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金のソブリンのブログ一覧

2011年12月08日 イイね!

泣きたい時に・・・・・・・・・

泣きたい時に・・・・・・・・・97:1:2011/10/28(金) 16:32:09.70 ID:Yxcoe2jN0
262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[4/4] 投稿日:2007/10/26(金) 19:25:14.28 ID:Y1O2bH6d0
葬式や通夜が終わり、俺は発表を見に行った。
結果は合格
俺は泣いた
合格も嬉しかったけれど
何より心で叫んだ
かーちゃん、ちゃんと受かったよ!!!!
お祝いしてくれよ、かーちゃんの弁当で花見行こうよ
何で…こんな時にいないんだよ…

かーちゃん…

俺は合格通知をかーちゃんの墓に見せに行き
たくさんの話をした。
端から見たら変な人に見えるだろう
でも俺はこの18年間のごめんなさい ありがとう を全部語った。


99:1:2011/10/28(金) 16:37:05.85 ID:Yxcoe2jN0
269 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[1/2] 投稿日:2007/10/26(金) 19:29:03.63 ID:l/Pv3OOR0
ジェリーが大人になった頃トムはもうこの世にいませんでした.
トムは自分の命の終わりがすぐ傍まで来ているのを知ったとき,
こっそりジェリーの前から姿を消しました.
ジェリーの前で弱って涙もろくなった自分を見せたくなかったのです.
トムはジェリーの心の中ではずっと
喧嘩相手として生きつづけたかったのです.

トムがいなくなったのに気づいたとき
ジェリーは悲しみはしませんでしたが,
退屈になるなと思いました.
トムとの喧嘩は最高にスリルのあるゲームでしたから.
胸の奥が不思議にチクチクはするのですが,それが何なのか,
ジェリーにはよくはわかりませんでした.
トムの願い通り,ジェリーの心の中で
トムはいつまでも仲の悪い喧嘩相手でした.

そんなある日ジェリーの前に一匹の猫が現れました.
トムよりのろまで体も小さい猫です.
喧嘩相手のトムがいなくなって
寂しかったジェリーは,今度はこの猫を
喧嘩相手にしようと考えました.
そこでジェリーは,穴のあいた三角チーズが
仕掛けられたねずみ取りを
利用して,その猫に罠をかけることにしました.
いつもトムにしていたように.

ジェリーは物陰に隠れて,ねずみを求めて
猫がねずみ取りの近くに来るのを待っていました.
そして思惑通り猫が罠に向かって近づいてきます.
ジェリーはしめしめと思いました.
いつものように,自分がねずみ取りにひっかかるふりをして,
逆に猫をねずみ取りにかけてやるんだ.うふふ.
手か尻尾を挟んだ猫の飛び上がる姿が頭に浮かび愉快です.


100:1:2011/10/28(金) 16:39:11.03 ID:Yxcoe2jN0
270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[2/2] 投稿日:2007/10/26(金) 19:29:21.33 ID:l/Pv3OOR0
でも,その猫はトムではありません.
猫はチーズの近くまで来たとき,
ジェリーが出てくるより早く美味しそうなねずみの匂いに気づき,
目にもとまらぬ速さで隠れていたジェリーに襲いかかってきました.

ジェリーはいつもトムから逃げていたように逃げましたが,
トムよりのろまなはずの猫にすぐに追いつかれてしまい,
体をガブリと噛まれました.
ジェリーも噛みつき返しましたが,
トムより体が小さいはずの猫は平気です.

血まみれのジェリーは薄れ行く意識の中で,
本当は鼠が猫と喧嘩して勝てるわけがないことと,
いつもトムはジェリーに「してやられた」ふりをして,
わざとジェリーを捕まえないでいたことを,
そのとき始めて知ったのです.

トムの大きな優しさと友情に気づいたのです.
そしてトムがいなくなった時の
胸の奥のチクチクの正体にも気づきました.
かけがえのない友を無くした悲しみでした.

ジェリーの魂が体を抜けた時,
空の上には優しく微笑みジェリーを待っているトムがいました.

「また喧嘩ができるね」

「のぞむところさ,今度こそは捕まえてやるぞ」


101:1:2011/10/28(金) 16:41:18.47 ID:Yxcoe2jN0
357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2007/10/26(金) 21:56:42.61 ID:MN4uG8aZ0
4歳になる娘が、字を教えてほしいといってきたので、
どうせすぐ飽きるだろうと思いつつも、毎晩教えていた。


ある日、娘の通っている保育園の先生から電話があった。

「○○ちゃんから、神様に手紙を届けてほしいって言われたんです」
こっそりと中を読んでみたら、
「いいこにするので、ぱぱをかえしてください。おねがいします」
と書いてあったそうだ。
旦那は去年、交通事故で他界した。
字を覚えたかったのは、神様に手紙を書くためだったんだ・・・
受話器を持ったまま、私も先生も泣いてしまった。

「もう少ししたら、パパ戻って来るんだよ~」
最近、娘が明るい声を出す意味がこれでやっとつながった。


娘の心と、写真にしか残っていない旦那を思って涙が止まらない。


102:1:2011/10/28(金) 16:44:54.43 ID:Yxcoe2jN0
若い兄ちゃんが携帯をいじっていた。
隣にばあちゃんがいて、
ばあちゃんは「医療機器使ってるから電源切ってください」と言った。

その男は「来たメールを読んでるだけだから」と言って、いじるのを止めない。
隣のリーマンが
「今は読んでるだけでも読んでるうちに
メールが来るかもしれないだろ。切りなさい」と言った。
兄ちゃん、怒り狂った口調で「ああ?!!」
逆切れだ!リーマンやばいぞ!(兄ちゃんはかなりいいガタイ)

見てる人が皆そう思ったとき、
兄ちゃんは携帯をリーマンに突きつけながら言った。
「見ろよ!俺に来た最後のメールは4ヶ月前だ!
それ以来誰も送ってこないんだよ!
今更誰が送って来るんだよ!!!
俺から送る相手もいないんだよ!!!」

みんな黙り込んだ。しかしその中に一人だけ、
無愛想な顔をして彼に近付く若い女がいた。
彼女は男から携帯を奪い取ると何か操作をして、再度男に突き返した。

男が呆然としていると、女は自分の携帯をいじり始めた。
しばらくして、男の携帯が鳴った。
男は目を見開いてぱちぱちさせながら携帯を見た。

もうね、多分みんな心の中で泣いてた。男も泣いてた。
世界は愛によって回っているんだと実感した。

ばあちゃんは死んだ。


103:1:2011/10/28(金) 16:49:39.44 ID:Yxcoe2jN0
俺は母親が嫌いだ。大嫌いだ。
おせっかいなとこが嫌いだ。
何よりも子供を一番に考えるとこが嫌いだ。
大学に入り、一人暮しを始めて二年も経つ俺を
赤ちゃんみたいに心配するとこが嫌いだ。
今まで付き合った彼女より誰よりも俺を心配してくるとこが嫌いだ。
金が無くなって「もっと金を送れ!」と、言うと
結局送ってくるくせに しぶるとこが嫌いだ。
「こんな家に生まれてこなければよかった」と、言うと
電話越しに本気で泣くとこが嫌いだ。

俺は母親が嫌いだ。とにかく嫌いだ。
そんな母親がこの間死んだ。
毎日のように俺を心配してかけてくる電話が
ただただウザくて、俺は携帯の電源を切っていた。
だから、通夜にも行けなかった。
死因は働き過ぎでの過労と、
電話が繋がらない俺を心配して体調を悪くした併発だった。

俺は母親が嫌いだ。
自分の給料の倍以上の仕送りをする為に、働き過ぎるとこが嫌いだ。
こんな俺のために死んだ母親が嫌いだ。
五十年近くの人生の半分を俺に費やしたとこが嫌いだ。
死ぬ直前まで、俺の声を聞きたがっていたとこが嫌いだ。

俺が毎日2chに入り浸っているとも知らず、死ぬまで働いた母親が嫌いだ。
今日をもって、俺は2chを引退する。
嫌いだった母親にしてあげれなかった親孝行を今更だがしたい。
受け止めれない程の愛をくれた母親の為に頑張って生きていきたい


106:1:2011/10/28(金) 16:59:16.97 ID:Yxcoe2jN0
君が死んでからもう1年。
君は今も僕を見守ってくれているのかな?
君は、僕の生まれて初めて出来た彼女だった。
すごく嬉しくて、幸せだったなあ。
突然、白血病だって医者に宣告されてから、
君は病室で日に日に弱っていった。
「病院ってひまねえ」って笑う君を見て、僕はいつも泣いていたんだ。
君の為に、僕の小汚いノートパソコンをあげたら、
君はすごく喜んでくれたよね。
ネットをするようになった君がいつも見ていたサイト、
それが「2チャンネル」だった。

ある日君はいつものように、笑いながら言った。
「ほら、見て今日も2ゲット出来たよ。」
「あまりパソコンばっかいじってると身体に障るよ」
なんて僕が注意すると、
「ごめんねえ。 でもね、これ見てよ。 
ほら、この3のひと、2げっとぉ!なんて言っちゃってさぁ、ふふ」
僕は黙っていた。君がすごく楽しそうで、僕は何も言えなかった。

「ほらみて、この3のひと、変な絵文字使ってくやしぃ~!だって。
かわいいねえ。 ふふ。」 
僕はまだ黙っていた。笑う君を見て、どうしようもなく悲しくなった。

「憶えててくれるかなあ」 君がふと言った。
「…この3のひと、私がいなくなっても、あの時変な奴に2をとられたんだよなー
なんて、憶えててくれないかなあ……無理かな……憶えてて、ほしいなぁ……」

それから数ヶ月後、君は家族と僕に見守れながら息を引き取った。

君はもうこの世に居ない、なのに僕は今F5を連続でクリックしている。
君の事を、3のひとが忘れないように、
いつまでも、いつまでも忘れないように。
天国にいる君と一緒に、今ここに刻み込む

        2    ゲ    ッ    ト


107:1:2011/10/28(金) 17:01:38.69 ID:Yxcoe2jN0
ばあちゃん(゚Д゚)ゴルァ!
四年ぶりに田舎帰ってその帰り際に押し問答で
押しきられた封筒の厚さがおかしいと思ったら50万もはいってましたよ。
(゚Д゚)ゴルァ!

渡されるとき変だな変だな~って思ってましたよ。
(゚Д゚)ゴルァ!

1万円でも漏れには大金なのに50万て何事ですか。
(゚Д゚)ゴルァ!

漏れはちょっと前に事故で死にかけて、
今すげー金欠ですよでもな、ばあちゃん何やってんですか。
(゚Д゚)ゴルァ!

50万てばあちゃんその金稼ぐのにどれだけ苦労しましたか?
ばあちゃんが作ってうってる野菜ひとふくろ100円ですよ。
(゚Д゚)ゴルァ!

ひとふくろたった5本の胡瓜だけれどそれをつくるのに
ばあちゃんどれだけ苦労しましたか。
(゚Д゚)ゴルァ!

曲がった腰更に曲げて草取り水遣り肥料遣りに
支え作り袋詰だって楽じゃないですよ。
(゚Д゚)ゴルァ!

ばあちゃん、体きついって頭痛い腰痛い
足痛いって言ってるじゃないですか。
(゚Д゚)ゴルァ!

ばあちゃんの胡瓜はばあちゃんの命すり減らして作ってますよ。
(゚Д゚)ゴルァ!


108:1:2011/10/28(金) 17:04:51.80 ID:Yxcoe2jN0
金額も金額だけど、金の価値はそれだけじゃないですよ。
(゚Д゚)ゴルァ!

漏れはばあちゃんの命を喰ってるようで涙が止まりませんよ。
(゚Д゚)ゴルァ!

田舎にも帰らず28P300円でホモ本作って売りさばいてたりしてごめんなさい。
(゚Д゚)ゴルァ!

漏れの本とばあちゃんの野菜は価値が違うよ
四年ぶりに会ったばあちゃん、
ちっちゃくなって声もちいさくなって
前はきりきり働き者だったのに
頭痛いってずっと寝てましたよ。
(゚Д゚)ゴルァ!

医者いってください、整体いってください、頼むから!
頼むから、ばあちゃん!
「被爆者手帳で医療費ただだから気にせんで」って
医療費ただでも交通費はただじゃないじゃないですか。
(゚Д゚)ゴルァ!

「あんたが生きててくれて嬉しいん。
このお金で車買い、今使わなくても結婚資金にすればいいから」って。
(゚Д゚)ゴルァ!

ばあちゃん
(゚Д゚)ゴルァ!

自分どうすればいいですか。
(゚Д゚)ゴルァ!

結婚資金どころか相手もいないですよ。
(゚Д゚)ゴルァ!


109:1:2011/10/28(金) 17:08:03.85 ID:Yxcoe2jN0
使えません、使えませんよ。
(゚Д゚)ゴルァ!

受け取っちゃったんで返せませんよ。
(゚Д゚)ゴルァ!

かえしたらばあちゃんきっと悲しむでも返したいですよ。
(゚Д゚)ゴルァ!

漏れはどうしたらいいですか。
(゚Д゚)ゴルァ!

漏れは悪い孫ですよ、
ばあちゃんにそんなことしてもらえる価値なんてないですよ、
四年も田舎に帰らなかった自分ですよ。
(゚Д゚)ゴルァ!

帰らなかった間にばあちゃんすげーちっちゃくなってるじゃないか。
(゚Д゚)ゴルァ!

手の骨とかポキンて折れそうですよ。
(゚Д゚)ゴルァ!

漏れにはなんてことのない四年だったけど
ばあちゃんが年をとるには十分すぎる年月なんだな。
(゚Д゚)ゴルァ!

ばあちゃん、ばあちゃん、しんじゃ嫌だ。しんじゃいやだよう。
ずっと生きてて漏れに孝行させてください。
(゚Д゚)ゴルァ!

