしますし、現実に後退しているように思えるモデルもママ目にしますが、それなら現行モデルで出来のいい新車を買うという選択もあるわけですし、いくら程度の良い中古車といったって、所詮他人のお古ですからね。
どんなに気をつけていたって劣化はやはりあるし、どうしようもない部分の機能不全は致し方ない。

あえて新車を買わない、なんてカッコイイコとを仰る方も居ますけど、結局中古車にするにしたって安いほうからセレクトしていくんですから。何でもいいから一番高いのを持って来いなんて、新車では何度か聞いたことがありますけど中古車でそれは無いしね。
ま、あんまり安いのは流石に避けますけど。
2010年6月26日 19:46
こんばんわ&初めましてh.shibataさん。私は茨城在住でP12型プリメーラワゴン乗りのじょい@と申します。以後よろしくお願いしますm(_ _ )m

あ~この「日産&マツダファンの心理」を上手に突いていますねぇ~。私の場合だと何度か実車をみてから、購入するようにしていますけどね。契約書の段階でかなり早く買います。

>常々「好きだ」「ファンだ」「昔っから.....(以下略)」とか言ってくれている方々なんですが、あまりにも思い入れとその熱量が高いので、スカイライン等という名前だけでは満足してくれない層です。

 あ~あるあるw。この手の人間がどれだけ「日産を傾けさせたか」という実感が無いですよね。新車で買わないのに文句を言う奴はねぇ・・・。困ったものです。実際に販社からするとこの手の人間よりもタクシー会社や教習所の方がいいお客さんですからねぇ~。注文は五月蝿いけど定期的に購入&メンテをしてくれますしね。

>でも今までマツダの苦境を救ってきたのは、その殆どがプランニュー車ばかりっぽいのも事実ですよねえ。

 まぁたしかにいえてますけど、最近はカペラやファミリアの5ナンバーサイズセダンを切り捨てたツケが回ってきている感じがしますが・・・。
コメントへの返答
2010年6月27日 19:18
コメントありがとうございます。ようこそいらっしゃいました。



勿論最低1000~2000億の開発経費を投入して新車を開発する訳ですから慎重の上にも慎重に、石橋を叩いても渡らないくらいの心持も必要でしょう。
私にしたって営業車兼代車兼すぐにも売れる商品車を購入する際には、例えそれが100万にも満たない車であってもものすごく悩みます。

では、それらの開発資金を投入するに当たって拠り所となるのは何かといえば、結局は「今までの販売実績」であり、そのためには潜在顧客をカウントするしかないともいえます。
何かを買うときに、誰かに背中を押してもらうなり、誰かを悪者にするなりしないと決心がつかないという場面は往々にしてあるものです。
「ヤイヤイ、結局柴田さんに上手く乗せられて今回も買っちゃったなあ」などという言葉は日常茶飯事でした。勿論それはセールスとしての勲章でもあるわけですけども。

それと一緒で、販売予測データなり消費者動向などという「架空の」データを拠り所に「だからこれなら行ける」という確信が欲しいのでしょう。それがサラリーマンとしての云々、という事ならば「だから俺は悪くない」という逃げにも取れるわけですけど。


勿論外野だから気楽に言えるという事もあるわけですが、どうせ不採算車種ばかりなんですから、ここら辺で一発「ウチもずいぶんと大きくなったんだから、これくらいなら失敗してもいい」くらいの、ビート開発時に当時の川本社長(?)が飯塚チーフエンジニアに言ったらしい言葉を言ってあげなさいよ、と思うんですよね。

「起死回生の一発としてのFT-86」なんて脅かしちゃったら何にもできるわけがない。そもそもああいう車種こそ肩の力を抜いて作らせるべきなんでしょうけど、章夫くん真面目そうだからなあ。


近頃はナンバー枠はボーダーレスになってきてしまい、それこそルポとアイがほぼ同サイズとか、車幅も180cm位あるのが当たり前になってきている感がありますが、それでもやはり日本の5№サイズというのは非常に美味しい所を突いているボディサイズです。もちろん2000ccという排気量も。そこは再考するべきでしょうね。
ただ名前を変えるということで顧客の若返りを図るなどという、それこそ「中味はどうでもいい」とも取れなくもないメーカーの姿勢は正されるべきです。結局は名前と外観に振り回されてきているだけじゃないですか。
それならそれで割り切って、VWみたいにイタルデザインを買収してしまうのもいいでしょうしね。あと高名な所でいえばピニンファリーナですか。

やはり大人の判断、上司の決断がどうしても弱いような気がするんですよね。舵取り役・責任者としての。

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