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2011年12月04日

おいちゃん的チューニング考 (瞬間、タイヤ、削れて)

おいちゃん的チューニング考 (瞬間、タイヤ、削れて) ネタ的にはちょっと前なんですが。
フォグランプのバルブ交換時にタイヤを据え切りしてやる必要があったわけですが。
その時にタイヤのトレッドに面白い摩耗と汚れ跡が出てたので撮影しておきました。

それについて感じた事や気が付いたことをまとめています。


警告!!ATTENTION!!
警告!!ATTENTION!!

ええと、おいちゃんのブログをご存じなみんカラお友達ならもうお察しでしょうが。。。

超、超、超。。。。良い感じ。。。(違

超長文です!!

大きく二つほど話題を。。。

最初に摩耗状態を見ての話です。

画像其の壱

これはクヌギに行った後のフロントタイヤの様子です。
さて、何か感じますか?


画像其の弐

ちょっと、気になる箇所をマーキングしてみました。

分かりやすい所だとアンダーを出し過ぎたりキャンバーがネガティブ方向に足らないと黄色丸の所謂ショルダー部分が極端に丸く摩耗します。
逆にキャンバーがついている状態でこじり過ぎたりタイヤのグリップに頼ってしまいタイヤに荷重が十分に乗っていない状態での運転だと内側が減ったりします。

赤丸楕円の部分を見てみてください。
タイヤの真ん中からやや外側のブロック(2列目、3列目)の外側の角が丸くなっていますね。
軽いスポーツ走行をすると大体ここが減ります。
五レガの18インチ純正であるRE050A(OEM向)はトレッドが若干固いのか削れるような減り方になっていますね。
純正向けOEMなので耐摩耗性を重視したコンパウンドかなと感じました。

これが所謂スポーツ系ハイグリップラジアルタイヤだと消しゴムの消しカスみたいな物がついたりします
そしてフルサーキットだと明らかにベロベロと、もっと溶けた感じになります。

赤丸楕円の部分はトラクションが掛った時に削れたあとです。
次の写真の方が分かりやすいかな


画像其の参

画像其の弐とは別角度の写真です。

黄色丸部分がトラクションがかかった時にできた摩耗です。
トレッドで路面を蹴りだしている状況が想像できる摩耗ですね。
11月のクヌギの時は路面がウェットだったのでトラクションが係った時にタイヤが空転することがよくありました。
一番外側のブロックの列に若干グレーニングが出ていますかね。
クヌギの時はウエットでタイヤが冷えている状態だったので幾分は仕方がないですね。
赤四角はブロックの角が丸く摩耗している様子が分かりやすく写っていると思います。

おいちゃん蒼レガの場合ダウンサス入れているといってもダウン量は15ミリ程度と微量なのでキャンバーと車高のバランスが然程変わっていない事と路面がウェットだったと言う事から編摩耗がないのかなと思っています。
気持ちネガティブキャンバーが付くと内側のブロックももう少し使えるかな。
ドライだと今のセットじゃキャンバーが不足かもしれませんね。
ちょっと考えようかなw

さて、通常キャンバー調整するには調整機能付きのアッパーマウントが必要なのですが。。。
最近はキャンバー調整ができるアッパーマウントだけ売ってくれるところが殆どなさそうですね
ですので普通だとキャンバー調整が必要になる場合は自ずとキャンバー調整が可能なアッパーマウントがセットされた車高調キットが必要になります。

ただし、純正の仕様によってはフロントのキャンバーが調整出来る場合もあります。
ちなみにスバルの場合は純正ショックの場合ハブとショックの取り付け部分のボルトで少しだけ車輪の対地キャンバーが調整できます。
その場合はショック側に2つあるボルト穴の上の部分が長穴になって居る筈です。

ただ、この調整方法の場合はショックケースのキャンバー方向の角度は変わらないので同じ角度でもコーナリング時の踏ん張り具合に違いを感じると思います。

キャンバーや減衰力は其のままでショックの角度だけを「ハ」の字にすると踏ん張り感が出ると思います。
但し、タイヤのグリップ力がないとブレイクしやすくなると思います。


ショックが立ったまま車輪の対地キャンバーだけがネガティブになるとコーナリング時には堅い感じの接地感になると思います。でもその割には踏ん張り感が足りなかったり。。。
サスペンションのレスポンスは良いので乗り心地は良いと思います。


あっちが立てばこっちが立たず。
乗り心地と走りはどう考えてもトレードオフです。
乗り心地を確保した車高調ってのがありますがよく観察するとそういう風に作っています。
使っているスプリングのバネレートや減衰力が思ったより低い設定とか、
線径が細いとか巻き数が多いとか、自由長が長いとか、
メーカによっては直巻きじゃなくテーパー型でバリアブルレートだったり。
ピロアッパーは採用せず純正アッパーだったり。