漏れに背中もませてください。手つないで坂道歩かせてください
(゚Д゚)ゴルァ!


111:1:2011/10/28(金) 17:15:18.07 ID:Yxcoe2jN0
ひいばあちゃんひいじいちゃん、
事故のとき漏れを助けてくれてありがとう!
まだばあちゃんまだ連れてかないでください。
(゚Д゚)ゴルァ!

次の休みは年末だ。
(゚Д゚)ゴルァ!

祭りにはいかねえ。田舎に帰るよ。ばあちゃん待っててな。
(゚Д゚)ゴルァ!

いっしょに温泉行こうな、漏れ少ない給料がんがってためるよ。
(゚Д゚)ゴルァ!
(゚Д゚)ゴルァ!
(゚Д゚)ゴルァ!


112:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 17:17:27.77 ID:jJaiLDdP0
29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/28(土) 13:00:37.08ID:Dy1tXAiH0
6歳の娘がクリスマスの数日前から欲しいものを
手紙に書いて窓際に置いてお いたから、
早速何が欲しいのかなぁと
夫とキティちゃんの便箋を破らないようにして
手紙を覗いてみたら、こう書いてあった。

「サンタさんへ おとうさんのガンがなおるくすりをください! おねがいします」

夫と顔を見合わせて苦笑いしたけれど、
私だんだん悲しくなって少しメソメソしてしちゃったよw

昨日の夜、娘が眠ったあと、
夫は娘が好きなプリキュアのキャラクター人形と
「ガンがなおるおくすり」と
普通の粉薬の袋に書いたものを置いておいた。

朝、娘が起きるとプリキュアの人形もだけれど、
それ以上に薬を喜んで「ギャーっ!」って嬉しい叫びを上げてた。

早速朝食を食べる夫の元にどたばたと行って
「ねえ! サンタさんからお父さんのガンが治る薬貰ったの! 
早く飲んでみて!」っていって、夫に薬を飲ませた。

夫が「お! 体の調子が、だんだんと良くなってきたみたいだ」と言うと娘が、
「ああ! 良かった~。これでお父さんとまた、山にハイキングに行ったり、
動物園に行ったり、運動会に参加したりできるね~」……っていうと
夫がだんだんと顔を悲しく歪めて、
それから声を押し殺すようにして「ぐっ、ぐうっ」って泣き始めた。

私も貰い泣きしそうになったけれどなんとか泣かないように
鍋の味噌汁をオタマで掬って無理やり飲み込んで態勢を整えた。
夫は娘には「薬の効き目で涙が出てるんだ」と言い訳をしてた。
その後、娘が近所の子の家にプリキュアの人形を持って遊びに行った後、
夫が「来年はお前がサンタさんだな……。しっかり頼むぞ」と言ったので、
つい私の涙腺が緩んで、わあわあ泣き続けた。
お椀の味噌汁に涙がいくつも混ざった。


114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 17:28:54.55 ID:2jAkrrfY0
まだ両親がいる俺はラッキーだな


ちょっと孝行してくる


115:1:2011/10/28(金) 17:34:40.05 ID:Yxcoe2jN0
ヘタレプログラマーは,今日も仕事で疲れきって,
遅くなって家に帰ってきた。
すると,彼の5歳になる娘がドアのところで待っていたのである。
彼は驚いて言った。
「まだ起きていたのか。もう遅いから早く寝なさい」
「パパ。寝る前に聞きたいことがあるんだけど」
「なんだ?」
「パパは,1時間にいくらお金をかせぐの?」

「お前には関係ないことだ」
ヘタレプログラマーである父親はイライラして言った。
「なんだって,そんなこと聞くんだ?」
「どうしても知りたいだけなの。1時間にいくらなの?」女の子は嘆願した。
「あまり給料は良くないさ・・・20ドルくらいだな。ただし残業代はタダだ」
「わあ」女の子は言った。
「ねえ。パパ。私に10ドル貸してくれない?」
「なんだって!」疲れていた父親は激昂した。
「お前が何不自由なく暮らせるためにオレは働いているんだ。
それが金が欲しいだなんて。だめだ!早く部屋に行って寝なさい!」
女の子は,黙って自分の部屋に行った。
しばらくして,父親は後悔し始めた。
少し厳しく叱りすぎたかもしれない...。
たぶん,娘はどうしても買わなくちゃならないものがあったのだろう。
それに,今まで娘はそんなに何かをねだるってことはしない方だった・・・

男は,娘の部屋に行くと,そっとドアを開けた。
「もう,寝ちゃったかい?」彼は小さな声で言った。
「ううん。パパ」女の子の声がした。少し泣いているようだ。
「今日は長いこと働いていたし,
ちょっとイライラしてたんだ・・・ほら。お前の10ドルだよ」

女の子は,ベットから起きあがって,顔を輝かせた。「ありがとう。パパ!」
そして,小さな手を枕の下に入れると,数枚の硬貨を取り出した。
父親はちょっとびっくりして言った。
「おいおい。もういくらか持ってるじゃないか」
「だって足りなかったんだもん。でももう足りたよ」女の子は答えた。
そして,10ドル札と硬貨を父親に差しのべて...
「パパ。私,20ドル持ってるの。これでパパの1時間を買えるよね?」


117:1:2011/10/28(金) 17:40:53.82 ID:Yxcoe2jN0
中学生の頃に猫を飼った。
家族みんなが(特に母が)黒猫が好きで、
満場一致で知り合いから黒子猫を貰った。
名前はクロ。何の捻りもないとか言うな。
最初は心許無い足取りで家をうろついてたクロも
数か月もしない内にドタドタと階段を走り回るようになって
我が家は賑やかになった。
雀を捕まえようと家の壁に張り付いて
降りられなくなったりするバカだったけど、
落ち込んだりすると寄り添って寝てくれるいい奴。


俺も高校生になりクロもすっかり大人になったなって実感した頃に、
お袋が検査入院した。
その日はお袋からこっぴどく叱られ、帰り辛いなとか思ってた日だった。
帰って来たお袋は笑ってた。
でも、クロはお袋の側を片時も離れない。
問い質したら、やっぱり病気だった。癌だった。

お袋は入退院、転院を繰り返してた。
そしたらあっという間に癌は転移した。
クロも片時もお袋から離れようとしなかったっけか。

心のどっかで大丈夫だと思い込んでたら、
今度はクロが癌になりやがった。
鼻筋に腫れ上がった傷が出来て餌食うのも歩くのも辛そうなのに、
たまに自宅療養が許されたお袋が帰ってくると寄り添って離れない。
でさ、同じ日に仲良く末期告知とか有り得ないだろ。


118:1:2011/10/28(金) 17:44:27.48 ID:Yxcoe2jN0
しかもクロは動物病院から逃げ出すしホント勘弁してくれと。
それから二ヵ月が過ぎた。
クロにべったりだったお袋は急激に衰弱していった。
なのにも拘らず入院を嫌ってウチでギリギリまで療養するとか言ってるし。
足首だって俺の手首くらいになってた。

で、お袋の自宅療養が認められた最後の日。
「居る」ってお袋がイミフな一言。何が?
玄関を指差したから行ってみたら、
鼻筋に傷がある薄汚れた黒猫が一匹。
オイオイ、マジかよ。
動物病院から10kmは離れてるんだぞ、
犬じゃあるまいし何で帰って来れたんだよ?
都合良過ぎじゃないか?
で、クロは俺をスルーしてお袋の元に。
ホントは動物とかダメなんだろうけどさ、
引きはがせなかったよ。だってお袋泣いて喜んでるし、
俺も泣いてて力出なかったし。


120:1:2011/10/28(金) 17:47:13.47 ID:Yxcoe2jN0
………結局、お袋は亡くなった。
大晦日のことだったから葬儀は年明け三が日以降ってことで
それまで遺体は自宅で安置、保冷剤で冷やして。

でさ、年明けの糞寒い中なのにクロの奴、離れないんだよ。
キンキンに冷えたお袋が寝かされた布団で一緒に寝てんの。
俺が「もういいから!」って泣きながら何度布団から引きはがしてもダメ、
意地でも離れようとしないのな。
なんだよ、俺より息子らしいことしてんじゃねぇよ、ちくしょう。

葬儀も無事に終わって百ヶ日の法要でお袋の実家に行ったその日に、
自宅に居た姉貴の膝の上でクロは逝った。
姉貴もお袋にべったりだったし亡くなったショックは誰より強かった、
だからクロは姉貴に寄り添ってたんだと思う。

帰って来たらまるで、
自分の役目は終わったとか言わんばかり満足そうに寝てんのな。
揺すったら起きるんじゃねぇの? と思って触ったら身体は冷えきってた。
なんだよ、どうすんだよ、この三か月分の餌。
少なくともお前が生きてけるって言われた分買って来たんだぞ。
たまには俺の布団に来いよ、寝相良くするからさ。
頼むから目ぇ覚ませよ。
でも、その満足そうに寝てる姿を見たら、
もう俺は心配無いなって思ったんだろうね。
少し寂しかったけど、これ以上辛い思いさせちゃダメだよな。


末っ子だった俺の可愛い弟は今でも家の庭で寝てるよ。
今度はお前がゆっくりと寝てていいように、俺、頑張るからさ。

おやすみ、クロ。


121:1:2011/10/28(金) 17:52:17.62 ID:Yxcoe2jN0
 入社希望の動機は
  なんですか?
`────v────'   技術を身に付けて
                一流の開発者に
                なりたいからです
               `────v───'
                         ,r────────、
                          | ココデサイヨウ サレナキャ |
                          | シュウショク ヤメルヨ   |
                         `ーо──────‐'
                          。゚
      ( ´m)           (A` )
     |(  )            (   ) |
     | ̄ ̄|》   | ̄ ̄ ̄|    《| ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


122:1:2011/10/28(金) 17:55:15.92 ID:Yxcoe2jN0
 そうですか、それでは
 入社試験を受けて下さい
`────v──────'

                はっ… ハイ・・・
               `────v───'
                         ,r─────────、
                          | シケンナンテ アルノカヨ   |
                          | ガッコウ ロクニイッテネェカラ |
                          | モウダメポ…        |
                         `ーо───────'
                          。゚
      ( ´m)         ??(A`;)
     |(  )            (   ) |
     | ̄ ̄|》   | ̄ ̄ ̄|    《| ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


123:1:2011/10/28(金) 18:00:04.46 ID:Yxcoe2jN0
お母さんの足を洗って
 三日後に報告して下さい
`────v──────'
                え・・・・?
                それが試験ですか?
               `────v────‐'


 ハイ、ソウデス

      ( ´m)           (A`;)
     |(  )            (   ) |
     | ̄ ̄|》   | ̄ ̄ ̄|    《| ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


125:1:2011/10/28(金) 18:07:30.65 ID:Yxcoe2jN0
      ,r────────────────、
      |  変な会社だな・・・             |
      | まぁそんな楽なことで入社できるなら |
      |  いくらでもやるけど               |
      `─────о──────────'
               ゚。
                (;'A`)
                (  )
                 / >
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      カアチャンちょっと
      椅子に座ってくれよ
     `─────v───'
                   どうしたのいきなり?
                  `───v─────‐'

                            __
            ( 'A`)      J('ー` )し┏┷| ̄
            (  つ       ( っ iii   | ジャー
            | |        ||| ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


128:1:2011/10/28(金) 18:12:33.43 ID:Yxcoe2jN0
      足を洗ってやるから
       じっとしてて・・・
     `─────v───'
                    あら?
                   明日は雨が降りそうね
                  `───y───────'
.  ,r─────────‐、
 │ウルセー シュウショクカカッテンダ |
 │.   ダマッテ アラワセロ    |
  `───────о──'
             ゚。    J('ー` )し
              (#'A`)   c )|
            _( つ 、--,《| ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


129:1:2011/10/28(金) 18:20:46.22 ID:Yxcoe2jN0
               憶えている?
               たけしが小さい頃は、
              あなたの泥だらけの足をよく洗ったわ
             `────v────────────'
. ,r──────────‐、
│ヨケイナコト オボエテンジャネーヨ |
│    シネ クソオンナ    .   |
. `───────о──‐'
            ゚。        ナツカシイワネ
                J('ー` )し
              ( 'A`)  c )|
            _(  つ-「-,| ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          バシャバシャ
                J('ー` )し
            ??(;'A`)  c )|
            _(  つ-「-,| ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


131:1:2011/10/28(金) 18:25:49.57 ID:Yxcoe2jN0
     母さん、ありがとう・・・
    `──────v───'

                  ・・・・ うん
                 `─y────'

          バシャバシャ
                J(ー; )し
            ??(;'A`)  c )|
            _(  つ-「-,| ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ふと、彼の手に落ちてくるものがありました。母親の涙でした。


133:1:2011/10/28(金) 18:30:07.85 ID:Yxcoe2jN0
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ウッウッウッ…;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.-──-、.,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;; `ヽ アリガトウ… ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(        !っ;A)っ  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

その日は涙が止まらず寝ることが出来ませんでした。


135:1:2011/10/28(金) 18:42:47.25 ID:Yxcoe2jN0
 いい顔付きになったね
`────v─────‐'

              こんなにいい勉強を受けたのは、初めてです
            `───────v────────────'


      ( ´m)            (∀` )
     |(  )            (   ) |
     | ̄ ̄|》   | ̄ ̄ ̄|    《| ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


136:1:2011/10/28(金) 18:46:15.02 ID:Yxcoe2jN0
                   \_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人
                  __ノ
                 )  新入りっ!モタモタすんなっ!!
                 ゝ
                 /⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y

   ハッ… ハイッ!
 `─────v───'



        (;'∀`)           (・∀・#)
        (ヽ丿) □ □ □ □ / つ■  ■
      | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そして1ヵ月後




                    □
           =二三 (*'∀)ノ
                (  )
        =二三   / >
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


137:1:2011/10/28(金) 18:52:59.13 ID:Yxcoe2jN0
 ただいまー
`──v───'

                      おかえりなさい
                    `───v────'
      □
   (*'∀)ノ                J('ー`)し
  (  )       n、--, 、--, n    (  )ヽ
  / >       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 給料貰ったから
 どこかに美味しいもの
 食べに行こう
`────v─────'    あなたが働いて稼いだお金だから、
                  大事にとっておきなさい。
                   それに今日は初任給のおめでたい日だから
                   ちょっと豪華な夕食にしたのよ
                 `─────v──────────────'
         □
      (*'∀)ノ             J('ー`)し
     (  )    n、--, 、--, n    (  )ヽ
       ││    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|    ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


139:1:2011/10/28(金) 18:58:15.26 ID:Yxcoe2jN0
                  おいしい?
                 `──v──‐'
        うん・・・・
       `──v──'



          ( ;∀)ノ     J('ー`)し
         ( っn、--, 、--, nc  )
         | ̄|》| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|《| ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




144:1:2011/10/28(金) 19:12:31.07 ID:Yxcoe2jN0
カーチャン。俺は知っています。家には借金があるんだね

カーチャン。俺は知っています。俺のために無理してるんだろ


「何を言ってるのwカーチャン、ちゃんと働いてみたかったのよ?
毎日、楽しく好きなことしてお金が貰えるの…カーチャンは幸せ者ねw」


カーチャン、無理して笑わないで。自分の寝言に気付いてるかい?

