しっとマスクのブログ一覧

私の痛タクシーなんですが・・元々ガソリン車からの改造車という事もあり、
普通のタクシー車両とは違う４Ｓ－ＦＥエンジンが搭載されています。

形式名も　ＳＸＳ－１１Ｙ改　となっています。

勿論元々のガソリンの燃料系は使っていません。

そんな事もあり、昔から不調がありました。

アイドリング時のエンジンの振れ
一定速度で走行中　信号などで停止するときにクラッチを切ってアクセルを話すと
エンジンの回転が落ち込んでそのままエンスト
エンジンオイルの消費が多い
蔵王エコーラインなど長いエンジンブレーキの後にアクセル踏み込むと
大量の白煙など
そしてスロー系統が詰まりやすい

と色々と不調のオンパレード
値段が安かったのでしょうがありませんが、誰の乗りたがらないですし
新車で導入する車はすべてＡＴ車にしてきましたので、ＭＴのこの車両は
敬遠されがち・・
担当者不在となって乱暴に扱われてしまったので・・廃車にという事も考えましたが
それなら私が乗ろう・・さて私が乗る限りは・・

痛車のタクシー

をやってみたいと色々企てていた所に例の戦国ＢＡＳＡＲＡです（笑）
もう県庁まで行って「ラッピングタクシーやりたい」とまで言って来ましたからwwww
（あくまでも痛車ではないという事は不本意ではありますがちょっと強調）
その後はもう見ての通り

で、吸入系統に急激にエアが吸い込まないようにエアダクトに穴を開けたり、
絶えずガスの混合比の調整やキャブクリーナーでの清掃。自分でマメに調整する事に
よってそれなりに走る事が出来たのですが・・

ボンネットを開けていつものように調子を見て・・もう少し絞って燃費を稼いだ方がいいか
と色々考えて見ていたら・・ふと目に付いたのがＰＣＶバルブ

これが例えば詰まるとクランクケースの内圧が上がってオイル上がりが発生したり
フレッシュエア導入のホース側にブローバイガスが周りキャブ周りの詰まりや
オイル老化が進んでスラッジが溜まる。
逆に開きっぱなしの場合は、エンジンブレーキの時の大きな負圧の場合は過度に
ブローバイガスが流れてしまいエンスト。またオイル分も吸い出されてしまい白煙や
インテーク系のカーボン詰まりなど良いことありません。
基本的には一方通行のワンウェイバルブですが垂直に付いているのは単にバルブの
中にボールがあって吸い出し時に重力に逆らって上に上がり出口を塞ぐものですが・・
水平のモノは中にスプリングが入っていて簡単ながら負圧の状況によって流量を
制御しているようです。

ＰＣＶバルブに関してはググっみれば詳しい解説は沢山出てきます。

試しにバルブを外してみたとこと・・振っても音がしない。中を覗いてみるとスラッジ状の
モノが付いている。う～んこれは・・怪しいか？
取りあえずキャブクリーナー大作戦で清掃して再び装着・・・・ん？なんか調子良いぞ？
もしかして・・・と思って２～３日乗ってみるとなかなかの調子の良さ


と言うわけでベンチレーションホースやパッキンも含めて発注（繋がるホースも老化してます）

コレがＰＣＶバルブ

交換して試運転すると・・エンジンの調子もよく、エアダクトの穴を塞いでもエンストなどはなし
キャブクリーナーでインテーク周りを再び清掃した所、アイドル回転数が上昇してしまったので
再び調整・・あとが走りながらガス流量調整などすると調子よくなりました。

長年の不調の原因がたったコレだけだった・・とは
（頭の中ではＰＣＶバルブの役割は分かっていたんですけどね・・苦笑）

よく考えて見ると・・この車両の前歴は教習車でした。
アクセルを全開にする事なんかなかったでしょう・・・　という事はＰＣＶバルブの
動きもそれ程なかった・・・
その上、元々リース車両（リース会社のステッカーがボンネット裏に）でしたので、コース内だけ
の走行距離が短いという事もあり、ロクにオイル交換もしていなかったというのは予測出来ます。
ブローバイと一緒にスラッジも溜まってしまったのでしょう・・

ＰＣＶバルブ不調の原因・・そして症例を見てもすべて恐ろしい程つじつまが合う（笑）

Ｓ系エンジンは元々オイル下がりも多いエンジンですし、ブローバイも悪さをしている可能性も
あります。
部品の値段も安いので、イマイチ調子がおかしい時などは交換してみるのもいいのかも
しれません。
（得にアクセルを離した後にエンジン回転が落ち込んでエンスト・・などという症状の時にはね）