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じゅうちゃんのブログ一覧

2012年01月09日 イイね!

もう~うちじゃなくて、プロにやってもらおうとしたその時!!!

もう~うちじゃなくて、プロにやってもらおうとしたその時!!!

















軽い気持ちでクシャミをしたら、




















いや、美容院で髪の毛洗ってもらってる ど真ん中だったんですけど、


















美容師さんに微笑みながら

「大丈夫ですか~?(うふふ)」

って言われて、

ボクもなんか恥ずかしげに

「あ、すいません(テレテレ)」

くらいに返したんですが、

テレッてる場合じゃ全然なかった。

























顔にかかった布を飛ばさないように口を閉じてクシャミしたせいで、

照れながらも つるっと鼻水出てた。













つるっとっていうか、まあ、一種の仕掛け網くらいに。












このタイミングで漁業 営んじゃった。












つーか、鼻水なんて、普段あんまり出たことないのに、
今日に限って、宵越しの鼻水まで出たもんで。すごい出た。


完全に鼻半径8センチくらい網が開いちゃってるわけですが、
もちろん、ボクには、どうすることもできません。












美容院では人間なんて無力・・・。











しかも、幸か不幸か、薄い布みたいのが顔に乗ってるせいで、
美容師さんは、まあ、全く気がついてないわけで。この異変に。

異変っていうか、惨事に。















でね、まあ、髪を洗われてる時のね、自分の首から上って、

なんかもう神の領域って言うか、

自分の体でありながらも、なんかもう、不可侵な空間になってるわけで、

この指一本動かせない状況で、

被害を最小限にしようと、できることって言えば、

必死に、鼻をすすったわけです。

















あれ?なんかこの人、お蕎麦食べてない?って思うくらい、

すすり取ったわけです。

もうね、ダイソンか鼻かってくらいの、吸引力を発揮したわけですが、
















いやー、全然戻ってこねぇ。

完全に自由行動になってた、鼻水たち。











集合ー!

って、これでもかってくらい呼んだんですけど。













つーか、途中、吸い込みすぎて、

布と鼻水で軽く窒息しそうになったんですけど。















ほんと、自分の鼻水で溺れるとこだった。

















で、その時に、ぐふってなってね、

第二陣も出ちゃったわけですが。鼻から。



















もう、こうなったら、この布を、買い取りたい。

これ、いただけるかしら?ってスマートに言いたい。





















なのに、まあ、美容師さんなんて、私の気持ちもお構いなしに、

「洗い残しとかございませんか~?」みたいなね、

もうね、鼻です。

鼻に間違いないわけです。洗い残してるところは。

ただ、まあ、言えませんでしたけど。














で、そんなうちに、髪も流し終わって、

なんかもう、拭きはじめたりしてて、

ボクは、
鼻水出ちゃったのでティッシュ下さいって言おう、
鼻水出ちゃったのでティッシュ下さいって言おう、
鼻水出ちゃったのでティッシュ下さいって言おう、
鼻水出ちゃったのでティッシュ下さいって言おう、
鼻水出ちゃったのでティッシュ下さいって言おう、


って呪文のように思ってたわけですが、










ブオーンって椅子とか立て始めたので、

今だって思った、そのちょっと前に、サって布を剥がされまして。


椅子とか立てる前に、剥がされたわけで。







えーっと、なんていうかな、

剥がされたけど繋がってたよね。


















ボクと布と美容師さんが、まあ、軽い出港セレモニーみたくなってた。

あなたは船、ボクは港。

鼻から飛び交うなんらかのテープがね、もう感動的。

幾重にも。

ほんと、別れをね、惜しんでた。














今となっては、そんなふうに振り返ることもできるあのシーンですが、

ほんとね、死んじゃうかと思った。

顔から火が出るとか言うけどね、何そのボヤ?みたいな感じでね、

顔が爆破されたかと思った。そんくらいの赤面。

夕方だったら、あれ夕日かしらっつーくらいの赤面。















で、まあ、この時ばかりは超疾風の如く、

毛糸を巻き取るように鼻水を巻き取ったわけです。

もう0.2秒くらいで巻き取った。









そんなわけで、美容師さんもボクも序盤からすごい動揺してたわけで、

だからまあ、ボクのかけたパーマが結果
パイレーツ・オブ・カリビアンみたくなっちゃったことも、

誰のせいでもないわけで。誰の・・せいでも・・。













って念じながら鏡見たんですけど、

間違いなくドレッドがかかってます。


















・・・どしたら、こんなんなるの。クセ毛風つったのに。

こんなクセ毛いる?











