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二郎(CV:大塚明夫)のブログ一覧

2022年04月16日 イイね!

ポルシェ911(996)インプレ③「賭博黙示録カレラ」

③賭博黙示録カレラ



・ソーシャルゲーム

 とまあここまで①②章読んでくださった方の中には「ふーん、なるほどね。996?よさげじゃん?(CV:渋谷凛)」と思ってくださった方もいらっしゃるかもしれません。ところがぎっちょん、世の中安いものには安い理由、人気がないものには人気がない理由というのが存在するものです。つい最近まで996の相場がお天気下り坂の燕のごとく低空飛行を続けていたのは「空冷時代とクルマの造りが違いすぎる」「デザインの好き嫌いが分かれる」「いろいろ中途半端」などの理由以外に「地雷あり」というあまり嬉しくないガチャ要素があることが挙げられます。

・(水平対向)6連ガチャもらえる!

 996、そして次世代の997前期までカレラ系に積まれていたエンジンは2つの大きな「爆弾」案件を抱えています。有名なのはインターミディエイトシャフト問題。該当部品の強度に問題があることで最悪エンジン全損のリスクがあります。でも実はそこまで問題ではありません。なぜならメーカーからリコールが出ているからで、少なくとも正規輸入モデルであればディーラーで対応してくれます。私の個体も過去にPC(ポルシェセンター=ポルシェ正規ディーラー)でちゃんと対策整備されたことが整備記録簿に残っていました。これについては問題はなさそうです。

 実はもっと厄介なのはもうひとつの爆弾「シリンダーかじり」問題の方です。4・5・6番シリンダー、中でも6番シリンダーの壁にピストンのひっかき傷が入りやすいというもので。インターミディエイトシャフト問題との最大の違いはリコールが出ていないということ。要するにこれが原因でなにかトラブルが発生した場合でも全てオーナーの自己責任になるということです。中古購入時に現象が出ていたらもう即アウト、エンジンブローしてこれを治そうと思ったらエンジン載せ替えで約250万円コースだそうです。なんとおそろしい・・・・・。詳しく知りたい方はネットで調べてみてください。なかなかにショッキングな内容が数々ヒットすると思います!

 で、私の場合はほぼ整備なしの状態で購入しましたので、納車後すぐに整備工場に入庫、ファイバースコープでシリンダー内部を点検してもらいました。

 検査結果は・・・・・

 問題なし!

 ひと安心。と思いきやシリンダー以外の部分で早期交換が必要な部品がいくつかあり、これがまた結構な金額に・・・・・早速ポルシェの洗礼を受けています。ざわ・・・・・ざわ・・・・・。
Posted at 2022/04/21 18:58:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年04月15日 イイね!

ポルシェ911(996)インプレ②「なんでポルシェ911なんよ?)」

②なんでポルシェ911なんよ?



・むしゃくしゃしてやった

 今までの愛車達は突き詰めればどのクルマも「欲しいから買った」が購入理由でした。今回のポルシェにももちろんこれは当てはまるのですが、「もうすぐ買えなくなるかもしれない、今がラストチャンス」という理由も購入動機として大いに作用しています。

・ドリームズ・カム・オッパッピー

 みなさまご存じの通りいま世界の自動車業界全体で内燃機関からEVへの転換が加速しています。とはいえ現実的にはこの日本という国でガソリン車やディーゼル車にまったく乗れなくなるのはもう少し先になりそうです。でも純内燃機関車を新車で買えなくなる、というのは案外近いかもしれません。そうなれば内燃機関車の中古車相場は上がりそうな気配で、乗りたいクルマ・買いたいクルマは今のうちに乗っておく!買っておく!が正解な気がします。この先私が大金持ちになれたらそんなの関係ねぇ!でもって多額の現金でゴリ押しすれば問題ないのでしょうが、そんな未来予想図はⅠでもⅡでも描けません。となると動くなら今、今でしょ、と。

・世界のTOYOTA

 とかなんとかここ数年なんとなくぼんやりは考えていたのです。そして2021年12月、私のモヤモヤした心境に決定的な打撃を与えるビックニュースがありました。みなさまご存じでしょう「トヨタEV一挙に30車種発表」です。あの発表会は二段がまえの演出も衝撃的でしたし、何より世界一二を争う巨大自動車企業にして他メーカーに比べるとEVシフトに対して消極的に見えた(見せていた)あのトヨタがここにきてとんでもない大攻勢に打って出るぞ!という事実に大きなインパクトを受けたのです。巨人トヨタが動くとなれば日本が、そして世界がEV化にむけてさらに加速していくことは間違いなさそうです。

・コロナ(TOYOTAでない)

 さらにはコロナ禍を迎えて経済活動に歪なブレーキがかかりました。その結果「お金がないのにお金が余っている」世の中が形成されました。ダブついたお金の存在は世界中の投資熱を上昇させ、マンション・土地・株はもちろん、貴金属・高級時計や価値のあるクルマにまで、投資対象になりうるありとあらゆるジャンルのモノの相場が上がっています。アメリカの25年ルール越した国産スポーツカーは本当にヤバいことになってますもんね。

 うっわ、こりゃもうぼやぼやしてられないってばよ!!