「すみません。…申し訳ありません……どうして……」

眠りながら涙ながして、必死に謝ってる。働き始めてからだね
職場でイジメにあってるんだ。それなのに毎朝、笑って仕事に向かう


悔しかったよ。自分のふがいなさに号泣した。

カーチャン待ってて。もうちょっとで俺も働けるようになるよ

カーチャン待ってて。もうちょっとでカーチャンを守れるようになるよ

カーチャンを世界で一番シアワセなカーチャンにしてみせる

カーチャンの口癖。「自慢の息子」に恥じない男になるから

カーチャン。待ってて
カーチャン。大好きだよ
カーチャン。ありがとう


146:1:2011/10/28(金) 19:18:37.92 ID:Yxcoe2jN0
夏休みに自転車でどこまでいけるかと小旅行。
計画も、地図も、お金も、何も持たずに。
国道をただひたすら進んでいた。
途中大きな下り坂があって自転車はひとりでに進む。
ペダルを漕がなくても。何もしなくても。

ただ、ただ気持ちよかった。
自分は今、世界一早いんじゃないかと思った。
子供心に凄く遠いところまできた事を知り、一同感動。
滝のような汗と青空の下の笑顔。

しかし、帰り道が解からず途方に暮れる。
不安になる。怖くなる。いらいらする。
当然けんかになっちゃった。泣いてね~よ。
と全員赤い鼻して、目を腫らして強がってこぼした涙。
交番で道を聞いて帰った頃には
もう晩御飯の時間も過ぎてるわ、親には叱られるは、
蚊には指されてるわ、自転車は汚れるわ。
でも次の日には全員復活。
瞬時に楽しい思い出になってしまう。絵日記の1ページになっていた。

今大人になってあの大きな下り坂を電車の窓から見下ろす。
家から電車でたかだか10個目くらい。
子供の頃感じたほど、大きくも長くもない下り坂。
でもあの時はこの坂は果てしなく長く、大きかった。
永遠だと思えるほどに。

今もあの坂を自転車で滑り落ちる子供達がいる。
楽しそうに嬌声を上げながら。
彼らもいつの日にか思うのだろうか。
今、大人になってどれだけお金や時間を使って遊んでも、

あの大きな坂を下っていた時の楽しさは、
もう二度とは味わえないと。
もう二度と、友達と笑いながらあの坂を、
自転車で下る事はないだろうと。
あんなにバカで、下らなくて、無鉄砲で、
楽しかった事はもう二度とないだろうと。


147:1:2011/10/28(金) 19:21:47.13 ID:Yxcoe2jN0
近所に昔からある古い駄菓子屋がある。

経営してるのは、お婆ちゃん一人だけ
(お爺ちゃんは5年ほど前に病気で亡くなってしまった)。
いつもニコニコしていて、とても優しいお婆ちゃんで
お金が無い子にはコッソリ駄菓子をあげていた(漏れも昔もらった)。
そんな感じで近所の評判がとてもよかった。

ある日、お婆ちゃんが893に罵声を浴びせられてた。
なんでも亡くなったお爺ちゃんに少し借金があったらしく、
コツコツ払い続けて完済したはずなのに更に80万請求され、
払わなかったら立ち退いてもらうと脅されたらしい。

お婆ちゃんのピンチにまわりが黙ってられるはずもなく、
3丁目の人々が一致団結、集会を開くまでに至り、
893が来たときに駄菓子屋の前に整列、そして猛抗議。

漏れは学生だったので様子を見守ってたが、あれは圧巻だった、
30人ほどが声張り上げてるんだもの。
893もはじめはなんか言ってたが、
すぐに戦意喪失、スゴスゴと引き上げてった。

お婆ちゃんは泣きながら、ありがとう、ありがとうとずっと言っていた。
そんなお婆ちゃんは今日もお店でニコニコしている、
長生きしてもらいたい。


148:1:2011/10/28(金) 19:25:54.91 ID:Yxcoe2jN0
今日は、大雨だな…
前がみえねぇ…


昨日、ブスな女と話したんです。ブス女。
そしたらなんかめちゃくちゃ好きな人ができたらしいんです。
で、よく見たらなんかほんのり化粧してて、
アイラインとか引いてるんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
お前な、好きな人ができたぐらいで
普段してない化粧なんてしてんじゃねーよ、ブスが。
つくりの問題だよ、つくりの。

なんかリップも引いちゃってるし。
女の子らしくメイクってか。おめでてーな。
ちょっとは見られる顔になったでしょ、とか言ってるの。
もう見てらんない。
お前な、鏡やるからその化粧落とせと。
ブス女ってのはな、すっぴんでいるべきなんだよ。

席替えで隣になった男子からボロクソ言われてもおかしくない、
私は女を捨ててます、そんな雰囲気がいいんじゃねーか。
ピエヌだのメイベリンだのは、すっこんでろ。
で、やっと話がそれたかと思ったら、
はぁ~恋って切ないね、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れですよ。

あのな、お前にはそんなもん必要ねーんだよ。ブスが。
得意げな顔して何が、恋は切ないね、だ。
お前は本当に恋をしているのかと問いたい。
問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
お前、恋してるって言いたいだけちゃうんかと。

情報通の俺から言わせてもらえば今、お前のアノ人には、
カワイイ恋人がいるんだよ。残念だったな。
気づかずラブレターでギョク砕。これがブスのコクり方。

ラブレターってのは顔を合わせることがない。
そん代わりショック少な目。これ。
で、返事がいつまでも来ないで自動あぼーん。これ最強。
しかしこれをやるとクラス全員にばれる危険も伴う、諸刃の剣。
素人にはお薦め出来ない。
まあお前みたいなブス女は、
早いところオレの気持ちに気付けってこった。


150:1:2011/10/28(金) 19:32:40.92 ID:Yxcoe2jN0
俺は親父が好きじゃなかった。
お袋とだったら何でも話せるのに、
親父と本音で話したことなんてなかった。
親父は俺が18のとき死んだ。
心臓が急に止まったらしく、何の処置もできないまま死んだ。
その時は涙は出なかった。
ただ、泣きじゃくるお袋を可哀想だとは思った。

俺が21のとき、いい加減親父の部屋を
片付けようってなって家族で片付けていた。
俺はワインを見つけた。
俺が中学の修学旅行で土産に買ってきたものだ。
お袋は言った。
―お父さんな、それアンタと飲むのを楽しみにしとったんやで。
なぜか涙が出てきた。

俺は親父の墓前でそれを飲んだ。


151:1:2011/10/28(金) 19:40:24.15 ID:Yxcoe2jN0
アメリカの、とある地方に野球観戦の大好きな、
でも、目の見えない少年がいました。 
少年は大リーグ屈指のスラッガーである選手にあこがれています。
少年はその選手へファンレターをつづりました。
「ぼくは、めがみえません。
でも、毎日あなたのホームランをたのしみにしています。
しゅじゅつをすれば見えるようになるのですが、こわくてたまりません。
あなたのようなつよいこころがほしい。ぼくのヒーローへ。」

少年のことがマスコミの目にとまり、
二人の対面が実現することになりました。
カメラのフラッシュの中、ヒーローと少年はこう約束します。
今度の試合でホームランを放てば、少年は勇気をもって手術に臨む、と。


そして、その試合、ヒーローの最後の打席。
2ストライク3ボール。テレビや新聞を見た多くのファンが、
スタジアムで固唾をのんで見守り、少年自身も、
テレビの中継を祈る思いで聞いています。

ピッチャーが投げた最後のボールは・・・、
大きな空振りとともに、キャッチャーミットに突き刺さりました。
全米から大きな溜め息が漏れようとした、
その時、スタジアムの実況が、こう伝えました。


















「ホームラン! 月にまで届きそうな、大きな大きなホームランです!」
Posted at 2011/12/08 18:34:19 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2011年12月08日 イイね!

泣きたい時に・・・・・・

泣きたい時に・・・・・・49:1:2011/10/28(金) 13:57:22.37 ID:gFhiTwhy0
父が入院中の時の事

酸素マスクを着けなければいけない状況だったんだけど
少し元気になってくると、「家に帰る!」と言い出して
酸素マスクを外してベッドから起き上がろうとする。
で、母に「だめでしょ、お父さん、酸素マスク外したら
死んじゃうよ?大人しくして早く直して退院しようね」
と言われると、とりあえず大人しくなる。

でも30分ぐらいすると「家に帰る!」と、起き上がろうとする。
で、母が「だめでしょ、お父さん(ry

で、また30分ぐらいすると「家に(ry

そんなことを何回も繰り返して、母にたしなめられるたびに
(´・ω・`)な顔をしてた父に萌えてしまった。





・・・ってことを退院したらこのスレに書こうと思ってたのに
なんで死んじゃうんだよ。元気になったら一緒に
好きなカツ丼を食いに行こう、って約束したじゃないか。
父ちゃん・・


50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 13:57:58.37 ID:5Eh2Jywi0
幼い頃に父が亡くなり、母は再婚もせずに俺を育ててくれた。
学もなく、技術もなかった母は、
個人商店の手伝いみたいな仕事で生計を立てていた。

それでも当時住んでいた土地は、まだ人情が残っていたので、
何とか母子二人で質素に暮らしていけた。

娯楽をする余裕なんてなく、日曜日は母の手作りの弁当を持って、
近所の河原とかに遊びに行っていた。
給料をもらった次の日曜日には、クリームパンとコーラを買ってくれた。

ある日、母が勤め先からプロ野球のチケットを2枚もらってきた。
俺は生まれて初めてのプロ野球観戦に興奮し、
母はいつもより少しだけ豪華な弁当を作ってくれた。
野球場に着き、チケットを見せて入ろうとすると、係員に止められた。
母がもらったのは招待券ではなく優待券だった。

チケット売り場で一人1000円ずつ払って
チケットを買わなければいけないと言われ、
帰りの電車賃くらいしか持っていなかった俺たちは、
外のベンチで弁当を食べて帰った。

電車の中で無言の母に「楽しかったよ」と言ったら、
母は「母ちゃん、バカでごめんね」と言って涙を少しこぼした。
俺は母につらい思いをさせた貧乏と無学が
とことん嫌になって、一生懸命に勉強した。
新聞奨学生として大学まで進み、いっぱしの社会人になった。

結婚もして、母に孫を見せてやることもできた。
そんな母が去年の暮れに亡くなった。
死ぬ前に一度だけ目を覚まし、思い出したように
「野球、ごめんね」と言った。俺は「楽しかったよ」と言おうとしたが、
最後まで声にならなかった


52:1:2011/10/28(金) 13:59:23.12 ID:gFhiTwhy0
私には、兄がいました。 3つ年上の兄は、妹想いの優しい兄でした。
ドラクエ3を兄と一緒にやってました。(見てました。)
勇者が兄で、僧侶が私。遊び人はペットの猫の名前にしました。
バランスの悪い3人パーティ。兄はとっても強かった。
苦労しながらコツコツすすめた、ドラクエ3。
おもしろかった。 たしか、砂漠でピラミッドがあった場所だったと思います。
とても、強かったので、大苦戦してました。
ある日、兄が友人と野球にいくときに、私にいいました。
「レベ上げだけやってていいよ。でも先には進めるなよ。」
私は、いっつもみてるだけで、よくわからなかったけど、
なんだか、とてもうれしかったのを覚えてます。
そして、その言葉が、兄の最後の言葉になりました。

葬式の日、父は、兄の大事にしてたものを
棺おけにいれようとしたのを覚えてます。
お気に入りの服。グローブ。セイントクロス。
そして、ドラクエ3。
でも、私は、ドラクエ3をいれないでって、もらいました。

だって、兄から、レベ上げを頼まれてたから。
私は、くる日もくる日も時間を見つけては、砂漠でレベ上げをしてました。
ドラクエ3の中には、兄が生きてたからです。
そして、なんとなく、強くなったら、
ひょっこり兄が戻ってくると思ってたかもしれません。
兄は、とっても強くなりました。
とっても強い魔法で、全部倒してしまうのです。
それから、しばらくして、ドラクエ3の冒険の書が消えてしまいました。
その時、初めて私は、泣きました。 ずっとずっと、母の近くで泣きました。
お兄ちゃんが死んじゃった。やっと、実感できました。
今では、前へ進むきっかけをくれた、
冒険の書が消えたことを、感謝しています。


