バシケンのブログ一覧

陸前高田を後にした我々が向かったのは、南三陸町です。

南三陸町
訪れたのは、南三陸の旧防災庁舎。
最後まで避難を呼びかけた女性がいらっしゃった場所です。
亡き関係者をしのび沢山の人々が手を合わせていました。


その後、女川を目指しますが、途中から国道45号線から海岸線を走る国道398号線に分かれます。
400の大台に2番だけとなる国道ですが、子供の頃の記憶ではすれ違えないほどの狭い道が連続したことを覚えています。
その沿線には沢山の小部落がありましたが、震災で破損したため物の撤去だけが終わっており、なにも手が付いていない状態です。
まさに、昨日のブログでも書きました、大きな都市が優先的に復興工事が入っており、小部落まで手が届いていませんでした。

2012年1月24日の写真です。
下の北上川河口付近も部落がありましたが、これからの復興になりそうです。
今回は、地盤の補強工事が行なわれていました。


旧雄勝町
現在は石巻市に属しています。
2012年1月24日の情景です。
公民館の屋上に津波で流されたバスが．．．
つまり、この建物の高さ以上に津波が来襲したということです。
実際に見ると、写真で見るよりも遙かに恐怖を感じるものでした。
生きた証拠として保存する動きもあったようですが、これを見ると辛すぎる．．．思いが強く同年3月10日に降ろされました。


雄勝町の雄勝中学校（背景の建物）の生徒一同さんで書いた看板です。自分たちが震災にあっても、感謝の気持ちを表す！
この気持ちは、被災地の全ての地域に共通する動きでした。
この看板、今回訪れたときも立派に立っていました。


国道398号は雄勝町でT字路に当たりますが、その角にあったコンビニの跡地で見つけたミニカー。
これで遊んでいた子供がこの場所の周辺に居たのでしょう。

この場所で涙が止まらなかったことを覚えています。
この雄勝町ですが、すでに建物も解体され、雑草だけが生い茂る状態となっていました。

女川町
この地域は、20m以上の津波が到達した場所です。

2012年1月24日
まだ大きな建物は解体されていません。
地盤沈下が激しく、建物の周囲は海水が流れ、湧き水が湧いていました。


2013年7月14日
高台にある、女川町地域医療センターから眺めた現在の中心街です。
非常に恐ろしいことに、3階建てのビルが強い津波の襲来と引き潮で基礎が洗屈され横倒しになったのです。


女川町は、湾口から徐々に高台になっていますが、津波の到達した場所とそうで無い場所が、あまりにも残酷な形で残されています。

残された住民の方々も、心を痛めて住んでいらっしゃることは間違いありません。

その女川町でも、嬉しいことに漁業の再開と、遊覧船の再開が見られました。


その晩は石巻市内に宿泊！
やはり、事前に宿を確保しなくても泊まれました。
皆さん、三陸に来てくださいね！

石巻市

さて、夜は街に繰り出しましたが、ここが良さそうと思う店は全て満席（汗）
結局、八戸にもある”華の舞”に入ったのですが、特別メニュー（汗）にあった、刺身盛り合わせが素晴らしくおいしかった！
さすが、漁業の町。八戸にちっとも負けていません！


翌日は海岸方面にある”日和大橋”へ。
橋からみえる海岸地帯には、まだ震災でだめになったと思われる車達が居ました。


橋の麓の南浜町もかなりの人々が犠牲になった場所です。
当日はまるで涙雨の様な天気でした．．．


東松島市
その後廻りました野蒜駅。
建物自体はしっかりしていましたが、仙石線自体が休止されていて駅は立ち入り禁止でした。

しかし、仙石線はルートを変更して2015年にも復活する予定です。
頑張れJR東日本！

その後廻りました奥松島も被害は大きく、仮設住宅で頑張っている方々を見ました。
高台移転先も整備されてきています。いち早くその方々に暖かい住宅が確保されますように。


松島町
さあ、観光です！
松島は、海の島々に守られて比較的大きな津波が来なかったとのことです。
この五大堂も震災で壊れなかったようです。


そして、遊覧船へ。
天気がいまひとつでしたが、松島めぐりは感動しますね。
日本的な箱庭風景が面白いのです。


松島で食べた”むう”。かまぼこの柔らかい感じですが、揚げたてで凄くおいしかった！
じつはこれが昼食（汗）


さあ、塩竃で食事？と思い、移動しましたが市内の夏祭りで駐車場がみつからず。
それから、ワープしてtake@m-fellowさんにお会いしに山形県新庄市へ移動！


待ち合わせ場所の陸羽東線赤倉温泉駅へ到着（汗）
この間、結構時間がかかりましたが、全て下道ですよ！


少々の時間談笑した我々は、遂に帰宅の徒へつきます。
その間に見た、夕暮れの田園風景は、目に染みました．．．


3日間お供した、JE号とJEさんとも遂にお別れです。
秋田県の道の駅おがちで、被災地をめぐり、被災地の土を味わったJE号とバシケン号。
お疲れ様でした。


帰宅前には、せっかくなので横手やきそばを頂くことにしていたんです（汗）
お世話になったのは、横手中心街の”横手やきそば館・ゆう”さん。
初めての横手やきそばでしたが、非常に美味しかったです。


帰宅したバシケン号。
3日間留守にしましたが、家族へしっかり話を聞かせました。


今回のたびを通じて改めて感じたことです。
家族が居る有難さ。
仕事がある有難さ。
町がある有難さ。
そして、大好きなA6に乗られる有難さ。

何よりも、当たり前である日常を過ごせることが本当に有難いです。

そして、3日間お世話になったJEさん、旅人の我々を暖かく迎えてくれた釜石のお店の方々、二組のお客さん、客としてもてなしてくれた、観光設備のスタッフさん、ありがとう御座いました。
そして、今まで読んでくれた皆様ありがとう。是非三陸を訪れてください。

最後に、三陸海岸、大好きです！