その製品の目的をよく調べて選択することをお勧めします。
例えばドレスアップ派の方がダウン量だけでサーキットスペックの車高調を選択すると
えらい目に遭う可能性も。。。。

余談:
ラジコンカーの世界ではキャンバーだけでなくショックの角度と取り付け位置を変える
セッティングが実際に有ります。
実車のレーシングカーでもカテゴリーによっては同じ目的のセッティングを行う車もあります。
次の話題でも少々触れていますがレバー比を変えたりすることもあります。


さて、次はタイヤの汚れから読み取れる話


画像其の四

もう一つ
据え切りするとその場でタイヤが左右方向に軸回転するわけですが。
その時に分かる事もあります。

何でしょうw

この汚れ方にポイントがあります。

画像其の伍

着目点にマーキングしてみました。

回転跡が同心円状の汚れとなって残っていますよね
そしてその回転の中心がタイヤ(車輪)の中心線(黄色直線)からちょっと外寄りにあります。
この汚れの輪の中心(赤バツ)をキングピン軸の仮想中心と言ったりします。
サスペンション形式がマクファーソンストラット式の場合はショックを地面に設置するまで伸ばして
みた位置です。

車輪の中心線からこの回転の中心の距離をスクラブ半径と言います。

おいちゃん蒼レガはホイールが純正ですが大体中心線から外側についています。
ネガティブスクラブと言います。
一般的に前輪が駆動する車の場合ネガティブ方向に振ることが多いのです。
それはネガティブスクラブだと車輪が「内側に向こう、内側に向こう」という傾向があるので車が
直進方向で安定するからです。
トーインを多く付けたみたいな感じと言えばいいでしょうか。

例えばホイールのインセットを変えるとこの位置が変わります。
スペーサーでも変わります。

殆どの場合面一方向にインセットを取るので車輪が外側に移動し回転の中心位置がタイヤの
ボディ側に移動します。
中心線よりボディ側の場合ポジティブスクラブって言います。

ちなみに中心線位置と同じ場合はゼロスクラブです。

実はこのスクラブ半径がハンドリングにも影響します。
車輪が外側行くことでタイヤが外側で回り込むように転がります。
外側なので転がり量も多くなります。
しかもタイヤの軌跡が描くRも緩やかなので軽く転がります。
なのでハンドリングが軽くなります。
よく、ホイールが軽くなってハンドリングが軽くなったという感想がありますがそれだけでなく
このスクラブ半径も関係しています。
FR車の様にフロントが駆動しない場合はスクラブをネガティブにしてタイヤを転がす様に
していたりします。

注意点もあります、車輪位置が外側(ネガティブ)に行くことでワンダリングやキックバックが
大きくなります。
センタリングも悪くなります。

あと、前輪が駆動輪の場合はトルクステアが増大します。
当然ですがロープロファイルだったり幅が広いタイヤだとその現象が増大します。

あと、車輪が外に位置することでサスペンションのレバー比も大きくなります
テコの力点が遠くになると考えてもらえればいいともいます。
この場合力点がタイヤ、作用点はショックアブソーバーやスプリングになります。
力点が遠くなればなるほど小さな力で作用されます。
つまり同じ減衰力やバネレートでも柔らかい印象になると思います。
足が動くようになって足のレスポンスアップを感じる事もあると思います。
動きすぎると感じるかもしれません。

こう考えるとホイールも立派な足回りチューニングです。
ハンドリングやサスペンションストロークを優先に考えたい場合は足回りとのバランスをよく
考えることも必要かもしれません。
ドレスアップ派の方の場合も車高調がついていたら減衰力を調整することで面一による
影響を緩和する事が出来るかもしれません。
チューニングって別に走りのためだけじゃないですからね。
快適性をチューニングするってのも有りですから。

おいちゃんが昔から闇雲に面一にしないのはスクラブ半径の変化による影響と言う理由も
有ったりします。
特にAWD車の場合は前輪が駆動するので。
AWDでもトルク配分が違うとまたその印象が変わると思います。
例えば五レガでもターボ系とNA系では違うと思います。

余談
最近の欧州車には純正でネガティブスクラブの前輪駆動車が有ったりします。
MINIもそうだと聞きました。
ただ、それはネガティブスクラブ前提でサスペンションの設計をしているからです。

今のところ国産車では前輪が駆動する車の場合はフロントはネガティブスクラブなようです。

今日は以上ですw
参考になりましたか?


