
2012年から、BMWはDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に復帰することが決定した。BMWはDTM復帰の方針を今年4月に明らかにしていたが、BMW AG取締役会はドイツ国内で人気の高いツーリングカー選手権復帰に必要な前提条件が整ったとしている。BMWのDTM参戦は1994年以来となる。
この数ヵ月間、BMWはDTMを主催するITR e.V.(国際ツーリングカー協会)およびDTMに参戦している他の自動車メーカーと、将来のテクニカル・レギュレーションや中期的なDTMの国際化などについて協議してきた。話し合いは順調に進み、BMWモータースポーツはDTM復帰の詳細プラン作成に着手することとなった。
BMW AGの開発担当取締役クラウス・ドレーガーは、「DTM復帰はBMWのモータースポーツ活動再構築の基本的要素です。量産型車両をベースにしたモータースポーツの活動強化は、BMWにとってルーツへの回帰を意味します。サーキットは、人々に感銘を与えるような形で、車両のスポーツ性能をレベルの高いライバル企業と競う絶好の場所です。DTMはそのための格好の舞台です。」と述べた。
また、BMWモータースポーツ部門ディレクターのマリオ・タイセンは次のように述べている。「BMWモータースポーツ部門は、DTM参戦決定のニュースに沸き返っています。私たちは4月の参加意志表明後、その日に備えて技術面の準備作業に着手し、DTMに投入するパワフルなレース車両のコンセプト開発を進めてきました。今回の取締役会の決定を受け、私たちはギヤを切り換え、開発に正式なゴーサインを出せることになりました。」
DTMを主催するITR e.V.の筆頭理事、ハンス・ヴェルナー・アウフレヒトは、BMWが2012年からDTMに復帰することが決まり、うれしいかぎりだと前置きした上で、次のように語った。「人気の高いレース・シリーズの将来にとって、これは重要なマイルストーンです。数年前からの努力が実ったということでもあります。私たちはドイツ・モータースポーツ連盟(DMSB)およびDTMに参戦する自動車メーカーのアウディ、メルセデス・ベンツの両社とそのための前提条件整備を進めてきました。それがこうした形で結実し、私は関係者全員に心よりの謝意を表明します。伝統ある3つのブランド、すなわちアウディ、BMW、メルセデス・ベンツがサーキットで揃い踏みする姿を目にするときが楽しみです。DTMファンもその日を心待ちにしているに違いありません。」
BMWはBMW M3をベースに開発した車両をDTMに投入する方針である。BMW M3はツーリングカーとして、またスポーツカーとして類のない成功を納めている。DTMでは1987年と1989年に、それぞれエリック・ヴァン・デ・ポール(ベルギー)とロベルト・ラヴァリア(イタリア)が、BMWの車両の中で最高のスポーツ性能を誇るBMW M3のレース・バージョンを駆ってタイトルを獲得した。その他、DTM発足初年度の1984年にフォルカー・ストレイチェク(ドイツ)がBMW 635Csiに乗って総合優勝を果たしている。なお、BMW M3 GT2がニュルブルクリンク(ドイツ)の24時間レースなどで勝利し、国際長距離スポーツ界にセンセーションを巻き起こしたのも同じ1984年のことである。
参照:http://bmw.jugem.cc/
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BMW | 日記
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2010/10/18 17:30:33