
先日の鈴鹿走行会で、エンジンがウンともスンとも動かなくなった、
BMW E92の320クーペですが・・・
点検の結果、クランクシャフトを工具で回しても回らないので、
エンジンがロックしているため
様々な想定の中で、修理の方法を考えたのですが、
修理は、程度の良い中古エンジンが
見つかったこともあり、中古エンジンで載せ替えとなりました。
エンジンの載せ替えですので、壊れてしまったエンジンをバラす必要はないのですが・・・
やはり、どこが壊れているのか?、なぜ壊れたのか?
気のなるのが、メカニックの性・・・
ばらしてみましたとも!!
このBMWのエンジンは、直噴エンジンで、インテークポートや、燃焼室などに
カーボンがこびり付いていることが多いのですが、
意外にもインテークポートも燃焼室も綺麗な状態です。
オイル交換をマメにして、高回転もよく回しているエンジンだったので、
綺麗なんですね。
問題は、コンロッドメタルでした。。。
完全に焼き付いてました・・・
普通は、こうなる前に、このメタルが削れていったりして、エンジンからコトコト言い出したり
すのものなのですが、一瞬で焼きついてしまったようで、あまりメタルがすり減っていることもなく
固着していました。。。。。クランクシャフトからも外れてくれません。。
こんな症状は、もう10数年メカニックしてますが、初めてです。
で!!
なぜこうなったか???
オイル交換は、走行会の1か月前くらいに、他店で某メーカーのオイルに交換してありました。
てことは、オイルを交換せず走っていたわけでもなかったので、
考えれるとしたら、オイル自身の性能ではないかと・・・・・
このエンジンに限らないのですが、国産、外車問わず、最近の車のエンジンは、
油温が高い傾向にあります。
これは、いろいろと油圧を使い制御されている装置が増えたことにも寄ります。
エンジンオイルというのは、いろいろありますが、ベースとなるオイルの種類もありますが、
様々な添加剤などを使い、粘度を作り出しているのですが、その添加剤は、成分により、
120度くらいで性能を保持できなくなるようなものもあり、一度油温が、その温度を超えてしまうと
シャバシャバのオイルになってしまったりもしますので、
油温が高めの車に使用する場合は、注意が必要となります。
今回使用されていたオイルは、当社では使ったことのないオイルですので、
なんとも言えないところもあるのですが、油温上昇により、油膜保持が出来なかったため、
焼きついたような感じです。
サーキット走行によるコーナリング中の横Gによるオイルの偏りで、エンジンのオイルポンプが
オイルをきちんと吸えず、エアを噛んでしまい、焼きついたという可能性もありますが・・・。
他の部分を見ていると、考えにくいような・・・
どちらにしても、サーキット走行などするときには、サーキット走行に適した、実績のあるオイルを
使ったほうが、いいですね。
あと、最近の外車の直噴エンジンのエンジンオイルも、ディーラーでは、
廃棄するオイルを減らすという環境対策の問題もあり、2万キロとか3万キロ
オイル交換不要などといってますが、やはり、5000kmから10000kmくらいで、
オイル交換をしてあげるほうが、エンジン内部も汚れにくく、不調になりにくいので、
マメにオイル交換して下さい。
TRIAL岡田
Posted at 2014/03/18 18:05:02 | |
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