輝オート ＭＡＤＬＹＳ　ベッドキット  

　以前から欲しかった念願のベッドキットを新車購入とほぼ同時に装着しました。これを付けることを前提に8人乗りを選んだのですから、私にとってはマストアイテムのひとつです。
　当初はイレクターパイプでの自作も検討していましたが、足の部分はともかくベッド部分(ボード)の製作が厄介そうなので、素直にベッドキットを購入しました。
　値段は6万円程度とそこそこしますが、それに見合うだけの価値はあると思います。



【フレーム】
　脚部となるフレームは金属製。フレーム同士の接合は互いにはめ込むだけと、工具ナシで簡単にセットすることができます。車両側への取り付けは、純正のユーティリティフックを外して、そこにフレームを載せるだけ。ボルトでの固定も可能ですが、特に固定をしなくても走行中にぐらついたり異音が出たりするようなこともありませんので、私はボルト固定せずにそのまま使用しています。なお、ベッドキットは常に装着したままの状態で走行しています(構造変更はしていませんが…)。



【ボードのたわみについて】
　輝オートのベッドキットは、左右両側とセカンドシート直後の3辺でボードを支える仕様となっています。ですので、支えのないリアゲート側は、人が乗ったり重量のある荷物を載せたりすると目に見えてボードがたわんでしまいます。よほどのことがない限り、ボードが真っ二つに折れたりするようなことはないと思いますが、見た目にはかなり変形しているのでやはり不安が残ります。



【たわみ対策】
　その対策として、ボードの下に耐荷重性のあるボックスを置いています。選んだボックスは天馬のロックス(530Ｍ)です。耐荷重は40kgとのことですが、ベッド上の全ての重量がここにかかるというわけではないので、これだけの耐荷重性能があれば十分でしょう。また天馬のロックスシリーズは、ホームセンターなどでもよく取り扱っている商品なので、入手しやすいアイテムだと思います。

　車中泊時にはこのボックスを、ボード中央部を支えるような位置に置いています。また、ボックスには予備の箱ティッシュや三角停止版、ブースターケーブルなど車内でバラバラに散らばってしまいがちな小物類を入れているので、ラゲッジルームの整理にも役立っています。


　
【ベッドキット使用感】
　肝心のベッドキットのインプレです。

　以前のデリカはセカンド・サードシートをフラットにし、輝オートの「極楽クッション」を使用して車中泊していました。しかしこれだと、体が傾斜してしまう上、段差も残るのでそれほど快適とは言えませんでした。
　一方、このベッドキットは、体を真っ直ぐにして休めるので、快適性・快眠性はまるで別物です。今までは「仮眠」するのがせいぜいでしたが、ベッドキットを導入することでしっかりと「睡眠」することができるようになりました。ベッドキットは、デリカでの車中泊にはなくてはならないアイテムだと言えるでしょう。
　
　また、副次的なメリットとして、荷物が積みやすくなったということが挙げられます。
　ラゲッジルームが上下2段に分けられたことにより床面積が格段に増え、多くの荷物を載せることができるようになりました。
　また、デリカのラゲッジルーム床面は、サスペンションの張り出しがあったり、シートレールが飛び出していたりなどして、思いのほか荷物を積みにくいという難点がありました。これが、フラットなボード上をラゲッジルームとして使うことができるようになったので、荷物が大幅に積みやすくなりました。

　加えて、私の場合はほとんど使うことのないサードシートまで取り外してしまったので、さらに広い空間を手にすることができました。


関連情報URL：http://www.hikariauto.co.jp/