と言う事でこのネタで三回目w
前回はタイヤネタでした。
殆どの場合タイヤをどれにするかで車の方向性が決まると思います。
幸い五レガの標準タイヤはショボイ訳ではないのでハードな走り系足回りチューニングじゃない
限りは十分使えると思っています。
多少のパワーアップも十分いけるんじゃないでしょうか。
91Wなので最高速も一応設計的には270km/hまで対応だった筈。
まあ、パワーが上がった所でギア比の関係で250km/hも出れば御の字だと思いますけど(^_^)v
タイヤが決まったとなると次はいよいよ
足ですね。
実はおいちゃん五レガに乗る前の8年間は意図的に走り系のチューニングから離れていました。
※その代わりに電動ラジコンレースをやっていたという事実は有りますけどw
なので、少し古い考え方も混じっているかもしれません。
チューニングの世界に久々に帰ってきてびっくりした事があります。。。
足回りチューンのセオリー。。。と言うか手順?が変わっているんですw
昔は最初にショックアブソーバを変更していました。
KYBのストリートショックとか良く売ってましたよねw
当然車高が変わる訳では無かったんですが減衰力が若干上がる事で純正のスプリングでも
ちょっとだけ足元がしっかりしていた物です。
しかし、今はスプリング交換が先と言うパターンが殆どですね。
まあ、純正のショックアブソーバーの性能が上がってきた事も大きな要因だとは思いますけど。
その中で気になっている点が有ります。
現在出ている純正交換タイプのスプリングでは車高が落ち過ぎている物が有るんじゃないかと。
勿論、ドレスアップ目的だと「その位落ちてた方がカッコいい」と言う側面も有ります。
ここで書きたいのは「走り」の部分ですのでそういう気持ちで読んでくださいw
足回りの定番の一つとして車高調整式ショックアブソーバーが有ります。
これを使った車高セッティングでは10mmも動かせば特性が変わります。
これは純正形状のスプリングでも一緒で本来は10mm落ちたり上げたりすると特性が変わります。
五レガの場合STiのスプリングが有りますが15mm程度しか車高が落ちません。
しかも、(tS仕様のスプリングはしりませんが)純正とレートが殆ど変っていないと確認ました。
STiはそれでも十分走行に影響有りと踏んでリリースしている訳です。
「車高ダウンを目的と言うよりも走行特性のチューニング用と思ってください」
とも言っていました>STi Webサポート(本件は電話にて直接話出来ました)
また、他のサードメーカの純正交換タイプのスプリングを見てみると大体20~30mm程度の車高
ダウンと言うパターンが殆どですね。
そこを考えてみると五レガにおける純正交換タイプスプリングの限界が見えてくると思います。
恐らくこの辺のダウン量は走行性能とドレスアップとの双方を満足させる為の妥協点だと思います。
あと、バネレートも大体どのメーカも似たり寄ったりですね。
ただ、線径や巻き数、バリアブルレートの設定でメーカの色は出ているともいます。
推測ですが五レガの場合の純正交換タイプスプリングの目安として
・ダウン量:~30mm程度
・レートアップ:純正比~130%程度
車高が40mmもダウンすると極端にストローク量が減ってしまってロールやピッチングなどの
動きに追従できていないと思います。
ちょっと攻めると直ぐにバンプラバーに当たってしまいサスペンションとしての機能を果たさなく
なると思います。
つまり、曲がらない、止まらない、乗り心地も悪化。。。
ドレスアップで車高ダウン命!でも車高調整式は買えない。。。
と言う方以外には40mm以上のダウンのサスはお勧めできないですね
レートアップも純正ショックアブソーバーのまま140~150%以上になると減衰力が足りなくなり
堅い足どころかピョンピョンと跳ねが収まらない不安定な車になってしまうと思います。
良く目茶目茶車高を落とした車が加速するだけでピョンピョンしてたりしますよね?
ショックを換えないで落とすと良く有る光景です(^_^)v
と言う事が言えるのかなと思います。
恐らくタイヤで言うとハイグリップ(ネオバとかRE11クラス)は使いきれないレベルでしょう。
その下辺り(S-Drive、S001クラス、純正のRE050クラス+α程度)が良いところだと思います。
それ以上のタイヤだと車高調と言うよりもバネレートと共に減衰力も上げてやらないといけないと
思います。
バネレートアップだけだとやはりバランスが悪くなるでしょう。
ハイグリップになればなるほどバランスが崩れると思います。
逆にエコタイヤだとかで特に横方向のグリップが少ないタイヤはやはり純正レベルの足が限界
かなと思っています。
廉価版(国産、輸入共)のタイヤも総じてグリップ不足になると思います。
ケージング剛性が低いタイヤも純正より堅い足ではたわみ量や多くなったりで向かないかなと
思います。
さて、バランスのいい足ってどんな足なんでしょうね?
