ブログを見て、タイヤ交換をしてからハンドルブレに悩まされているオーナー様からユニフォミティマッチングの依頼が有りました。毎度お馴染の100~120km/hで発生するステアリングの微振動(高速シミー)です。 運転していて非常に疲れる(特に肩がこるようです)とのことです。 通常サスペンションの固有振動数は15Hz前後です。人間の内臓や脳?の固有振動数も近いみたいなので、共振した時に気分が悪くなったり酔ったりしやすいと聞いた事が有ります。
タイヤ購入店で3回ほどホイールバランス調整と組換えも実施したようですが良くならずご来店されました。
車両はポルシェ911カレラ4S 993型なので空冷最後のポルシェですね。
早速試乗させて頂くと、確かにシミーが出ています。注意すると40km/h時でも若干発生しています。
ポルシェはホイールボルトが球面ですので、フランジプレートもポルシェ専用品を使用します。
HUNTER GSP9700にセットしてユニフォミティを測定します。
タイヤはミシュランパイロットスポーツPS2 N3(ポルシェ認証タイプ)225/40R18 ホイールは純正です。
右フロントの測定結果です。RFV(ラジアルフォースバリエーション)が25N 重量バランスが14gほどずれています。数値としては悪く無いです。
左フロントの測定結果です。RFVが55N 重量バランスが30gほど狂っています。これはいまいちなので振動が出るかもしれません。重量バランスを取ったにもかかわらず狂っているのはセンターコーンとフランジプレートの違いによるものだと思われます。輸入車の場合はフランジプレートでバランスを取った方が良いです。
とりあえず一度ばらしてホイールの精度を測定します。
ホイール測定後ふたたび組付けます。ミシュランタイヤは組込にコツがいるので秘密のテクニックを駆使して真円度を高めながら組込ます。
位相組換え後ユニフォミティを再測定します。RFVが55Nから25Nに半減しました。ホイールの精度が0.01~0.08mmと良好なので、おそらくタイヤの組込(嵌合)不良が有ったと思われます。ミシュランタイヤは組付けにコツがいる場合が多いです。
右フロントも念のため一度ばらして組み直します。こちらはタイヤとホイールの精度が共に今一つなので組み合わせて数値としては良好になりました。N認証タイヤなのでもう少し頑張ってほしい所です。。。
位相組換えのプロットです。黄線がタイヤで青線がホイールの振れを表しています。お互いが打ち消し合うように組み合わされているのが分かります。
ユニフォミティを調整してから重量バランスを取ります。1g単位まで合わせます。
取付も芯だしをしながら装着します。規定トルクで締め付けて終了です。
試乗した感じではかなり改善されています。40km/h時の微振動もほとんど無くなっています。後はオーナー様の判断なので納車します。
後ほどオーナー様よりご連絡頂きました。非常にスムーズになり、加速が良くなったし、肩が凝らなくなったとのことです。スムーズになったゆえにダンパーの劣化の方が気になるようになったとの事でした。
今回は何とか許容範囲内に収める事が出来て良かったです。オーナー様ご利用ありがとうございました。
今回はランフラットスタッドレスのユニフォミティを測定する機会が有りましたので紹介したいと思います。
ランフラットタイヤは製造が難しく昔メーカーに聞いた時は製品の半分は不良品になってしまう位歩留まりの悪い商品との事です。
BMW3シリーズ用 ブリヂストンブリザックRFT サイズは225/45R17です。
ホイールはAGAバイエルン ランフラット対応ホイールです。
フランジプレートを使用してユニフォミティホイールバランサーGSP9700にセットします。
ホイールのビードシート部のランナウト(振れ)を測定します。
ホイールの精度は良好です。4本共に0.01mm~0.08mm程度の振れでした。
レバーレスタイヤチェンジャーシーチェS300を使用して組付けます。
ビードが硬いランフラットタイヤでも楽々組み込めます。
ユニフォミティマッチング後の測定結果です。
タイヤ単体のRFVが75Nと言う結果でした。
残り3本もタイヤ単体で60N~80N 組付け後で45N~75Nでした。
ユニフォミティ調整後、ホイールバランスを調整します。重量バランスは良好です。
国産車の場合だとRFVが80N以下なら高速シミー(微振動)が出る事はあまり無いですが、輸入車の場合は出来れば40N以下が望ましいです。 今回の数値では微妙な振れは出るかもしれません。
今回はスタッドレスなので一概に言えないですが、やはりランフラットタイヤの製造は難しそうです。
ランフラットタイヤも最近は第3世代が出てきたようなので機会が有ればユニフォミティを測定したいと思います。
前回の続きです。
ユニフォミティマッチングを施工して帰宅されたb42様よりタイヤとホイールがずれているとの連絡が有りました。
ユニフォミティマッチングをした車両には、念のためエアバルブ位置にマーキングをしています。
なんと今回はあまりのハイパワーにタイヤとホイールがずれてしまいました。通常ではあまり考えられないですが最大出力580psとわずか1,500回転で最大トルクを発生するV10エンジンおまけに4WDの恐ろしさです。下の画像は右フロントタイヤです。位置的に考えると270度ほどずれています。実際は何回転もしてるかもしれませんが。。。 (特注alcon 6pod が装着されているのでブレーキング時かもしれません)
残りの3本も結構ずれています。
一番ずれが酷い右フロントタイヤのユニフォミティを測定します。
フランジプレートを使用してGSP9700にセットして測定します。
ずれているので当たり前ですがホイールバランスは目茶苦茶です。バランスウエイトで100g RFVが185Nととんでもない数値になっていました。
再度タイヤホイールを組み直します。
4本とも組み直して再度ホイールバランスを取り直して終了です。
おそるべしアウディRS6
サーキット走行等ではリムずれは結構起こる事が有りまして、レース用のホイールにはビードシート部分にローレット加工(ずれ防止のギザギザ)がされています。市販品でもスポーツ走行が前提の場合は入っている物も有ります。 ハイパワー車やサーキット走行をされる方はローレット入りのものをおすすめします。
今回は残念ながら組み直してもステアリングの振動(高速シミー)は直りませんでした。純正ホイールでは症状が出ないとの事なので原因はやはりホイールの精度(強度含む)かインセット変更によるスクラブ半径の狂いによる影響と考えられます。
アメ鍛に限らず2P、3Pホイールは強度と精度がイマイチな場合が多いです。デザインは良いのですが機能性と両立は難しいようです。
機能性重視の場合は、やはり鍛造1Pと純正インセットが良いようです。
今回は残念ながら直りませんでしたがオーナー様ご利用ありがとうございました。
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