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二郎(CV:大塚明夫)のブログ一覧

2022年04月18日 イイね!

ポルシェ911(996)インプレ⑤「内装インプレッション」

⑤内装インプレッション

・ヘブンズドア

 さあさあいよいよクルマの中へ。と、その前に中に入るために開けるドア、そのまたドアを開けるためのドアハンドルに注目。このドアハンドルが今や国産車でもあまり見かけなくなってきたフラップ式なのです。今まで9台のクルマ全車がグリップ式だったので最初は面食らいました。前モデルの993までと次モデルの997以降はグリップ式なのでポルシェに触り続けている人からしてもこれは違和感があるでしょう。



 ドアを開けたり、そして閉めたりするときの感触も993以前のポルシェとはまったく違います。空冷時代はよく言われる「まるで金庫のようなボディ」そのままにドアを閉めるときも「ガチンッ!」という硬い感触でしたが、996は至って普通のちょっといい車だなという感じ。なるほど長年のポルシェファンにとって996発売時のこれは相当寂しかったんだろうなぁと思いを巡らせます。あとこれは個体差かもしれないけれど結構強く閉めないと半ドアになりやすいです。関連部品替えたら改善されるのか、それとも元々こんな感じなのか。さらに室内側から閉めるときはドア内側のドアハンドルが小さいのと、ドアの前の方に位置していて力が入りずらいのでなおさら半ドアになりやすいです。ちなみにドア内側にはペットボトルは置けないけれど、意外に容量のあるフタつき収納スペースがあります。





・着るタイプのシート

 さて室内に入るといかにも古いドイツ車という匂いが鼻腔を刺激します。個人的にはたまらなくいい薫りですが、クルマ乗り慣れてない人はクルマ酔いを誘発しちゃうかもしれん系の匂いです。そんな感想を抱きつつよいしょっと(今まで所有したクルマで最も着座位置が低い)シートに腰掛けます。996は前後調整だけは手動という半パワーシートが多く存在しますが、私の個体はポジションメモリー機能も付いてるフルパワーシート。しかしシートヒーターは見当たりません。ここまで立派なら付いていてもよさそうなのにねぇ。





 そうそう、購入して予想外だったものの一つにこのシートがありまして。
輸入車の特徴のひとつと言えばシート。国産車より大ぶりでしっかりと座れるシートが装備されているイメージがあって、実際今まで自分が乗り継いできたクルマはどれも立派なシートを持っていました。例えばゴルフ4R32はケーニッヒ社製の絢爛豪華な本革シートが奢られていて、シトロエンC4カクタスのシートは流石はフランス車と膝を叩すぎて石橋を叩き割ってしまいそうな程に永遠に座っていられる極上のシート、前車アバルト595はその小さなボディからは予想もつかない大きなシートに安心して身を任せることができていました。

 で、この996はどうかというと「えっ、このシート予想以上に小ぶりじゃん!」です。自分自身が小柄でコンパクトサイズなので全く問題ないのですが、大柄な人には少し窮屈かもしれません。お尻をキュッとシートに埋め込むようにして座り込うイメージになるかと。特に空冷ポルシェ時代に言われたことには「ポルシェを着る」というのがあります。様々な意味が含まれているこの言葉ですが、996のシートに関してはなるほどピタッとフィットするこの感じが着るという感覚なのかな、と。

 あと長距離乗るとなんとなーく腰痛がしてくる感じがしてポジションを見直した結果、「思っているよりもかなり奥に深く腰掛ける」のが大切ということに気づきました。シートポジションはリュウジのバズレシピの黒胡椒よろしく思っている3倍、は前に・・・・・は言い過ぎかもれないけれど、とにかく前に前に進め進めパンツァーフォー。3つのペダルを確実に踏み込んで正確に操作できる位置に背筋伸ばして座ってもらおうという設計者の意図なんでしょうか?ドイツっぽいと言えばドイツっぽいところです。

・生きろ。

 そんな正しさの権化たるシートに座り込んでまずはインテリアを見渡してみます。全体的には、その、なんというか、何世代前のセンスだなぁ、と。クラシックカーでもなければ、最新のテスラみたいにIT全面に押し出した最新鋭デザインでもなければ・・・・・。有機的な曲線が幾重にも重なりあって構成されたこの時代ならではのデザインです。996開発当時のポルシェは経営危機に瀕していて、冒険するところは冒険しなきゃ生き残れないんだ、なんとかしなきゃという思いがこのインテリアからも感じ取れます。決して高級だったり媚びた感じがしないのはいかにも昔ながらのドイツ車っぽい。正直なところ好き嫌いは分かれるだろうな、と。そんななかでも伝統の5連メーターやポルシェクレストの入ったハンドル、運転に集中できる空間づくりや「漢の運転台」の雰囲気はポルシェそのもの。所有感というかポルシェ乗ってるぞ感はしっかりあります。



