欧州車のホースバンドって、何故この構造が多いのか？？

A6を弄るようになってから、日本車には使われていないよなぁ、と思っていた部品が、このホースバンドです。

日本でホースバンドと言えば、下の写真のようなものが多いと思います。
ウォームギアで締め付けるタイプで取り外しができる。


しかし、アウディに使われているものは、エアクリーナー廻りなどのバンド以外は、下記のカシメタイプが多いですね。
一番最初に出会ったのが、シフトノブを交換する際に止めていたクリップ。
これは、一旦締め付けると破壊しなければ取り外し不可能。


このカシメタイプは締め付け前に穴が開いている場所へ、バンドの一部を差し込むようになっております。この状態が目いっぱい伸ばした状態。


そして、目いっぱい縮めた状態。
だからあまり締め代も無く、締め付け箇所の直径に適したバンドを選択する必要があり！


それを、専用工具であるブーツバンドプライヤーで締め付ける必要があります。


さて、何故この様なバンドを使うのか。
一つは機構部が無いので高速回転しても振動しない。二つ目は締め付け力が強い（これはどうかな）、三つめは緩みにくい、事かな。
でも、冷却水のホースのクランプは、いつも締め付け力があるスプリングクランプが良いらしい（トヨタ車の多くがこれらしい）


同じホースクランプでも、下のように締め付け箇所が細いとホースに食い込んで水漏れの原因になりやすいとか。


まあ、色々と書きましたが、専用工具が安価に手に入る世の中だから良いものの、いつでもKTCやTONE、はたまた、スナップオンしか特殊工具が無ければ、非常に高価な工具達を購入することになり、いつも工具を磨いていただろうな（笑）

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