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2017年05月04日

最終仕様のリセッティングとセッティングの考え方について6

最終仕様のリセッティングとセッティングの考え方について6 おはようございます。

GW只中ということでショップさんもお休みだし部品も揃わないしということで今のうちに少し記事を進めておきます。





とりあえず前回ざっくりとVQを作ったとこまで書いたと思いますがもう少しVQを煮詰めておきたいと思います。
実走上はそこだけ変更しても大きく変化を感じにくい部分でも、マップ上の誤差精度がよくなっていくとログも見やすくなりますし、アクセル変化などに対しても変なブレが出にくくなり、制御上おきたそのブレが重なっていくとギシシャクとした車の動きに繋がったりもしますのでこういった積み重ねが大事かと思います。


画像は前回の使いまわしに近いですが…

加速時ログの中にちょっと詰めておきたい部分がありましたので画像内にその範囲をとりあえずマーキングしておきました。

オレンジで塗りつぶした付近なのですが、少々濃くなりすぎて負荷の谷が出来てしまっています。
負荷値はこれまでも何度か書いてますが、トルクという言葉に置き換えてしまっても差し障りが無いと思いますので、そう置き換えると俄然と直さなきゃ!!って気分になってきたりしませんか??

さて、実際にログの解析を行う際は判断基準となるセンサー情報に基づきますので

LジェトロであればエアフロセンサーのVQマップ
Dジェトロであれば(圧力センサーの傾きとオフセット値が正しいとして)Tマップで調整していくことになります。

ここではLジェトロで話を進めますが、問題となる箇所のピーク値のエアフロ電圧が問題となるのではなく、ズレ始めるヵ所の電圧が問題となるのでそこはご注意を。

画像内のポインタはずれ始めたところから少し進んだとこで、丁度マップ20の3200mvに入ったとこで一気にズレが大きくなってます。

実際には19もずれていますが境界付近では20の影響を受けるためにこれが相殺されたら相乗で影響を受けたりするのです。
今回のケースですと19は僅かに濃く、20で濃すぎ21でもまた僅かに濃い感じです。
前回までの作業で22付近はほぼ合ってますのでその辺を加味して調整幅を考えます。

まず次ステップまでの現状の増分がどんな感じになっているか意識しつつ
まずは大きくずれている20の1700を2%程度、ここでは30~35程度。
19は1459から1455程度に
21は2点間補正うけると一気に修正入る方向ですので、2017から2015程度へ微調整して様子見する感じにします。
この辺りのニュアンスは文章でお伝えするのが難しいのですが、必要以上に影響を与える範囲を拡げないようにする為に特にずらしたくない近接の箇所はほんの微調整に留めておいて、一回修正してから再度チェックしたほうが経験上早くセッティングが決まりますし、いきなり危険方向へずれこんでしまうような危険を回避できます。


今回はこのデータを使用しての試走がまだできませんのでさぎょうはこれだけですが折角なので少しログ画面から読み取れる情報についてもう少し書いてみたいと思います。
そうそう、、今回の箇所は加速時に読まれる領域ですので補正込みで目標A/F付近を取れる形でも構いません。

VQの修正を進めていくと、段々とエアフロ電圧や負荷やA/Fのグラフが見やすくなってくると思います。
ブーストやスロットルに連動して空気量が増え、負荷値の推移も綺麗になっていくはずです。
タービン容量を超えない制御を行っている場合、ピークブーストをブーストコントローラーなどで行っていると思いますが、このとき設定ピークブースト到達付近では加減されたコントロールを受けて瞬間的に流量が下がったりするのです。
急激な流量の低下はA/Fのズレを呼び、更にそちらが大きくずれすぎて適正を超えてしまいますと、エンジンの吹け上がりに再度影響してしまい悪循環ループに入ってしまう事もあります。

代表的なものがサージングですが、タービン翼にまとわりついた空気が綺麗に剥離せず、翼周辺に空気の壁を作ってしまい引き込んでいる空気と、押し込んでいる空気の誤差がどんどんと大きくなってしまう状態になります。
タービンによるサージングの場合は一瞬アクセルを戻すなりすることで意図的に「空気の塊」を送り出し、再度充填開始するなどで緩和できる場合もありますが、エアフロ電圧のブレが大きくなると、サージング領域に入りやすくなってしまう事が経験上多いですからブースト立ち上がり領域のA/F設定はフィーリング的にも、性能的にもイメージする以上に重要なファクターだったりします。

そういったものをある程度排除できるデータになると、エアフロ電圧と負荷の推移からタービンの特性やバルブタイミングの特性なども読み取りやすくなり、その次のセッティングポイントと方向を考えやすくなっていくはずです。


氾濫する情報を先行して先取りしすぎるあまりに、自分の車両の状態と自分の認識が大きくずれてしまっている場面が多く見受けられる現状で、車両の方向性を見失っている人も沢山見かけますが、パーツを変える前にそのパーツの導入の必要性と、見合った制御の変更点はきちんと考えてから検討しないと、こんな筈じゃなかったのに…みたいなことになりますね。
別になんでもかんでもパーツを組み込めば偉いなんてことは無いですのでステージに応じた仕様をきちんと自分で決めて行かないと、商業戦略のカモネギになってしまいます。
ブログ一覧 | セッティング記録 | クルマ
Posted at 2017/05/04 05:52:44

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