どうも、SHARKです。
最近ネタがないので、私の画像フォルダから引っ張ってきた昔の写真を元に、旅行記を書いていこうかとw
さて、今回書くのはタイトル通り、6年前の九州旅行記です。この時は…
今は亡きJRの「周遊きっぷ」を使った旅でした。この切符は「ゆき券」と「かえり券」と「ゾーン券」の3つに別れており、「北海道ゾーン」や「四国ゾーン」など、日本各地に設定されたゾーンに向けて「ゆき」と「かえり」でアプローチするという切符です。
自分で行き帰りの経路を設定できるのが面白いんですが、いかんせん鉄道に興味のない方々にはことごとく無視(というか存在自体知られていない)されてきた寂しい切符なのです。
現に、私がこの切符を取得しようとみどりの窓口に行き、経路を事細かに説明しても駅員さんがよく理解しておらず、「すいませんがツアーズの方で発券してもらってもいいですか?」と丸投げする始末w
なので、この切符は私がJR東海ツアーズで発券してもらった唯一の切符だったりします。
その為、周遊きっぷは数年前に廃止になってしまいました…
それはさておき、ちょっと長いですが5泊6日の旅行記をご覧下さい。蛇足ですが、もちろんこの時は一眼など持っていなかったのでデジカメでの撮影になります(確かCanon IXY Digital 800だったかな?)。
1日目
まずは名古屋からのぞみで一気に博多まで。
さすが新幹線、あっという間に博多到着。
博多駅はまだ大工事中でした。883系は個性的でかっこいいですねぇ!虫みたい?
博多からは特急かもめと特急みどりで佐世保へ。
佐世保バーガーももちろん頂いてきました!
佐世保からは大村線経由で長崎へ。
途中、ハウステンボスにも行きました。えぇ、この写真を撮っただけですw
でも、平日だったからなのか分かりませんでしたが全然人がいませんでした…(^_^;)
長崎駅前。長崎の町並みは結構好きです♪
諫早から出ている島原鉄道にも乗車しました。
終点、島原外港駅。この時はすでに末端区間の島原外港~加津佐間は廃止になってました…
そして、諫早から一気に博多に戻り、当時唯一の夜行特急「ドリームにちりん」で宮崎空港まで向かいました。
さすがに寝台特急よりは寝づらかったけど、夜行バスだと思えば何のその。途中、小倉駅で向きが変わった時が大変でした。
2日目
2日目の朝は夜行特急からの宮崎空港駅からスタート。
宮崎空港。地方空港の中でも一際寂しいイメージが…
南国ムードたっぷりの宮崎駅から…
さらに南国ムードたっぷりの日南線で志布志まで。
志布志駅前には鉄道公園があり、キハ20やC58等が静態保存されていました。
その後は宮崎に戻り、特急にちりんでまた北上。
延岡駅にて。このホームから台風の影響で廃止になった高千穂鉄道が出ていました。高千穂峡は一回行ってみたい場所の一つです。
別府に到着。
駅前には手湯が設置されてました!
2日目は別府温泉に宿を取りました。
3日目
3日目はまず大分に出ました。
大分駅。今は立派な高架駅ですが、この時はまだ工事中で、一部のホームだけが高架化されていました。
ここからは九州横断特急で豊肥本線の旅。
車内で駅弁「豊後牛めし」を頂く。車内で食べる駅弁は最高です♪
阿蘇山…ではないと思いますが、この辺りの景色はなかなか良かったです♪
スイッチバックの立野駅からは第三セクターの南阿蘇鉄道に乗り込みます。
「南阿蘇水の生まれる里 白水高原駅」。日本一長い駅名です(当時)。なんか無理矢理長くした感満載ですが…w
立野に戻ってからは、またひたすら豊肥本線で熊本へ抜けました。
熊本駅豊肥本線ホーム。0番線がA・B・Cの3つある変わったホームです♪
熊本駅。この時はまだ九州新幹線も来ておらず、駅前は大工事中でした。
熊本からは三角線で三角まで。
三角港。形が面白い!