口酸っぱく ゆるふわゆるふわ言ってたのに、海賊がいます。

ゆるふわゆるふわ言ってたのに、微塵も揺れねぇの。














どーしよー。。。






Posted at 2012/01/09 12:55:14 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2012年01月09日 イイね!

頭のちゅじゅちゅよ~から続いてました・・・。

頭のちゅじゅちゅよ~から続いてました・・・。

































この叫びをね、私は生涯忘れないと思います。






















先輩、大西ライオンかと思った。



















で、一同絶句。

患者さんも、私も、ごっちんも、先輩も、ドクターも。


ただ、病室の時計のカチカチカチカチって音だけが響いてた。











ご、ご覧のとおり、頭ボウボウなわけです。
で、でも、下はつるっつるなわけです。















「なんで・・こんなことに・・」

ってドクター。
















完っ全っに、剃る場所を間違ってるわけです、私。















本丸を手つかずにして、
とんでもないとこを、思う存分剃りあげたわけです、私。














逃げも隠れもいたしません。はい。


















患者さんも、「だよね」って言ってた。















「頭の手術なのに、すごいとこまで剃るなーって、
 やっぱグローバルなんだなーって」とのこと。






















グローバル間違え。

剃毛っていったら、下しかないと思ってた。


















それから無事、頭の手術を終えた患者さんに、
もう、師長も主任も連なって、謝って、

患者さんの家族にも
「上の毛と下の毛を間違って剃ってしまいました」
と謝って、

最終的には、院長まで出てきて、
「上の毛と下の毛を間違って剃ってしまいました。
 患者さんの苦痛を考えると・・・」
って謝って、



















最終的に、私は
「上の毛と下の毛を間違って剃ってしまいました」
というミス・トラブル報告書を書いた。




















さまざまな角度から、上の毛と下の毛を剃り間違える過程を
分析した、その壮大な書は、














救急病棟の報告書の決まりにのっとり、
朝の申し送りで1週間読みあげられました。とっくりと。
















で、こころなしか、最近、先輩たちから、微笑まれる回数が増えたよ。

あと、色んな人に「アレ読んだよ」って言われる。

まさにベストセラー。





















あと、もう、私の念願だったわけですが・・うん・・、
先輩たちもドクターもね、口々に言うわけです、

























「救急病棟に、加藤ありき!」と。
Posted at 2012/01/09 12:31:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2012年01月07日 イイね!

大人になったからタクシー代くらいは持ってるよ。。。

大人になったからタクシー代くらいは持ってるよ。。。
















お久しブリーフ・・・。
久しぶりなので、長めだからお暇なときに。。。















9年目にして配属された病棟の看板に、
「救命救急病棟」って書いてあったのです。




がびーん。




いやー、人事の人さー「4階西病棟」つってたから、
「4西、4西」口酸っぱく言ってたからさー、
すっかりね、そのあだ名に踊らされて、
病棟の本名聞くの忘れてたわー。









いやー、看護師になって9年。

お噂は かねがね。
なにやらこの世界には、救急病棟って病棟もあるらしいよ、と。










ほんとにあったかー。
結構、身近にあったー。
ドラマの中だけの架空の病棟かと思ってたわー。





で、まあ、勉強もかねて、ドラマ「救命病棟24時」を
おさらいしたんですけど。





もうね、ドラマティック。
ドラマティック病棟と言ってもいい。

展開が、もうすごいわけ。
これが、あの有名なカードバトルかしら?デュエルかしら?
ってくらいの息を呑むドクターの処置シーン。

もうね、ずっと俺のターン。







メス、メス、クーパー、ガーゼ、吸引、
最後にクーパーを添えてターン終了!みたいな。

それに対する看護師がね、もう、全然物語を邪魔しない感じなわけです。








クーパーとかね、ガサ入れかってくらいゴソゴソ捜してる看護師、
一人もいないわけです。

ガーゼを出すとき、袋の切れ目が一生見つからない看護師も、
一人もいないわけです。

江口のキメ台詞が聞き取れなくて、5回くらい聞き返してる看護師も、
ひとっこ一人もいないわけです。













かたや私、看護師暦9年の粋(すい)を結集しても、
ドクターの言ってる言葉は、常時、呪文に聞こえるよー。

先輩の「急いで○○持ってきて!」の○○が、
1回で聞き取れたことがないよー。












そんな私がね、ついに躍り出たわけです、救急のピッチに。
押すなって、押すなって、という上島ナイズされた動きで、満を持して。













加藤、登場!!!












