OpenGLを使いたくて,RADEON HD6950 と HD6850 を購入していますが,この2つのグラフィックボード(以下 絵板)でOpenGLによるベンチマーク差はどれほどなのかを調べてみました。
今回ベンチマークに使ったアプリは,SPECviewperf11 と CINEBENCH11.5 Windows 64 Bit です。
RADEONなので,一応DirectXのベンチも取っておこうと言うことで,3DMark06と11も使用しています。
比較グラフィックカード
・SAPPHIRE HD6950 1G GDDR5 PCI-E
DL-DVI-I+SL-DVI-D/HDMI/DUAL MINI DP
・SAPPHIRE HD6850 1G GDDR5 PCI-E
DL-DVI-I/SL-DVI-D/HDMI/DP (6pin x1)
ドライバ Ver. 8.95-120214a-134393C-ATI
Catalyst バージョン 12.3
Over Drive設定無し
今回使用したPC構成 その1(主)
OS : Win7U 64bit SP1
CPU : intel Core i7 3820 BOX
マザー : ASRock X79 EXTREME9 ( BIOS 2.00 )
メモリ : G,SKILL F3-12800CL9Q2-32GBZL ( 4GB ×8枚 )
クーラ : Intel BXRTS2011AC ( 空冷版 )
HDD : Hitachi HDS721050CLA662 ATA Device ( 500GB SATA600 7200RPM )
SATA : SilverStone SST-CP07 ( SATA ケーブル )
電源 : SilverStone SST-ST75F-G-E ( 750W +12V 62A )
ケース : SilverStone SST-RV03B-W
モニタ : 三菱 MDT241WG
今回使用したPC構成 その2
OS : Win7U 64bit SP1
マザー : ASRock G41MH/USB3.0 R2.0
CPU : Intel Xeon X3220 2.4GHZ ( 3.0GHz OC )
メモリ : Transcend DDR3 1333 2GB ×2
HDD : Seagate ST3500630AS
SATA : SilverStone SST-CP07 ( SATA ケーブル )
電源 : SilverStone SST-ST75F-G-E ( 750W +12V 62A )
ケース : SilverStone GD05
モニタ : 三菱 MDT231WM-X
まずは,CINEBENCH11.5から。 PC構成は その1
僅かながら,HD6950 が勝っていますが,その差は 1 fsp 程。
CPU は 6.99~7.02 pts出ていました。
(最初,OpenGL はどちらも 60 fsp 後半台で,HD6850 が 5 fsp 程勝っていたのですがマザーボードの各接点をTR-30で清掃後に測りなおしたところ,上表のような結果となりました。 この時点でCPUの結果は変わりませんでした。)
参考 PC構成 その2
G41 内蔵グラフィックスの X4500 では OpenGL 1.55 fsp CPU 3.35 pts でした。
又,PC構成 その2 に HD6950 を刺した結果 OpenGL 46.01 fsp CPU 3.36pts と PC構成 その1 に比べて大きく劣る結果となってしまいました。
続いて SPECviewperf 11 でのベンチマークです。 PC構成 その1
(1920×1200ドット)
これは 3D CAD などで使われることを想定した OpenGL 専用のベンチマークアプリなので,本来ターゲットとしている絵板は
NVIDIA Quadro や ATi FirePro 3D になります。
結果,WEB 上で確認できる Quadro 系のベンチ結果 とは大きく差が開いているものもあります。
HD6950 と HD6850 の差は一部を除いて,ほぼ出ていないと言ってもよい程です。
ensight-04に関しては HD6950 が圧倒的に優っています。
(ensight-04 は同クラスのワークステーション用絵板よりもゲーム用絵板の方が好成績なようです。)
この結果はあくまで参考値で,実際に表示されているアプリがこの絵板で動作すると保証するものでは無いそうですのでご注意を。
実際に作業に影響するのはベンチマークではなく,ドライバとアプリの対応状況だそうです。
なので,今回のベンチマークはあくまで 2種類の絵板を比較する為だけのものです。
(※グラフの項目軸並び順が実際の表示とは逆になっています。)
参考までに, PC構成 その2 で取った SPECviewperf 11 でのベンチマークです。
( 1920×1200ドット )
全体的に結果が悪くなっています。
CPU やチップセットが GPU の足を引っ張っているのでしょう。
最後に,DirectX 向けベンチアプリの 3Dmark06 と 11 でのベンチマークです。 PC構成 その1
(1280×720 無料版)
こちらは今回ほぼ関係ないのですが,せっかくなので。
結果は当たり前のように HD6950 が優っています。
しかし,この差が何にどう影響するのかは全く知りません。
ASRock A75 Extreme6 では,APU で 3D MARK 11 P6136 を出していると謳っているので,それよりは低いですね。 (A75 は OCモードでの測定結果だそうです。)
以上,今回は珍しくベンチテストのみの報告でした。
ついでなので, PC構成 その1 で取った HDD のベンチも載せておきます。
Hitachi HDS721050CLA662
ポートは確か intel SATA3 の方だったと思います。 AHCIモード。
MARVEL 通しでもあまり変わらなかったので,どちらでも問題なさそう。
※MARVEL 通しをBoot ドライブにすると,起動時間が約 10秒 程遅くなる傾向があります。 この事は,ポートに貼られている説明シールで確認することができます。
この日の画像は,今回比較した絵板です。
どちらもシングルファン仕様ですが,HD6950 の方が少し大きいファンを搭載しているのが分かります。
参考までに,昔の RADEON R7000PCI Rev.1.1 と大きさを比べてみました。
この R7000PCI は,PCIスロットしか無い板で DVI の液晶(富士通製)を使う為だけに使用していたもので,つい最近まで現役でした。
R7000PCI仕様
CoreClock 150MHz
MemorySize 64MB
RAMDAC 400 MHz
MemoryInterface 64-bit
MemoryType DDR
いまでは使いものにならないと言われそうですが,表示させるだけならこれでも問題ありませんでした。
HD すらまともに動きません。 Full HD は完全に止まります。
Win7 のエクスペリエンスでは見事に 1.0 表示です。
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コンピュータ | 日記
Posted at
2012/03/29 21:23:30