53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 14:00:44.72 ID:w7En60w7O
先週母さんと喧嘩してから話してない
帰ったら謝ろう


54:1:2011/10/28(金) 14:03:54.93 ID:gFhiTwhy0
だめだ、涙で画面が見にくい…


55:1:2011/10/28(金) 14:06:22.68 ID:gFhiTwhy0
232 :名無しさん@お腹いっぱい。:04/10/04 09:56:54 ID:qvhak+dx


俺は高校までずっと都立で給食だったし、
大学も学食やらコンビニやらで済ませて来た。

母親の手作り弁当の記憶なんて、
運動会か遠足、それも遠すぎて覚えてない。
就職しても、社食が当たり前で妻も俺に弁当を作ったことはない。
俺自身も、弁当箱持って歩くのも荷物になるし
弁当への思い入れも何もなかったある日
今年中学生になった娘が、「はい。オヤジさん(←娘は俺をこう呼ぶ)」と
バンダナで包まれた弁当箱を手渡した。
「なんじゃ?これ?」と俺が言うと
「だって、今日オヤジさんの誕生日じゃん」と・・・・。
俺、絶句。
「何だ、お前弁当作ってくれたのかよ。食えるのか?」と、
恥ずかしさのあまり悪態をついてしまった。
だが、娘は「一生懸命、早起きして作ったよ」と笑顔だった。
素っ気無い顔しときながら、
気になって弁当箱の中身を会社について確認したら
ご飯には、鮭フレークでハートが描いてあった。
おかずはハンバーグと、ウインナーと、ベーコンポテト。
俺の好きなチーズも入っていた。
胸が詰まった。
2450グラムと小さく生まれてきた日のこと、
夜中熱を出して夜間診療所に駆け込んだこと
運動会の徒競走で転んだこと、父の胸に幼い日の娘の姿がよぎる。
あいつ、こんなに大きくなりやがって。
食べた弁当の味は、しょっぱい、勿論俺の涙の味だ。


56:1:2011/10/28(金) 14:08:23.36 ID:gFhiTwhy0
俺は小さい頃、家の事情でおばあちゃんに預けられていた。
当初、見知らぬ土地にきて間もなく当然友達もいない。
いつしか俺はノートに自分が考えたスゴロクを書くのに夢中になっていた。
それをおばあちゃんに見せては
「ここでモンスターが出るんだよ」
「ここに止まったら三回休み~」
おばあちゃんはニコニコしながら、
「ほーうそうかい、そいつはすごいねぇ」と相づちを打ってくれる。
それが何故かすごく嬉しくて、何冊も何冊も書いていた。

やがて俺にも友達ができ、そんなことも忘れ友達と遊びまくってた頃
家の事情も解消され、自分の家に戻った。
おばあちゃんは別れるときもニコニコしていて
「おとうさん、おかあさんと一緒に暮らせるようになってよかったねぇ」
と喜んでくれた。


先日そのおばあちゃんが死んだ。
89歳の大往生だった。
遺品を整理していた母から「あんたに」と一冊のノートをもらった。
開いてみみるとそこにはおばあちゃんの作ったスゴロクが書かれてあった。
モンスターの絵らしきものが書かれてあったり、なぜかぬらりひょんとか
妖怪も混じっていた。
「おばあちゃんよく作ったな」とちょっと苦笑していた。
最後のあがりのページを見た。
「あがり」と達筆な字で書かれていた、その下に
「義弘(俺)くんに友達がいっぱいできますように」

人前で、親の前で号泣したのはあれが初めてでした。
おばあちゃん、死に目にあえなくてごめんよ。


57:1:2011/10/28(金) 14:10:25.60 ID:gFhiTwhy0
俺んち母子家庭で貧乏だったから、ファミコン買えなかったよ。。。
すっげーうらやましかったな、持ってる奴が。
俺が小6のときにクラスの給食費が無くなった時なんて、
「ファミコン持ってない奴が怪しい」なんて、真っ先に疑われたっけ。

貧乏の家になんか生まれてこなきゃよかった!って悪態ついたときの
母の悲しそうな目、今でも忘れないなぁ、、。

どーしても欲しくって、中学の時に新聞配達して金貯めた。
これでようやく遊べると思ったんだけど、
ニチイのゲーム売り場の前まで来て買うのやめた。
そのかわりに小3の妹にアシックスのジャージを買ってやった。
いままで俺のお下がりを折って着ていたから。
母にはハンドクリーム買ってやった。いっつも手が荒れてたから。

去年俺は結婚したんだけど、
結婚式前日に母に大事そうに錆びた ハンドクリームの缶を見せられた。
泣いたね、、。
初めて言ったよ「生んでくれてありがとう」って。


58:1:2011/10/28(金) 14:12:26.48 ID:gFhiTwhy0
今日は兄の誕生日だ。私より10才年上の兄は、
私が10才の時に両親を事故で失って以来ずっと私を育ててくれた。

兄は私を育てるために大学をやめ、働きながら私を育ててくれた。
口癖は「お前は俺の半分しか父さんや母さんとの思い出がないんだから」だった。
授業参観にも学校祭にも体育祭にも三者面談にも、いつも兄が来てくれた。
周囲のおばさま方の中で、明らかに兄は浮いていたが
それでもいつも兄は会社で休みをもらって学校に来てくれた。

初めて作った料理とも言えないようなものを、美味しいと言って全部食べてくれた。
仕事で疲れているだろうに、家に帰ってきてから私の学校での話を聞いてくれたり
宿題を見てくれたり、学校への連絡ノートも毎日欠かさず書いてくれた。
土日も私と遊んでくれて、色々なところへ連れて行ってくれた。

そんな兄には自分の時間なんてなかったように思う。
友達のを見て、お団子ヘアにして欲しい、友達のお母さんならやってくれたと、
わがままを言った時慣れない手つきで一生懸命作ってくれたのに、
こんなんじゃない、お母さんに会いたいとと兄をなじってしまった。

兄はそれを聞いてごめんと泣き出してしまった。あの姿を思い出すたびに、
兄も両親を事故で失った子供だったんだと今でも泣きそうになる。


60:1:2011/10/28(金) 14:14:27.21 ID:gFhiTwhy0
続き

その兄が、一年前両親と同じように事故で突然この世を去った。
兄が死んだ時、私は兄が両親を失った時よ り一才年上だった。
兄はこの状態でまだ小学生の私を育ててくれたのかと思うと、
それがどれだけ大変だったかと思って涙が出る。

兄は私がいたせいで友達と遊びにも行けなかった。
恋人も、出逢う暇さえ私が奪ってしまったんだ。
たくさんたくさん、ごめんなさいとありがとうも言えないままだった。

「ちゃんと幸せになれ」っていつも言ってくれたけど、
兄の幸せはどこにあったのだろう。今も考えてる。

もう兄に何も返すこともできないけど、兄のおかげでここまで来れた人生、
恥ずかしくないように生きられるように頑張ろうと思う。

お兄ちゃん、天国で見ててね。
今からでもお父さんとお母さんに甘えてるといいな 。


62:1:2011/10/28(金) 14:17:30.92 ID:gFhiTwhy0
母は、僕を女手一人で育てた。
僕の幼かったころに、亡くなった父は、マンションの10階を母に残した。
そのマンションからは、夏に花火をみることができる。

父と母が過ごした街の花火。
毎年花火の時には、窓際にテーブルを移動して、母と一緒に父を偲んだ。
花火はいつもきれいで、母はうれしそうだった。
父は、母に素敵なものを残したなっと思った。

でも、それは長くは続かなかった。
僕が高校の時に、うちのマンションの前に、もっと高層マンションが建設されたのだ。
僕は、景観が悪くなるなぁって、思ってた。

その年の花火の日、いつものように、テーブルを移動して準備してた。
花火みれるかな?って、心配だった。

花火みれなかった。見事にマンションで見えなくなってる。
音だけの花火。
あんなに悲しそうな母の横顔を見たことがない。

僕は、母を連れて、川辺に歩いていった。
母と見上げた初めての花火。

父さん、心配するな。これからは僕が母さんを笑顔にする。


63:1:2011/10/28(金) 14:19:34.68 ID:gFhiTwhy0
この前飼い猫が病気になったんですよ、末期のね。
で、生まれて初めてペットロスを経験したわけですわ。
正直最初はペットロスって軽いもんだと思ってたのよ。
動物飼いならみんな普通に経験してるからさ。

あのね、俺が間違ってた。あれは人が経験するもんじゃない。
冷血人間だね、冷血人間だけが耐えられるものだよ。
最初に「安楽死承諾書」出された時さ、
めちゃめちゃびびってペンそろ~って持ってそろ~っと名前書いたのよ。
10秒くらいかけてさ。でなんか怖くなって消すどころか承諾書破り捨てちゃったのさ。

そしたら飼い猫がさ「苦しいよ」とか目で訴えてくるの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。だから名前書いたのさ。
えぇ、そりゃもう書きましたとも。全てを忘れて書いたよ。

家に迷い込んできた時のヤツの心もとないほどガリガリだった体とか、
初めて膝で寝てくれたときにホントに嬉しかった事とか、
エサをねだる時の愛らしい顔とか
色々思い浮かんでくるのを頭から振り払ってね。
だってヤツが苦しいって訴えてたからね。
そしてらエライ事になった。

もうすごい即死。そして俺のすごい涙。幅3cmくらい。
昔の漫画だけど星飛雄馬やはだしのゲンにも負けない。
それで横見たら飼い猫がすごい安らかな顔を俺の方に向けてんの。
ホントごめんなさい。

正直「飼い主なら苦しみから救ってやるのが義務だぜ!」
なんて見栄張らないで素直に最後まで悪あがきしてやればよかった、
せめて自然に任せて死なせてやればよかったと思ったよ。
心の底から承諾書にサインした事を後悔したね。

でも埋葬が終わって友達に「猫はさっさと死んじまうな!これだから猫は。
今度は長生きするカメでも飼うか」とか言っちゃてんの。
ホント俺ってダメ人間。


64:1:2011/10/28(金) 14:21:35.00 ID:gFhiTwhy0
猫視点

この前病気になったんですよ、末期のね。
で、生まれて初めて飼い主との別れを経験したわけですわ。
正直最初は別れって簡単なもんだと思ってたのよ。
野良猫時代は普通のことだったからさ。

あのね、俺が間違ってた。あれは猫が経験するもんじゃない。
冷血動物だね、は虫類だけが耐えられるものだよ。
最初に動物病院に入った時さ、
めちゃめちゃ痛くて脚そろ~って動かしてそろ~っと尻尾ひきずったのよ。
10秒くらいかけてさ。でなんか体が動かなくなって診療台の上でへたりこんじゃったのさ。
そしたら飼い主がさ「苦しいのか」とか目で訴えてくるの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。

だからニャーンて鳴いたのさ。えぇ、そりゃもう鳴きましたとも。
全てを忘れて鳴いたよ。家に迷い込んだ時のヤツの暖かいまなざしとか、
初めて膝で寝たときにホントに気持ちよかった事とか、
エサをくれる時の呼び声とか色々思い浮かんでくるのを頭から振り払ってね。
だって長引くと飼い主がつらいだろうって思ったからね。

そしてらエライ事になった。
もうすごい即死。そして飼い主のすごい涙。幅3cmくらい。
昔の漫画だけど星飛雄馬やはだしのゲンにも負けない。
それで横見たら飼い主がすごい悲しそうな顔を俺の方に向けてんの。
ホントごめんなさい。

正直「飼い主を苦しみから救ってやるのが義務だぜ!」なんて
見栄張らないで素直に最後まで悪あがきしてやればよかった、
せめて自然に任せて死ねばよかったと思ったよ。
心の底から承諾書にサインさせた事を後悔したね。

でも埋葬が終わって天国で「飼い主って寿命ありすぎるよな!
これだから人間は。今度は長生きするカメにでも生まれるか」とか言っちゃてんの。
ホント俺ってダメ猫。

…もう泣かないで下さい。


66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 14:23:48.89 ID:wWabPCa10
小2で母親が死んで三年経ったとき、
テレビでお母さん特集みたいなの見てたら親父が
「なあ、お前新しいお母さん欲しい?」って言ってきた。
俺は親父に彼女ができたんだと思って、
本当はいらないって言いたかったけど、
とっさに「わかんない」って変なこと言った。
そしたら親父が「いらないよな。そうだろ?
俺もいらねえよ。

周りは結婚し直せってうるさいけど冗談じゃねえってんだよ。
俺の女房はあいつだけだよ。
お前のお母さんもあいつだけだ。そうだろ?」って答えたんだ。
俺はこれ聞いて涙声で「うん」って答えて
自分の部屋行って母親の写真眺めながら号泣した。
その一年後、親父はフィリピン人と結婚した。


67:1:2011/10/28(金) 14:24:02.33 ID:gFhiTwhy0
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[1/3] 投稿日:2007/10/26(金) 18:02:19.38 ID:Y1O2bH6d0
皆さんのお話を読み、
俺が高校生の時に逝った爺ちゃんの事を思い出しました。
乱文かと思いますが綴らせてもらいます。

俺は爺ちゃんにとって4番目の孫でしたが他の孫達は皆地方に住んでいて、
自営業の寿司屋を継いだ親父の子である俺を爺ちゃんは内孫として
特に可愛がったそうです。
でもまだ俺が小さい頃は、爺ちゃんが苦手でした。

小学生の時、俺は少年ラグビークラブに通っていて毎週日曜日の練習後は
仕事で迎えに来れない両親の代わりに爺ちゃんが迎えにきてくれました。
けど昼飯でたまにファミレスなんかに入ると爺ちゃんは昭和初期からの
職人気質で(寿司屋の板前です)中々届かない料理にウエイトレスを
度々呼んではいつも怒っていました。
その時の爺ちゃんは子供ながらに
怒らせちゃいけない存在なんだと思っていました。

