
書籍紹介
女はなぜセックスをするのか:冒険心から復讐(ふくしゅう)心まで、性欲のモチベーションを探る」
Why Women Have Sex: Understanding Sexual Motivations - from Adventure to Revenge (and Everything in Between)
Cindy M. Meston
David M. Buss
Times Books
「キンゼー・リポート」以来の画期的なセックス・リポート
なんともショッキングなタイトルの本である。出版社のセールスポイントは、「女性のセックスに対する神秘的な欲望の全容を明らかにした、あの『キンゼー・リポート』に匹敵する決定版」。妻や恋人とのセックス・ライフでトラブっている男性なら読んでみたくなる本。いや、セックスに悩みを持つ女性だって自己診断のために読んで、自らの体と心の神秘の扉を開けてみたくなる衝動に駆られるかもしれない。
古今東西、セックスは万人の関心事。発売と同時にCNNはじめ各種メディアが取り上げているのもうなずけるというものだ。
筆者は、女性の性心理学の第一人者といわれるシンディ・M・メストン教授と同僚のデービッド・M・バス教授。ともにテキサス大学オースティン校で教べんをとっている。
メストン教授は、ブリティッシュ・コロンビア大学で博士号を取得したのち、フォード財団などの研究資金を受けて人間とセックスについての調査研究を続け、98年からテキサス大学オースティン校の教授として招聘(しょうへい)された。その間セックスに関する数々の論文や本を世に送り出している。
インタビュー対象は、9カ国1006人の女性たち
本書は、メストン教授と同僚のバス教授が、2006年6月から09年4月までインターネットを使って全米、カナダ、イギリス、フランス、ベルギー、オーストラリア、イスラエル、中国など、9カ国の女性1006人とインタビューし、その性体験やセックスする動機や理由などについて質問、その回答を精査、分析した結果報告だ。
年齢は18歳から86歳まで。宗教もプロテスタント、カトリック、ユダヤ、イスラム、ヒンズー、仏教、無宗教までが含まれる。年収は2万5000ドルから10万ドルまで。93%が異性と、5%が同性と、そして2%が男性とも女性とも関係を持つと答えている。
小説、ドラマ、映画などでは、女性がセックスをしたくなるのは、相手の男性をいとおしく思い、身も心もささげたくなるからというのが定番だ。が、メストン教授らのインタビューに登場する女性の大半は、セックスがしたくなるのは、なにも恋愛感情の延長線上ではないと答える。その多くは、「性欲を満たしたい」。この点は男女はあまり違わないことがわかる。
ただ、女性がセックスをしたくなる動機は、千差万別。237種類の動機なり、理由があるという。これを大別すると、(1)肉体的な要求、つまり性欲によるセックス(2)(定番の)愛情によるセックス(3)不安から逃れるためのセックス(4)子供が欲しいとか、セックスの代償として金銭的なものを得るなど、目標達成のためのセックス-の4つのカテゴリーに分けられる。
63%の女は行きずりの情事を求めている
そのほか、インタビューの回答者の中には、「セックスすることで神に近づきたい」ためにセックスをしたいと女性から、相手に「性病をうつして、復讐してやりたい」がためにその男との肉体関係を結びたいという恐ろしい女性までいる。
メストン教授らは、自分たちの行った調査結果が、女性がセックスしたがる動機や理由についての固定観念を打ち破った点を自画自賛。その上で、女性たちがこの調査結果を参考にして、自分自身のセックスライフを点検してみるよう勧めている。「自分はなぜセックスをするのか」あるいは「セックスをしないのか」という自己診断である。
セックスレス夫婦の増大が深刻化されている現代社会。全米健康社会生活調査によれば、アメリカでは、完全セックスレス夫婦は全体の2%、1年に10回未満しかセックスをしない夫婦は20%を占めている。日本ではその数は30%に達するともいわれる。
本書が問題提起した女性の側から見たセックス願望の動機や理由は、まさにセックスレス夫婦にとっては逆の意味で参考にはなるような気がしてくる。結婚して何年もたっている夫なる男性に、妻なる女性に対するパッションや愛情を求めるのは無理(70代の俳優が看病してきた老妻の死に涙するケースもあるにはあるが)としても、男性にとって、女たちが男以上にそれぞれの理由からセックスを求めているという「神秘」についても知っていても罰は当たらないだろう。
ちなみに、本書によると、「夫がセックスをしたい時、自分はしたくなくてもそれに応じる妻は84%、逆に妻がしたい時、自分は嫌でも応じる夫は64%」という調査結果が出ている。
その一方で、「63%の女性は、(男の)友人との行きずりのセックス(Casual sex)を欲しており、また37%の女性がまったく知らない男(a stranger)とのセックスを夢見ている」とのショッキングな調査結果も出ているという。
「仕事が忙しくてそれどころじゃない」「得意先の接待でそんな余裕がない」などと妻や恋人を遠ざけていると、女は着々と報復準備をしているわよ-。金髪の美女・メストン博士はにんまり笑いながら筆を置いているように思えてくる。
友人から聞いた話ですが・・・
セックスをしたくなっちゃうのは
『生理前』
『生理中』
『生理後』
『排卵日前』
『排卵日近辺』
『排卵日後』
だって言う話が・・・
それって常にじゃん(爆)
Posted at 2010/07/20 17:03:24 | |
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