せっかくオフロード用タイヤを入れたんだから一度は走ってみないとということで、長野県と群馬県の林道を走ってきました
直接向かってそのまま帰ってくればいいのですが、それではもったいないので、長野県側から入り、群馬県の北西部を横断する形で走り、四万温泉に1泊することにしました
出発したのは3連休中の11月4日土曜日の夜
5日の朝に出ると渋滞するだろうと、夜のうちに長野県まで移動することにしました
関越道から上信越道に入り、0時過ぎには信濃川田駅に到着
駅前なんですが、元駅前です
長野電鉄屋代線は約10年前に廃止になった路線です
こちらは駅舎と駅前が当時のまま残っています
以前に行った松代駅跡もそうですね
駅舎内には当時の時刻表などがそのままに
ホームもそのまま残り、暗くて見えませんがホーム周辺は線路も残っています
今はバスの待合所として機能しているようですが、いつまでも残るといいですね
一度寄ってみようと思ってた場所でした
高速を降りたついでにガソリンを入れ、再び上信越道に乗って小布施ハイウェイオアシスへ
こちらは道の駅と繋がっているPAで、ETC出口側には大きな駐車場もあります
早く出たのは車中泊するためだったんですが、道の駅側は連休中で車中泊が多いと考え、高速側の駐車場で泊まってみました
予想通り道の駅の駐車場は7割くらい埋まってましたが、こちらはガラガラでした
こんな感じでマットをセットして寝てました
目覚まし鳴るまでグッスリでしたね
日の出とともに行動開始です
まずは長野県側から群馬県への県境を目指すのですが、そのまま行っても勿体ないので、県道を逸れて林道を使って山頂を目指します
走ったのは林道湯沢線です
連休中とはいえ早朝なら他車もいないかなとの算段です
今月末にはどこも冬季閉鎖になりますね
砂利道を進んでいくのですが、写真に写ってるほど実際はフラットではありません
ハスラーのフロントサスペンションはあまり動いてくれないので、思ってたより車の動きは悪くスピードが出せないですね
それでも上がってくればこんな景色が見れたりします
軽自動車なので細い道でも楽ですが、轍が深かったりしてタイヤを通す場所は気にして走らないとハスラーにはキツイですね
慣れないのもあり、わずか15kmの道を1時間半もかけて走行
なんとか無事に走り終えました
面白かったけど、気は使いますね
県道に合流したら県境はもうすぐです
日曜とはいえ朝の7時台ではバイク1台とすれ違っただけでした
秘境 群馬県の入り口までたどり着けましたが、残念ながら県道は封鎖され入国することは出来ませんでした
すでに看板も消えかかっています
というのは冗談ですが、ここは毛無峠です
某映画にも登場しますね
県境の看板と道路が危険という看板が並び、まるで県境が封鎖されているような組み合わせです
道はまだこの先も続いているのですが、崩落のため通行することはできません
この先にあるのは小串鉱山跡、日本最大の硫黄鉱山があった場所です
大規模な地滑りがあり、町ごと飲み込まれ多くの人が亡くなった場所でもあります
残念ながら霧で鉱山跡は何も見えませんでした
しかし少し霧が晴れると昔の索道跡の鉄柱が見えてきました
これは鉱山の物資を麓の町まで運ぶために延々と繋がっていたものの遺構になります
ちょっとかなしい感じですね
ちなみに毛無峠は常に強風が吹いていて、木が生えていないことから名づけられたそうですよ
待っていれば霧が晴れそうな雰囲気でしたが、先があるので次へ向かいます
毛無峠は冬季閉鎖が解除されたら、またチャレンジしたいですね
途中、万座温泉の展望台に少しだけ寄り・・・
連休最終日、チェックアウト時間にぶつかり渋滞する草津温泉エリアを抜け・・・
品木ダムへ
こちらは水道や発電のためではなく、草津から出る酸性の強い水を中和するための施設だそうですよ
温泉水ですね
こういうことが必要だとは知りませんでした
気軽に濁り湯がいいなんて言えませんね
国道ではなく山の中を抜けたので渋滞もなく、目的の蕎麦屋には開店30分前に着くことが出来ました
前に四万温泉に泊まりに行く計画を立ててた時にチェックしていたお店です
結局コロナで行きませんでしたけどね
もともとは舞茸農家だったそうですが、舞茸を美味しく食べてもらうにはと考えて二代目が蕎麦屋を始めたそうです