ある時、赤いファイアーパターンが自慢のMTBを爺ちゃんが勝手に真っ黒に
塗ってしまったことがありました。爺ちゃん曰く、
『赤い自転車なんて女の子の乗り物だぞ!』
らしく、流石に両親に泣き喚いて親父が爺ちゃんをこっ酷く注意したそうです。
普通の祖父なら新しい自転車を買うのかもしれません。けど爺ちゃんは
俺を地元の馴染みの喫茶店に連れてってこう言いました。
『俺が死ぬまでお前は此処でアイスくりぃむ食べ放題だぞ!』
あの恐い爺ちゃんがアイスって、可笑しかったのを覚えています。
いつも額に皺を寄せて恐い顔をした爺ちゃんでしたが甘いモノは大好きで
その間だけ笑顔になるのが俺自身とても嬉しかったんです。
それと癖なんですが俺は小さい頃から皺などの柔らかい部分を
撫でるのが好きで爺ちゃんに逢った時はよく顎下辺りを撫でさせてもらいました。
この時も爺ちゃんは嬉しそうに笑ってくれたんです。


68:1:2011/10/28(金) 14:26:22.16 ID:gFhiTwhy0
127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[2/3] 投稿日:2007/10/26(金) 18:03:02.50 ID:Y1O2bH6d0
中学に入る頃、爺ちゃんは足を怪我して歩かなくなりました。
家族に甘えていたんだと思います、リハビリをしっかりすればまだ歩ける
可能性はあったのに爺ちゃんは全然リハビリを受けませんでした。
日に日に身体も衰弱し、入退院を繰り返しました。

俺自身、中学生になってからは色々忙しくなり、
あまり爺ちゃん家にも顔を出さなくなりました。
高校の入学式、久々に爺ちゃん家に行った時には
爺ちゃんは身体も小さくなり、
一歩もベッドから出れない状態になっていました。
自宅療養を願い、もうあまり時間も無いと医者も言ったので
週2でヘルパーを頼み、婆ちゃんと一緒に介護をしていました。
あまり喋ることも出来なくなっていて
名前を呼ぶのが精一杯という感じです。

それでも爺ちゃんの好きな苺ジャムパンや
アンパンなんかを持っていくと、
爺ちゃんは笑顔になって顎下を指で指してきました。
俺はやるせない気持ちで爺ちゃんの顎下を撫でました。
もっと、もっと撫でてあげたかったよ、爺ちゃん。

春、爺ちゃんの好きな桜が咲いた日の夕方、爺ちゃんは天国に逝きました。
親父に呼ばれて急いで駆けつけて、死に目には逢えませんでしたが
その顔はうっすらと、口端を上げて笑っていました。
婆ちゃんが泣きながら俺の手を握っていました。とても、とても強く。
皆で身体を拭いてあげました。

上着を脱がして背中、胸、腕…。俺の番になりました。
その時、初めて俺は涙を流しました。嗚咽も無く、ただひたすら涙だけが
頬を伝っていました。俺は握ったタオルを顎の下にもっていきました。
皆が泣きました。俺がその部分を好きだというのは皆知っていました。

俺は涙で前が見えないのにゆっくりと、
優しく、あの柔らかい部分を撫でてあげました。
まだ暖かく、爺ちゃんの顎下はとても柔らかかったです。
葬式は自営業の店で上げる事にしました。
戦後の焼け野原から築いた場所で還してあげたかったんです。
白袴も断りました。
生前爺ちゃんのお気に入りだった茶色のジャケットとストライプの入った
パンツを履かせてあげました。死化粧を施してジャケットを着こなした
爺ちゃんは、あの頃の元気な爺ちゃんに戻ったようでした。


70:1:2011/10/28(金) 14:28:23.98 ID:gFhiTwhy0
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[3/3] 投稿日:2007/10/26(金) 18:03:38.03 ID:Y1O2bH6d0
沢山の人が通夜に来ました。親戚、近隣住人、数少くなった友人達、
若い頃世話になったというヤクザ者まで、本当に沢山の人が集まりました。
遺影はまだ爺ちゃんが元気な頃に撮ったと思われる写真が使われました。
どうも爺ちゃん自身が用意していたものらしく棚に封筒で包んで
しまってあったそうです。ただ何故か荒画質の荒さが目立っていました。
それでも爺ちゃんの表情は、俺の大好きだったあの笑顔でした。

それから数日後、後片付けをしていたオカンから電話があって爺ちゃん家に
行きました。するとそこには涙を流したオカンと婆ちゃんと親父が
いました。親父が俺に何かを差し出しました。
『見てみろ、お前が、あの爺さんの笑顔を作ったんだ』
俺は差し出されたものを見ました。写真のようでした。
ジャケットを着た爺ちゃんが写ってました。袴を着た幼い俺が写っていました。
俺の七五三の写真でした。爺ちゃんの顔の部分に印がついていました。

遺影に使われた笑顔は、俺の七五三で笑った笑顔でした。

俺は写真を見た瞬間、初めて人前で声を上げて泣きました。
息が出来ませんでした。息の仕方も忘れてただ泣きました。
婆ちゃんが抱きしめてくれました。オカンが手を握ってくれました。

爺ちゃん。俺、出棺の時コンビ二に走ってジャムパンとアンパン
買ってきたんだ、天国で売ってるなんて限らないからさ。
爺ちゃん。あの後、喫茶店に行ったんだ、爺ちゃんと一緒に食べた
同じ席に座って同じ抹茶アイスを2つ頼んでさ、美味かったろ。
爺ちゃん。最後、あまり行けなくてご免な、優しくない孫でご免な。
爺ちゃん。それでもあんたは、最高の爺ちゃんだったよ。
爺ちゃん。本当に、本当に、有難う。


71:1:2011/10/28(金) 14:31:01.86 ID:gFhiTwhy0
2年付き合った彼に振られました。
それはもう、彼が言ったとは思えないほどのひどい言葉で。
どんなにまだ好きだと言っても復縁はかなわず、
音信不通になってしまいました。
そんな彼の友達から、彼が亡くなったことを聞き、
彼が書いた日記をもらいました。

『入院二日目、昨日は周りのモンがめずらしくて
初体験ばっかだったけど、 今日からヒマなんだよな~。

こうやって日記つけてみたわけだけど、
オレのことだから続かんだろなぁ。
N(私のことです)は今頃元気にしてるかなぁ。
最後傷つけちゃったけど、新しい男でも見つけてくれんかなぁ』

最初、私は彼が病気をしていたことも、
入院していたことも知らず夢中で日記を読んでいました。
日記には彼の私への想いがたくさん書いてありました。

『今日テレビでディズニーランドの特集やってた。
Nと行ったことを思い出した。
あいつ買い物大好きだったから、
あの時は疲れていい加減にしろとか思ってた。
でも帰りにこっそり買っといてくれたミッキーはうれしかった。
今枕元にあるわけだけど、
友達なんかにからかわれるから皆が来るときだけは隠してる。
別れちゃったしなぁ・・・好きなんだよなぁ』

『夢にNが出てきた。半年会ってないよなぁ。
別にたいした夢じゃないけど喋った。それだけで幸せだなぁ。
なんで目、覚めちゃったんだろ。
今ごろ誰と喋ってんだろ。宇多田の歌みたいだ』

それは日記では無く、私のことばかり書いてありました。

『やっぱりNが好きだぁぁぁ忘れられねぇぇぇぇぇ。
日常の一つ一つにNが出てくるんだよう。
ばかやろぉぉぉぉぉぉ』


75:1:2011/10/28(金) 15:00:15.32 ID:hUANwWtH0
そして、次のページが最後でした。

『オレはもうすぐ死ぬらしい。
医者ははっきりとは言わんけど、わかるモンだなぁ。
思えば治らない病気(病名は伏せ)だって聞いてからもう1年だ。
結構長く生きた方だし、充分な人生だったんじゃねぇ? って
思おうとしたけどやっぱりダメ。
もっと生きたい。 Nともっと一緒にいたかった。

入院してる間、振ったことを、
あんなひどい 言葉を言ってしまったことをずっと後悔してきた。
でも、完治なんて可能性が無い。
Nはキレイだし性格いいんだからすぐ次に男ができる。
オレのために人生棒に ふらせるわけにはいかん・・・って
何回も納得したはずなのに。

Nと喋りたい。今から電話したい、会いたい。 まだ死にたくない。
まだフォアグラ食べてないし、USJ行ってない。
大学卒業したかったし、母さんに親孝行もしたかった。
ベタでも父さんと酒飲みたかった。

Nをもっと抱きたい。結婚して子ども欲しかった。
おじいちゃんおばあちゃんになっても
手とつなぐような夫婦になりたかった。Nにあいたい。
でももう叶わない。後悔してばっかりだった。
死ぬときは笑っていきたいけど、 本音は辛すぎる。
N、やっぱりまだまだ愛してる。オレのこと忘れて幸せになれよ』

涙が止まりませんでした。
彼は私のことを常に考えてくれて、
でも私は彼の体のことなんてまったく気付かずに
自分のことばっかり考えていました。
何で死んじゃったんだろう。私には彼しかいないのに。

友達はこの日記を病院のゴミ箱で見つけたそうです。
私に見つからないようにだと思います。
私のことをここまで想ってくれる人はもういません。
お葬式には行けませんでした。
明日は彼の一周忌です。
最初は自暴自棄な私でしたが、
彼の遺志を尊重するために幸せになろうと思います。


77:1:2011/10/28(金) 15:08:25.60 ID:hUANwWtH0
「1番は1番いいけど1番大変だよ。2番目くらいがいいんじゃないかねぇ」
僕は聞いた
「でも2番は2番目に大変なんでしょ」
ばあちゃんは言った。
「そうだね。でもね2番には1番になるって目標があるからね、頑張れるよ」

そんなばあちゃんが病気で倒れたとき僕はばあちゃんに言った。
「ばあちゃん、僕、ばあちゃんのことが世界で1番好きだよ。早く元気になって。
 僕をひとりにしないで」
ばあちゃんは一生懸命笑って言った
「こればっかりはやっぱり1番が1番嬉しいねぇ」

ばあちゃん、覚えてますか?
その1番はばあちゃんがずっと持っていてください。

僕は1番になる目標を持った2番でいいんだ。
ばあちゃんが好きだった2番が大好きなんだ。

ばあちゃんに届け!2ゲット!


78:1:2011/10/28(金) 15:13:52.07 ID:hUANwWtH0
小1の秋に母親が男作って家を出ていき、俺は親父の飯で育てられた。
当時は親父の下手くそな料理が嫌でたまらず、また母親が突然いなくなった
寂しさもあいまって俺は飯のたびに癇癪おこして大泣きしたりわめいたり、
ひどい時には焦げた卵焼きを親父に向けて投げつけたりなんてこともあった。

翌年、小2の春にあった遠足の弁当もやっぱり親父の手作り。
俺は嫌でたまらず、一口も食べずに
友達にちょっとずつわけてもらったおかずと
持っていったお菓子のみで腹を満たした。
弁当の中身は道に捨ててしまった。

家に帰って空の弁当箱を親父に渡すと、
親父は俺が全部食べたんだと思い
涙目になりながら俺の頭をぐりぐりと撫で、
「全部食ったか、えらいな!ありがとうなあ!」
と本当に嬉しそうな声と顔で言った。
俺は本当のことなんてもちろん言えなかった。
でもその後の家庭訪問の時に、
担任の先生が俺が遠足で弁当を捨てていたことを親父に言ったわけ。
親父は相当なショックを受けてて、
でも先生が帰った後も俺に対して怒鳴ったりはせずにただ項垂れていた。

さすがに罪悪感を覚えた俺は気まずさもあってその夜、
早々に布団にもぐりこんだ。
でもなかなか眠れず、
やっぱり親父に謝ろうと思い親父のところに戻ろうとした。
流しのところの電気がついてたので
皿でも洗ってんのかなと思って覗いたら、
親父が読みすぎたせいかボロボロになった料理の本と
遠足の時に持ってった弁当箱を見ながら泣いていた。

で、俺はその時ようやく、
自分がとんでもないことをしたんだってことを自覚した。
でも初めて見る泣いてる親父の姿にびびってしまい、
謝ろうにもなかなか踏み出せない。

結局俺はまた布団に戻って、
そんで心の中で親父に何回も謝りながら泣いた。
翌朝、弁当のことや今までのことを謝った
俺の頭を親父はまたぐりぐりと撫でてくれて、
俺はそれ以来親父の作った飯を残すことは無くなった。

親父は去年死んだ。
病院で息を引き取る間際、
悲しいのと寂しいのとで頭が混乱しつつ涙と鼻水流しながら
「色々ありがとな、飯もありがとな、
卵焼きありがとな、ほうれん草のアレとかすげえ美味かった」とか
何とか言った俺に対し、
親父はもう声も出せない状態だったものの微かに笑いつつ頷いてくれた。
弁当のこととか色々、思い出すたび切なくて申し訳なくて泣きたくなる。


81:1:2011/10/28(金) 15:33:00.94 ID:hUANwWtH0
182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[1/5] 投稿日:2007/10/26(金) 18:32:38.28 ID:Y1O2bH6d0
Saga2は思い出のソフトなんだ……
今でもよく思いだしては切なくなってます。

俺さ、産まれた時から酷い小児喘息だったのよ。
夜中にかーちゃん起こして病院連れてってもらうなんてしょっちゅうだったし、
小学校あがって更に病状が悪くなって。
もちろん体育なんかでれないし、
みんなと外で遊ぶ事すらできなかった。

