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ジェームス安城店のブログ一覧

2012年12月24日 イイね!

ベンツ S210 ステアリング振動 パート2

ベンツ S210 ステアリング振動 パート2前回からの続きです。ベンツS210 E320にお乗りのオーナー様から、ハンドルブレのご相談が有りました。80km/h程度から振れるシミーで、ユニフォミティを測定した所、フロントタイヤのRFV(ラジアルフォースバリエーション)が悪く、この事が原因と考えられました。タイヤがかなり摩耗していたのでユニフォミティマッチングせずにタイヤ交換をお勧めしました。今回はオーナー様が新品タイヤを持込みでお持ち頂いてユニフォミティマッチングする事になりました。


お持込頂いたタイヤは国産の高級プレミアムスポーツでした。フラッグシップタイヤなのですが、ラベルが英語表記なので恐らく逆輸入タイヤのようです。タイヤは仕向地によりパターンは同じでも中身が全く違う場合も有り注意が必要なのですが、オーナー様に確認した所、オークションで激安だったとの事です。。。。。 一抹の不安がよぎります。。。。。


現在装着されているタイヤを外します。


GSP9700バランサーにセットして、ホイール単体でランナウトを測定し、ホイールのローポイントにマーキングします。


ランナウト測定後、タイヤを組み込んでいきます。


ユニフォミティテスターGSP9700にてユニフォミティを測定し、RFV1次ピークとホイールのローポイントを位相合わせします。


GSP9700よりタイヤの交換をお勧めされてしまいました。。。。これ新品タイヤですが。。。。
1次、2次RFVが悪いみたいです。


詳細です。2次が85Nとはダメダメです。


ホイールはBBSですが2P(ツーピース)なので悪くは無いですが0.16mmの振れです。


フーリエ変換したプロットです。白い点線が1回転のRFVの変動です。山が2か所で有るのが分かるでしょうか?荷重が掛かった時に卵型(楕円形)になる事を表します。


気を取り直してもう1本をユニフォミティマッチングします。


こちらもRFVが115Nと今一つです。ホイールは0.04mmと優秀です。


2次RFVは悪く無いですが、タイヤ単体の1次RFVが125Nとダメダメでした。


とりあえず現状でベストな状態で組み上げてホイール(重量)バランスを取り装着しました。


今回はフロント2本だけなので2時間程度で終了です。


前回より多少RFVは改善しているので、シミーが収まれば良いのですが期待薄とお伝えして納車しました。

オークションや通販で購入したタイヤは大丈夫ですか?と良く聞かれるのですが、重要なのは仕向地で、日本向けのタイヤで有ればそれほど問題は無いと思います。各メーカーのフラッグシップタイヤでも仕向地が違うと見た目は同じでも中身は全くの別物の場合も有りますのでご注意ください。
見分ける方法はラベルと北米向けは夏タイヤにも一部M+S(マッドアンドスノー)表記が有る場合が有りますので参考にしてください。
M+S表記ですが、アジアンタイヤ等に良く表記されていて、冬タイヤとして使えると勘違いされる方がいますが国内では全く役に立たないと思った方が良いです。本来オールシーズンタイヤの規格で、米国ではM+Sが付いていないと全く売れない為に仕方なく?付けているのです。平地での若干の積雪に対応しているだけで勾配や凍結には無力です。
国内メーカーも北米向けは夏タイヤでもM+Sが付いている場合が多いです。有名どころでは一部サイズのジークスで北米向けはM+S表記が有りプライステアも右側通行用となっていますのでご注意ください。




2012年12月15日 イイね!