    注意!
    ・内容によっては実際に存在するチューニングに対し否定的な表現で書いてしまうかも
     しれません。
     それはあくまでも私の好み&ポリシーにそぐわないというだけなので
     「そんなチューニングはしたら駄目」
     と言う意味ではありません。
    ・わざわざ書く事でもないかもしれませんが内容は「走行性」優先です。
     ドレスアップ、物欲昇華の側面から見るとそぐわない面も有ります。
    ・基本的にチューニングやドレスアップはオーナの自己満足の世界だと思っています。
     十人十色な世界なので私の考えている事も参考にはなるかもしれませんが絶対では
     有りません。第一、所詮素人の戯言ですしw
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Posted at 2011/12/04 13:20:12

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この記事へのコメント

2011年12月4日 13:59
やっぱり超超超長い…



半分くらいしか読みませんでした(正直者w)
コメントへの返答
2011年12月4日 16:44
まあねえw
この間も言ったけど
おいちゃんのストレス発散のシリーズだしw
ダラダラ書くことで結構スッキリできるのよねw

自分自身の知識の復習と見直しにもなるし


興味がない人には多分苦痛なブログやろねw
2011年12月4日 15:54
EPISODE:9ってことは瞬時にわかりましたが

タイヤのことはあまり理解できてません。。。。。

orz
コメントへの返答
2011年12月4日 16:49
でも、ダンスはしていませんよw

ちょっと今回は自分自身も復習しながら書いたくらい複雑なネタではありましたw

それに五レガに直結するような内容でもありませんし物欲を刺激するような内容でもありませんしねw

摩耗の件はスポーツ走行でもしない限りあまり考えなくていいと思います。
普通に空気圧管理とタイヤローテーションしてれば大丈夫ですよ。
2011年12月4日 21:05
完読!(笑)

こういう事を知っていくと、改めて純正設計ってよく考えられてるな、と思い起こされます。
tSホイールは8.0Jになり7.5Jから12.7mm拡幅されてますが、それによりゼロスクラブに近くなっています。
ハンドリング重視のセッティング、という事でそうしたのでしょうね。

STIでビッグキャリパーを装着してこなかったのも、その辺があるのかな。

コメントへの返答
2011年12月4日 23:37
どうもw
調べれば調べるだけ嵌っていきますw

純正ってよく出来ていますよね。
チューニングの基本は純正だと思っています。

tSの場合は走りを目的にしているので多少の快適性への犠牲はあっても走りを選ぶオーナが多いでしょうからね。
そういうセッティングにし易いですよね。

スクラブも安定性よりハンドリングを優先してのインセット設定もあったのかなと思います。

ノーマルの五レガの場合はいろんなタイプのオーナがいるので妥協点を見つけるのが大変だったと思いますw
うちの蒼レガなんて冷静に見ればNAでワゴンですからサーキット走行みたいな事は本来考えなくてもいい車ですからねw
その辺のワインディングを軽く流す位の速度で安全に走られればいいわけですしw
それでも楽しく走れるのはスバル車の基準自体がやはり「走り志向」なのかなと思ったりしていますw

BR/BMって純正でもそこそこローターが大きいので制動力自体はパッドやローターの材質変更程度でも殆どの場合どうにかなると思います。

ビックキャリパーはコントロール性に効果がありますけどデメリットとして放熱性の悪さやバネ下重量の増加も有りますよね。
当然ですがコストもw

tSといえども市販車なのでその辺を天秤にかけたら片持ちでも十分という判断になったのかなと思いました。

サーキット走行をも念頭に置いた仕様ならS206の様にビックキャリパーを準備したかもと妄想。
五レガはなんだかんだ言って車重はあるのでサーキットレベルの速度がないと逆にブレーキが冷えないかもしれませんしね。
まあ、その代り快適性は考えちゃいけない車になりそうですけどw

2011年12月4日 23:46
出た!スクラブ!!(笑)
ラジコン経験者にはハンドリングの常識『アッカーマンとスクラブ』でしょうが、実車ではあまり聞かないですよね...

調整箇所として認識されていないのが理由ですからね。

タイヤを診れば走り方が判る。


昔はよく、先輩に言われてました(苦笑)
コメントへの返答
2011年12月5日 0:07
アッカーマンw

ラジコンは実車じゃ考えられないところまで変えますよねw
で、アライメントどころかジオメトリーの迷宮に入って行ったりw

そうなったら結局純正戻しですねw

今思えばラジコンレースをやっていたことで実車チューニングの世界に対してのブランクが少しは埋まっている気がしますw

あ、足&ボディワーク限定ですけどw

タイヤは大事ですねw
それに嘘をつかないw

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