 今までとはちょっと趣の異なるクルマ選びの日々が始まりました。

・友情・努力・勝利

 では具体的にどんなクルマを選んだらいいんだろう?もちろんこれから値上がりしそうなクルマというのが重要なポイントです。ここまでの文章の理屈からすると内燃機関車ぜんぶっちゃぜんぶあてはまるだろ、は確かに。でもさらにその中でも値上がりしそう・・・・・というかもうすでに値上がり始めているようなクルマがいいんだろうな、と。テニスで言うスプリットステップで態勢整えてのライジングショットを狙い撃ちたいと。青学の柱に、オラは、なるってばよ!

 でも不動産でなく動産としてのクルマの価値、すなわち走って楽しいとか、そこそこの実用性とか、そこも重視したい、と。ここまで考えが及んで初めて今までの自分の選択肢にはなかったシュトゥットガルトの紋章がおぼろげながら脳内に浮かんできたのです。

・第拾弐話 ポルシェの価値は

 ポルシェの値上がり、と聞いてクルマ好きが真っ先にピンとくるのは「空冷ポルシェ」でしょう。空冷エンジンを積んでいた頃の古いポルシェ911相場は数年前からとんでもないことになっています。リーマンショックを底にして様々な理由で相場は上がりに上がり続けて、今では多くの人がとても手が出せないところまで来ています。ここにきてまだまだ相場は上がりそうな気配すらあります。空冷ポルシェが純粋にクルマ趣味として素晴らしい選択であるのは理解していますが、たとえ私に空冷ポルシェを購入・維持できる資産があったとしても購入はためらうでしょう。なぜならクルマの価値の実態と相場があまりにかけ離れすぎていると感じるからです。

 では、純ガソリン車としてもしかしたら最後の世代になるかもしれない現行モデルのポルシェはどうか。空冷911と比べると中身と相場のバランスがとれているように見えます。高値安定で様々な面からも確実な選択肢です。さすがに911は高いですがボクスター・ケイマンなら予算抑えられますし、ポルシェに限らず相場安定志向のSUVでもってカイエンやマカンなんてのも魅力的です。

 さあ、さあ、ここで私の預金残高を見てみましょう。

・・・・・・・・・・。

オイオイオイオイばぁかぁいってんじゃあないよォォォー--!!!

 無理です無理です無理です、新車でポルシェなんて。こんな年収で!
 というか10年落ちでもまだ厳しいです。
 残酷な元資がねぇぜ。

・Yes my sweet,Yes my sweetest

 と、ここまで考えてようやくたどり着いたモデルがあります。それが空冷ポルシェと現行ポルシェの間の存在、いわゆる水冷になって初めての911である通称996型です。996については詳しく、あるいはわかりやすく説明しているサイトや書籍がたくさんありますのでここでは説明を割愛します。

 私自身もいろいろと調べてよっしゃここはひとつ少し前から相場が上がり始めている996で物件探してみようじゃないかと。希少なMTモデル、正規輸入モノという条件で全国・・・・・は言い過ぎですけど(兵庫県は明石市まで新幹線で実車見に行ったりはしました)、実際に何台もクルマを見て経験値を増やしていきました。そしてついに2022年2月、都内の中古車屋でこれだ、という1台に故アンドレ・ギャニオンよろしくめぐりあいをして購入にいたりました。
Posted at 2022/04/21 18:57:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年04月14日 イイね!