また熊本に戻り、特急リレーつばめで南下して新八代へ。
在来線特急と新幹線が同じホームに…!!この時にしか見れなかった光景ですね。当時はまだ九州新幹線が新八代~鹿児島中央間しか開通していなかったので、博多からのリレーつばめの乗客がそのまま同一ホームで乗り換えできるように便宜した為、このような光景が見られます。
ここからは新幹線で鹿児島中央へ。
初めて乗った800系つばめは快適でした!車内もウッディでおしゃれだし、こういうのをJR東海にも見習ってほしいものですw
この日は鹿児島で一泊。
4日目
さぁ、今日もいい天気。この後の展開など全く予想できない程の晴れ模様です(意味深)
鹿児島中央駅。昔は西鹿児島という駅名でしたが、新幹線の開業を機に改名しました。隣には「アミュプラザかごしま」という商業施設があり、なかなかの賑わいを見せています。
鹿児島中央からは、指宿枕崎線に乗り込み一気に終点枕崎へ。
北の果てが稚内なら、南の果てはここ枕崎です!ついにここまで来たか~という感慨深い気持ちになりました!
もちろん、帰り道にはJR日本最南端の西大山駅も制覇。目の前に見える山は開聞岳。
左上をよく見ると、「本土」と書いてある上から「日本」と書き換えてあるのが分かります。これは、沖縄の方々から「沖縄は本土じゃないのか」というクレームが来たかららしいです。
そのまま鹿児島中央に戻り、今度は日豊本線で隼人、隼人からは肥薩線で吉松まで。
途中、鹿児島駅にも寄ってみました。市電の規模を見るとこちらの方が中央っぽいんですが、やはりちょっと寂れた感はありましたね…
街中では祭りの最中だったもよう。何の祭りだったかな?
途中、車窓から桜島がよく見えました!
そして吉松駅に到着。観光列車「いさぶろう・しんぺい」が停車中。なにげにこの列車、観光列車なのに普通列車なんですw
車内は木をメインに使った落ち着きのあるデザインで、旅行気分が高まります!!
「日本一の鈍足特急」として名高い特急はやとの風も停車してました。デザインはシブくて好きなんですけどね。
さぁ、ここからは「いさぶろう・しんぺい」による肥薩線の旅が始まります。
途中、観光列車なので色々な駅に数分停車したりします。この写真は真幸駅にて。
鳴らすと「真」の「幸せ」が訪れるとされている幸せの鐘が設置されています。
そして、矢岳~大畑間の見事な車窓に圧倒されました。ここは日本三大車窓の一つにも数えられています。
ループ線の中にあるスイッチバック駅、大畑駅。しかし、肝心のループ線の写真を撮るのを忘れていたようです…
このパンフを見ると、肥薩線がすごい山の中を通り抜けている事が分かります。
そして、肥薩線の車窓を堪能した後は人吉で特急に乗り換え、新八代からリレーつばめでまた熊本まで。
肥薩線に沿って流れている球磨川。日本三大急流に選ばれています。
新八代にて。熊本方面の新幹線高架も、すでに大分出来上がっていました。
そしてこの日は熊本で一泊。
熊本駅近くにあるラーメン屋さんで熊本ラーメンを頂きました。これ、めっちゃ美味しかったです☆
名物のからし蓮根と球磨焼酎も頂きました(^-^)
5日目
さて、5日目は再び鹿児島本線を北上します。
久留米に到着。ここからは久大本線で由布院に向かいます。
しかし、ここからがヤバかった…!!
由布院駅にて。大雨です。これ、まさかと思いましたが…
案の定、列車はストップ!!
この感じはしばらく待っていても動きそうになかったので、仕方なく路線バスで別府へ抜けました。あぁ、由布院観光はまたの機会に…(ノД`)
別府へ抜ける途中の峠付近での景色は良かったんですけどね。
無事別府に抜けた後は、日豊本線と鹿児島本線で門司港まで。
門司港駅。とても貫禄のある駅舎ですね。シブいです。
鹿児島本線の0㌔ポストが。
本州と繋ぐ関門海峡大橋
ここ門司港からは門司港観光レトロ線が関門橋付近まで伸びてます。確かこの時は開業したばかりだったかな?
しかしそれはあえてスルーして…(笑)
北九州市の玄関口である小倉駅へ。
小倉からはローカルな日田彦山線で田川後藤寺
田川後藤寺からは後藤寺線で新飯塚まで乗車。
新飯塚からは筑豊本線で博多に戻り、博多で一泊。写真には撮ってませんが、夜は中洲の屋台村でラーメンやら何やら、腹いっぱいになるまで食べまくってましたw
6日目
さぁ、今日は福岡空港と博多周辺を周ってから新幹線で帰るだけです。
早朝の博多駅。相変わらず工事中です。天気は雨。
まず地下鉄で写真を撮るだけの為に福岡空港へ行き…
博多に戻り、そのまま博多南線で博多南へ。この路線は、新幹線の車両が走っているのに在来線の特急扱いという変わった路線で、特急料金は100円ですw
ここは駅のホームから新幹線の車両基地がよく見えます。子供が喜びそうだ!