んで、小五になってからほぼ毎日病院行って
吸入するくらいまで悪化しちゃって、
そのまま3週間入院する事になって。。。

んでね、そん時4人部屋の病室だったんだけど
二人はおばあちゃんとおじさん、
んでもう一人は俺と同い年くらいの女の子だった。
俺、昔からすげぇ人見知りが激しい上に物凄い照れ屋で、
なかなかその同室の人達と仲良くなれないで
一人で勉強してるかゲームボーイやってるかだったのよ。
そん時家から持ってきたソフトが「Saga2」で、
もう一回クリアしたやつだったんだけど
ヒマだしもっかいやるかな、って毎日やってたワケさ。


83:1:2011/10/28(金) 15:40:58.24 ID:hUANwWtH0
184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[2/5] 投稿日:2007/10/26(金) 18:34:25.08 ID:Y1O2bH6d0
んで入院して一週間立った頃、俺がゲームボーイやってる時は
なんかその同室の女の子がじーっとこっち見てる事に気づいたんよ。
俺が彼女の方みると慌てて目逸らすんだけどね。
もしかしてやってみたいのかな?と思って、
「良かったらコレ借そうか?」って聞いたのよ。
そしたら目ぇ輝かせて「いいの?」っていうもんだから、
「もう飽きたからな」とか照れ隠しして借してあげたさ。

でも案の定操作が分からないらしく、画面とずっとにらめっこしてるもんだから
俺が操作教えながら一緒にゲーム進めることにしたんよ。
パーティーは人間・男の主人公「リョータ(俺の名前)」で、
仲間は人間・女「さやか(彼女の名前)」
あとはエスパーガールとロボットに
それぞれ同室のばあちゃんとおじさんの名前つけたっけ。

それからどんどんそのコと仲良くなって、
二人でゲームボーイやるだけじゃなく、色んな話もするようになった。
学校の事、家族の事、好きな音楽の事、近くに迫った夏休みの事…


84:1:2011/10/28(金) 15:43:58.31 ID:hUANwWtH0
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[3/5] 投稿日:2007/10/26(金) 18:34:57.46 ID:Y1O2bH6d0
それからの時間はあっという間だった。
すぐに俺が退院する時がやってきた。
看護婦や同室のおじさん、ばあちゃん達が口々に
「おめでとう」って言ってくれてる中
彼女だけ泣いてた。それ見て俺も泣きそうになったさ。
でもグッと堪えて「オマエ退院するまでコレ借してやるよ。
退院したら連絡くれよな」って
そのままゲームボーイとSaga2置いていったのよ。

それから何回もお見舞しに行こうと思った。…
でもいざ行こうかと思うとなんか照れくさくて行けなかった。
連絡がないまま1年半が過ぎて、
俺も小学校を卒業する頃になった。
せめて卒業前にもう1度会っておきたいな、
と思って意を決してお見舞に行く事にしたんよ。


85:1:2011/10/28(金) 15:47:11.30 ID:hUANwWtH0
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[4/5] 投稿日:2007/10/26(金) 18:35:36.97 ID:Y1O2bH6d0
病室に行ったけど彼女はいなかった。
病室入口の名前欄にもない。
もうとっくに退院してたのかな…?
と思ってとりあえずナースセンターで聞いてみた。

「遠い所にいった」とかうまくはぐらかされたけど、
俺も小6だったし、そこまでバカじゃない。
その場の空気や後ろの看護婦が泣き出したのを見ても明らかだった。
俺がショック状態で呆然としてる中、その看護婦が
「ああ、そういえばさやかちゃんから、
リョータ君が来たら渡しといて、って言われた物があるのよ」
と言って俺にそれを渡してくれた。
借してあげたゲームボーイとSaga2だった。

俺はそれを受けとって家に帰った。
帰るなりメシも食わないで、
暗い自分の部屋でゲームボーイのスイッチを入れた。


87:1:2011/10/28(金) 15:50:54.15 ID:hUANwWtH0
189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[5/5] 投稿日:2007/10/26(金) 18:36:09.40 ID:Y1O2bH6d0
もう一つのデータはやたらレベルの低いデータだった。
最初から始めてすぐ飽きたんかな?
と思ってそのデータをロードしてみた。

パーティー四人の名前がこうなっていた。

「リョータ」

「いろいろ」

「ありがと」

「バイバイ」

…今でもSaga2のOPの曲を聞くと涙が出るよ。
お見舞行ってあげられなくてゴメンな…。


89:1:2011/10/28(金) 16:00:56.52 ID:hUANwWtH0
母ちゃん、いい加減ビデオ録画のやり方覚えろよ

母ちゃん、オーマイ・リットル・ガール♪じゃねえよ

母ちゃん、悩むなよ その服リバーシブルだよ

母ちゃん、びっくりすんなよ それ湿度計だよ

母ちゃん、金無いくせに大学なんか行かせんなよ

母ちゃん、母の日はアンタの為にあるんだよ これっぽっち受け取れよ

母ちゃん、「男子たるもの人前で泣くべからず」なんて家訓作るなよ 

母ちゃん、笑いながらブッ倒れんなよ ギャグかと思っただろ

母ちゃん、余命宣告されて爆笑すんなよ 反応に困るよ

母ちゃん、休んでろよ 俺に任しとけよ 良くなるに決まってんだろ

母ちゃん、だから大丈夫だって 大人しく病院で寝てろよ

先生、なんでもするから母ちゃんを助けてやってくれよ!

母ちゃん、痛いの我慢して変な顔になってんよ 笑えねえんだよ

母ちゃん、人沢山いるのに俺泣いちゃったよ 

母ちゃん、母ちゃん、産んでくれてありがとよ


93:1:2011/10/28(金) 16:09:47.23 ID:hUANwWtH0
548 :水先案名無い人:2006/06/23(金) 18:39:57 ID:8qJ8h9f00
俺のかーちゃん、俺が高3に上がったときに
いきなり倒れて入院した。

検査をして入院が決まったが
俺は内容を詳しくきかされなかった。
夏頃から受験勉強もあって
かーちゃんに会いにいく時間も取れなくなっていった。

俺は決して頭が良くはなかった。かーちゃんは立教大学出身
俺は小さい頃良く「かーちゃんと同じ大学にいく」と言ったものだ。
実際に受験となると、ハードルは高かったけれど
立教を目指してがんばった。
冬になり、かーちゃんは次第に痩せていった。
飯も食わなくなり、俺の手を良く握るようになった。
かーちゃんは俺に色々話をさせた
学校 進路 夢
思えば何であのとき気がつかなかったんだろう…

涙が…ちょヤバ…
最後の模試の結果が出た。
努力の甲斐か、立教大B判定が出た。
俺からすれば奇跡に近い判定
おれは帰りに病院に行き結果を見せた。
俺「かーちゃん、おれ立教大いくよ。判定もホラ」
得意げに模試を見せた
かーちゃん「がんばってるのね
タケシ(仮)が後輩になってくれたらかーちゃん嬉しいよ」
その日もかーちゃんは俺にたくさん話をさせた
俺の手を握りながら…楽しそうに


94:1:2011/10/28(金) 16:11:55.37 ID:hUANwWtH0
260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[2/4] 投稿日:2007/10/26(金) 19:24:05.37 ID:Y1O2bH6d0
それからすぐ、俺は大学入試を迎えた。
大本命の日、朝早く起きて下に降りるとかーちゃんが台所にいた
俺:何やってんだよかーちゃん、寝てなきゃ
母:今日は本命の日でしょ、お弁当持ってきなさい
一年ぶりのかーちゃんの弁当だった
俺は涙が出るのをこらえながら準備をして出かけようとしたとき
かーちゃんが急に苦しみだした
俺は急いで病院に電話し、救急車がきた
家には俺しかおらず、付き添って行った。
意識が飛びそうになるくらい
混乱しながら苦しむかーちゃんの手を握った。
病院についてすぐ親父も駆けつけた。しばらくして担当医に呼ばれた。
最期になるかもしれないのでついてあげて下さい
俺と親父が病室に入ったときかーちゃんは無惨なほどだった
血の気は引き、やせ細り…しばらくして意識が戻った
かーちゃんはいつもみたく手を握った
病人とは思えないくらい強く 俺は子供みたいに泣いていた…
かーちゃんは声にならない声で何かを呟いていた。
俺は耳を近づけて聞き取ろうとすると確かにこう言っていた
「うけてきなさい」
そしてかーちゃんは俺から手を離した


95:1:2011/10/28(金) 16:14:34.96 ID:hUANwWtH0
261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[3/4] 投稿日:2007/10/26(金) 19:24:45.80 ID:Y1O2bH6d0
そんなの無理に決まっている。
かーちゃんを置いて受験に行くなんてしかももう8時を回っている
間に合うとしてもギリギリだった。困惑した俺に親父が声をかけた。
「行ってきなさい、母さんもそうしなさいと言ってくれてるんだ」
俺はかーちゃんのてをもう一度握ると弾けたように病室を飛び出していた。
そこからどうやって来たかはおぼえていない。
走って…乗り換えて…池袋駅を疾駆して
何とか一限の筆記を受けたときやっと正常な時間の流れに戻った気がする。
昼休み、何も食べる気がしなかったがかーちゃんの弁当を思い出した。
俺は中庭でそれを広げた時
何とも言えない懐かしさと何かこみ上げるものを感じた。
それは俺が中高5年間食べたかーちゃんの弁当だった
おいしい…涙をこらえ食べた かーちゃん…
それからは流れるように時間がたち手応えも何も感じないまま
フラフラと地元まで帰った…

病室に入ると、かーちゃんは居なかった
看護婦さんに聞いて霊安室につれていってもらった。
数名の御遺体の中、変わり果てたかーちゃんを見つけ
俺は叫びともつかない嗚咽をし、かーちゃんを抱きしめた。
担当の看護婦さんに連れられてラウンジで落ち着くまで色々な話を聞いた。
かーちゃんは俺が来た数日は本当に機嫌がよかったそうだ
看護婦さんや医者、同じ病室の人にも よく俺の話をしていたらしい。
逆に俺が来ない日が続くと元気がなく、泣いている日もあったという。
帰り際に、一枚のメモをもらった。
病院備え付けの薄っぺらいメモ用紙には
震えた力無い「お疲れさま」の文字があった。
Posted at 2011/12/08 18:32:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2011年12月08日 イイね!

泣きたい時に・・・

泣きたい時に・・・3:1:2011/10/28(金) 13:16:58.27 ID:gFhiTwhy0
ベトナム戦争から家に帰る前夜、青年兵士は自宅に電話した。
「明日帰るんだけど、他に行くところがない友達を連れて帰りたいんだ。
  家で一緒に住んでもいいかな?」
息子の帰還報告に狂喜した両親は、勿論!と泣きながら答えた。

「でも、一つだけ言っておきたいことがあるんだ。
  彼は地雷を踏んでね、腕と足を失ってしまったんだよ。
  でも、僕は彼を家に連れて帰りたいんだ。」
その台詞に、両親は押し黙ってしまった。

「数日ならいいけれど、障害者の世話は大変よ。
  家にいる間に、そのお友達が住める所を一緒に探しましょう。
  あなたにも私たちにも自分達の人生があるのだから、
  そのお友達 の世話に一生縛られるなんて無理よ。」
やっとのことで母親がそれだけ言うと、息子は黙って電話を切った。

翌日、警察から電話があり、青年兵士の両親は
彼がビルの屋上から飛び降りて死んだことを知らされた。

死体と対面した両親は絶句し、泣き崩れた。


4:1:2011/10/28(金) 13:19:49.60 ID:gFhiTwhy0
俺の近所に住んでた爺さんの話。

一人暮らしだった爺さんは子供好きで、ちっちゃい頃の俺もよく遊んでもらってた。
ある時、爺さんの家で見た暴れん坊将軍(だったと思う)の1シーンで
老中と主役が「じい」「若」と呼び合うのを二人で真似して
俺「じい!今日も遊びに来たぞ。」
爺「若、よくぞいらっしゃいました。」
なんて呼び合って遊んでいた。
そんな関係は俺が他県の大学に進学するまで延々と続いていた。

卒業後に実家に戻ってきたらなんと「じい」が脳卒中やって入院中だという。
さっそく見舞いに行ってみたら「じい」はたくさんの管に繋がれてベッドに横たわっていた。
看護士の話では外界からの刺激にはなんの反応も示さない状態だと言う。
俺は「じい」に呼びかけてみた。
「じい、俺だぞ。覚えてるか?」
ダメもとのつもりだった。・・・が、次の瞬


8:1:2011/10/28(金) 13:21:52.14 ID:gFhiTwhy0
・・・が、次の瞬間、閉じられていた「じい」の目がカッと見開き
そして今まで昏睡してたとは思えないようなハッキリとした声で喋った。

      「若、ご立派になられましたな。」
もう意識が戻ることはないと聞かされていた俺、
そしてソレを言った当の本人である看護士。
二人して悲鳴をあげるほどビックリした。
付き添いで来ていたオカンなどは腰を抜かしたほどである。
直ちに医師が呼ばれ「じい」の意識回復の検査が行われたが、
その頃には再び「じい」の目は閉じられていた。
そして結局、それっきり目覚めることのないまま半月後、
「じい」は永遠の眠りについてしまったのだった。

後に医師から聞かされた話なのだが、「じい」が脳に負った障害は重く、
そこから意識が回復した例は聞いたことがない、
というかまずあり得ないということであった。
だがあの場にいた俺は、オカンは、看護士は、
確かにその《あり得ない事態》を見た。そして聞いたのだ。
「アンタに会うために目を覚ましたんだろうね。」 とは腰を抜かしてたオカンの談である。
そして「じい」の残してくれた言葉に恥じぬようになろうと心に誓ったものの
結局こんな時間に2chに入り浸ってるような、
天国の「じい」に申し訳ない俺なのであった。


10:1:2011/10/28(金) 13:23:55.01 ID:gFhiTwhy0
237 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/26(金) 19:06:27.85 ID:Y1O2bH6d0
半年ちょい前の俺へ