登場して、3ヶ月。
全然、名前を覚えてもらえない。









1年目の超新人 後藤さんは、もう「ごっちん」とか
呼ばれてんのに、
私なんて、待てど暮らせど、無名。

加藤っていうね 安定感あるおなじみの代名詞を
背負ってやってきたんですけど、

完全に「看護婦さん」って呼ばれてます。

「看護婦さん」の名を欲しいままにしてる。
隙あらば、看護婦さんにも「看護婦さん」って呼ばれる。


もうね、今日という今日は名前だけでも覚えて帰ってもらいたい。
救急病棟に、加藤ありき!と。

















したら、

「今、入院した患者さん、即オペになったから!」

っつー怒涛の展開がドラマティック病棟に起こったわけ。
もう、一刻も早くオペが必要と。

担当の先輩やドクターは、すごい動き。
口々に指示を出し合いながら、ちょっとしたデュエルを披露。
それ、腕にデュエルディスクついてんじゃないかっつーくらいの雰囲気でね、
もう、バトルと言ってもいいくらいのやりとりをしてるわけ。















飛び込まなきゃ・・・!あの渦に!渦巻きに!
ごっちんも私も、息を呑んだ。












だけど、そこはもう、小学校の長縄とびみたいでね、
入るタイミングが・・・ちょっと・・・

って思ってたら、ごっちんが「何かやれることないですか!」
って飛び込んだ。

















ごっちん、憧れるわー。
惚れるわー。
今の間合い完璧だわー。














したら、先輩も、ゆっくり頷いて、
「ごっちん、じゃあ、手術部位の剃毛、お願い」
つったわけ。

そしたら、ごっちんがね、あの憧れのごっちんがね、
超マゴマゴしてるの。マゴついちゃってるの。

「あの・・私・・剃毛したことなくて・・・」つってんの。

もう、そのボールいただき!とばかりに飛び出ましたよ。












「私、できます!」と。
「私、剃毛できます!」と。
「この加藤に、剃毛はお任せあれ!」と。


















したら、先輩が、じっと私の名札を見てから、
「加藤さん、お願い!」
って頷いた。

ごっちんが、ちょっと悔しそうな顔をして身を引いたので、
私は何ならもう江口になりきった感じで、

「ごっちん、剃毛、手伝ってくれない?」って声をかけた。
そしたらごっちんも「はい!」って嬉しそうに言うので、

「グズグズすんなよー」「加藤さんこそー」みたいな感じで、
ドラマティックに和解しつつ、

ごっちんに「俺の背中みとけ」って感じで、ドクターにかっこよく
「先生、剃毛部位は?」ってデキル女風に確認して、
「全範囲だ」って言われて、1発で頷いた。












セーフ。
先生の言ってることが、1回で聞き取れた奇跡。














前の病院では2年間消化器外科で働いてた。
どんな剃毛にも立ち向かってきた。

どんな湿地帯もアマゾンも、きれいに剃りあげてきた。

私は、道具をすばやくそろえて、ごっちんを従えて、
患者さんの病室に飛び込んだ。




















そこには、ちっちゃいおじさんが居た。























緊急の手術を前に、やや緊張の面持ち。苦しそうではない。

私は、長年で培ったトークで患者さんをリラックスさせながら、
剃毛へと いざなう。


「手術って、やっぱり、そんなとこまで剃るんですね・・」
という患者さんに、

「そうですね、やっぱり毛の中にはバイキンが多いので、
 ここから手術のあと感染したり うんたらかんたら~」
なんて軽快なトークで、なめらかに下着を下ろして、びっくり。





























