オーナーさんによれば正規品との事でした。
DOTコード7Gはポーランドのポズナン工場製ですね。AO(アウディ認証)といえどここの工場製はあまりいい印象が無いのですが。。。(後程予感は的中。。。。)
早速作業開始です。
ユニフォーミティテスターGSP9700にセットしビードシート部を測定して、位相合わせしながら組み込みます。
測定結果です。アッセンブリーでRFVが125Nと不良品判定でした。
4本共に弊社基準値の80Nをオーバーしてしまいました。RFVが100Nを超えるとハンドル振れやシミー、微振動やブレなどが出やすくなります。
ホイールの縦ブレ精度は0.12mm以下と良好なのですが、タイヤのRFVがすべて100N以上と認証タイヤとしては今一つです。
オーナー様にお話しして、タイヤは購入店に返品して、当店で新しく購入していただきました。お買い上げありがとうございます。
弊社で新しくブリヂストンさんに発注したのですが、念のためタイヤをS4純正97Yに変更して、さらに8本用意しました。来たタイヤは日本語ラベルが無い物でした。
DOTコードは7Gと93Yと同じポズナン工場でした。
企業秘密の技を使いビードを正確に嵌合させていきます。
測定結果です。アッセンブリーで135Nとこちらもいまいちです。8本用意しておいたのですが、実は足りなくて合計10本取り寄せました。
位相合わせしながら一番真円度が高いところを探ります。
合計10本の中から一番いい4本を選びました。何とか60N以下に収めることが出来ました。
RFVを最小化してから重量のホイールバランスを1g単位で取り完成です。
詳細数値です。ホイールの振れは全く問題ないです。タイヤも何とか基準値内ですが、ブリヂストンの認証タイヤなのでもう少し頑張って頂きたいですね。
今回は合計14本のタイヤをユニフォミティマッチングしましたので大変でしたが、数値的には何とかなったので良かったです。
認証タイヤはユニフォミティの基準が高いイメージが有るのですが、タイヤは手作りの部分も多くばらつきの非常に大きい工業製品ですのでこのような事が起こることもあり得ますので、拘りのある方には是非ユニフォミティマッチングをお勧めします。
返品その他で時間がかかりオーナー様にはご迷惑おかけしました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。