そっちは午前4時だな。
部活で疲れてぐっすりだと思うが、頑張って起きろ
今から言う事をやってくれ。頼む、お前の為だから。しくじるなよ。

音をたてないようにしろ、気づかれるから。
まず、1階に降りて台所から包丁を持ってこい。
そしてお前のバカ兄貴の部屋の前に行き
ドアを開けて部屋に駆け込み一撃でぶった切れ。

バカ兄貴が首を吊ろうとしてる、その柔道の帯で作った輪っかをな。
そうしないとバカ兄貴が首吊って死んじまうぞ。
発見した時の光景と母さんの悲鳴は
たぶん一生お前の頭から離れなくなる。
前日まで普通に相談に乗ってもらってた
兄貴が次の日には死んでんだぞ
いなくなるんだ

あと兄貴に言ってやれ。
「さんざんアンタをバカにしてきたが、
学校じゃ自慢しまくるくらい好きなんだよ。」って

頼む。頼むよ。
頼むからこの文を半年前の俺に送らせてくれよ。
頼むよ。お願いします

「おやすみ。また明日な。」
って言ってたじゃねえか
バカ兄貴。


13:1:2011/10/28(金) 13:26:10.62 ID:gFhiTwhy0
98 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/10/26(金) 17:52:15.03 ID:Y1O2bH6d0
京都市伏見区桂川河川敷で2月1日、無職片桐康晴被告が、
認知症の母親を殺害して無理心中を図ったとみられる
事件の初公判が19日に行われた。

事件内容は認知症の母親の介護で生活苦に陥り、
母と相談の上で殺害したというもの。
片桐被告は母を殺害した後、自分も自殺を図ったが
発見され一命を取り留めたとの事。
片桐被告は両親と3人暮らしだったが、95年に父が死亡。
その頃から、母に認知症の症状が出始め、一人で介護した。

母は05年4月ごろから昼夜が逆転。徘徊で警察に保護されるなど症状が進行した。
片桐被告は休職してデイケアを利用したが介護負担は軽減せず、9月に退職。
生活保護は、失業給付金などを理由に認められなかった。

介護と両立する仕事は見つからず、12月に失業保険の給付がストップ。
カードローンの借り出しも限度額に達し、デイケア費やアパート代が払えなくなり、
06年1月31日に心中を決意した。

「最後の親孝行に」

片桐被告はこの日、車椅子の母を連れて京都市内を観光し、
2月1日早朝、同市伏見区桂川河川敷の遊歩道で
「もう生きられへん。此処で終わりやで。」などと言うと、母は
「そうか、あかんか。康晴、一緒やで」と答えた。片桐被告が
「すまんな」と謝ると、
母は「こっちに来い」と呼び、片桐被告が母の額にくっつけると、
母は「康晴はわしの子や。わしがやったる」と言った。

この言葉を聞いて、片桐被告は殺害を決意。母の首を絞めて殺し、
自分も包丁で首を切って自殺を図った。

冒頭陳述の間、片桐被告は背筋を伸ばして上を向いていた。
肩を震わせ、眼鏡を外して右腕で涙をぬぐう場面もあった。
裁判では検察官が片桐被告が献身的な介護の末に
失職等を経て追い詰められていく過程を供述。

殺害時の2人のやりとりや、
「母の命を奪ったが、もう一度母の子に生まれたい」という供述も紹介。
目を赤くした東尾裁判官が言葉を詰まらせ、
刑務官も涙をこらえるようにまばたきするなど、法廷は静まり返った。


16:1:2011/10/28(金) 13:28:23.98 ID:gFhiTwhy0
小学生のとき、少し足し算、引き算の計算や、会話のテンポが少し遅いA君がいた。
でも、絵が上手な子だった。
彼は、よく空の絵を描いた。
抜けるような色遣いには、子供心に驚嘆した。

担任のN先生は算数の時間、
解けないと分かっているのに答えをその子に聞く。
冷や汗をかきながら、指を使って、
ええと・ええと・と答えを出そうとする姿を周りの子供は笑う。
N先生は答えが出るまで、しつこく何度も言わせた。
私はN先生が大嫌いだった。

クラスもいつしか代わり、私たちが小学6年生になる前、
N先生は違う学校へ転任することになったので、
全校集会で先生のお別れ会をやることになった。
生徒代表でお別れの言葉を言う人が必要になった。
先生に一番世話をやかせたのだから、A君が言え、と言い出したお馬鹿さんがいた。
お別れ会で一人立たされて、どもる姿を期待したのだ。

私は、A君の言葉を忘れない。

「ぼくを、普通の子と一緒に勉強させてくれて、ありがとうございました」

A君の感謝の言葉は10分以上にも及ぶ。
水彩絵の具の色の使い方を教えてくれたこと。
放課後つきっきりでそろばんを勉強させてくれたこと。
その間、おしゃべりをする子供はいませんでした。
N先生がぶるぶる震えながら、嗚咽をくいしばる声が、体育館に響いただけでした。


19:1:2011/10/28(金) 13:30:33.88 ID:gFhiTwhy0
私の前の上司(課長)は無口、無表情。
雑談には加わらず、お酒も飲まず、人付き合いをしない堅物でした。
誠実公平、どんな時でも冷静なので頼もしい上司なのですが、
堅過ぎて近寄りにくい雰囲気がありました。

そんな課長の机の上には奥さん、子供四人と写った写真が飾られてて、
「あの朴念仁でも家族は愛してるんだな」と微笑ましく思ったものです。
何年経っても同じ写真が飾ってあったので、理由を聞いてみたら、
「一番かわいかった頃の写真だからね」と
照れ笑いを浮かべながら答えてくださいました。
それが私の見た唯一の課長の笑顔でした。

そんな真面目一徹、入社以来無遅刻無欠勤の課長が
三日続けて無断欠勤。
家に電話しても誰も出ず、親族の連絡先も分からなかったので、
部長が直接課長のマンションを訪ね、
管理人さんにお願いしてドアを開けていただきました。

課長は玄関で倒れていて、既に冷たくなっていました。
急性心不全だったそうです。
部長が管理人さんに課長の家族がいつ戻ってくるか聞くと、
「○○さんには家族はいないですよ」という返事。

あわてて人事部の資料をほじくり返すと、確かに課長には家族がいません。
課長は10年前に中途入社した人なので、
それ以前に家族に逃げられていて、
写真を見て幸せだった時代を懐かしんでいたんだと思い、少し悲しくなりました。
結局、課長の葬儀にも家族も親族も顔を出さず、
血縁の人たちの冷たさにもっと悲しくなりました。

後日墓参りに行くと、立派なお墓が立っていました。
死んでやっと家族と和解できて、
立派なお墓を立ててもらえたのかと安心して墓石を見てみると、愕然としました。
お墓は古びていて、課長と同じ名字の名前が墓誌にいくつも彫ってありました。
課長以外は全員十数年前の同じ日に亡くなっていました。

家族を一度に亡くしてからの十数年の歳月を、
彼はどんな気持ちで過ごしていたんでしょうか?
二度と会えない家族の写真をどんな思いで毎日眺めていたんでしょうか?
人を遠ざけ、自分のことを決して語らなかった
課長の姿を思い出し、涙が止まりませんでした。


21:1:2011/10/28(金) 13:33:00.53 ID:gFhiTwhy0
大学が決まり一人暮らしの前日の日
親父が時計をくれた。
金ピカの趣味の悪そうな時計だった。
「金に困ったら質に入れろ、多少金にはなるだろうから」
そういってた。
二年生のある日、ギャンブルにハマリ家賃が払えなくなった。
途方にくれていた時。
ハッと気がつき、親父の時計を質にもって行った。
紛れもない偽者であることが判明した。
すぐに親父電話した。

俺「おい!偽者子供につかませんなよ!」
親父「なっあてになんねーだろ人のゆうことなんざ。
   困った時にこそ裏切られるんだよ
   最後の頼みの綱になー。がはははは!これが俺の教育だよ。」
親父「でいくら必要なんだ?金に困ったんだろ?」
俺「・・・・あきれるわ。十二万貸してください・・・」
親父「明日振り込むから、何があったかは聞かない。
   金がない理由は親にいえない事が多いわな!」
親父「がはははは!女にでもはまったか?このバカ息子が!!ははは!!」

正直心底むかついたが、親父の声は俺を安心させてくれた。
今思うと、小さい会社だが経営者らしい教育だったのかなと思う。
そんな親父も去年の夏、ガンで死んだ。
往年の面影も消え、ガリガリになった親父がまた時計をくれた。
まだ箱に入った買ったばかりの時計だった。
必死で笑顔を作りながらいった。

親父「金に・・困ったら質にでも・・・入れろや・・!」
オメガのシーマスターだった。くしくもその日は俺の誕生日だった。

俺「親父の時計はあてになんねーから質には入れないよ。」
二人で笑った三日後、親父は死んだ・・・・
親父が死んだ今も、金ピカの時計はメッキもはげたがまだ時を刻んでいる。


23:1:2011/10/28(金) 13:35:33.37 ID:gFhiTwhy0
中三の頃、母が死んだ
俺が殺したも同然だった・・・

あの日、俺が楽しみにとってあったアイスクリームを、
母が弟に食べさせてしまった
学校から帰り、冷凍庫を開け、
アイスを探したが見つからなかった
母親に問い詰めると、弟が欲しがったのであげたと言った

その時楽しみにしていた俺は、すごく怒った
母親に怒鳴り散らし、最後に「死ね!」と叫び、
夕飯も食べずに部屋に篭った
それから何時間か経った
俺は寝てしまっていたが、
父親が部屋に飛び込んできたので目が覚めた

「母さんが轢かれた・・・!」
あの時の親父の顔と言葉を、俺は一生忘れないだろう
俺達が病院に着いたとき、母親はどうしようもない状態だと言われた
医者は最後に傍にいてあげてくださいと言い、部屋を出た
それから少しして、母親は息を引き取った

その後、母親があの時間に外にいた事を父から聞いた
買い物に行くと言って出て行き、その帰りに車に轢かれた事
現場のビニール袋の中には、アイスが一つだけ入っていた事
救急車の中でずっとごめんねと呟いていた事
その時、俺のために母はアイスを買いに行って事故にあったとわかった

通夜と葬式の間中、俺はずっと泣いた
そして、今でもこの時期になると自然に涙が出てくることもある
母さん、ごめんよ
俺が最後に死ねなんて言わなかったらと、今でも悔やみ続けている


24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 13:36:19.06 ID:gt9VUrdN0
どうして私がいつもダイエットしてる時に
(・∀・)ニヤニヤと見つめやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして私が悪いのにケンカになると先に謝りますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうしてお小遣減らしたのに文句一つ言いませんか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして交代でやる約束した洗濯をし忘れたのに怒りませんか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして子供が出来ないのは私のせいなのに謝りますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして自分が体調悪い時は大丈夫だと
私を突き放して私が倒れると会社休んでまで看病しますか(゚Д゚)ゴルァ!

どうして妻の私に心配掛けたくなかったからと病気の事を隠しますか(゚Д゚)ゴルァ!
おまけにもって半年とはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
長期出張だと嘘言って知らない間に
手術受けて助からないとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
病院で俺の事は忘れていい男見つけろとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちの気持ちは無視ですか(゚Д゚)ゴルァ!
正直、あんた以上のお人よしで優しい男なんか居ませんよ(゚Д゚)ゴルァ!
それと私みたいな女嫁にすんのはあんた位ですよ(゚Д゚)ゴルァ!


25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 13:36:49.58 ID:gt9VUrdN0
もう一つ言い忘れてましたが私、
お腹に赤ちゃん出来たんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
あんたの子供なのに何で生きられないのですか(゚Д゚)ゴルァ!
そんな状態じゃ言い出せ無いじゃないですか(゚Д゚)ゴルァ!
それでも言わない訳にはいかないから
思い切って言ったら大喜びで私を抱きしめますか(゚Д゚)ゴルァ!
生まれる頃にはあんたはこの世にいないんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
元気な子だといいなぁってあんた自分の事は蔑ろですか(゚Д゚)ゴルァ!
病院で周りの患者さんや看護婦さんに何自慢してやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
病気で苦しいはずなのに何で姓名判断の本で
名前を考えてやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして側に居てあげたいのに
一人の身体じゃ無いんだからと家に帰そうとしますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうしていつも自分の事は二の次何ですか(゚Д゚)ゴルァ!
医者からいよいよダメだと言われ泣いてる私に
大丈夫だよとバレバレの慰めを言いますか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちはあんたとこれからも生きて行きたいんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
それがもうすぐ終わってしまうんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
バカやって泣きそうな私を包んでくれるあんたが居なくなるんですよ(゚Д゚)ゴルァ!
忘れろと言われても忘れられる訳ないでしょ(゚Д゚)ゴルァ!
死ぬ一週間前に俺みたいな奴と
一緒になってくれてありがとなですか、そうですか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちがお礼を言わないといけないのに
何も言えず泣いちまったじゃないですか(゚Д゚)ゴルァ!
あんなに苦しそうだったのに
最後は私の手を握りしめて逝きやがりましたね(゚Д゚)ゴルァ!
何で死に顔まで微笑みやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!(゚Д゚)ゴルァ!(゚Д゚)ゴルァ!
そんなのは良いから起きて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
生まれてくる子供を抱いて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
子供に微笑みかけて下さい(゚Д゚)ゴルァ!
たのむから神様何とかして下さい(゚Д゚)ゴルァ!
ダメ女な私にこの先一人で
子供を育てろと言いやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 13:37:10.60 ID:gt9VUrdN0
そんなあんたが死んで5ヶ月...
子供が生まれましたよ(゚Д゚)ゴルァ!
元気な女の子ですよ(゚Д゚)ゴルァ!
目元はあんたにそっくりですよ(゚Д゚)ゴルァ!
どこかで見てますか(゚Д゚)ゴルァ!
私はこの子と何とか生きてますよ(゚Д゚)ゴルァ!
あんたも遠くから見守って居てください。


