
みなさんこんばんは☆
今回は燃調マップのもう一つの考え方について書いてみようと思います。
最初に注意がありますが、あくまでこれは私が実験的に行っている処置で根本的解決方法とも違うと思っています。
アペックスではこのような制御は推奨してなく、パワーFC本体の対策型での制御を推奨しています。
あくまで1つの参考としてお考えください。
さて、ER34をブーストアップした場合、0.8k以上のブーストの掛かりが渋くなるといった事が起きてきます。これは純正のリサーキュレーションバルブ(ブローオフバルブ)がこの辺りを境に過給圧に耐え切れず過給中に開いてしまう為というのが一つの理由になっています。
他にもノーマルアクチュエーターのスイングバルブが圧に負け、開放してしまうこともありますがブーストコントローラーで制御している場合はとりあえずリサーキュレーションバルブを強化(社外のブローオフバルブへ置き換える)ことで充填効率やや改善することが可能です。
ここで問題になってくるのがブローオフ導入によるエアフロセンサーの誤作動。
リターン配管でサクションへ戻している場合でもこの誤作動は起き、状況によってはエンジンストールしやすい状況が発生してしまいます。
特に発進直後にすぐにクラッチを切ってアクセルをオフにするような動作をすると、この症状が顕著にでてきます。
最近は過剰な低速発進を慣行している、間違った燃費運転信者が多いためこのような状況が多々発生するわけですが、マスメディアに刷り込まれた間違いだらけの燃費運転はそう無くならない筈なのでこの発生原因を考えてみることにします。
まずは添付している画像をみていただきたいと思います。
掲載しているのは燃料マップですが通常では青いマスの位置でアイドリングしています。
アクセルを開けるとともに吸入空気量と回転の増加で読み込み位置はアイドリング位置より負荷方向へシフトしていきます。
当然回転数の上昇にあわせ横軸も変化しますがアクセルオフした時にはマップの一番上を読み込みにいきます。
パワーFCの制御では一定の走行負圧が掛かる状態であれば即座に燃料噴射はカットされ設定された燃料噴射の復帰回転数にくるまでは燃料を噴きません。
このような制御であればストールしてしまうことはないのですが、少しの負荷が掛かった後に急激な負荷の喪失(クラッチを切るなどの動作)とともにアクセルをオフにしてしまうと、押し込まれた空気が行き場を無くし、逆流してきます。
エアフロセンサーは空気の流れを感じ、電圧を発生することで空気が「入ってくる」前提の制御を要求しますので、実際には燃料は要らない(スロットルは閉じられ、新たな空気は入っていない)状態の所へ燃料を噴射してしまいます。
すると燃料が急速に濃くなり、エンジンが停止してしまうというわけです。
この問題への対処はいくつか方法がありますが、あらかじめこの動作の時に読み出すアクセルオフ領域の燃料噴射量を減らし、センサー電圧の誤作動による上昇で噴かれる燃料に対し、「耐性」を持たせておくことで多少は対処が可能です。
逆の発想では、ストールしにくい高回転のアイドリングを維持することでも可能ですが、そこは燃費にも環境にもよろしくないので私の場合はこのような簡易的な対策をしてあります。
その辺の事情にマップを調整しますと、再加速時にはかぶりぎししゃくし易くなりますので、私の低負荷
(NA)領域のマップは基本的には燃料を薄く、理想空燃比~やや高い状態で、点火時期を詰めパワーを稼ぎ出してます。
ブーストかかる領域からは燃料が爆発的に増えますので更に点火時期を進角スタンスで加速感を、一定負荷以上はエンジン保護の為に遅角スタンスをとり燃料もある程度濃くすることでマージンを取っています。
現状のエアフロ容量、ブースト圧ではマップ(TP格子)を使いきれてませんので、本来であれば負荷軸の再構築でより現状に見合ったマップ範囲を拡大してその分キメの細かいセッティングをするといいのでしょうね。
時間があればいずれそのような事にも挑戦してみたいと思います。
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セッティング記録 | 日記
Posted at
2009/12/20 03:12:51