燃費が悪くなった！！

って、何のことかと言えば、そう、デリカの燃費です。

あっ、最近またニュースになっていた、燃費偽装の話ではないですよ。

 　なんか変だなと気づいたのは、日々の通勤でのこと。これまでは通勤だけで使っていても、大体リッター7km/l台中盤から後半、ちょっと調子がいいと8km/l台がでることも珍しいことではありませんでした。リッター7km/lを切るというようなことはまず、ありませんでした。

　ところが、ここ最近はほとんど6km/l台。下手をすると6km/lも割って5km/l台に突入してしまうのではないかということもあるほどです。

　※(燃費はいずれも燃費計での数値です)

 　最近の燃費データを見てみると、タイヤ交換前は平均8.86km/lだったのが、タイヤ交換後は8.13km/lとなっています(タイヤ交換前後それぞれ19回の燃費記録を参考)。この数字だけを見ると、約8パーセントほど燃費が悪くなっています。

 　当然、走っている場所も日時も状況もまるで違うわけですから、単純な比較はできませんし、この数字の比較が無意味だということは承知の上です。ただ、「タイヤ変えてからなんか燃費が悪いな」と感じていたのは、単に気のせいだというわけでもないようです。

 ●要因1　「タイヤが重くなった」
　これまでのノーマルタイヤ、スタッドレスタイヤと比べると、今回装着したATタイヤはそれ自体の大きさがかなり大きくなっています。当然、タイヤの重量もかさんできますので、燃費には悪い影響が出ることは間違いありません。また、タイヤ幅が広くなっている(225→235)こと、オフロード走行を考慮したブロックパターンにより、ころがり抵抗が増大していることも影響しているものと考えられます。

 ●要因2　「外径拡大で実質ハイギヤード化してしまった」
　タイヤ外径が大きくなった(704.7mm→735.4mm)ことで、実質ハイギヤード化してしまっています。そのため、発進時にアクセルを多く踏む必要があるため、燃費に悪影響が出ていると思われます。自転車でいえば、一番軽いギアが使えなくなって、2段目、3段目などちょっと重いギアからスタートしているようなものでしょうか。

●要因3　「メーター誤差の拡大」　

　また、私のクルマにはネズミ捕りのレーダー探知機を装着しているのですが、その中にGPSを利用した速度計が付いています。もともと、クルマのスピードメーターの表示とレーダー探知機の速度計の表示には若干のズレがありました。例えば、スピードメーターの針が100km/hを指しているとき、レーダー探知機では95km/hぐらいを表示する、というような感じです。これがタイヤ交換後には、二つの速度表示がほぼイコールになるようになりました。
　これらが何を意味するのか？　察しの良い方ならもうお分かりかもしれませんね。

　タイヤの外形が拡大する弊害としてもうひとつ挙げられるのが「クルマのメーター数値に誤差が生じる」ということです。

　タイヤ交換前は、タイヤが100回転すると約221メートル進んでいましたが、新タイヤでは同様に100回転すると約231メートル進むことになります。しかしながら、メーターの距離計やスピードメーターの表示は「タイヤが何回転したか」というデータを元に表示していますので、どちらの場合でも距離や速度は全く同じに表示されることになります。

 　タイヤ外径の拡大により、オドメーターの表示が実際に走った距離よりも少なく出る(例：同じ区間を走っても、距離計でタイヤ交換前に100kmと表示されていたものが、交換後は95kmと表示される)ため、満タン法で燃費計測をすれば当然、燃費は悪くなってしまうわけです。
　また、燃費計での数字もこのオドメーターのデータを拾って表示しているわけですから、当然こちらも燃費悪化の方向に影響してしまうというわけです。

　…というようなことから、燃費悪化もある程度は仕方ないのかな～、と思います。