
先週のカプチーノ・カフェー・レーサーズ2009。
ジムカーナ部門ECOクラス参戦詳報です。
鈴鹿ツインサーキットGコースの特設ジムカーナコースにて。
天候は11月下旬にしては寒くもなく、ドライコンディションでいい感じ。
ECOクラスはECU変更禁止、インジェクション変更禁止、Sタイヤ禁止。
HOTクラスは車検通れば何でもあり(オーバーフェンダーはだめ)。
ECOクラス7台、HOTクラス7台の出走。
わたしはECOクラス6番手のゼッケン15番です。
コースは、直角にスタートしていきなりパイロンスラロームを3連発、スラロームが終わったとたん第1コーナーに2本パイロンで8字、その後はコースなりに走って、再びホームストレートの真ん中に1本パイロン360度ターンが待っているという、ジムカーナと言うには微妙?な…レイアウト。ま、パイロン規制がある時点で十分にジムカーナだけどね、サーキットトライアルとは全く違うコース取りや戦略が必要になるから。
コースオープンは競技開始前の30分しかないから、パイロン区間を重点的にチェック。まずスラローム3連発、ここはタイミングよくテンポよくパイロンをデッドに攻めるだけ、その次の8字がいやらしいパイロン配置。スラローム抜けてから真っ直ぐに奥のパイロンに入れない、1コーナーのインを舐めるように右に回り込んでから左ターン…むむっ、結構勝負どころですぞ、小さく回りこまないと当然次のパイロンへのアプローチも厳しくなる。戻って右ターン、ここからは立ち上がりの1コーナーとその次のコーナー(クランク)をどう繋ぐかを考えてコース取りしないと奥のヘアピンまで損します。
これだけでも十分に攻略しがいがありますね。
その後はホームストレートまで道なり、ここはサーキットトライアル的に攻めるだけです。まぁ、それが苦手なんですけど。
最後に真ん中で1本パイロンを360度ターン、きっちりと減速して最小半径で回ってすばやく立ち上がる、言うのは簡単なんですけどね。
あんまり書いちゃうと、次に負けちゃうのでこれくらいにしとこ(笑)。
ちなみに「サイドターン」は完全封印です、だっていっこも効きゃしねえんだもん。効けば引いてみたいポイントはあるんだけどね。
練習走行スタート、みんなのタイムは? アナウンスを聞いてると…1分9秒くらい?
あのぅ…スターティングフラッグのHOT-Kギャルさん、イン側で旗振るとぶつかっちゃいますけど…
いざ、スタート。
スラロームはどれくらいの勢いでクリアできるのかな?
って本当に勢いよく行ったら…パイロン4本目に入れず真っ直ぐに行っちゃいました(笑)、入れないと思った瞬間に真っ直ぐにフルブレーキ、すかさずバックギア(笑)、パイロンタッチはしてないよ。
それ以降は無難に走って1分11秒台でした、バックギア使ってるからそんなもんかと。細かいところは覚えてません。とりあえず、スラロームの限界がわかったからいいや(ほんとは完熟歩行のときにアジャストしとかないとだめなんだけどね)。
ほいで、すぐに本番1本目です。
HOTクラスはどのくらいのタイムなんでしょ? チェックしている暇もありません。
ねぇ、おねーさん、そっち側だとぶつかっちゃいますよ。
今度はちょっとセーブして無事スラロームをクリア、1コーナー縁石かすめてパイロンを左に…っと、オーバースピードで行き過ぎちゃったかな。まだまだ序盤、気を取り直して次のパイロンへ、なんとか引っ掛かるほどはラインを外さずに戻れた。ここから1コーナー立ち上がってクランクへ…クランクの縁石に載るのはちょっと怖いっす。
クランク過ぎると3速入ります、ブレーキングで左に向けながら2速に落してイン側かすめながらアウト一杯に立ち上がって奥のヘアピンへ。
どうしてもヘアピンへは距離重視のジムカーナ的なアプローチになっちゃうんですよね、左コーナー立ち上がりからアウトに膨らんで、そのままラインキープでヘアピンのインべたに入っていきたくなっちゃう。サーキットの基本はやっぱりアウト・イン・アウトだから、一応ヘアピン進入アプローチでちょっとアウトに振ってフルブレーキから一気にインべた縁石へ…あれ、ブレーキ余ってますけど(笑)。
さあ最終コーナーへ向かって立ち上がり、ここも一瞬3速入ります。
2速で最終右コーナー立ち上がると左の360度ターンが来るので、あまりアウトに膨らまずに行きました。パイロン手前でフルブレーキ、予定よりちょっと行き過ぎかな、まぁそれでも特に詰まることなくターン、踏み過ぎるとリアが出るので程ほどに立ち上がってゴール!
