タイヤの空気圧不足

みなさんは車に乗る前にタイヤの空気圧を確認しているでしょうか？

タイヤの空気圧の確認は、道路運送車両法で日常点検項目として義務付けられています。

タイヤの空気圧不足で走行してしまったと思われるトラブルが有りましたので紹介したいと思います。

車両はノーマルのコペンです。タイヤの真ん中の溝は有るのですが、両肩が摩耗しています。典型的な空気圧不足による片摩耗です。勿体ないです。
タイヤを見て両肩が摩耗している方はすぐに空気圧の確認をしてください。



空気圧を測ると110kpaしか入っていません。（基準は240kpa）



タイヤのサイドウォール（横）には亀裂が入っています。



タイヤの内側には全週に渡ってセパレーション（内部構造の剥離）が発生しています。JATMA　pdf



中のワイヤーが見えてしまっています。バースト寸前と言った感じで非常に危険です。



タイヤの空気圧不足で走行すると、タイヤの横の部分に過度な折れ曲りの力が働いて、構造材の接着力が低下して剥離してしまいます。特に低扁平タイヤにとっては空気圧不足は致命的なのでご注意ください。 


当社デモカー2号の緑コペンで空気圧の実験をしてみました。空気圧は250kpaです。



空気圧200kpaです。



空気圧150kpaです。



空気圧110kpaです。



コペンのタイヤサイズは165/50R15ですが、空気圧が少なくても見た目上はあまり変わらないので注意が必要です。低扁平タイヤの空気圧不足は致命傷になりますので、エアゲージを常備される事をお勧めします。

空気圧調整は冷間時が基本です。走行後等のタイヤの温度が上がった時は空気圧も上がりますし、夏から冬に掛けては急激に空気圧が低下しますのでご注意ください。

空気圧管理にはTPMS等も有効です。