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ジェームス安城店のブログ一覧

2012年09月30日 イイね!

ポルシェ911ユニフォミティマッチング

ポルシェ911ユニフォミティマッチングバーデンのブログを見て、冷やし まー様よりユニフォミティマッチングのご依頼が有りました。車両はポルシェ911SC 930型です。1978年からの生産なので30年程は経過しているのですが、独特なオーラが有ります。
現状のタイヤホイールでは、高速域の振動が酷いようで一新したいとの事でタイヤとホイールをお持込で組付けと装着を当社で実施しました。 
途中で日々布教活動を実施している、”バランスウエイト(錘)の量より、走行状態(接地時)の真円度を優先させるべき”分かりやすい事例が有りましたので紹介します(マニア向けの為長文注意です。。。) 
 
ホイールは、フックスアロイホイール15インチです。30年?程前の物をレストアしたそうです。初代911より採用されている純正鍛造ホイールです。持っただけで高剛性と軽さが分かります。


組付けるタイヤはミシュランエナジーセイバー185/65R15 205/60R15 です。15インチは良いパターンとサイズが無くなってきました。 速度記号がHなので210km/hまでしか出せません。せめてV以上は欲しい所です。


ユニフォミティテスターGSP9700にポルシェ専用のフランジプレートを使用してランナウトを測定します。


ユニフォミティマッチングにて組付けます。 ミシュランは少し癖が有り秘密のテクニックを使ってビードを篏合させます。


GSP9700にセットしてユニフォミティを測定します。


測定結果です。赤丸が、ウエイト(錘)の量を、真ん中のホイールの図の矢印が位置を示します。インアウトの位置が近いのでスタティックバランスがあまり宜しくないようです。(バランスも奥が深いのでこの当たりを参照ください)
黄色の丸が1次RFVです。50Nとなります。


詳細ですが、赤丸左がタイヤ単体の1次RFVの計算値(45N)です。赤丸右がタイヤとホイールの組付け状態のRFV値(50N)です。
黄色の丸印がホイールの縦ブレの最小点(RROローポイント)と、組付け状態から、ホイールの数値を引いて計算したタイヤ単体のRFVピークです。
簡単に言うと現状は、タイヤの凸部分とホイールの凸部分が合わさって組み合わせ上最悪に近い状態であり、重量のバランスは合計51gの狂いです。


ホイールとタイヤにマーキングします。珍しくミシュランに赤点が付いていたので仮にローポイントに合わせましたが無意味でした。 (タイヤのマークの意味はこちら


タイヤの位相合わせをするために一度ビードを落として組み替えます。


再度ユニフォミティを測定します。


測定結果です。赤丸の重量バランスですが、51gから80gと大幅に増えています。
位置ですが対角線に近いのでカップル(偶)アンバランスが悪いと考えられます。バランサーによってダイナミックバランスの内カップルアンバランス成分が残る物も結構有って、高速シミーの原因となっている場合も有ります。
黄色の丸の1次RFVですが50Nから25Nと半減しています。この数値を低減させる事がユニフォミティマッチングの目的となります。
RFVですが、ハンドリング重視の車両はフロントが40N以下が理想です。100Nを超えるとシミーが発生する可能性が高まります。


詳細です。位相組換えがよく分かると思います。タイヤ単体のRFV値ですが、タイヤの構造上単体で測定する事は不可能なのであくまで計算上の数値となってしまいます。この事が色々な意味で問題になって来ます。。。。


走行状態の真円度を合わせてから重量のバランスを取ります。
ユニフォミティマッチングでは1g単位まで精密に取ります。


ウエイトを貼り付けます。


残留アンバランスが2g出ました。


2gのウエイトを貼り付けて修正します。


ゼロバランスになりました。


この作業を4本繰り返して終了です。LFV(残念ながらコニシティのみ)も考慮して装着位置を決めます。


装着時にも真円度を追究します。当たり面を清掃して、装着時にもRFV1次ピークを上死点にして装着します。


完成です。


詳細数値です。流石ミシュランです。組み付け後全て30N以下となりました。
フックスホイールも流石です。30年?前とは思えない精度です。個人的にはホイールは軽さよりも強度が重要だと思います。
 

ユニフォミティ的には300km/h以上でも指一本で走れるはずですが、速度記号がHなので210km/h以下(勿論クローズド)でお願いします。冷やし まー様ご利用ありがとうございました。


良く究極の何とかや、職人の何とか等とタイヤ組付け時にホイールバランスのウエイト(錘)のみを少なくすることが最良としている場合が有りますが、現在では時代遅れです。走行状態の真円度(荷重されたランナウト)は組み合わせでしか変えれませんが、重量のバランスは後から取ることが可能です。

