さて、今回は昨年突如として登場したアシ車ことW124 320Eについて
今更ながら紹介してみたいと思います。
・W124とは??
85年~95年まで生産されたミドルクラスサルーン。
前期(最初期)・中期・後期の3モデルに分けられる。
「最善か・無か」というベンツの哲学を貫いたモデル。
ちなみにウチのは中期型で、前期のボディに後期のエンジンが載ってる
1年しか生産されなかった不人気モデル(笑)
・なぜW124なのか
答えは単純。
「イイ車」に乗りたかったから(笑)
「なんだ、fuziは見栄で古臭いベンツなんか買いやがったのか」
と思ったそこのあなた!
残念ながら違います。ちょっと話を聞いてやってくださいな。
私の考える「イイ車」とは、コストのかかっているクルマ、作り手の情熱が見えるクルマです。
W124は生産終了から20年も経っている旧車ですが、
今でもその作りこみの異常とも言えるこだわりは良く聞きます。
よく聞くのは凹凸のテールレンズ、フロントメンバーがボディと溶接されてる
、シフトゲートの段付きなど。
そのこだわりはこんなところにも。
ただのウインドウスイッチですが、よく見ると左右で絵柄が違います。
左は左の窓、右は右の窓が描かれているんです。
(右下が左用なのは最近交換したから。現在は左用しか供給されていないんです)
こんなしょうもない部分ですが、設計者がこだわってるのが見えるでしょ。
クルマに携わっている技術者の端くれとして、一度はイイ車に乗っておきたかった。
古くてもいい物を乗って、味わってみたかったってのがホントのところです。
あとは、単純に好きだから(笑)
そんなわけでこの子を選んだわけです。
・私の124
先述のように、私の124は93~94年の1年のみしか生産されなかった中期型です。
前期のボディに後期DOHCエンジンで3200㏄も排気量があります。
フロントのウインカーがクリアになり、ホイールが後期の8穴になってるのが前期との違いです。
ドイツ車らしくシャキッとした乗り味かと思いきや意外とアメリカンな感じで、
ゆったりとしたサスとトルクのあるエンジンでフェリーに乗ってるかのような感じです。
内装はローズウッドにブルーの本革シート、ムーンルーフ付です。
正直、ファブリックのシートが良かったんですが…程度優先だとそこまで選べず。
ムーンルーフもトラブルの元なので要らないと思ってたんですが、今では気に入っています。
今のところトラブルはヒーターバルブの固着のみ。
左右独立エアコンなので、LLCの流れを左右に分配するバルブが付いているんですが、
これが経年劣化で固着します。
割とメジャーなトラブルです。煙が出たので焦りましたが…。
これは自分で中古部品を手配して交換。ドライバーとソケットとプライヤーがあれば出来ます。
イイ子にしてくれていますが、今後がドキドキです。
・満足度
惚れて買ったので満足してます。
税金が高いのが難点ですが、そこは排気量故なので仕方がないです。
燃費が意外とよかったのが救い(エアコン使わなければ8~9km/lくらい)
やっぱり高速巡航は絶品です。ビシッとしたボディに伸び側ストロークがすごく長いサスのおかげで
絶対に路面を離しません。峠でちょっと元気に走っても怖くないです。(楽しくもないですが)
このモデル、タイヤが195幅なんです。現行だとプリウスと同じ幅(笑)
1.5トンオーバーなのにも関わらず…。
「ベンツはタイヤに頼らない」と聞きますが、まさしくその通りというところ。
あとはブレーキが最高です。
ペダルは鉄板を蹴ってるかのような剛性のカタマリで、
こんな重い車なのに不安感無くビシッと止まります。
反動でホイールが物凄い勢いで汚れていきますが。。。
走れば走るほどに「イイ車」だな、と感じてます。
こんなに惚れ込んでますが、この子も忘れてはいないですよ。
友人には「まだ持ってたんだ」なんて言われますが、マツダツインカムもしっかりと歌わせてます。
サーキットに、峠に。
どちらもイイ車です。
Posted at 2015/05/07 00:00:45 | |
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320E | 日記