・ミニディスク

 オーディオスペースはちゃんと2DINの広さで確保されていてベストポジションではないながらもナビ入れてもなんとか実用的に画面見ることはできるかな、という高さに設定されています。実は新車販売時はエアコンパネルが上でオーディオが下だったそうでカタログの写真でも確認できます。が、今流通してる多くの個体が逆にセットされています。こっちの方が使いやすいもんね。自分のもそうなってます。

 で、この個体の場合は中古購入時からAVIC-H9というカロッツェリアのサイバーナビがインストールされていたんですが調べてみたらこのナビ、2003年発売のもはや骨董品。クルマ本体の年式が2004年なのでたぶん新車購入時に取り付けてずーっとそのままなんでしょう。このナビがどれぐらい古いかというと例えばなんとMDが聞けるんですMD!さらにMDLP再生にも対応してるそうですよ!もう生きているうちに目にしない耳にしない口にしないかもしれないと思っていたMDLPという言葉の並びにもうクラックラしますね。メーカーの地図更新も2014年に終了しており、もはや実用に耐えないでしょう・・・・・。BOSEのオーディオシステムが装備されていますが、もはやユニットがあまりに古すぎてで音質うんぬんは分かりません。







 ここは令和の現代に合わせて最新のディスプレイオーディオに替えたいところ。CarPlayでいつでも最新地図のナビアプリを使ってiPhoneの音楽聞きながらドライブしたいですし。先述のとおりバック駐車がしにくいボディ形状してるのでバックカメラも欲しいですしね。しかし目星を付けていたアルパインのDA7Zというモデルが発売後瞬殺の完売、未だ入荷未定。とりあえず入荷案内メール登録して首をながーくして待っています・・・・・。

・スポンジ・ブーブ



 さてオーディオに追いやられてしまったエアコンパネル。エアコンはフルオート制御で、18年落ちのクルマですが冷房入れるとちゃんと冷風が出てきます。が、送風口からは千切れたスポンジが小間切れになって時々ちょろちょろと出てきて、フロアマットやシートに落ちてきます。これはこの世代の911やボクスターには良くある現象で、エアコンユニット内部のフラップに張り付けられたスポンジが加水分解して発生するらしく。これも冷風温風切り替えがうまくいかないぐらいに進行したら治さなきゃいけないとのことで。一体いくらかかることやら。







・特殊スキル

 996には大きく分けて前期型と後期型があります。ヘッドライトの形が違ったりエンジンの排気量が違ったりというところが大きなポイントですが、室内のユーティリティ面ではグローブボックスカップホルダーの新設が大きなトピックです。どちらもないよりあった方が絶対にいい装備であることは想像に難しくありません。グローブボックスは順当に車検証・取扱説明書その他を入れて使っています。カップホルダーは少し凝った造りをしていてカバーを押すとせり出てきてまずは1つ飲み物を置けるスペースが出現。そこからさらに手で引っ張りだしてもう一段階出てくることで2つ飲み物が置けるようになります。しかし私はこのカップホルダーを極力使わないようにしています。なぜなら使ったら壊れそう!だからです。古いクルマあるあるです。ちなみに運転席側のバニティミラーカバーも片方のプラスチック爪が割れており、こちらも「使わないことによって壊れていると見なさない措置」圧倒的完全解決をみています。古い輸入車やイタフラ系のクルマの所有経験があるとこういう変なスキルはどんどん身に付いてきますね。













・あなたと、コンビに、

 さて、前章でポルシェの実用性について触れましたが、この時代の輸入スポーツカーには珍しい便利装備の数々が室内に装備されていますのでご紹介。まずは後席、スペースはお世辞にも広いと言えません。例えばこのクルマ1台で成人男性4名の旅行はやめておいた方がよさそうです。それでもあるとないとでは大違い、ちょっとした荷物を置いておくのにも便利です。普段はIKEAのサメとイヌにご乗車いただいております。ちなみに後席の背もたれは倒すことができて、こうすることでそのままでは積めなかったものも積める・・・・・ことはあるのでしょうか?ちなみに背もたれ倒すとBOSEのウーハーを確認することができます。







 収納に関してはすでにご紹介したものの他にセンターコンソールにボックス、それからサイドブレーキ付近にもフタ付き小物入れがあります。予想以上に荷物は整理して乗せることができそうです。





Posted at 2022/04/21 19:02:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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