ミシュラン パイロットスーパースポーツユニフォミティマッチング

ミシュラン パイロットスーパースポーツユニフォミティマッチング今回は滋賀県からタイヤ交換にumanori様がご来店されました。バーデンのブログを見て組付けはユニフォミティマッチング指定でした。
ホイールはBBSのRG-Rを持込みで、タイヤはバーデン一押しのミシュランPSSをお買い上げ頂きました。当店でPSSを購入頂き、ユニフォミティマッチング指定の場合はユニフォミティ値を保証しておりますので安心です。



車両は、高速シミー(微振動)が出やすく足回りが敏感なBMW F10 528です。
F10 F30は120km/h前後でシミーが出ている車両が多く、世界的?に問題になっています。今回のオーナー様も何となくシミーと左流れが有るような気がするとの事なのでタイヤホイールを交換前に試乗しましたが、左流れは許容範囲内でしたが、少し微振動は出ていました。

ホイールはBBS RG-Rです。鍛造1P(ワンピース)ホイールは機能的には最高です。


タイヤはミシュランPSS 245/45ZR18 です。今回はフランス製でした。


体重測定した所、タイヤが11kg ホイールが8.7kgなので1輪当たり20kg弱です。
純正のランフラットに比べるとかなり軽くなるのでばたつきが出るかもしれません。


ホイールをユニフォミティテスターGSP9700にフランジプレートを使用してセットしランナウトを測定します。


ホイール測定後、タイヤを組み込んでいきます。特にミシュランPSSは組込みにコツが要ります。普通に組むととんでもない事になる場合が有りますのでご注意ください。


タイヤを組込み後、再びGSP9700にセットしてユニフォミティを測定します。


ホイールのローポイントとタイヤのRFV1次ピークを合わせて、RFVを最小化(位相合わせ)してから重量のホイールバランスを取ります。タイヤを接地状態で真円に近づける事を最優先します。良く勘違いされていますが、重量バランスが良い事や空転時の寸法精度と接地状態での真円度とはあまり関係が有りません。


RFV(ラジアルフォースバリエーション)を最小化してから重量バランスを1g単位でゼロバランスにします。


ユニフォミティマッチング後のタイヤホイールの配置です。


詳細データです。1本以外はアッセンブリーで50N以下と良好です。ホイールの精度も縦ブレ0.1mm以下で問題ありません。


装着状態の真円度を高める為に、RFV1次ピークを上死点にして車両に装着します。


完成です。最近色々有ったBBSですが、やはりドイツ車に良く似合います。


少し振れている純正のピレリ cinturato(チントゥラート)P7 ランフラットタイヤとホイールですが参考までにユニフォミティを測定します。


測定結果です。RFVが60~85Nと悪くは無いですが、80N前後だと車両が敏感なので微振動が出てしまう場合が有るようです。


BMW F10 のオーナー様でハンドルブレや微振動でお悩みの方は非常に多いです。その原因の殆どはランフラットタイヤのユニフォミティのバラつきと敏感なサスペンションセッティングです。特にユニフォミティ不良と言えない80N前後で振れてしまう場合が有り中々難しい問題となってしまいます。

PSSに限らず、タイヤは慣らし運転と空気圧管理が非常に重要です。オーナー様にはご説明して納車しました。慣らしが終わると駆け抜ける喜びが体感できると思います。今回は遠方よりご来店誠にありがとうございました。
2012年11月23日 イイね!

ベンツ S210 ステアリング振動

ベンツ S210 ステアリング振動ベンツS210 E320にお乗りのオーナー様から、ハンドルブレのご相談が有りました。80km/h程度から振れるとの事で、今までにあらゆる部品を交換したが治らず、バーデンのブログを見て来店されました。果たしてシミー(微振動)の原因は何でしょうか?





ステアリング振動との事ですので早速試乗してみます。。。。。
40km/h時から振れています。トントントンと周期的に微振動が伝わってきます。
タイヤホイールが原因の場合は、固有振動数の関係で40km/h、80km/h、120km/h、160km/h、200km/hと40km/h間隔で振れる場合が多いです。
今までにマウント、アームブッシュ、ローター、オンザカーバランス、アライメント等考えうる部分は全て交換されたそうですが効果は無く、唯一ましになったのはプロペラシャフトを再バランスした時だけだったそうです。
 