樹海だ。

樹海である。






















ちっちゃいおじさんが、猛威をふるっておる。



























ごっちんが、無理だって顔をしてる。
ここを剃毛するなんて無理だって顔してる。
















大丈夫。
私は目で合図した。

ごっちん、見てて。
もし「剃毛病棟24時」ってドラマがあったら、
江口は間違いなく私だよ。

私はごっちんに右手を差し出し「ハサミ」と言った。
ごっちんは、すばやく、私にハサミを差し出した。


「完璧・・ですね」
ごっちんが憧れの眼差しで私を見た。

たった10分。




































ノルウエイの森が、更地に。



























そしたら、ナイスタイミングで、先輩とドクターが病室に来たので。

私は先輩に子犬のように駆け寄って
「剃毛したんで、確認してください」
って微笑んだ。

見て見て。
私の武勇伝。

先輩が、オーケーオーケーと、微笑んで患者さんを見た。
下半身を見た。
そして叫んだ。




































「頭の手術よ――――――――!!」
Posted at 2012/01/07 12:47:19 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記
2011年11月19日 イイね!

お一人様3500円の宿泊をとりあえず5部屋押さえときました!”!!

お一人様3500円の宿泊をとりあえず5部屋押さえときました!”!!






















「待っていたよ。・・・あっ」






「消防署の方から来ました。消火器の点検です」






「そうですか。こんな山奥までわざわざご苦労様です。どうぞどうぞ、さあ!中にお入り下さい!」





「あっ、はい。ではさっそく見てみますんで案内してもらっていいですか?」







「はい。え??っとぉ・・・コレですね」



「うわぁ、コレはダメですよ、有効期限過ぎてますから。」
「すぐに新しい消火器に買い換えて下さい。私、持ってきてますから」

「ええ、わかりました。ではお金を持って来ます。」
「外は暑かったでしょう。この冷たいお茶でも飲んでちょっと待ってて下さい」














ちょうど喉が渇いていたので貰ったお茶を一気に流し込んだ。

それにしてもこんな山奥まで来た甲斐があったぜ。

いいカモを見つけた。

今時こんな古い手に引っかかるヤツがいるとはな。

しばらくしたら、また別の手で騙し取ってやろう。





















おっ、戻って来た。














「実は私、ココで新薬の研究をやってましてね」

「それはそれは。どのような薬を?」












どうやらジジイは長話を始めるつもりらしいな。

ジジイの長話はうざいけど聞いてやるとするか。

このジジイ金持ってそうだから、仲良くなれば金にありつけそうだ。














「今はちょうど、惚れ薬の開発が終わったところなんです」

「へえ?、惚れ薬ですか」


「恥ずかしながら、
自分自身の為に作った薬なんです・・・。
5年前に大発明をして、巨万の富を得たんです。そのお金でこの研究所を建てました」


「へぇ?!スゴいじゃないですか!!」













思った通りだ!
このジジイかなり金を持ってるみたいだぜ!!


























「今思えばそれがいけなかった。」






「えっ!?どうしてですか!?」

「妻とは相思相愛だったんです。
しかしこの研究所が出来てからというもの、
私は研究に没頭するあまり本宅に帰らず
ココで寝起きする生活が続きました。
妻は初めの頃は食事を作りに来てくれていたのだが、やがて愛想を尽かされましてね」


「理解の無い奥さんなんですね」







「いや、悪いのは妻を構ってやらず
研究ばかりしていた私の方です。
だから妻とやり直す為に惚れ薬を作ったんです。
そこで、話し合いをしたいから会おうと妻に持ちかけ、今日ココに来てもらう事になりました。
そして、2人で薬を飲めば・・・」















「なるほど、相思相愛の頃へ戻れるって事ですね」

















ピンポ~ン♪








ジジイがインターホンを取る。

モニターにババアが映った。

多分、コレがその奥さんだな。













「遅くなってごめんなさい」

「もうイイ!帰れっ!!」

「はあ!?何よ!自分でこんな山奥に呼んでおいて!!
ほんの数分遅れただけじゃない!!」

「もうお前なんて知らん!いいから帰れ!!」

「あっそう!!こっちこそ知らないわ!もう離婚ね!!」

「ああ!是非そうしてくれ!!」

ジジイはインターホンを切った。













何してるんだ!?このジジイ!?

数分遅れただけでこんなに怒るか、普通!?

