
ブログを見てユニフォミティマッチングの依頼が有りました。
車両はレクサス IS F です。5LV8エンジンを搭載して、最大出力は423ps最高速度は300km/hオーバーの実力です。
ホイールはBBS製の純正鍛造ホイールです。
空気の流れを考えて左右非対称形状となっています。前後もサイズが違うので完全に各輪毎の専用品となります。ローテーションが出来ないのは高性能車の証です。 フィン形状の違いが分かるでしょうか?

装着するタイヤはミシュラン パイロットスーパースポーツ(PSS)です。今回はお持込での作業となります。
フランス製の日本向け正規品のようです。
レバーレスタイヤチェンジャーでタイヤを外します。
ユニフォミティテスターGSP9700にフランジプレートを使用してセットし、ホイール単体のランナウトを測定します。
ランナウト測定後、タイヤを組み付けていきます。特にPSSはリム組にテクニックが必要です。普通に組むとうまく篏合しない場合が多いです。
個人的にはPSSを組ませたら世界一と自称?しています。
組込み後再びGSP9700にセットしてユニフォミティを測定後、位相組換えを実施します。
ユニフォミティマッチング後の数値です。ホイールの位置が決まっていますのでそのまま装着します。コニシティも良好です。
RFV1次ピークを上死点にして装着して終了です。
オーナー様からこの作業の意味について質問が有ったのですが、詳しく説明すると、車両側ハブとホイールのボアは通常0.05mm程度のクリアランスが有ります。ホイールを普通に装着するとタイヤホイールの重みで少し下に偏芯して装着されてしまいます。0.03mmの偏芯で加振力が5N程度発生すると言われています。この偏芯を利用してRFV1次ピークを真上にする事により回転時にさらなる真円を求める変態的な拘り作業です。簡単に言うとハブの凹みとタイヤの凸を合わせて真円度を高めます。
タイヤ館さんでCMをしているタイヤをど真ん中に付けるセンターフィットの斜め上を行く裏ワザなのです。但し一度ホイールを外すと効果は無くなります。
詳細数値です。
プライステア以外はユニフォミティが抜群なので、バーデンでも一押ししているPSSですが、本当にユニフォミティが良好です。C3M製法恐るべし。
ホイールも流石純正品質です。ビードシート部の振れが0.18mm以下と良好です。純正ホイールは重さ、強度、精度、スクラブ半径設定等が 最適に設計されていますので高性能車ほど安易に社外品に変えることはバランスを崩しやすいので注意が必要です。
アッセンブリーのRFVも40N以下と非常に優秀な結果となりました。
数値的には300km/h以上でも鼻歌運転?が可能です。
オーナー様ご利用ありがとうございました。

BMW 135iのオーナー様よりバランス調整の依頼が有りました。通販でタイヤを購入して、某持込みタイヤ交換ショップで交換した所、バランスウエイトが100gを超えてしまい、某店のスタッフに聞くと、スタッドレスなのでバランスが悪いとの回答だったそうです。気になるので再度バランス調整を依頼されました。
タイヤはミシュランのスタッドレスX-ICE3 225/45R17 ホイールはユーロデザインBRFです。
確かにバランスウエイト(錘)がてんこ盛り付いています。一番多いホイールセットには220gほど付いています。


とりあえずGSP9700にセットして現状のユニフォミティとホイールバランスを測定します。
測定結果です。RFVは70N以下と悪くないですが、重量のバランスが13~36gと大きく狂っています。ミシュランは組み込にコツが要るので、普通に組むとうまく篏合せずに後からタイヤがずれてバランスが狂う場合が多いです。
今回は予算の関係でユニフォミティマッチングはせずに、タイヤの組み直しと精密バランスのみ実施します。
一旦ビードを落として秘密のテクニックを駆使して組みなおします。
組み直して再びホイールバランスを測定します。
最初にバランスウエイトが220g付いていたセットですが132gにウエイトが低減しました。
ホイールバランスは2面バランスと言って静(スタテック)バランスと動(ダイナミック)バランスを2面で取ります。その場合2面の距離が長くなるほどバランスウエイトが少なくて済みます。上の画像はインとアウト共に貼り付けた場合のバランスです。下の画像は同じセットを一般的なリム端部で測定した場合です。 (赤丸がウエイトの位置です)
リム端部の場合は82gでした。
ゼロバランスにして、規定トルクで装着して終了です。
今回はユニフォミティマッチングをしていないので、重量バランスの悪い原因は分かりませんが、ホイールのデザインにより、ウエイトが外側に付けれない場合はどうしても量が多くなってしまいます。
ブログで何度か取り上げていますが、ホイール単体の重量バランスが悪くてもビードシート部(振れ)の精度が出ていれば問題ないです。ホイールの重点とタイヤの軽点を組み合わせてバランスウエイトを最小化する手法が有りますが、省資源と見栄え以外は全く意味が有りません。プロでも良く勘違いされていますが、重量バランスが良い事とタイヤの真円度は関係有りません。
一番悪いのはタイヤ単体の重量バランスが悪い場合です。この場合例え低速RFVが良くても高速ユニフォミティが悪化する場合が有るので注意が必要です。
今回の場合はホイールのデザインと製造方法(鋳造)によりバランスウエイトが多く付いた事と、タイヤの組込み不良が原因と推察されます。
オーナー様ご利用ありがとうございました。
バーデンのブログを見て、超高速域でのシミー(微振動)でお悩みのめいめいR様がご来店されました。車両はR35 GT-Rです。ステアリングが振れるほど症状は重く無いようですが、少しでも改善できたらとのご希望でした。
パート① パート② の続きです。
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