舞茸だけでなく他のキノコもたっぷり入った熱いつけ汁で食べる蕎麦は美味しかったです
合わせて地の野菜の天ぷらもいただきました
連休中で混むだろうと考えて開店狙いで行きましたが正解でした
店を出るときはけっこうな待ち人でした
次は山を上がって野反湖へ向かうのですが、その前にわき道に逸れて尻焼温泉へ
旅館が数件あるのみの小さな温泉です
気になっていたので見てみたかった場所です
上の写真の奥に石垣が積まれた部分があり川を堰き止めているのですが、川がそのまま温泉になっています
尻焼温泉の川風呂です
源泉が川の中にあるそうですが、川の石に座っていたら石が熱くて尻が火傷したのがキッカケで尻焼と呼ばれるようになったとか
外から丸見えなので入るのは勇気がいりますが、たしか川のほうは水着着用OKだったと思います
とはいえ今日の宿に行けば温泉は入れるので、ここでは入浴はしませんでした
元のルートに戻り野反湖に到着です
こちらもダム湖で、奥側にダムがあります
もう少し天気がいいと景色も良く見えそうです
さて、ここからは今回のメイン、万沢林道に向かいます
最初は1時間くらいで抜けられるかなんて簡単に考えてましたが、朝の湯沢林道で思った以上に時間がかかることが分かったので、日曜なので他車と会わないよう少し遅い時間で入ることを考えていましたが、予定を早めて行くことにしました
野反湖側の入り口は、少し走って万沢ストレートと呼ばれる1kmも続くダートの直線から始まります
ストレートの終わりには起工記念のプレートがあります
写真がいっぱいになってしまいそうなので、簡単な動画にまとめてみました
走行してる雰囲気なんかも分かりやすいと思います
こちらは四万温泉側のプレートです
無事に走り切ることが出来ました
途中写真撮りながらゆっくりではありますが、やはり2時間以上かかってしまいました
そしてもしかしたらとは思っていましたが、熊と出会いましたね
初めて野生の熊を見ましたが、人に慣れていないのか逃げて行ってくれたので良かったです
車と対向したのは1台だけ、バイクは数台とすれ違いましたが、問題なく走り切れました
道幅が狭いところも多いので、対向車の有無は気になります
普段の通行量が分かりませんが、紅葉時期の日曜日にしては良かったほうなのかもしれません
林道を2本走った結果ですが、これくらいの道であればグリップコントロール(ブレーキLSD)も付いてるのでハスラーでも十分走れますね
ボディもよれる感じもなく、タイヤの通り道は選びますが下を擦ることもありませんでした
路面が乾いてれば問題ないと思います
ただ林道を走るにはフロントの足回りが硬すぎると思います
あと道の荒れ具合に対してタイヤが少し小さくて細い気がしますね
もう少しタイヤの幅があれば轍も気になりませんし、もう少しタイヤが大きくてエアボリュームがあれば道の荒れや乗り越えも気にならなくなるのではないでしょうか
当然ですが、こういうところばかり楽しむならジムニーとかのほうがよさそうです
ただハスラーでも十分楽しめるので、興味がある方はチャレンジしてみてください
国道に合流し、四万ブルーで有名な奥四万湖の展望台に到着しました
ただ残念ながらというか、この時期だからなのか全然水がありません
奥の方は底が見えちゃってました
紅葉はありませんが夏時期に来た方がよかったんですかねー
というわけで早々に切り上げて、温泉街にある本日の宿に到着しました
木造の昔ながらの旅館ですね
四万温泉はお値段高目な宿ばかりですが、一人泊りで食事がバイキングの宿を除くと選択肢がだいぶ狭くなっちゃいました
だったら逆に安めなとこにしてみようと選んだ宿です
建物は古かったですが、所々リニューアルされていてキレイにされてましたしお風呂も良かったです
これを風情と取るか、時代遅れと取るかは人それぞれですけどね
部屋はこんな感じ
このエリアは標高が高いせいもあって、もうストーブなしでは夜はキツイですね
窓から外を見るとこんな感じ
日向見川が流れています
対岸の小さな小屋の前に石が並べられた部分がありますが、そこはこの旅館の露天風呂です
夏時期しか入れないお風呂ですが、部屋からは丸見えなのでこれも入るのに勇気がいりそうです
この日は宿泊客が少ないということで、2箇所ある風呂は貸し切り利用でした
おかげで人を気にせずのんびり入ることが出来ました