計画が台無しじゃねえか。アホかコイツ!?














んっ!?コレはチャンスかも知れない!

オレがこの2人の仲裁をすれば、お礼にたんまり金をくれるに違いない!!

窓から外を見ると、ババアは乗ってきたタクシーに乗り込むところだった。













「なにしてるんですか!?惚れ薬を使って仲直りするんでしょ!?
まだ間に合いますよ!追いかけましょうよ!!」














「いや、もういいんだ」

「なに言ってるんですか!?
奥さんと仲直りするために惚れ薬を作ったんでしょ!?」




















「あの薬はな・・・・・・
飲んだ10分後に一番始めに見た相手に惚れるようになっている。

あの薬は効果が現れるまで10分かかるんだ。

その間は何も効果は表れない。

つまり、さっきのようにいつものクセで妻に悪態をついてしまう可能性があった。

だから、妻が来る予定時刻の10分前には薬を飲んでおいたのさ。

そして、妻にはあらかじめ薬を溶かせておいたお茶を飲ませる予定だった」

















「・・・・・・」

















「そろそろ10分経ったようだね」





























彼はオレの背後に回り込み、やさしく抱きしめてくれた。
Posted at 2011/11/19 16:32:15 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2011年11月18日 イイね!

ゲッツ!!!お久しブリーフ・・・。


















のぶちゃんは一人の女と話しながら、ある店に向かっていた。













「じゃあ、その店は忘れたい人に関する記憶を消してくれるって事?」

「ああ。そう言うことだ」

「なんでそんな店に行く必要があるの?」

「本気で結婚を考えているんだ!」

「だから、今まで付き合ってた人の事は忘れたいし、君にも忘れて欲しいんだ!」

「えっ!?ホント!?」

「ああ、ホントだよ」

「嬉しい!!じゃあ、私たち2人は、
今から過去に付き合った人との記憶を消しにいく!!」
「そして、キレイさっぱりしてから結婚しようって事ね♪」














「そう言うことだ。……ほら、着いたよ」









その店はとても小さい建物だった。

入り口のドアの上には、申し訳程度に【忘れさせ屋】と書かれた看板を掲げている。











さっそく2人は店の中に入った。










中は小さな歯科医院の様な雰囲気だった。

入り口を入ってすぐは待合室になっている。

のぶちゃんは受付のところで手続きを終えると女に話しかけた。












「実は既に予約してあるから、すぐに呼ばれるはずなんだ」















その言葉の通り、すぐに女の名が呼ばれた。












「一人づつなの?」

「ああ。装置が一つしかないからな」

「そっかあ、じゃあ行ってくるね♪」











女は嬉しそうに奥の部屋へと入っていった。

奥の部屋も歯科医院の様な雰囲気だった。

部屋には歯科医院にある診察台の様な装置が一台、
その横にはテーブル、その上に置かれたコンピューターの様な物、
それと店の男が一人いるだけ。
















「では、腰掛けて下さい」

「はい」

女が腰掛けるとヘルメットの様な物が頭に被せられた。










「では、始めますよ。いいですか?」

「えっ!?ちょっと待って、誰を忘れたいのかを言わなくてもわかるの?」

「はい。お連れ様から伺っております」

「えっ!?」

女は疑問に思った。














今までのぶちゃんにその様な事は話したことが無い。

『どうして自分の過去の男を知っているのだろうか?』

『誰かにこっそり聞いたのだろうか?』

『探偵とかに頼んで調べたのだろうか?』

女が頭の中でその様な考えを巡らせている最中に店の男が言った。













「では、始めますよ」


そう言うや否や女の頭に電流が走った。













「うっ!」

「はい、終わりです」

「あれっ!?もう終わりですか?」

「ええ、お気をつけてお帰り下さい」

















女が待合室に戻るとのぶちゃんがソファーに腰掛けていた。


















のぶちゃんと目が合った女は、よそよそしく会釈をして店を出ていった。
Posted at 2011/11/18 12:31:02 | コメント(4) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「カンナム・スパイダー♪」
何シテル?   01/09 15:42
サーフィンと酒を飲むことによって、元気玉をつくれるアホなやつ。 よく、4年生のむすことケンカして夫婦喧嘩に発展。 その次の日だけ、仲良し。 商売柄、嘘が得...
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