実は重量バランスでも最も重要なのはタイヤ単体の重量バランスなのです。ホイール単体のバランスがいくら悪くても、ビードシート部の精度さえ出ていれば(例え100g狂っていても)問題ありません。後から重量を合わせることが可能です。
タイヤ単体のバランスが悪いのは致命的です。この場合例えユニフォミティ値が良くてもシミーや振動が出る場合が有ります。これは遠心力が関係してきます。バーデンで測定しているのは低速ユニフォミティと呼ばれるもので、実際は高速ユニフォミティを測定しないとわからない部分が多いのです。(この当たりの話は長くなりますのでそのうち解説したいと思います。)
単にホイールとタイヤの組み合わせでウエイトが減ったとしても、それは見かけ上です。実際にタイヤ自体のバランスが良くなった訳では有りません。実際に重量バランスを良くするにはタイヤを切削するしかありません。
(やっぱり pdf 100D26-LH が欲しいですが多分億以上?)
2012年09月21日 イイね!

Z34 ユニフォミティマッチング

Z34 ユニフォミティマッチング

バーデン一押しのミシュランPSSをZ34に装着しました。オーナー様は、ブログを見て頂いているようでユニフォミティマッチングご指定でした。ミシュランタイヤは組み方によりユニフォミティが全然違うのでお気を付け下さい。
PSSを当店で購入頂いて、ユニフォミティマッチング指定の場合は、ユニフォミティ値を保証しています。万が一数値が悪い場合はタイヤを交換しますので安心です。
 


ミシュランパイロットスーパースポーツサイズは245/40R19 275/35R19です。
 

ミシュラン独特のC3M製法です。内側がツルツルです。


レバーレスタイヤチェンジャーでタイヤを外します。


ホイールはレイズ製の純正鍛造ホイールです。


ユニフォミティテスターGSP9700にフランジプレートでセットしてランナウトを測定します。


鍛造ホイールのメリットの一つはホイール(重量)バランスが良い事です。
19インチで13gと非常に優秀です。


ランナウト測定後ユニフォミティマッチングでタイヤを組み込みます。


GSP9700でユニフォミティを測定後、位相組換えをします。


マッチング(位相組換え)後の数値です。RFV、重量バランス共に良好です。


ハブとホイールの当たり面も微振動やシミーの原因となりますので清掃します。


ユニフォミティを測定、調整後配置を決めます。LFV(横流れのコニシティ成分)は良好です。


RFV1次ピークを上死点にして装着します。


4本装着して終了です。


全体の数値です。
 

今回は珍しく1本がタイヤ単体でRFVが95Nと外れでした。マッチング後のRFVが85Nなので国産車ならばぎりぎり許容範囲だと思います。残りは60N以下なので良好です。
タイヤの製造過程を知っている方は分かると思いますが、基本的に手作りの部分も多く、構造材を貼り合わせて作るのでばらつきが非常に大きいです。ですのでメーカーは全品検査を実施しているのですが基準値が問題になります。経験上廉価なタイヤほど基準が甘い傾向ですが、高価なタイヤでも基準値付近だと所謂外れタイヤとなってしまいますのでタイヤ選びは難しいです。

バーデンでは、ユニフォミティ値保証をしています。PSSを当店で購入頂いて、ユニフォミティマッチング指定の場合は、組込みRFV100N以上でタイヤ単体RFVが100N以上の場合はタイヤを交換していますのでぜひご利用ください。

オーナー様ご利用ありがとうございました。

2012年09月13日 イイね!

タイヤ不良?

タイヤ不良?当店でタイヤを購入いただいたオーナー様より、少し違和感が有るとのお話が有りました。
速度に比例して、何となく微振動までも行かない位の違和感と音が出るとの事でした。
車両はRX-8で装着したタイヤは、高級プレミアムスポーツタイヤでサイズは225/40R19、ホイールは純正19インチです。
タイヤの組み付けは通常組み付けでした。



とりあえずGSP9700にセットしてタイヤのユニフォミティを測定します。


ロードローラーでタイヤに荷重を掛けてユニフォミティ(RFV)を測定します。


測定後、ユニフォミティマッチングを実施しての結果です。
ホイールの精度は問題ありませんが、タイヤのRFVが100Nといまいちです。
 

動画を撮ってみました。
分かりにくいですが、無負荷状態のタイヤのブレと荷重を掛けた時の振れが違うのが分かるでしょうか?
無負荷状態でいくら綺麗に回っていてもあまり意味がない事が分かると思います。
最近は金型の精度が高いので、見た目上(無負荷)振れているタイヤは殆ど見なくなりました。
 RFV100Nで荷重されたラジアルランナウト(縦ブレ)が大体0.6mmなので、ほんのわずかなブレで大きく影響を与えてしまうのでタイヤは奥が深いです。通常アフターでRFVを測定する事が出来るのはGSP9700だけなのです。(個人的には 100D26-LH が欲しいですが多分億以上?)