31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 13:40:02.91 ID:mRjFJ5e+0
不細工カップルが仲良さげに繁華街を歩いてるのを見かける。
俺が学生時代の頃は
(いくら俺が不細工ッつってもあそこまで妥協したくは無いな)
なんて思ってた。

でも俺が今まで妥協だと思ってしなかったことは、
”しなかった”のではなく”できなかった”ことだったのだ。
32ににもなってブスと付き合うこともできない。

もちろん、好き好んでブスと付き合いたいわけではないが…。
なんだか自分の人生がまるごといいわけのように思えてきた。
疲れてるのかな、目がかすんできた。

でも鏡越しに、かすんだ目で鏡越しに見える俺のツラはどうしても
やっぱり、不細工だった。
それだけは現実だった。


34:1:2011/10/28(金) 13:41:27.47 ID:gFhiTwhy0
私の父は、高校の時野球部の投手として甲子園を目指したそうですが、
「地区大会の決勝で9回に逆転されあと一歩のところで
甲子園に出ることができなかった」と、小さい頃良く聞かされていました。

そんな父の影響もあってか、私は小さい頃から野球が大好きで、
野球ばかりやっていました。父も良くキャッチボールをしてくれました。
そして私は、小学5年から本格的に野球を始め、
高校に入った私は迷わず野球部に入部しました。
ところが、高校入学と時を同じくして、父が病に倒れてしまいました。
その後入退院を繰り返し、高校1年の冬からは
ずっと病院に入院したきりになってしまいました。

父の体がどんどん細くなっていくのを見るにつれ、
なんとなく重大な病気なのかなとは感じました。
父は、病床で私の野球部での活動内容を聞くのを
一番楽しみにしてくれていました。

そんな高校2年の秋、私はついに新チームのエースに任命されました。
それを父に報告すると、一言
「お前、明日家から俺のグローブ持って来い!」と言われました。
翌日病院にグローブを持っていくと、父はよろよろの体を起こし、
私と母を連れて近くの公園の野球場に行くと言いました。
公園に着くと父は、ホームベースに捕手として座り、
私にマウンドから投げるように要求しました。

父とのキャッチボールは、小学校以来でした。
しかも、マウンドから座った父に向かって投げたことはありませんでした。
病気でやせ細った父を思い、私は手加減してゆるいボールを3球投げました。
すると父は、怒って怒鳴り、立ち上がりました。

「お前は、そんな球でエースになれたのか!?お前の力はそんなものか?」と。
私はその言葉を聞き、元野球部の父の力を信じ、全力で投球することにしました。
父は、細い腕でボールを受けてくれました。ミットは、すごい音がしました。
父の野球の動体視力は、全く衰えていませんでした。

ショートバウンドになった球は、本当の捕手のように、
ノンプロテクターの体全体で受け止めてくれました。
30球程の投球練習の後、父は一言吐き捨てるように言いました。
「球の回転が悪く、球威もまだまだだな。
もう少し努力せんと、甲子園なんか夢のまた夢だぞ」と。


37:1:2011/10/28(金) 13:43:42.23 ID:gFhiTwhy0
その数週間後、父はもう寝たきりになっていました。
さらに数週間後、父の意識は無くなりました。
そしてある秋の日、父は亡くなりました。
病名は父の死後母から告げられました。
ガンでした。

病院を引き払うとき、ベッドの下から一冊のノートを見つけました。
父の日記でした。あるページには、こう書かれていました。
「○月○日  今日、高校に入って初めて弘の球を受けた。
弘が産まれた時から、私はこの日を楽しみにしていた。
びっくりした。すごい球だった。自分の高校時代の球よりはるかに速かった。

彼は甲子園に行けるかもしれない。
その時まで、俺は生きられるだろうか?
できれば球場で、弘の試合を見たいものだ。
もう俺は、二度とボールを握ることは無いだろう。
人生の最後に、息子とこんなにすばらしいキャッチボールが出来て、
俺は幸せだった。ありがとう」
私はこれを見て、父の想いを知りました。

それから、父が果たせなかった
甲子園出場を目指して死に物狂いで練習しました。
翌年夏、私は背番号1番を付けて、
地区予選決勝のマウンドに立っていました。
決勝の相手は、甲子園の常連校でした。
見ていた誰もが、相手チームが大差で勝利するものと思っていたようでした。

ところが、私は奇跡的に好投し、
0対0のまま延長戦に入りました。
10回裏の我がチームの攻撃で、
2アウトながらも四球のランナーが1塁に出ました。
そのとき打順は、9番バッターの私でした。

相手のピッチャーの球は、140KMを超えていました。
打てるはずもありませんでした。
あまりの速さに怯え、目をつぶって打とうとしたとき、
亡くなった父の顔が一瞬まぶたに見えたように感じました。

気が付くと、目をつぶって打ったはずの私の打球は、
左中間の最深部に飛んでいました。
私は夢中で走りました。
相手チームの二塁手が、呆然として膝から崩れるのが見えました。
サヨナラ勝ちでした。

チームメイトは、感動で皆泣いていました。
応援に来てくれていた父の当時のチームメイトも、泣いていました。
スタンドの母が両手で持った父の遺影が、
静かに笑って、うなずいているように見えました。
甲子園では、結局1勝もできませんでしたが、
父のおかげで甲子園に出ることができて、とても楽しく野球が出来ました。
そのときもって帰った甲子園の土は、全て父のお墓に撒きました。
甲子園に出れたのは、父のおかげだったような気がしました。
これから、どんなに辛いことがあっても、
父のことを忘れず努力していきたいと思っています。
ありがとう、お父さん!!


38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/28(金) 13:45:52.29 ID:hRXWqNq/0
理不尽な扱いを受けて、血の繋がった人からすら擁護して貰えなかったら
もう何も信じられなくなるよね

俺が小学校の時
俺の兄は、スポーツも勉強も出来て、出来の悪い俺と違って
友達もいっぱいいて、アホな俺にも優しい自慢の兄だった

ある時、道を歩いていたら、前から兄が友達を連れて歩いてきた
俺が「あ、兄さん」って声をかけると
友達連中が騒ぎ出した。
「何、コイツww」「うわっ、キモイ」「こんなのがお前の弟なのかよ」
「お前可哀想だなwwwこんなヤツと兄弟なのかよwww」

俺は当然兄が俺を庇ってくれると確信していた。
ところが兄は
「こんなやつ弟じゃないよ」と言って俺を突き飛ばしさっさと行ってしまった。
ショックを受けて家に帰ると先に帰っていた兄が言った
「あんまり人前で俺に声をかけるなよ」
と言われた。

このことを両親に話すと
「お前が悪い」「お兄ちゃんの気持ちも考えなさい」と逆に怒られた。
その後どんな気持ちだったか良く覚えてない
多分、泣いたんだと思うけど、記憶が飛んでいる。

覚えているのは、それ以来、事務的な用件以外で
家族と会話をしなくなったということだけだ

大学を卒業して家を出て十年経つが、
一度も家族と連絡をとっていない。


39:1:2011/10/28(金) 13:45:58.08 ID:gFhiTwhy0
56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/05(木) 08:10:24.60 ID:Jg+AcEeL0
生きててもさ、無駄なんだよ、俺。
きっと何しても上手くいかないんだよ。
ただダラダラと生きててさ。
いっそ本気で死んじまおうかな。

58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。2007/07/05(木) 08:12:48.05 ID:peSyhKq70

死んでもいいけど。とりあえず、自分のレスを縦読みだな。
自分の心の声に気付いてやれよ。


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/07/05(木) 08:14:34.40 ID:Jg+AcEeL0

…もっかいバイト探して見る。
ありがと。


41:1:2011/10/28(金) 13:47:58.58 ID:gFhiTwhy0
私がホテル勤めをしていた頃の話。
ある披露宴、新郎が海自の方でした。同僚上司達は制服で出席。
披露宴も御披楽喜に近づき、新郎のおじいさんの挨拶がありました。
自分が海軍にいた事。孫が艦に乗っている事を誇りに思う事。
自分達の世代の不甲斐なさのせいで今の海上勤務の方達には
苦労を掛けていると思う事。
たとたどしくですが話されました。
同僚達は知らなかったらしく酔っ払っていたのが
段々背筋が伸びていき神妙に聞き入っていました。
挨拶が終わり高砂の席の一人が「何に乗っておられたのだ」
と尋ねると、新郎は小声で「大和です」
それを聞いた海自組一同すっ転ぶような勢いで立ち上がり
直立不動で敬礼を送りました。
おじいさんも見事な答礼を返されました。
私はその後は仕事になりませんでした。


43:1:2011/10/28(金) 13:50:29.52 ID:gFhiTwhy0
以前、母がデジカメを買って嬉しそうに色々撮ってたけど、
そのうちメモリがいっぱいになったらしくてメカ音痴な母は
「ねえ、これ写らなくなっちゃったんだけど…」
と遠慮気味にメールしてきたけど、俺は面倒くさかったから
「なんだよ、そんなの説明書読めばわかるよ! 
  忙しいからくだらないことでメールするなよな!」
と罵倒返信してしまった。

その母が先日事故で亡くなった。
遺品を整理してたら件のデジカメを見つけたので、
なんとなしに撮ったものを見てみた。
俺の寝顔が写っていた。
涙が出た。


45:1:2011/10/28(金) 13:53:09.74 ID:gFhiTwhy0
私の母は昔から体が弱くて、
それが理由かは知らないが、
母の作る弁当はお世辞にも華やかとは言えないほど
質素で見映えの悪い物ばかりだった。

友達に見られるのが恥ずかしくて、
毎日食堂へ行き、お弁当はゴミ箱へ捨てていた。

ある朝母が嬉しそうに
「今日は〇〇の大好きな海老入れといたよ」と私に言ってきた。
私は生返事でそのまま学校へ行き、こっそり中身を確認した。
すると確かに海老が入っていたが殻剥きもめちゃくちゃだし、彩りも悪いし、
とても食べられなかった。
家に帰ると母は私に「今日の弁当美味しかった?」としつこく尋ねてきた。
私はその時イライラしていたし、
いつもの母の弁当に対する鬱憤も溜っていたので
「うるさいな!あんな汚い弁当捨てたよ!
もう作らなくていいから」とついきつく言ってしまった。
母は悲しそうに「気付かなくてごめんね…」
と言いそれから弁当を作らなくなった。

それから半年後、母は死んだ。私の知らない病気だった。
母の遺品を整理していたら、日記が出てきた。
中を見ると弁当のことばかり書いていた。
「手の震えが止まらず上手く卵が焼けない」 日記はあの日で終わっていた。
後悔で涙がこぼれた


47:1:2011/10/28(金) 13:55:15.39 ID:gFhiTwhy0
自殺考えていた頃におふくろから電話

( ´・ω・`) 「かあさん・・・。オレが生まれた時どう思った・・・?」
       「そうねえ・・・。やっと会えたねって・・。それから・・。」(゚-゚*)
( ´・ω・`) 「・・・・・・?」
       「この子の為なら自分の命は捨てられるって思ったかなww」(゚-゚*)
Σ( ´・ω・`) 

( ´:ω;`) 「・・・・・・・・・・。」
       「・・・・・?どうしたの アンタ?」 (゚-゚*)

( ´・ω・`) 「な・・・なんでもないよ じゃあね・・・。」

電話切ったあとひたすら泣いた・・・・。オレに自殺する権利などない・・・・。
オレは生きる・・・・。せめて親が死ぬより後に


Posted at 2011/12/08 18:28:27 | コメント(3) | トラックバック(0) | メタボでGO~! | 日記
2011年12月08日 イイね!

TMS2011 変りダネ編

協力会社さんも頑張ってましたよ♪

関東自動車工業株式会社のブース


関東自動車工業製
TOYOTA AQUA HYBRID




同じく関東自動車工業製
GRMIN SPORTS HYBRID







関東自動車工業製
センチュリーの更に豪華版HYBRID
FS・・・って???
LEXUSで売るのかぁ?





ISUZUだったかな?
ボンネットバスと車掌さん
萌えますね~






フォルクスワーゲンのなんか
なかなか可愛いですよね~
これも萌える♪









アメ車は全く参加してなかった気がしますが、モーターショーも出展しないで、貿易自由化とかぬかしてんじゃねぇよって気もしますよね。

そんな中でもアメ車が二台?




カマロのコンバーチブルとか見たかったなぁ・・・



TOYOTAのReBornはなんか訴求力がいまいち?
ドラえもんに頼ったマーケティングって・・・





実写版しずかちゃんの入浴シーンが楽しみです(笑)


プラグを挿入中です。






LIXILの木の車
後ろにはミニチュアホース



優しいお姉さんでしたが、出展の意味は不明でした(笑)




ま、今回の東京モーターショーで一番光ってたのは
鉄人28号だったかな?




黒光りでした♪
Posted at 2011/12/08 12:10:00 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
2011年12月08日 イイね!

TMS2011 SUBARU BRZ vs TOYOTA 86

やっぱりこの二台は注目度が高かったですね~
床置きしてたBRZなんかは、特別開催日にも関わらず、黒山の人だかり

いかにもクルマが好きそうな方々が集まって・・・???





でも、兄弟車だけ有ってなかなか似てますよね。








BRZ






86









BRZ






86








BRZ





前評判は高いけど売れるかなぁ~?
こういうクーペってニーズがないよね。
女の子ウケもしないらしいし・・・

でも息子が免許取ったら、息子のためって言いながら、自分のために買いたくなっちゃうようなクルマです。
Posted at 2011/12/08 11:14:44 | コメント(9) | トラックバック(0) | 日記

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