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【苫小牧】苫小牧で来年２月２２、２３の両日に初めて開かれる「とまこまいコスプレフェスタ」（実行委主催）。ノーザンホースパークやグランドホテルニュー王子などを会場に、道内外から１５００人ものファンが集まることが見込まれている一大イベントだが、コスプレ自体は市民にはなじみが薄い。コスプレとは何なのか、どんな魅力があるのか、探った。

　コスプレはコスチューム（衣装）プレイ（遊び）の略で、マンガやアニメ、ゲームなどの登場人物そっくりに仮装する若者文化。道内でコスプレのイベントを実施する「新文化経済振興機構」（札幌）によると道内のコスプレ人口は２千～２５００人。そのうち女性が８割を占めるという。

　コスプレ歴１０年という市内の会社員の女性、榊燕（さかきつばめ）さん（３１）＝コスプレネーム＝は、「好きなアニメのキャラクターに近づきたい。普段は友達とカラオケでコスプレ姿で歌ったり、ホテルの部屋を借りて撮影会を開いています。毎日したいくらい楽しい」と熱中している。

　苫小牧では今年２月、ノーザンホースパークで試験的にコスプレのイベントを開催したところ、全国から約２００人が参加するなど手応えを得たことから、本格的に開催することになった。

　実行委事務局長で、新文化経済振興機構の堀口哲行理事長（４４）は「ゴージャスなホテルや、さまざまな工場、馬に乗って撮影できるノーザンホースパークなど、ファンがぜひ撮影したいと思う場所が多い」と苫小牧の可能性に期待する。

　１１月下旬に開かれた同フェスタの第１回実行委に、友人とコスプレ姿でゲスト参加した札幌のウェブデザイナー来羽（くるは）さゆうさん（２２）＝同＝は「奇抜な格好をするので偏見が多いが、ファンが気軽に参加できるイベントにしてほしい」と、市民の温かいもてなしを期待している。