時事ネタばっかで申し訳ないです。
でもこの問題に関連する話はどうしても書いておきたい。
8月16日(ブルームバーグ):自民党は16日、韓国の李明博大統領が竹島訪問や天皇陛下に謝罪を求める発言をするなど日本に対して強硬な言動を繰り返していることを受け、日韓通貨スワップ協定の更新見直しを含めた対韓国政策の総合的な見直しを求める声明を発表した。
外交部会と領土に関する特命委員会の合同会議の議論を受け、石破茂同特命委員長、小野寺五典外交部会長らが発表した。
合同会議では、平沢勝栄衆院議員、片山さつき参院議員がスワップ協定の見直しの必要性に言及。菅原一秀衆院議員は「日韓スワップ協定は即時停止、日本政府が持っている韓国国債も全部売るべきだ。それぐらいのことをやらないと国際世論には訴えられない」と主張した。
これに対し、会議に出席した財務省の中村修・国際局地域協力課長は、日韓スワップ協定については、昨年10月に1年間の時限措置としてスワップ枠を130億ドルから700億ドルに拡充したと指摘。その上で「この取り扱いについてはグローバル経済の今後の動向や通貨金融市場の動向、韓国経済の今の状況、そういったものを総合的に勘案して検討しなければならない」と述べるにとどめた。
藤村修官房長官は15日午後の記者会見で、スワップ協定を見直す可能性について聞かれ、「今後さまざま検討することはあり得る」と否定しなかったが、「まだ検討には入っていないということだから、あんまり先の話を勝手に想定してもらっても困る」と語っていた。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M8UCKQ6K50YI01.html
これを受けた、韓国でのきのうの出来事(韓国語ページ)↓
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2012/08/16/0200000000AKR20120816162551008.HTML
以下、エキサイトで翻訳
(ソウル=聯合ニュース)イ・ヨンジェ記者=日本が韓日通貨スワップを再検討することができるという便りが伝えられながら国庫債金利が急騰した。
16日金融投資協会によればこの日指標物である国庫債3年物金利は年2.95%で前取引日より0.08%ポイント上がった。 一日変動幅には今年に入り最高値だ。
5年物金利は0.08%ポイント上がった3.06%に場を締めくくった。 10年物と20年物金利もそれぞれ0.10%ポイント、0.12%ポイント上昇した。
国庫債金利が急騰したことは韓日通貨スワップが中断されることもできるという憂慮で外国人が投げ売りに出たためと見える。
この日外国人は市場で国庫債(3年物) 1万8千775契約を純売渡した。 今年に入って一日取り引き規模では最大だ。
筒中(案)証券1年物金利は2.92%で0.07%ポイント上がったし2年物金利も2.97%で0.08%ポイント上がった。
譲渡性預金証書(CD) 91一物金利は0.01%ポイント上がった3.21%に取り引きを終えた。 企業手形(CP) 91一物金利は3.17%で前取引日と同じだった。
東部証券ムン・ホンチョル研究員は"去る14~15日米国経済指標改善で米国債金利が大きく上がったのが国内債権市場にも影響を及ぼした"と分析した。
ムン研究員は"国庫債金利の上昇の勢いは当分持続して3年物金利が3%を越えて基準金利と逆転現象が解消されれば停滞(正体)局面に入るものと見られる"と付け加えた。
自民党がスワップ協定を停止&国債売却要求し、官房長官が否定しなかっただけでこの動き。
韓国の「韓日スワップ?イラネ」との強がりもあって韓国国債の信用がダダ下がり。
一方日本円も下がっていますが、いまだ高すぎの状態なので問題なし、代わりに株価が15日から上がり始めいい感じです。
外国向けの国債は怖いですね。
これで実際に元々の130億ドルも含めたスワップ停止の検討や停止実行、国債売却を発表したら・・・
韓国が資金調達困難な状態に突入するかも。というかすでに外貨が逃げてる状態なのですると思います。竹島上陸訓練してる場合じゃないですね。
勢いでODAやら止められちゃたまらんと、中国もいきなり大人しくなるかもしれません。
自民ナイス。そのまま民主をこのネタで突っつき回してなんとか実行にうつしてください。
以前は韓国を疲弊させて北朝鮮の攻め入るスキをつくらせ、アメリカが出ずにいられない状況にするのが北朝鮮問題解決の一番の方法じゃないかと思ってたんですが、最近では北朝鮮の方が比較的まともに見えて困る
ただ、この件に関して韓国に気の毒なことがただ1つだけあります。
感謝すらされず、領土を奪おうとさえしてくる韓国とこれほど巨額(5兆円規模)のスワップ協定を結ぶほど日韓の交流は日本にメリットがあるのかと民主が思わせてしまったことです。
つい13日にも金融協力維持なんて言ってますしね。
スワップ発動の状況を見たことがないので想像ですが、日本から出て行ったドルは売られてウォンに変わるわけですからスワップ発動や枠拡大は円高(ドル安)要因だと思ってます。
大量に保有している米国債が金利を生むので余ってしまう日本にとって、ドル安誘導になるため売れないドルを貸し出すことが国内経済に特段の問題がないことや、過度の通貨安政策が災いして苦しむ韓国を支え続けないと発動のきっかけになるので円高(通貨の安い国のシェア拡大や国内空洞化)に苦しむ日本にとってメリットは全く無いとも思えます。
何をおいても韓国と仲良くしたい民主党に利益があっただけなんて日本にいない韓国人にわかるはずが無いですから・・・。
以下、国債解説。
ちなみに国債の金利上昇とは、国債取引価格の下落と同意です。
たとえば1年物100万円表面利率2%の国債を98万円で買い、満期を迎えると100万円+2万円が帰ってきます。
つまり実利益約4%です。
仮に80万でもイラネとかなると持ってる側は値段を下げても売りたいので国債価格が下がる。つまり金利が上がるということです。破綻したら紙切れになるので売りたいですよね。
ここまでは国の負担が変わるわけではないのですが、
額面の8割でもいらんような国債を新規発行する場合に5%しか表面金利が無ければ・・・売れないのが目に見えているので表面金利を上げないといけなくなります。
もしギリシャがユーロ離脱して額面が日本円100万円相当の国債を発行したとして、年利何%なら買いますか。
極端な話、10万でなら利息低くても買うかもとか、資金調達できずに1月とたたずに終わりそうなんで1200%利息月払いでやっとギャンブルかも・・・
というように、ここで国の金利負担が増大したり資金調達の難度が上がったりします。
逆に絶対に破綻しない額面100万円の債権に年利が5%ついているとします。(表面利率これは満期までかわりません)
すると満期までの年数×5万円+100万円以内で買うと利益が出ます。
こんな債権なら実質利益0.1%以下だって銀行より効率がいい状態ならお金持ちが大量に買うかもしれません。
信用が高ければ金利が下がる仕組みです。
さて、どうなるか。
Posted at 2012/08/18 01:23:12 | |
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