岩手県内のライフライン・交通情報

岩手県内のライフラインと交通の情報です。
【電気】
東北電力によりますと岩手県内では１６日午後４時現在で、沿岸部などでおよそ７万５０００世帯が停電しています。
沿岸部では、大槌町と野田村を除く市町村で送電の復旧作業が始まっていますが、具体的な復旧のめどはたっていません。
一方、内陸部の市町村ではほとんどの世帯の復旧を終えたということです。
【水道】
岩手県によりますと、各地で復旧が進む一方、あらたに大槌町でおよそ６０００世帯が断水していることがわかり、１６日午前８時現在で１０万８４００世帯あまりで断水が続いています。
【鉄道】
東北新幹線はいぜん運転再開の見通しはたっていません。
ＪＲの在来線は、
▼東北線が１５日、盛岡と花巻の間の上下線で運転を再開しました。１７日朝からは盛岡から北上まで、また今月２０日からは盛岡から一ノ関まで運転区間を延ばす予定です。
▼田沢湖線は、盛岡と赤渕の間の上下線で運転を再開しました。
１８日の朝からは盛岡から大曲の間で運転することにしています。それ以外の在来線はいぜん運休しています。
【私鉄】
▼ＩＧＲ・いわて銀河鉄道は、１６日、盛岡と、いわて沼宮内の間で運転を再開しました。
１７日は朝から盛岡から目時までの全線で本数を減らし、速度を落として運転する予定です。
▼三陸鉄道は、久慈と陸中野田の間で１６日朝から１日３往復運行しています。
【バス】
▼ジェイアールバス東北は、盛岡と仙台を結ぶ高速バスの運行を１７日朝から再開します。
ほかのバス会社と共同運行している高速バス「仙台ー盛岡」線は、通行止めになっている高速道路を特別な許可を取って走り、当面、一日４往復します。
安全のため、通常の２時間４０分よりさらに２時間ほど時間をかけてこの区間を走るということです。また、ジェイアールバス東北ではこれまでに盛岡と葛巻町を結ぶ路線、それに二戸市内を走る路線で運行しています。
▼岩手県交通は、盛岡地区の一部の路線で運行を再開しています。また、花巻空港の空の便が再開されたのにあわせて、盛岡と花巻空港を結ぶ路線も運行しています。１７日は、１日８往復です。
▼岩手県北バスは盛岡駅と宮古駅を結ぶ「１０６急行バス」が１６日、３往復運行されました。
１７日も便数を増やして運行することを検討しています。
同じく岩手県北バスは▼盛岡地区と、▼一戸町や九戸村方面を走る北部地区で通常の運行に戻っています。
【空港】花巻空港は地震のあと運航をとりやめていた大阪便と札幌便が１６日、再開されたほか、羽田を結ぶ臨時便の運航が始まりました。
１７日から今月２６日までの間は大阪便と羽田の臨時便が増便され、羽田便が１日２往復、大阪便が１日４往復、札幌便が１日２往復、運航される予定です。

03月16日　19時26分