これは本当に難しい。。。と言うか正解は無いと思います。
おいちゃんが何時も目指しているのは「堅さの中にあるしなやかさ」ってやつですね。
ストロークはタップリする足でもそれをドライバーが意識できる動き。
動き過ぎては勿論駄目ですけど動かないのも駄目です。
ブレーキング時のノーズダイブも自分でコントロール出来たり予測出来たり。
ロールも同じです。
簡単なスプリングとショックアブソーバの組み合わせで考えてみました。
スプリング < ショックアブソーバ
ショックが勝っているとスプリングが縮みにくくなります。
当然伸びも悪くなります。
スプリングがサスを動かそうとしているのを阻害する状態となりサスペンションが動かなくなります。
なので単純にタイヤの接地が悪くなり乗り心地は悪いしグリップもしないということになります。
スプリング > ショックアブソーバ
スプリングが勝つと動きの収まりが悪くなります。
バネレートが高くなると最初ロールし難くなる事で
「良くなった」
と感じる場合が有ります。
しかし、複合コーナやS字など荷重が頻繁に移動する様な局面で落ち着きが無くなります。
ピシャっと車の向きが決まらなくなります。
特に揺り返しを必要とする様なコーナとか高速コーナではドライバーが意図しない荷重移動
を起こす場合が有ります。
スプリングの動きをショックアブソーバで抑える事が出来ないので何時までも動こうとします。
伸縮双方に作用するバネって何時までも動こうとしますよね?
>しばらく振動が残ったり。
スプリング = ショックアブソーバ
もうここまで書くと理屈は分かりますよね。
スプリングの動きを阻害することなくスプリングの反発を一発で収束。
サスストロークに必要なスプリングの伸縮は一回で良いわけですからね。
一個の段差を吸収するのに何回もダンピングする必要は有りません。
WRCなんかでのジャンプ後の車の挙動を見ると感動すると思います。
あんなに飛んでいるのに1~2回のバウンドで車の動きが収まっていますから。
と言ってもこのさじ加減が難しい訳ですよねw
おまけに同じバネレートでも自由長、線径、巻き方でも特性が変わってきますので始末が悪い(漠
こんな単純な組み合汗を考えるだけでも色々有りますね。
実際はもっと複雑になってきますがw
で、おいちゃんの
ストリートにおけるセッティングの感覚なんですが。。。
フォーミュラみたいなアンチロールなセットと言うよりWRCの様にストロークをたっぷり使った足。
ストリートを走るという意味ではターマックラリーが一つの目標でしょうかね。
ロールはするんだけどドライバーが意識的にその状態に持っていく事が出来て更に維持する事も
可能。
特にストリートを考えるとバウンドもさることながらリバウンドが大事かなと思っています。
リバウンドが悪いと単純に乗り心地も悪くなりますしね(^_^)v
最近のダウンサスはスプリングの遊び防止と乗り心地確保の為にメインのバネレート以外に
もう一段階、二段階のバネレートを組み合わせた領域を設けています。
※所謂、バリアブルレートってやつですね。
遊び防止は荷重移動がゼロの状態で線径密着するけどジャッキアップしたら伸びるので遊ばない
って感じ。
乗り心地確保は微細動(でこぼこw)、初期の急激な入力(段差でガツン!等)を低いバネレートで
ブッシュの様に衝撃吸収するという感じでしょうか。
※まあ、他にも色々な方法論は有ると思います。
その最初のレートを使い切ってから本来のスプリングの動きになるので製品と個人の趣味の差が
有る場合は「反応が悪い」「ロールが激しい」などの不満に繋がる事も有るかもしれません。
さて、ここまで来ると車高調の話をしないといけないと思います。
でも、車高調ってスプリングとショックアブソーバの話だけじゃ終わらないです。。。
なので、
そのネタは
次回に取っておきますw
注意!
・内容によっては実際に存在するチューニングに対し否定的な表現で書いてしまうかも
しれません。
それはあくまでも私の好み&ポリシーにそぐわないというだけなので
「そんなチューニングはしたら駄目」
と言う意味ではありません。
・わざわざ書く事でもないかもしれませんが内容は「走行性」優先です。
ドレスアップ、物欲昇華の側面から見るとそぐわない面も有ります。
・基本的にチューニングやドレスアップはオーナの自己満足の世界だと思っています。
十人十色な世界なので私の考えている事も参考にはなるかもしれませんが絶対では
有りません。第一、所詮素人の戯言ですしw