タイヤホイールは19インチです。残り山は半分程度です。


ユニフォミティテスターGSP9700にセットしてユニフォミティを測定します。


フロント右の測定結果です。RFV(ラジアルフォースバリエーション)が165Nでした。


フロント左は75Nでした。


LFV(ラテラルフォースバリエーション)は15Nでした。


一般的にRFVが100Nを超えると振動(シミー)が出やすくなります。特にハンドリング重視のスポーツカーや輸入車はフロント40N以下、リア80N以下が望ましいですが、実際はばらつきが大きく中々難しいのが現実です。

今回のハンドル振れの原因は右フロントのRFVが原因だと思われます。但しタイヤが半分以上摩耗しているので、今回はユニフォミティマッチングせずに、タイヤ交換をお勧めしました。
輸入車に多いのですが、回転系(タイヤ、ホイール、ローター等)のバランスが悪いと、各ブッシュやベアリング、ボールジョイント等に負担が掛かり寿命が非常に短くなります。振動の根本原因を取り除かないとすぐに車体にガタが来ますのでご注意ください。

オーナー様は半ば意地になって原因追及していたそうで、かなり遠回りしましたが、原因が分かって良かったです。車の回転部分で最大の質量が有るタイヤホイールはやはり重要だと思いました。オーナー様ご利用ありがとうございました。
2012年11月07日 イイね!

ミシュラン エナジーセイバーユニフォミティマッチング

ミシュラン エナジーセイバーユニフォミティマッチング

今回は遠く神奈川からタイヤ交換にエンジニアリング様がご来店されました。バーデンのブログを見てユニフォミティマッチングに興味が有り、組付け指定でした。お話するとかなりの知識をお持ちで、お互いタイヤフェチのようで深い話で盛り上がりました。




車両はマーチで交換するタイヤはマニアらしくミシュランエナジーセイバーです。
2009年(テュフ)TUVのテストでは断トツの評価です。


さらにマニアらしくヨーロッパ製をご希望でしたので今回はスペイン産をチョイス?しました。 製造国についても良く質問を頂くのですが、重要なのは製造国では無くて、仕向地です。メーカーによりますが、同じ名前のタイヤで有っても仕向地が違うと中身が全く別のタイヤになる場合が有ります。名前と価格だけで選ぶと大変な事になる場合が有りますのでご注意ください。


重量を測定しました。
エナジーセイバー 6kg弱
スニーカー2エコピア 6kg弱
REVO2(スタッドレス) 6.7kg
と最近の国産エコタイヤも軽くなってきました。


組付けるホイールはこだわりの純正ホイールです。実は現在エンケイさんの軽量ホイールが装着されているのですが、動的質感がいまいちとの事です。実はバネ下を軽量化するメリットは外観以外余り無く、個人的にはホイールの軽量化より、同じ重量で高剛性化した方が良い感じになると思います。インセットも標準に戻すことにより、スクラブ半径を初めジオメトリーが設計値に戻ります。
メーカーが莫大な開発費を掛けた純正仕様は伊達ではありません。


フランジプレートでホイールをユニフォミティテスターGSP9700にセットしてランナウトを測定します。


ラジアルランナウトの1次ローポイントにマーキングします。灰色のペイントは、純正から付いているローポイントです。このホイールは近いですが、精密に測定すると結構違う場所になる場合が多いです。


ユニフォミティマッチングにて組み付けていきます。
 

ミシュランは組込みにコツが要ります。特許文献を読みまくり発見した技を駆使して組付けます。良くコツについて問合せ頂くのですがナイショです。


GSP9700にセットしてユニフォミティを測定後、位相合わせをします。


ユニフォミティ(RFV)を最小化してからバランスウエイトを付けます。
RFVが悪いといくら重量バランスを取ってもシミーやハンドルブレ(微振動)は消えません。


1g単位で重量バランスは取ります。


RFVとLFV(コニシティ)の測定結果です。


装着時の取付もシミーや微振動の原因となりますので、ホイールの当たり面を清掃します。


アッセンブリーのRFV1次ピークを上死点にして装着します。


4本取付して終了です。
 

詳細数値です。


ホイール、タイヤ共に全く問題ありません。アッセンブリーのRFVが40N以下と非常に優秀な結果となりました。
バーデンでは、ユニフォミティ的には優秀なのでミシュランをおすすめしていますが、結構な距離の慣らしが必要なのと、空気圧に敏感な場合が有るので、少し手間が掛かります。後は基本的にプライステアは右側通行用みたいなので、稀に左流れの現象が出る事が有ります。