タイムは?
1分05秒592
お、なかなかいいんじゃね。
と思ったのもつかの間、次走の
ひろくん選手に何と6/100秒差でかわされてしまいました。
えぇ、やられたぁ!
このままで終わる訳にはいかないよ…と言っても、戦略を練り直す間もなくすぐに本番2本目に突入。
とにかく攻めるしかないよね、少なくとも自分のタイムを更新しないと勝てないんだから。
しっかしスターティングフラッグのおねーさん、そっち側は怖くないのかな?
さあ、ちょっと回転高目でクラッチミートしてスタート。
スラロームはさっきよりデッドに攻めます…パイロンタッチが怖ぇ。
1コーナー奥のパイロンもいっぱいに寄せてターン、思ったよりブレーキが効いてインに切れ込んでいくぅ…タッチ怖ぇ…アクセル開け過ぎかぁ、リアが流れて…まぁどのみちそっちに向かないとだめなんだから結果オーライでいいか。無事戻りのパイロンもギリギリかわしてちょっと外から立ち上がります、次のクランクをスムーズに通過するために。
左ターンもさっきと同じ感じでクリア、ヘアピンは気持ち外側からアプローチしてみたけどどうだろう? やっぱりブレーキ余るかぁ(笑)、オーバーランよりましだからいいや。最終コーナーアプローチもちょっと外目に振ってみた、立ち上がりも360度パイロンまで結構距離があったんで大外に脹らんでみたが…
360度パイロンのフルブレーキはしびれるね、ちょっとオーバーラン気味になったけど程々に減速、ターンしながら早く出口に向けたいからアクセル過剰に踏んじゃうよね、普通はプッシングアンダーで大回りになるので遅くなりますが、ここは程々アクセルのちょっとリア流しで抜けれたと思います。
で、ゴール!
タイムは?
1分04秒273
来た来た、来ったぁ〜!
しびれるぅ!
どうよ1.3秒のタイムアップ、かなり行けてると思うよ。
パイロンタッチも無かったみたいだし(これが一番心配だった)、次走のひろくん選手にも抜かれなかったし。
後はHOTクラスのタイムだね、どんなんかな?
車を降りてコースサイドに観戦に行きます、今のところHOTクラスではタイムが伸び悩んでいるみたい…この調子だとオーバーオール取れちゃう?
いい感じ。
と、ラス2の
サンダー選手が1分04秒188…
さすがに甘かったか、0.1秒かわされた。
ジムカーナ初出走者や初級者、カフェレースに的を絞ってきた人達も居ると思うので、あまりはしゃぐのもみっともない気がしないではないけど、それでも正直にうれしいです。
それは今回の目標である「エンジン、給排気系ノーマルで速いところを見せる」ことができたから。自慢じゃなくて、改造をしなくても楽しく速く走れることを伝えたかったから。
このカプチーノ・カフェ・レーサーズ(CCR)というイベントに単に参加するだけではなくてどう貢献できるかを考えた時に、モータースポーツに参加しやすくなるように敷居が下げられたらいいよなと思ってた。自分にできるのは「こんな車でも速いし楽しいよ」ということを伝える事だけなんで。
モータースポーツってお金が掛かるんじゃないの…ってみんな思うんだろうけど、確かにお金は掛かるけどそれは想像するより小額からスタートできるし勝負も十分できるということが伝わったかな、わたしの乗ってるカプチーノは見た目普通だし、ボンネット開けてもどうってことないんだよね。ほんとほんと、見に来てよ。
みんな「勝てないし」なんて思わないで、自分の車でもあのくらい速く走れるんだと思って欲しいです。
オーバーオールのジムカーナ部門完全制覇がもう少しでできたんですけど…ね。