ポルシェ911(996)インプレ①「(今までのクルマ選びの)傾向と対策」

 さて私こと二郎は2022年3月にポルシェ911(996カレラ4S・MT・2004年式)にクルマを買い換えました。2008年社会人1年目に初愛車のVWルポGTIを購入して以来、10台目(あるいは十代目)のクルマとなります。



 で、今回はこのポルシェのインプレッションをしたためていきます。ここ最近数台の愛車の感想やらなんやらはTwitterでつらつら書いていたのですが。が、今度のポルシェは今までの9台のクルマとはあまりにあまりにあまりにクルマから受ける印象が違うことにちょっと衝撃を受けておりまして。Twitterでつぶやくにはどうにもこうにも長すぎる内容になりそうなので、そいじゃあひとつこのみんカラのブログでやってみようということです。実際に書き進めていったら約15000字というなかなかの文量になってしまいました。ということで一回の投稿にまとめるのはいろいろとキツいので、

 ①(今までクルマ選びの)傾向と対策
 ②なんでポルシェ911なんよ?
 ③賭博黙示録カレラ
 ④外装インプレッション
 ⑤内装インプレッション
 ⑥走行インプレッション前編
 ⑦走行インプレッション後編
 ⑧俺たちの未来はこれからだ!

 の全8回に分けてお届けします。

 では。

 いきます。

 いきますよ。

①(今までクルマ選びの)傾向と対策

・太宰ナナチ

 私こと二郎という人間は若者のクルマ離れなんて言われ始めた時代に20代を捧げた世代にしてはマイノリティーな存在で、クルマ・バイクを買い替えに買い替え続け、収入に見合わない額のお金をジャブジャブ溶かしまくる実に恥の多い生涯を送ってきました。

 ある日知人に「二郎さんってケータイ(スマホ)買い換えるペースよりクルマ買い換えるペースの方が早くないですか?」と言われ、いやいやいやいやどこぞのクルマ好き大富豪じゃあるめぇしそんなことぁねぇだろうよぉと反論しようとしたその言霊は、声帯を通過する前にあっけなくそのまま即身仏に成り果てて。例外(ゴルフ2GTI)のぞけばまったくその通りなのです。事実ゴルフ7Rヴァリアントなんてたったの3ヶ月で乗り換え・・・・・もはやアニメ1クールと同じやで。学生時代からのバイクも含めたらかなりの台数のヴィークルをとっかえひっかえしてます。警察署に車庫証明取りに行くのも名義変更で陸運局に行くのもすっかり慣れてしました。んなぁー、そりゃ金なくなるわな。

・愛車遍歴

 そんな自分の愛車遍歴を振り返ってみると、それなりの台数乗り換えている割には大体似たようなジャンルのクルマが大多数を占めていることに気づくんです。そりゃそうです、好きなクルマから好きなクルマに、その次も好きなクルマに、と乗り換え続けているんですから。これってとても幸せなことですけどね。だからよく他人に言うことには「(こんなにクルマ・バイクを乗り換えまくっていることについて)反省はしてる、でも後悔はしてない。」と。うわダメだコイツ手遅れだ・・・・・。

 そしてその好きなクルマの特徴をひとことで言うと「見た目よりも実行速度が高い、走って楽しい実用車」です。ホットハッチとかスポーツセダンとかもうドンピシャなわけです。

 さらに、過去9台の愛車(ラインナップはみんカラのこれをご覧ください)の駆動方式やらエンジン形式やらボディやら国籍やらに注目すると、

 ・FF、FR、4WD
 ・NA、ターボ、スーパーチャージャー
 ・直4、直6、V6
 ・AT、MT、DSG
 ・ガソリン、ディーゼル
 ・ハッチバック、セダン、ステーションワゴン、オープンカー、SUV
 ・黒、白、銀、紺、黄、赤
 ・ドイツ、イギリス、フランス、イタリア

 と、先ほど申し上げた「見た目よりも実行速度が高い、走って楽しい実用車」の範囲内ではそれなりにバリエーションに富んだ選択をしてきました。だからバス・トラック・重機類はさておき世の中の乗用車と呼ばれるものに関してはそれなりの経験値がある、という自負があったのです。

・自負、は自分が負けると書きます

 しかしその自負はポルシェを買って乗ったその瞬間にものの見事に崩れ去り、私のなかでルネッサーンス(カチンッ)が起こりつつあります。今までの私のクルマ選びの法則からは少し外れた存在であるポルシェ911。ひとことで言うなれば「見た目どおりに速い、生粋のスポーツカー」なのが今回のポルシェ。やっぱり「スポーティに仕上げたクルマ」「生まれる前からスポーツカー」ではこうも違うのか、と思うところが多数。RRベースの4WD、水平対向6気筒エンジン、クーペボディ、そして昔から特別な響きを感じていたポルシェというブランド。すべてが初めての経験で、やはりというか・・・・・いや、購入前の予想をはるかに超えるエクスペリエンス(エクスペリエンス)があったのです。

 じゃあそもそもなんでポルシェ911なんか買ったのよ?ということについてはい、次の章に続きます。
Posted at 2022/04/21 18:56:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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