おかげさまで無事退院致しまして平常業務に戻りました。
いろいろとお気遣いありがとうございました。
でも、この項に関しましては備忘のための記録とさせていただきます。
閲覧注意

重度の鼻づまりにより、鼻で呼吸ができず喉が痛む為、市販薬購入
ツルハグループ くすりの福太郎 1380円
12月2日 朝から3回 服用
19時頃より 右手 指に小さな蕁麻疹 食欲不振
12月3日 朝から3回 服用
食欲不振 蕁麻疹が広がる
12月4日 服用中止
朝から右手全体が赤い発疹 かゆみ 倦怠感 食欲不振
12月5日 右手全体 肘部分まで発疹 浮腫み 発熱38.0℃
慈恵医大受診
薬疹の疑い入院措置
プレドニンを点滴 2本
酸素マスク装着
絶食
12月6日 全身に発疹 浮腫み かゆみ 赤班 気道のむくみによる呼吸不全
腸管の浮腫による下痢 38.4℃
プレドニン点滴 アレロック内服
半粥
12月7日 前日と変化なし 初期に発生した発疹は徐々に落ち着く
下肢等の他、全身の発疹は拡大中
かゆみは収まる
プレドニン点滴 アレロック内服
半粥
12月8日 発疹の新規発生が無くなる
徐々に赤みが取れる
下痢治まる
プレドニン内服 アレロック内服
全粥
http://www.dermatol.or.jp/qa/qa18/q13.html
薬疹とは、薬を内服したり注射したりすることにより生ずる発疹のことです。
その中でも問題となるのは、薬を投与されたごく一部の人に生ずるアレルギー性薬疹です。
ふつう薬疹といった場合には、このアレルギー性薬疹を指し、薬に対して反応するような細胞や抗体がある人(これを薬に感作された状態と呼びます)にのみ生じます。
通常、薬に反応するこのような細胞や抗体が出来るのには内服を始めて1~2週間程かかるので、そこで初めて発症すると考えられています。
ですから全て内服したことのない薬で(アレルギー性)薬疹を生ずることはないはずです。
もし、あったとすれば、それは既にその薬と似た構造を持つ他の薬に感作されていたと考えるべきでしょう。
薬疹の中でも重症の薬疹とされているものに、中毒性表皮壊死症、スチーブンス・ジョンソン症候群があります。
最近、これに加えてウイルスが関与する薬剤性過敏症症候群という病態の存在が明らかになり注目を集めています。
これらの重症薬疹では、原因となった薬を中止しただけで良くならず、どんどん悪化しますので、早く対応することがとりわけ重要となります。
Q5どんな時に薬疹を疑いますか?
薬を内服して発疹が出た場合にはすぐ薬疹と考えたくなりますが、これは正しくありません。大体薬は具合が悪い時、とくにウイルス感染がある患者さんが内服する場合が殆どなので、薬疹かウイルス感染かの区別が難しい事が多いのです。つまり、ウイルス感染の一つの症状として発疹が出てくる場合、例えば麻疹(ハシカ)のように最初熱が出て、それから発疹が出てくるようなウイルス感染の場合には、ウイルス感染を疑わなければ薬疹と間違って診断されることになります。そのため薬疹と診断するには、薬を内服し始めてから発疹の出現するまでの経過が重要です。新しい薬を飲み始めて1~2週間で出てくる場合には(アレルギー性)薬疹を疑うことになります。薬を中止して発疹が良くなってくる場合には、ますます薬疹の可能性が強くなります。しかし、まだこれだけでは薬疹の診断には十分と言えません。先程述べたウイルス感染の場合でも、自然に発疹が良くなってくるからです。血液検査で白血球のうちの好酸球が増えている場合には、薬疹の可能性が高くなりますが、決定的とは言えません。
次以降に述べるような様々な方法を駆使して診断するわけですが、正確に診断するのは専門家でも難しい場合もあります。
Q13重症薬疹の治療にはどのような方法がありますか?
原因となっている薬を中止することが何より重要であり、その上でステロイド(プレドニン60~100mg/日)内服が行われます。とくに、1gのプレドニンを1日でするパルス療法は極めて有効です。感染症が基盤にある時に、大量のステロイドを投与することは勇気が要りますが、中途半端なステロイド量で投与を開始し、効果がないとみて漸増(少しずつ増やしていく)するやり方は最も危険です。最近では、むしろ感染症に対しても積極的にステロイドを使うようになっており、感染症があるからといってステロイドを減らすことなく十分投与しつつ、免疫グロブリン製剤などを併用していくと良いと思います。それでも効果がない時には血漿交換が行われますが、これを施行出来る施設は限られているのが現状です。
Posted at 2013/12/12 12:20:12 | |
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