1つは内風呂のみ、もう一つは内風呂と露天があります
こちらはその露天風呂、目の前は日向見川の渓谷になっています
ちょっと湯舟が小さいというか、真ん中に大きな石が沈められているので、肩まで浸かるには微妙に狭いお風呂でした
でも他に人が入って来ないならどんな感じにも入れるので問題なしです
露天はいい感じの熱さでしたが、内風呂は熱すぎで最後までは入れませんでした
ちなみにこちらは夏時期には川横の岩場にある露天風呂も入れます
宿からは丸見えの位置ですが、気持ち良さはありそうですね
風呂上りにはクラフトビールの四万ブルーをいただきました
青い色のビールです
のんびりしていると夕飯の時間
こんな感じの晩御飯でした
高級なものはありませんが、美味しかったです
鍋は白魚とごぼうの卵とじでした
ちなみにこちらは昔ながらの部屋食で、ご飯はお盆で一度に全てやって来ます
食べて横になったら寝ちゃうよなと分かっていたものの・・・
誘惑には勝てずに布団へゴロンとすると、気づけば朝の4時でした
本日のルートはこんな感じでした
ひたすら山道ルートです
ショートカットだけど、アスファルトの上を遠回りした方が早いです
空が明るくなり始めた6時ごろに露天に入り目覚まし
残念ながら外は小雨が降っていました
朝食は朝8時から
メニューはこんな感じです
The日本の朝食です
卵はさすがに温泉卵でした
宿泊客が少なくのんびり出来たのもあって、自分的にはリーズナブルでいい宿でした
混んでる時期は他に泊まった方がいいかもしれないですね
帰りに温泉街のほうを見て回ろうと思っていたので、お店の開く時間まで部屋でのんびりしてチェックアウト
温泉街までけっこう距離があるので車で向かいます
とその前に、暖気時間を利用して宿の前の薬師堂へ
奥に見えるのが昨日泊まった宿です
左側の建物は共同浴場の御夢想の湯です
足湯もあります
歩くと20分以上、車なら5分もかからず温泉街に到着です
こちらは四万温泉街入口の萩橋
右下に写っている建物は河原の湯という共同浴場です
こちらは温泉街のメインにある積善館という宿
以前に泊まる計画を立てていた宿です
いつかは泊まろうと思いますが、四万温泉は一度来れたし他にも行きたいところはたくさんあるので後回しになりそうですね
こちらは温泉街にある柳屋さん
昼からやっている射的とスマートボールです
昼間しかやっておらず夕方前には閉まってしまうので、近くに泊まっても翌日のチェックアウト後にしか遊べません
古い建物も多く残る四万温泉ですが、こちらは先ほどの積善館の入口にある建物です
すでに空き家となったお店ですが、自分的注目は奥側
このタバコ売り場は最近見なくなった作りですね
タイル使いがオシャレです
このまま残してもらいたいですが、いずれ解体しなければならない時が来るんでしょうね
山間の静かな温泉街ですが、紅葉もピークということで人も多かったです
無料駐車場の近くがお土産屋やご飯処などがあるのですが、こんなのもありました
熱かったですけど
四万温泉から山を下っていく途中で「四万の甌穴群」に寄りました
あまりよく分かりませんね
ただ川のすぐ横まで下りていけるので迫力はありましたが、上から見た方が分かりやすいです
中之条へは出ず、再び山の中を通って三国街道 須川宿にある道の駅たくみの里に到着
当初の予定ではここへ来るのにも秋鹿林道を通ることを考えていたのですが、前の晩から雨が降っていたのと林道は2本走って疲れ気味だったので無理せずアスファルトの県道を走ってきました
万沢より秋鹿のほうが過酷そうだったので、止めておいて正解だったかもしれません
道の駅の北側には須川宿跡が広がっています
当時の街並みがそのまま残っている・・・、ということはないようです
売店で産直のものを購入して今回の旅の目的地は全て完了したので帰途につきます
昼食難民になる可能性があったので、焼き立てのパンを1つ食べておきました
ここからは国道17号線でひたすら南を目指します
すると途中にあるのが、有名な「永井食堂」です
もつ煮で有名なこちら、たびたびテレビに出るので平日だというのに大盛況ですね
駐車場の入場待ち多数ですが、店の入り口にも30人くらい並んでました
安くて旨くても1時間以上待ってまで食べようとはならないですね
同じ待つなら開店待ちのほうが時間の目途が立つので好みです