
昨日、パジェロミニのイグニッション コイルが届いていたので、この日交換しました。
その後、GTOのクランク角センサとTDCセンサの点検をしてみました。
さてパジェロミニですが、今回イグニッション コイルは中古品を使います。
H11年 タウンBOX U64W DOHC T/Cのイグニッション コイルが、H56A パジェロミニと共通のイグニッション コイルで、U64Wの物は対策版のようです。
U64Wのイグニッションコイルは、コイル部の形状はほぼ同じでしたが、コイル ブーツの形状が大きく変わっていました。 対策はコイル ブーツだけなのかも…
中古のイグニッション コイルなので、高圧端子間の抵抗を測定し、標準値内であることを確認。
このイグニッション コイルは生きていました(^^ 以前、GC8のIGコイルを中古で買った時は、元付いていた物より酷く、使い物にならなかった事が有ったので、少々不安でした(^_^;)
早速、パジェロミニにU64Wのイグニッション コイルを装着し、エンジン始動♪
無事に始動し、アイドリングも安定していますし、エンジンも静です。
走行テストでは、2速発進も楽になり、今まで大変だった坂道発進も出来るようになっていたそうですが、未だ高回転域のタルさは取れていない模様。
感触としては、高回転域(6000rpm以上)で進角していないような…
クランク角センサーの波形を観測していた時、どうやっても整備書のように同期が取れなかったので、それがおかしいのかもしれません。
デジタルオシロでは波形が観測出来たので、そんな物かと思ってしまっていたのですが…
ある波形を見てから、やはりクランク角センサーの出力波形が同期取れない事がおかしい事に気付いたので、イグニッション コイルを交換した事ですし後日再確認してみます。
今回はタイミングライトの発光周期を点検。
この日はタイミングライトの発光周期が安定しているな… と思いきや、温まってくるとNo.1とNo.4の発光がバラバラになるではないですか…
「チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ…チチチッ、チッ、チッ、チッチッチッ、チッ」といった具合で、不定期ですし、安定する事もしばしば。
安定し始めるとしばらく安定しますが、ばらつくと酷い事になってます。
今から考えると、右バンクのスパーク プラグを点検した時に、なぜかNo.1のスパーク プラグが他の気筒に対して異常に摩耗していたので不思議に思っていたのですが… これが原因だったようです。
No.1とNo.4用(1-4同時点火)のイグニッションコイルにだけかと思い、違うイグニッション コイルもタイミングライトで発光周期を点検してみると、2-5のイグニッション コイルも極たまーに発光周期が乱れていました。
なにせ、日によってバラバラなのですから…
それと、もう一つ面白い現象が。
タイミングライトのクランプ部は、スパーク プラグ ケーブルをしっかりクランプしないと発光しないのですが、GTOの場合スパーク プラグ ケーブルにクランプ部を近づけただけで正常に発光し始めます。
しかも、しっかりとスパーク プラグ ケーブルをクランプしても、隣合うケーブルのノイズを拾って、発光してしまいます。
その為、タイミングライトをクランプするケーブルは隣と干渉しない距離を取っていました。
(GTOのスパーク プラグ コードは先日も書いたように、NGKのパワーケーブルに交換されていましたが、交換距離は不明です。)
これはちょっとあり得ない事なので、試しに正常になったパジェロミニのスパーク プラグ ケーブルにタイミングライトのクランプ部を近づけてみましたが、しっかりとケーブルをクランプするまでは絶対に発光しませんでした。(パジェロミニのスパーク プラグ ケーブルは純正品です。)
以前、内部リークしているIGコイルにこのタイミングライトのクランプ部を近づけたところ、発光し始めた事が有ったので、GTOのスパーク プラグ ケーブルは点火ノイズを強く出してしまっていると考えられます。
そうなると、その点火ノイズでクランク角センサやTDCセンサ、最悪はECUに悪影響を与えている可能性が大きいです。
そうなると、日によって点火二次電圧のノイズ量が違う原因も分かる気がします。
しかも、TDC&クランク角センサの真隣をスパーク プラグ ケーブルが3本も通っているのです。
TDC&クランク角センサの中には、トランジスターが入っているので、点火ノイズで誤作動してもおかしくありません。
(注:最近の車はタイミングライトではマトモに発光しないとの情報有)
次に、TDCセンサとクランク角センサの出力波形を点検してみる事にしました。
結果は…
クランク角センサはなんとか同期が取れ、観測する事が出来ましたが、TDCセンサはどこに居るのか分からない…
クランク角センサの出力波形も、少し前後して安定しません。
TDCセンサの出力波形はマトモに観測出来ないので、HOLDをかけたりしながらしばらく粘ってみたのですが、不定期な信号が入り乱れたり…
そこで一度エンジンを止め、十数分後に再始動し、直後にTDCセンサーの波形を観測すると、なんと整備書通りの出力波形が出ているではないですか!
その時のエンジンは凄く静でした。
しかし、その安定もつかの間。 2.3分後には同期が取れなくなり、ノイズの入った波形に戻ってしまいました。 このノイズが入ると、エンジンの調子も悪くなっている事が判明。
一番分かりやすいのは、ローラーロッカーアームがガチャガチャいい始めるのです。
正常な回転の時は、インジェクターの音だけになっています。
この事から、スパーク プラグ ケーブルを純正に交換する事に決めました。
と言っても、純正ケーブルは持っていないので買う事になります。
取りあえず、スパーク プラグ ケーブルを純正に戻してから、センサの波形を再確認する事にします。
しかし、まだ温態時の始動不良の原因がTDCセンサやクランク角センサと決まった訳ではありません。
まだ水温センサや、ISCバルブを点検していないので、そちらも同時進行で確認してみます。
さてさて、そうなるとミラージュに永井のケーブルを入れたのはマズイのでは…
早いうちに純正に戻そう……(¨;)
低抵抗ケーブルは、1万km位で交換しないといけないようですからね(^_^;)
この日の画像は、GTOのTDCセンサの出力波形を観測しているところです。
この日も、この後すぐの雨で緊急に片付けました。
関連情報URLは、パジェロミニの「イグニッションコイル交換」です。
Posted at 2011/03/08 03:17:48 | |
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