4本中2本が100N前後と今一つでしたので、タイヤメーカーさんに検査に出します。
多分忘れたころに結果が出ると思います。


タイヤホイールアッセンブリー状態で、RFVが100N前後ですと、ハンドリングの敏感な車両ではシミー(微振動)やハンドルブレが出やすいです。但しタイヤのメーカー基準が80~120N程度の場合が多いので不良とまでは言えずに相性の問題となる場合も有り難しい所です。

タイヤについては、製造工程上非常にばらつきが多くて、個体差がかなり発生します。一流メーカーは基準値が厳しく、廉価タイヤは基準値が緩くなっていますので、注意が必要です。 (廉価なアジアンタイヤ等は基準値が甘いので、一流メーカー基準では不良品レベルのタイヤが良品となり、所謂外れタイヤとなります。だから安いのですが。。。)

今回は高級タイヤと純正ホイールなので、もう少し頑張ってほしい所ですが仕方ありません。メーカーさんの検査結果を待ちたいと思います。
大人の事情が無ければ忘れたころに報告したいと思います。
2012年09月03日 イイね!

スバル アルシオーネSVX ユニフォミティマッチング

スバル アルシオーネSVX ユニフォミティマッチング

スバル アルシオーネSVXにお乗りのオーナー様から、ユニフォミティマッチングでのタイヤ交換のご依頼をいただきました。
オーナー様は自動車関連会社にお勤めで、タイヤやホイール、その他もろもろの大変マニアックな話で盛り上がりました。最近色々な本職の方とお話しする機会が多く、大変勉強になります。これからもタイヤフェチ?として日々精進したいと思います。

車は、間違いなく日本の名車の一つのスバルアルシオーネSVXです。イタリアの巨匠ジウジアーロデザインで、20年以上前の車とは思えない外観です。知らない人が見れば外車と思ってしまうような独特なデザインです。 日本での販売台数は6,000台に満たず、現在では希少車になっています。


装着タイヤは、FT86にも採用されたバランスの良いタイヤ ミシュランプライマシーHP 225/50R16です。
ホイールは、純正BBS 16インチです。


レバーレスタイヤチェンジャーで、タイヤを外します。


ユニフォミティテスターGSP9700にフランジプレートとローテーパーコーンを使用してセットしてランナウトを測定します。


ホイール単体の重量バランスも測定します。対角線上に6gと非常に高精度です。
やはり鍛造1P(ワンピース)は重量バランス精度は抜群です。


測定後、ユニフォミティマッチングにて組み込んでいきます。 ミシュランはビードが上がりにくく、篏合に少し工夫が必要です。


タイヤ組込み後、GSP9700にてユニフォミティを測定後、位相合わせをして再度GSP9700にてユニフォミティを測定します。ユニフォミティ値がベストになるまで位相組換えを繰り返します。


ユニフォミティマッチング後の数値です。タイヤ単体のRFVが20Nで、位相組換え後のタイヤホイールアッセンブリーのRFVが10Nです。下の数値はホイールのビードシート部分の縦と横の振れです。


剛性的な真円度を最適にしてから、重量バランスを取ります。これは重量バランスは後から取れますが、剛性的な真円度は組み合わせでしか変えられないからです。真円度を追究しますので、バランスウェイト(錘)は多目になる場合が多いです。
カットオフせずに1g単位までバランスを取ります。


4本組み付け後、運転席に近い所からRFVの良い物を装着します。LFV(横流れ成分の内のコニシティ)も左流れに5Nと良好です。
ミシュランタイヤはユニフォミティ的に優秀なのでバーデンではお勧めしていますが、基本的に右側通行用しか作ってないはずですので、プライステアの影響でまれに左に流れる場合があるのが玉に瑕です。


車両が古い場合は、ホイールの取付面も入念に清掃します。取付誤差でハンドルブレや微振動が発生する場合も多いです。


ハブ側も清掃してグリスアップします。


タイヤホイールのRFV1次ピークを上死点にして、ハブの隙間を利用してさらなる真円度を追究します。


全体の数値です。特筆すべきは純正BBSの精度です。20年程度使用したのに、縦ブレが0.08mm以下と素晴らしいです。軽さ、強度、精度が高いレベルでバランスしています。タイヤについては、1本がいまいちでしたが、残りは50N以下と良好です。


オーナー様ともお話ししていたのですが、20年前といえばバブル末期でその頃に発売された車はバブル時代にしか出来ないある意味贅沢な車作りをしていたと思います。最近はどうしてもコストが優先されてしまうので個性あふれる物は作りにくい世の中に成ってしまったと感じます。

今回は大変マニアック(変態?)なお話しが出来て楽しかったです。ご利用ありがとうございました。

2012年08月29日 イイね!

動画を撮ってみた

ユニフォミティマッチングの動画を撮ってみました。
YouTubeにも色々とUPしていきます。

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