そして、この旅行最大のターニングポイントがここでした。
さぁ、後は博多に戻って一気に新幹線で名古屋に帰るだけだ!!
…と思ったら。
なん…だと?
大幅に乱れているってまさか…と思い、駅員に問い合わせてみると「あぁ、今山陽新幹線は新山口まで止まってますよ」と言われました。なんだとぉ!?旅の最後でこれかよ!!www
仕方ないので在来線で新山口まで行く事に。しかし…
下関に着いた瞬間。「お客様にお知らせします。現在大雨の影響で、山陽本線ならびに山陽新幹線は広島まで運転を見合わせております」とのアナウンスが…
こ、これはまずい。実は、次の日は遅番でしたが仕事が入っており、最悪でも明日の朝10時頃には名古屋に着いていないとまずいのです。
あわてた私はとりあえず言われるがまま新山口行きの代行バスに乗り込みましたが、この日は記録的な豪雨だったみたいで、なんと中国自動車道も通行止めになってました。その影響で国道2号はダダ混み…
代行バスに乗車する際、こんなものをもらいました。初めて見るな…(^_^;)
しかも列車の代行バスなので、ご丁寧に山陽本線の各駅に寄った為どんどん時間が過ぎてゆきました。そして…
最終的に新山口に着いたのは夜の23時頃。もう明日の仕事は絶望的だ…
一応代行バスの中から電話で上司に事情を話し、遅れるかもしれないという一報は入れておきましたが、やはり少しでも早く着きたいものです。
しかし、時間が時間なので在来線も終電の後…どうしたものかと思って駅前をさまよっていると、駅前のロータリーから声が。
「広島行きの最終バスで~す!乗られる方はいませんか~!!」
おぉ!これは神の助けと思い、すかさずそのバスに乗り込みました。バスは満員で、私は補助席に座っていたので結構疲れがピークに達していました。
しかし時刻表を見て調べてみると、
明日広島始発ののぞみに乗り、なおかつ名古屋から特急を使えばギリギリ定時で出勤できる事が判明!!
これは良かったと安堵したのか、そのままバスで爆睡しました。結局、広島に着いたのは夜中の1時半でしたww
しかも、着いたはいいけどどこで寝るんだ…
とりあえず、駅前のホテルをくまなく訪ねてみるが、どこも満室(東京方面からの乗客達も、広島で足止めを食らった為だと思われる)…
これは…まさかの野宿か!?
と思ったんですが、何気なく広島駅の構内に行き、駅員さんに切符を見せて事情を説明すると「状況が状況なので、ホームに止まっている新幹線の車両の中でお休みください」と。毛布をくれました!
実際、駅のコンコースではブルーシートを引いて毛布にくるまっている方々の姿が…
そんな方達に申し訳なく思いながらも、新幹線ホームに行き、700系(だったと思う)の車内で眠りの床につきました。
新幹線の車内で、しかも3並列のシートに横になって寝たのは先にも後にもこの時限りでしょう、多分(^_^;)
(まさかの)7日目
そして翌日。6時発ののぞみで名古屋へ…そして特急しなのに乗り込んで岐阜県の実家へ行き…速攻でシャワーと着替えと朝メシを済まし…またそのまま職場へ。なんとか、ギリギリ遅番の定時に間に合いました!!
いや~この時は本当に焦りました!なかなか出来ない体験ができたとは思いますが、後でニュースで見てみると豪雨による山口県の被害は深刻だったようで…
九州でも、西鉄の社長(当時)が濁流に流されて亡くなるという事故がありました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈り致しますm(_ _)m
結局、一度も改札機を通らずに終わった「かえり券」(^_^;)
とまぁ、こんな感じの一大旅行でした!結局アクシデントで6泊7日になってしまいましたがw
私は日本全国旅していますが、この時の九州旅行は私の頭の中でも結構記憶に残る旅行だったので、6年たった今、書かせて頂きました。
今思うと、縦横無尽に乗りまくってますね…この頃は今よりも鉄ちゃん万歳\(^o^)/な感じでしたw
以上です。最後まで見て頂いてありがとうございました!!