経済産業省は14日、東京電力の14日における電力の需要状況を公表した。想定需要の、午前10時3800万kW、16時3500万kW、18時〜19時4100万kW、に対して、実績需要は午前10時2900万kW、16時2600万kW、18時〜19時が2800万kWだった。
実績需要は、想定需要よりいずれも900万kWを下回るもので、各方面で取り組んだ節電対策が効果をあげたと言える。
東京電力では3月15日についても計画停電を実施予定。電力の供給力3300万kWに対して、15日の需給予測として18時~19時で3700万kWの需要想定をしている。
計画停電の予定地域
●第3グループ:6時20分~10時00分の時間帯
●第4グループ:9時20分~13時00分の時間帯
●第5グループ:12時20分~16時00分の時間帯
●第1グループ:15時20分~19時00分の時間帯
●第2グループ:18時20分~22時00分の時間帯
<東日本大地震>企業・コンビニが消灯営業…「ヤシマ作戦」
14日午後2時。東京の都心、東銀座にあるコンビニ「ローソン」は真昼にもかかわらず暗かった。地震のため原子力発電所の稼働が中断される非常状況で、少しでも節電するため自発的に消灯したのだ。
店舗の入口には「被害が深刻な東北地域への商品供給を最優先にし、節電のために看板と店舗内部の相当数の電灯を消灯することにした」という内容の案内文が貼られていた。
竹内店長は「店舗内の電灯50個のうち5個だけをつけて、残りはすべて消した」とし「電気が必要な冷蔵・冷凍食品も当分は扱わないことにした」と話した。
東京都内の大半のコンビニと商店も状況は同じだった。築地の弁当店「スマイル」の佐藤智子さん(64)は「いくつかの電気を消してどれほど役立つかは分からないが、気持ちだけでも寄与できればという思い。しばらくは暖房器具も使わない」と話した。
都心のビルも14日から自発的な節電に入った。この日午前、東京の都心では「鉄道の電力も惜しみ、今後発生するかもしれない大規模な余震に備える」という会社員が自転車で出勤する風景も見られた。11日の地震発生当時のように鉄道などの大衆交通手段がすべて遮断された場合、自転車が非常に重要な交通手段になるという判断だった。
新宿四谷三丁目の交差点で自転車に乗って出勤中だった40代の男性は「今日から計画停電が始まるという発表を聞いて、普段より1時間早く自転車に乗って家を出発した」とし「市民一人ひとりが少しでも配慮すれば今回の危機を克服できる」と述べた。
実際、計画停電が発表された13日夕方には、東京の自転車店には、自転車を購入しようとする市民が列をつくった。市民が積極的に節電に協力したことで、東京電力管内の9都・県はこの日朝から停電するという当初の計画を留保した。
東京電力側は「電力の需要が当初は300万キロワットの供給能力をはるかに上回ると予想していたが、鉄道の便数が減ったほか、一般家庭および企業の節電努力があったため、計画停電の全面実施を留保し、状況を見ながら部分的に実施する方向に転換する」と発表した。
東京電力側は当初、東京など管内地域を5グループで分け、一日に2度(各3時間)停電する計画だった。しかし市民が自発的に節電し、自転車を利用するなどの努力があり、電力に余力が生じたのだ。
計画停電を予想して早くから運休を発表していた鉄道会社は、予想に反して電力が供給されたことにむしろ当惑する場面もあった。「停電になっていないのになぜ電車を運行しないのか」という一部の批判もあったが、大半の日本国民は14日午前、列に並んで静かに運行の再開を待った。
節電徹底へ「ヤシマ作戦」賛同者がTwitterで広がる
東京電力の電気供給能力の不足で停電するおそれがある中、Twitter上では節電を「ヤシマ作戦」と名付けて協力する動きが広がっている。
東北地方太平洋沖地震の影響で、電気の供給能力が不足して停電のおそれもあるとして東京電力が節電への協力を呼びかけている。Twitter上では、節電を「ヤシマ作戦3 件」と名付けて協力する動きが広がっている。
東京電力の3月12日の発表によると、地震の影響で一部の発電所が停止しており、「極めて厳しい電気の需給状態が予測される」という状況。特にピーク時間帯の午後6~7時の電気の需要予想が3800万キロワットなのに対し、供給能力は3700万キロワットにとどまっており、需要に対して100万キロワットが不足する異例の事態に陥っている。
このため、東京電力は一般家庭に対しても、不要な照明や電気機器の使用を控えるなど、節電への協力を呼びかけている。
これに対し、Twitter上ではヤシマ作戦と名付けた節電への協力が広がっている。
ヤシマ作戦は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」に登場した作戦名。
第5使徒ラミエルを狙う超長距離射撃のために日本中から電力を集めた作戦の内容になぞらえ、電気を多く使う炊飯を午後6時前に済ませるピークシフトへの協力など、節電の呼びかけが拡散。
アニメのヤシマ作戦では日本中が停電したが、こちらのヤシマ作戦は停電回避に向けて賛同者が団結している。
Twitter上での動きはハッシュタグ「#yashimasakusen110312」で見ることができる。
ヤシマ作戦 効果挙げてますね!
家の近所も良心的なお店はネオンや看板は消して、ひっそりと営業してました。
煌々と明かりをつけてる店を見ると、意識の低さがわかってしまい、もう利用しようとは思いません。
家でもエアコン禁止で厚着して、ご飯も炊飯時間をずらして、まとめて炊いて冷凍してます。
お風呂後のドライヤーもタオルドライで薄い髪の毛を拭いております(笑)。
焼け石に水だけど、細かいことの積み重ねだよね~
でも日本橋の会社の近所で見てると、何台もの黒塗りの社用車がガソリンスタンドに毎日毎日並んでるんですよね。
アイドリングさせながら運転手さんが延々と待ってるんですが、この時期にそんな無駄はどうなんでしょうね?
どんなに偉い方でもこんな時は運転手付きの車じゃなくて、公共交通機関で通勤して欲しいなぁ。
スーパーでもコンビニでも危機感からか、買いだめが激しくて、何にも無くなっちゃってますしね。
akichi親分もおっしゃってましたが、逃げるときは何も持ってけないし、電気が止まれば腐るだけですから、本当に自分さえ良ければって買いだめは考えて欲しいものです。
一人一人のの努力が大きな力になることを信じて
もうちょっとだけ頑張りましょう
『ウエシマ作戦』

ネタ元はダチョウ倶楽部の上島さんのギャグです。
リアクション芸を譲り合う、
「どうぞどうぞ」
というやつ。
「食品、飲料、ガソリンなどの資源、品物を譲り合いましょう」
「買い占めません」
という運動です。
#ueshima
【使い方】
A「心配だから買占めしなきゃ」
B「俺は被災者のために遠慮するわ」
C「俺も俺も」
A「・・・じゃあ俺も!」
B、C「どうぞ、どうぞ」