
私は長く化学繊維の衣服が好きではありませんでした。 着心地がどうという訳ではなく、全くの好みの問題です。
以前ブログ中で、私が冬に山遊びをすると書いたことがありますが、その遊びでは「激しく動く」+「静かにじっとしている」の両方が必要となります。 標高が高い奈良山中では寒い時には日中でも氷点下を下回ります。ただ、その寒さの中でも急勾配の山道を急いで登ったり、重いものを担いで移動したりすると汗をかきます。一人で遊ぶのなら汗をかかない様に運動量を調整すればいいのですが、団体行動ではそうもいきません。時には水中に飛び込んだのかの様な汗をかきます。運動をして汗をかいている途中は何と言う事はありません。ただ暑いだけです。 ただ、汗を激しくかいた後に「静かにじっとしている」の時が大問題でした。
当初は、天然素材だけで着る物を組み合わせていました。地肌に綿のTシャツを着て、一番外は中綿入りのウールジャケットでした。その間には綿とウールの組み合わせで2枚+装備用ベスト。Tシャツは洗濯直後の様に濡れています。冷気でどんどん熱が奪われて行き、最後には冷たい水の中に浸かっている様な気分になります。重ね着に阻まれてTシャツは全く乾きません。数分に一回ごっそり体温を奪われることを覚悟で、ジャケットやシャツの中の湿気を外に逃がしながらひたすらTシャツが乾くのを待ちました。その寒さは遊びを楽しめるという範囲を超えていました(当時はそれも遊びの一要素だと無理やり楽しむようにしていましたが)。
ある時、ブーツが壊れたので修理の為に登山用品店を訪れました。そこでダクロンQD(quick dry の略)という素材のシャツを勧められました。実際にはダクロンとウールの混織です。ダクロンは吸湿速乾の役目、ウールは保温の役目でその混率の違いで快適性と保温性のバランスを選ぶことができます。試しに買ったのですが、これは大当たりでした。翌週同じ店に行き、ゴアテックス製のジャケットも買いました(画像の服)。ゴアテックスは外からの水滴は弾くが、中からの湿気は放出するという素材。出た当時は全く信用せず見向きもしませんでしたが、これも大当たり。肌着も高機能のものに変えて、今や山遊び中は全て化繊です。ゴアテックスはうたい文句通り、その上、風も遮断します。 激しい運動で汗をかいても、ジャケットの機能をうまく使えば、Tシャツはすぐに乾きます。 汗をかくことが怖くなくなったので、遊びの中のアクティブな部分も、じっとしている部分も両方楽しさは倍増です。もっと早く試すべきでした。唯一の弱点は、火に弱いことです。焚き火の近くにいると、火の粉に気をつけていないと(多分)穴があいてしまいます。
車を見ても思うのですが、科学の進歩というのはすごいものです。 車にしても服にしても10年後にはどんなものが出ているのでしょうか。
Posted at 2010/03/20 22:18:13 | |
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