オーナー様と色々とお話しさせて頂きましたが、やはり車の中のタイヤの役割は非常に大切だと再確認しました。一般的にあまりタイヤの重要性や工業製品としてのバラつきの大きさは認知されていないので、今後も布教活動に邁進して行きたいと思います。

エンジニアリング様ご利用ありがとうございました。






2012年10月17日 イイね!

ミシュランプライマシーHP ZPS(ランフラットタイヤ)

ミシュランプライマシーHP ZPS(ランフラットタイヤ)BMW 130i(E87)にミシュランプライマシーHP ZPS(ランフラットタイヤ)をユニフォミティマッチングにて装着しました。実はランフラットタイヤは製造が難しく、ばらつきも非常に大きいのです。(ランフラットが出初めのころは製造した半数を廃棄していたと聞きました)特に大口径ロープロは少しのユニフォミティ不良でシミー(高速時の微振動)が出やすく、F10やF30ではサスペンションの相性と共に世界的に問題になっている様です。
ランフラットも第3世代が出始めて良くなって来たようですが、今回は第2世代のミシュランRFTです。ばらつきが少ないミシュランタイヤですが結果はいかに!?


ミシュランプライマシーHP ZPS サイズは205/50R17 225/45R17 ホイールは純正です。


生産国はイタリーです。


タイヤ重量を測定しました。205が約12kg225が約12.6kgとミシュランの割にはあまり軽くないようです。通常ラジアルの場合225で大体10~11kg程度です。ランフラットはやはり重いですね。


レバーレスタイヤチェンジャーでランフラットタイヤでも脱着は楽々です。


BMW専用のコーンとフランジプレートを使用してGSP9700にセットしてランナウトを測定してユニフォミティマッチングで組み込みます。
 参考動画   


ユニフォミティテスターGSP9700でユニフォミティを測定後位相組換えをしてから、重量のホイールバランスを1g単位で合わせます。


ユニフォミティマッチング後のデータです。
 

ホイールの当たり面を清掃してRFV1次ピークを上死点にして取り付けます。
ボルトタイプは特にハブ面のクリアランスがシビアなので注意が必要です。


4本装着して終了です。


詳細数値です。
 

いつも思うのですが、BMW純正のホイールの精度は高いです。縦ブレが0.05mm以下と優秀なので、逆にタイヤのばらつきがもろに出てしまうのですが。。。
タイヤ単体のRFVが20N~70N、組付け後のRFVが10N~65Nという結果となりました。
100N以下なら良好なので今回は多少ばらついていますが、許容範囲内だと思います。
オーナー様ご利用ありがとうございました。

タイヤフェチ的には住友ゴム工業(ダンロップ)が新しく開発した新タイヤ製造方法 NEO-T01 が楽しみです。資料を読んだ感じではミシュランのC3Mと同じような、ブラダーを使用しない工法で、特徴としては高速ユニフォミティがかなり低減されるようです。以前に少し書きましたが、高速ユニフォミティを低減するには、タイヤ単体の重量バランスをいかに良くするかが鍵となります。特にランフラットのような重量の有るタイヤで、重量のばらつきを低減出来れば高速ユニフォミティがかなり改善出来ると思われます。この当たりの理屈はそのうち記事にしたいと思います。
NEO-T01はランフラットタイヤから導入するようなので楽しみです。

主にBMWに標準装着されているランフラットタイヤですが、高速シミー(100~120km/h時のハンドルやフロアに伝わる微振動)で悩まれているオーナー様は多いです。ステアリングブレやシミーでお悩みの場合は一度ご相談ください。
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